ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン4555】 中華蕎麦 丸め 東久留米店 (東京・東久留米)[限定]丸めブラック Part 4 中盛 + 味玉 + ニンニク 〜やっぱり名作!復活嬉しや期間限定!食うなら今だけ絶対食っとけ!激しくオススメ!

遂にPart4!幻の名作ブラック復活!

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 そろそろブラック系のネタが尽きたか・・・と思ってたところで、なんと名作の限定ブラックがこのタイミングで期間限定で復活!。うおおお!マジか!!思わずTwitterで知った瞬間には声が漏れましたよ。電車の中でしたが(汗)。速攻でお店へダイレクト返信し、いつまでやってるのか確認したのですが、その後レスがなし。ええい、後で後悔するくらいなら、すぐ行っとけと言う感じでその翌日に突撃しました。告知看板に5/28までと書いてあったのを見逃していたのね・・・、まぁ食えるのだから気にしない気にしない・・・。
 

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 実は以前から、こちら「丸め」さんでは限定でブラック系を出していたことは知っており、この最近はまた始まらないかとチェックはしてたんですよねー。今回はそのPart4。バージョンアップされたブラック拉麺の様子です。ちょっと勤務調整して休憩時間を前倒し、お昼前には来たのだが満席・・・。恐らくポール客と入れ替わりで入店ですが、その後も次々と客が入っては注文してるのが、このブラックラーメン。常連の注目度も高いと思い知りました。激しく期待が高まる!。
 

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<全体> もやし白峯と肉樹海に降り積もるブラぺ!雄々しくもワイルドな肉そばブラック!

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 フツーに食って憂鬱感を弾けさせたい気分だったので、全増しか大盛にしてやろうかとも考えたんですが、先日来、二郎系や替え玉を続けてたらちゃかり体重が増えてやんの:汗。ここはおとなしく、フツーに味玉だけのせておこう。薬味のニンニク追加は問題ないだろう。ただ・・・大盛を諦め並盛にするのは寂しすぎて中盛にさえてもらう。そんな葛藤の末に頂いたのはこんな麺顔です!。
 

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 おおお!これは迫力十分!肉そばがボリュームアップして二郎系にも似た野菜盛りがスゲー。そこに容赦なくブラックペッパーが注がれています。一見とてもワイルド。されど全体的にまとまりをか感じる雑然とした美しさすら覚えます。全体がコニーデ型に盛り上がっているところから、モヤシは白峯のようでもあり、肉は裾野の樹海のようではないか。それぞれ白峯にお樹海には、雪の白さとは真逆のブラックペッパーが降り積もる。それにしてもデフォルトでこのトッピングボリュームなら十分を超えている。全増しにしていたら、恐らく午後から仕事にならんかったろうね。ヘタレってのも防衛本能の現れかもしれんと感じましたー。
 

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<スープ> 円やかなカエシの輪郭に豚煮出しの豊かなコク深し!余韻に染みるブラぺとニンニクの刺激!

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 スープが実に美しい。漆黒の透明感が素晴らしくて、その中で薬味やエキスが雑然と漂い散らばる様子。全体的にワイルドだが艶っぽさを感じる、妙にダンディズムを感じるスープ感かもよ!。
 
 
濃ゆい醤油の円やかなカエシ!豚のエキスが旨さ下支え!

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 一口すすると、実に醤油の濃ゆいカエシを感じるのに、やっぱり円やかな展開なんだなー。あっさりとは違う。味が濃ゆいのに辛くなくてしっかりしたボディー感。おそらくこのカエシは、たまり醤油がブレンドされてることでしょう。豊かな風味すら覚える部分がそんな感覚。濃口醤油も当然滲んで馴染み深い塩気も発しているようです。
 

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 そして動物系のエキス感!。鶏豚ミックスかもしれませんが、豚だよね!。豚の方が優しい甘味と感じる私で、その味わいが実にフィットします。濃ゆくて円やかなカエシに豚のエキスが一体化してコクが一段と増したイメージです。そして表層は意外とオイリーで美しい煌めきと漂いを表すが、実は鶏油ではないと思ってます。ラードよりもかなり軽やかなので、大豆搾油か何かがブレンドなのかな?。かなり妄想含んでますのであしからず。艶めきが余りにも美しくて触れずにおれなかった:汗。
 
 
やはり沁みるぜブラぺのキレ味!じわじわ沁みる刻みニンニクの刺激!

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 さりとて上品におさまる出汁ではないのです。まずブラックペッパー(ブラぺ)。かなりの量が上からフラれてます。すべてではないが一部が出汁にも溶けだしています。ブラぺ独特の洋風な香りと混じる刺激が、和風中華の出汁にも合うのが不思議な旨さ。ベースに滲んだ塩気としっかり結びついて、キリリとした味の輪郭を形成した旨さですね。この醤油とブラぺの融合が、ブラック拉麺の王道じゃないかと最近深く感じる次第で、安心を誘う味わいかも。
 

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 そして、やっぱり刻みニンニクが定番でしょう!。+50円が惜しくありません。全く個人的な解釈ですが、濃ゆい醤油にニンニクを溶かすならブラック拉麺。生姜を溶かすなら長岡系拉麺。そんな感覚で、長岡系をブラックに数えないのはそんな解釈の違いからかも。生ニンニクのジリジリとした刺激とクサさが、豚エキスと醤油の塩気にベストマッチの旨さです。
 

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<麺> 自家製麺!極まる褐色!出汁の旨さを受け止め素地の甘味も伝える質実素朴麺!

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 「丸め」さんは、移転前や田無ファミリーランドにあった時から旨い店ってずっと思っているですが、今回のブラック食ってみて「麺が旨い」と改めて感じ入りました。
 
 
素朴さ溢れる自家製中太平打捩れ麺!出汁を吸いきり褐色極まる!滑らかでソフトな歯応え!

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 中盛が私には適量。ちょうど気持ち良い腹パン状態でした。さてこちらは自家製麺で、大盛まで無料対応なのが嬉しい。比較的若い客が多いが、ガッツリ系食べなれた方も常連には多いようです。この麺が汁を吸い易いタイプで、今回はブラック系だったことから、序盤のあたりから出汁を吸い取って焼きそばUFOのように深い褐色に染まり切ってる。油そば以上に深い飴色で、地肌にはブラぺを貼り付けるから妙に旨そうです。
 

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 歯応えは実にソフトだが、伸びた感じは一切受けません。むしろ風味を感じるくらい。醤油とブラぺとニンニクの香りに圧され気味ではありますが、風味を伝える良麺です。縮れと言うより細かいようなマイクロぼこつきなフォルムが印象的。捩れが強めで、のど越しで麺のシルエットを楽しめるのも素敵です。
 
 
ブラック出汁が浸透しても素地の甘味をしっかり伝える旨さ也!

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 そして実は甘い。円やかとは言え、個性が強い薬味でパンチが効いた出汁。確実に後から喉が渇く系統ですが、その中で柔らかい甘味を伝えてくれます。出汁の強い個性を受け止めてのこの風味の甘さ・・・実に秀逸。妙にハマってしまい、次回は「油そば」で、もっとダイレクトに麺を楽しみたくなってしまいました!。嗚呼、ブラック出汁が浸透しても素地の甘味をしっかり伝える旨さ也!。やっぱり自分に合ってる店かと!。
 
 

 

 
 
<肉> 豚バラスライスで肉そば感を演出!出汁とブラぺで麺とも野菜とも相性良い最高のオカズ肉!

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 この一杯の第一印象は「ブラック豚そば」。そこがまたそそるのです。チャーシューじゃないんだよね。豚バラ肉のスライスで、生姜焼きなんかでよく目にするタイプ。なーんて感じてると本当に「生姜焼き定食」なんてのもメニューにあるから驚きました。生姜焼じゃなく、ニンニクとブラぺで醤油を混じらせた肉と伝えれば、大体味が想像できるかと!。絶対にごはんに合うタイプで、これはチャーシューと言うよりも「オカズ肉」と分類したい気分です。
 

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 へへへ・・・なにも白飯だけが合うわけじゃないよ。同じ炭水化物なら麺にもジャストフィット。出汁を吸い込んだ麺と、出汁を吸い込んだ肉・・・相性良いのは当たり前。何だったら、そんな肉と麺をオカズに白飯も食えそうだわ。関西オリジンな私は、昔は「お好み焼き定食」「焼きそば定食」も馴染んできただけに、そんな妄想をも呼び起こす・・・豚バラおかず肉最高!。
 
 

 

 
 
<モヤシ> 量は二郎系に匹敵!熱々シャキシャキ!揚げニンニクとブラぺがモヤシの湯気で迫力増す旨さ!

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 見ためも味もコントラスト。漆黒のブラック出汁とは裏腹の白いモヤシ。そして漆黒の胡椒が散らばる。濃ゆい味わいの中でモヤシのサッパリとした清涼感を与える。黒い出汁はあらゆる素材を黒く染め上げようとするのに、モヤシはそれをサッパリと薄めようとする。要するにブラック系拉麺でのモヤシは存在そのものが、主張が真逆。なのにそれぞれが味わいとしていい仕事してるのですな。管理職として、こういう全体に染まらない輩もチームには入れておきたいと思うこの頃で、リクルート活動にも力が入るところです。
 

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 で、そんな真逆存在なモヤシは、フライドガーリックと糸唐辛子というヘルプもあって、全体にいい効果を発揮します。実に熱々な個性なので、その湯気でフライドガーリックがモヤシに風味を溶かす。同様に糸唐辛子も辛さを溶かします。やがてブラックペッパーもそれに追随して、モヤシ全体が旨味を増してゆく。とどめは黒出汁を吸い込み始めると、ガチに全体の旨さが一体化するようです。もちろん、シャキシャキとした歯応えは、麺のやさしさとも混じり合って楽しさを発揮します。山盛りモヤシ最高!。
 
 

 

 
 
<味玉にハズレなし!> 全体が醤油漬けのような色合いと浸透の深さ!されど塩気より甘味を感じる濃密豊かなコク!

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 意外だったのは味玉。これまでも食ってるはずだが、このブランドってこんなに深い浸透感だったっけ?。白身までが醤油に染まり切ってる色合いで、まさに味玉の醤油漬けって感覚です。多少染まりにムラがあるのはご愛嬌ってことで。
 

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 それが全然醤油のカエシが強くない。不思議なほどに卵黄のナチュラルさも残ってるようで、濃ゆくも優しい味わい。全体の柔らか仕上がりもナイスだし、白身も味わい深い上に舌全体に絡みつくようなと粘りも秀逸!。ここではこっちの方が好きかもね。なかなか上振れな旨さ!やっぱり味玉はハズレない安定の旨さ!。
 

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総じまして「やっぱり名作!復活嬉しや期間限定!食うなら今だけ絶対食っとけ!激しくオススメ!」
 

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 ・・・と言う感動の嵐!。5月に入ってブラック系を食らい続けているなかで、トップクラスと言えましょう。これはレギュラー化しても人気を保つと思われますが、期間限定で5/28(金)までとのこと。近隣のコインP駐車券を見せれば立替コインくれます。ちょっと足伸ばしても食らう価値ありかと!今だけ限定麺だから特にオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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【今週のラーメン4554】 でびっと 桜新町サザエさん通り店 (東京・桜新町) 桜ブラック味玉入り + 玉ネギ + 替玉 〜フツーに見えてローカル名物拉麺のいいとこどり満載!円やか仕立ての優しいブラック拉麺!

ブラックサザエさん→歳を取ったらいじわるばあさん

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 正直言って、都内のブラック拉麺を探し出すのに悶々としております。自分勝手に緊急事態宣言の間は、ブラック系を食い続けようと決めたことですが、この宣言期間で本当に悶々としているのは、飲食関係者の方々。悶々とした気持ちを少しでも共有できればと、最近感じている次第です。一緒にコロナが落ち着くのを願いたい。
 

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 さて・・・今回もブラック拉麺を何とか探し出しましたよ。なんとデビット伊藤氏が展開する「でびっと桜新町サザエさん通り店」。ここでのみで限定提供している「桜ブラック」を今回狙ってみました。この桜新町界隈って、サザエさんの舞台でほのぼのした下町かと思えば、さすがは世田谷ってな感じで、結構洒落てるのね。全く地縁がないので高級な街って、恥ずかしながら知らなかった・・・。磯野家もセレブだったのかと思いしりました。
 

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<全体> クッキリ生姜醤油?背脂醤油?豚骨ベースに細麺仕様?ローカル拉麺のエッセンス満載?

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 デビット伊藤氏は、伊豆の真鶴に拠点を移して拉麺活動中だとか。この店は女性スタフに任せているようです。やはり優しくも柔らかい雰囲気。威勢よくオーダーが通る店内。ポツポツと後客が入ってくる感じで、週末昼下がりって長閑な感覚で過ごします。そんな中で配膳を受けたのはこんな麺顔!。
 

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 おおお!別にナメてたわけじゃないが実にしっかりした漆黒のスープ感!そして旨さを演出する背脂の浮きが見事ですね。生まれの京都の一杯を感じさせるような背脂醤油感がいいね。そして良く見ると擦り下ろされたフレッシュな生姜がこんもりと盛られている!生姜醤油の一杯だったのか??ちょっと新潟長岡系にも通じるニュアンスがありなむか?。これは面白いとマジマジと更に眺めるが・・・意外と麺が細いのね。大盛り不可・替玉制ってのが頷けるストレート細麺。こちら豚骨系メインのお店だと言うなら、九州系のニュアンスも取り込まれているのか・・・。予想しなかった、各地のローカル名物拉麺のいいとこどりな一杯に設計されているのかも知れません。そんなに起用な店だったのか!?
 

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<スープ> 醤油は円やか塩気は低めでクリアー!背脂と乾物の甘味に溶ける生姜の清涼感!

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 さてスープ。全体的にはブラック系の割にはライトで角が丸い味わい。なのにコクと清涼さが感じられる独特なフィーリングなのでありました。
 
 
色合いに反してコク深いマイルドさ!背脂と乾物の甘味が芳醇に溶ける!

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 まず醤油だが塩気のパンチはすごく控えめ。そう言う意味では女性的でしなやかで優しいカエシと言えましょう。薄いという感覚とは別で、豚由来のコクがあるベースストックに醤油の風味高さと背脂が溶ける甘味がしっかりと表現されてます。上品なブラック出汁と言えましょうか。そして甘味。使っている醤油の風合いなのかも知れませんが、たまり醤油も少しブレンドされてるのかも知れませんね。ただそれだけではこの甘味は完成しないと思われ、乾物の溶け込みが妄想されるかと。手っ取り早く煮干を想像したが・・・そこまではっきりとした輪郭はなく、サラサラと流れるような甘味が印象的でありました。
 
 
生姜の清涼感で引き締まる塩気感覚!溶かすと緊張感が生まれる味バランス!

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 ここからがいいね!生姜の多さがいい!ジリジリと響く独特な清涼感が醤油の柔らかさに新たな個性・生命を産み出す味の広がりです。長岡系を想像すると一番分かりやすい味の展開ですが、長岡一辺倒ってな味風景でもないところがむしろ秀逸と言った感じでしょうか・・・はっきり言ってこれ好きな味ですよ。後から背脂のコクが交わるような展開の伺えますし、清涼感とコク甘味で新たな緊張感も産まれるようです。事前に想像してたより旨かった!。
 

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<麺> 出汁と絡んでも風味と甘味!少し博多系も感じるストレート細麺!

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 麺と出汁の相性も良いね。ブラック系だったら太麺が定番?なんだけど、これには細麺といった主張も感じ取れます。
 
 
出汁を吸ってもクツクツ感と風味が仄かに持続!

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 ストレート細麺の中でもスリムなタイプ。何でもかんでも博多系に結びつけて感じるのもどうかしてると思えど、クツクツとした歯応えがまたそう考えさせます。それは別にパツパツ低加水ってなわけではないが、出汁を吸ってもクツクツとした歯応えを感じさせ、その余韻として素地の風味を仄かに与えます。それが思っていたよりも結構に持続するものだから、尻上がりに好印象へとつながる・・・。元来、カタ麺主義者な私には合うといったところでしょうか。序盤から替玉召喚を決めましたよ。
 
 
湿りを噛み締めるとしっかり甘味も発する小麦粉感覚!

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 楽しいなと感じたもう一つは、噛み締めると甘味を感じる部分がある部分。博多麺だと熟成した風味と味わいを期待するところですが、この麺は出汁を微妙に濡れて吸ったところから、一体化した甘味を感じさせてくれる。甘味を発する小麦粉感なんて妄想を覚えてしまい、すすり飲み込むよりも奥歯で潰して味わいを感じる方に重きを置いて味わいます。具材の茹でもやしとも良く絡み、野菜由来の仄かな甘味も巻き込みながら食らう!
 

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<チャーシュー> 醤油ダレにしっかり染まった定番王道豚ばらロール肉!安心の旨さ!

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 しっかりと甘味のある醤油ダレが浸透し、ローストもしっかりめに周囲に入って壁ができてますね。優しい煮込みもいい感じで、脂身が香ばしくも甘さが芳醇です。醤油系の下味がスープと同じようで、まとまりがある旨さですね。柔らかい仕上げでも崩れることもなく、適度な歯応えも与えてくれます。塩気や醤油感より甘味が分厚い感覚。これは炭水化物と合わせ食いたくなる。例えば白飯など。昔から馴染んだ旨さって感覚で、今回も麺にも巻いてみました。それにしても・・・こう言った肉でビールを気軽に楽しめる日々は、本当にいつになったらやってくるのだろうか〜。気が遠くなりそう〜。
 

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<メンマ> 漆黒材木メンマ!醤油感の香ばしさと出汁の甘さを両立させる仕上がり最高!

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 実は隙のない一杯で、メンマの仕上がりだけでもそう感じます。しっかりとした太さと長さを感じる材木型の大メンマ2本。ブラック拉麺に合わせたと思うほど色合いが漆黒系にまとまっており、下味の深さを感じます。スープやチャーシューと同様に、丸みのある醤油感覚で甘い出汁感に浸る旨さ。繊維質は非常に柔らかく、サクサクと食えるのが快感です。そして妙に繊維質に背脂が引っかかってくるのが面白い。背脂のコクも合わせて食らうメンマの旨さがいいね!。そうと分かっていればメンマ増し100円は必定でしょう!。激しくオススメ。
 

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<玉ねぎ> 形が揃ったざく切り微塵!シャリシャリ歯応え痛快にしてフレッシュに弾ける甘味!

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 今回追加したのは玉ねぎ。ブラック系って、何となく玉ねぎ微塵と合いそうだし、その上にブラックペッパーなど存分にふってみるのもいいかと思って。小皿で別出しされたそれは、想像以上に粗微塵。一気に全部投入してみました。
 

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 粗いけど粒が揃ってるので見栄えがいいね。ちょうど奥歯の窪みにピッタリ引っかかるサイズで、潰して食らうのが楽しい。シャリシャリ歯応え快感でフレッシュに弾ける甘味がたまらんね!。スープにも野菜特有の優しくフレッシュな甘味が溶けるし、いいこと尽くし。スープが想像よりも円やかライトだったので、少し全体の味が薄まるかと怪訝だったのですが無意味でした。個人的には、すでに入っているもやしを増すより、玉葱の方がオススメかと!。
 

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<味玉にハズレなし!> 塩味玉にも似たナチュラルな塩気に絡む濃密卵黄!ハードジュレ感覚で舌に絡みまくり!

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 さて味玉。ブラック系で、チャーシュー・メンマと同一な下味醤油ダレの統一感があったのだが、味玉は他のメニューに配慮したのか塩味玉風なタイプ。塩味玉と言い切らないのは、ひょっとしたら白出汁風かとも配慮したためですが、割とナチュラルな塩味浸透。実はこの方が卵本来の味わいを表現すると個人的には思うタイプです。
 

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 卵黄の仕上がり具合がまたいいね。卵黄全体がハードジュレのような状態で、トロミは無くなってる様子。ゆるゆるな芋羊羹のようなペースト感でした全体に絡まる感覚です。塩気がストレートに卵黄本来のコクがナチュラルに引き出すように感じられる旨さ。あとで少し黒醤油出汁に絡めて味わうのも、ほんのりと風味が変わって楽しからず哉。嗚呼、やっぱり味玉はハズレのない旨さだね。今日も旨し。
 
 

 

 
 
<替玉> やや柔らかめな仕上げ!小麦粉感を最後の仕上げでしっかり堪能!

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 麺がとても好印象だったので、替玉召喚。ただちょっとイメージがズレてしまったかも??。ディスるつもりはないが、たまたまなのだろう。湯切りをもう1〜2回足して欲しかったような印象と、全体的に少し柔め。替玉は1玉めよりもちょっぴりハードな仕上がりを期待していただけに、少々好みから外れたかもしれません。
 

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 ただ柔らかい麺が好きな人には合うかも。例えば滑りの部分からは小麦粉風合いが濃ゆく感じられるし、味の強いのが苦手な方ならフィットするはず。またハードめが好きな方でも、ブラックペッパーを追加投入することでパンチが少し生まれますから、小麦粉の風合いともマッチするかと!。次来る時は、茹で加減を確認することと致しませう。
 

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総じまして「フツーに見えてローカル名物拉麺のいいとこどり満載!円やか仕立ての優しいブラック拉麺!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。単にブラック系追い求めた流れで、話のネタとしての訪問ってな感覚があったのだが、フツー以上に好みにハマった感覚かと!。これなら特製とかトッピングアレンジを変更して、また食いたいと思うのでした。地縁がないエリアだが、別エリアでもこのブランドを試してみたくなったのは確か!。色々と楽しみが感じられる妙義なる一杯!東急田園都市線利用者なら激しくオススメかと!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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【今週のラーメン4553】 麺家 いろは 秋葉原店 (東京・秋葉原) 富山ブラック 味玉らーめん 〜さすが王道!揺るぎない漆黒と円やかな出汁感!黒の拉麺文化を牽引する名作!

ブラックと言えばやっぱりこれ!富山ブラック!

youtu.be

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 はっきり言って忙しい。それでも食いたいブラック拉麺。もうあれこれと選んでいる場合ではなく、乗り換えターミナルの秋葉原でサクッと昼飯です。ご存知、ブラックラーメンと言えば「富山ブラック」。富山ブラックと言えば「麺家いろは」ですよ。一時期は都内で支店があちこちにもあったり、別ブランドもあったものですが、正統派はもう秋葉原店しかなさそうな気配です。ブラック系拉麺の長い旅路の最後にとっておきたかったのですが、今回はやむを得ずで食ってレビューいたします。
 

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 ご存知、ヨドバシカメラの入ってるビルの8階のレストラン街にあります。初めて入ったのですが、そこそこどの店も営業しているものの、このコロナ禍時期ではピークタイムでも空席が目立ちますな。この機会ですから、また別の日にでも別メニュー食ってみようかしらなどと、少し同情しちゃいます。今回は、弾ける気力もなく、デフォルトに味玉追加のみと、おとなしく食させていただきます。
 
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<全体> ブラック系の基準!底知れぬ王道の漆黒ぶり!仄かに魚介香味が漂い優しさ醸し出す雰囲気!

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 お!All Freeがあるじゃん!ノンアルコールでもあおって気合いいれようかしら?。などと思いつつも、気が緩むとこの後の仕事に影響がでそうでやっぱりスルーしましょう。ただこのパターンはどこかの店で実行するつもり!そんな葛藤を終えた頃合いに配膳が完了。それはこんな麺顔です!。
 

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 おおお!これこれ!これぞ定番ブラック系!まさに王道ってなプレゼンスで色々黒いの食べ歩いてきたが、出汁の漆黒さに安寧すら覚えます。単に黒くてじっとりしているだけじゃなく、表層に香味エキスが結構漂ってるものなのね。イメージ覚えてなかったりします。肉は実に馴染み深い少しロールっぽい豚バラ肉。若いときから食べなれたそれですよ。脂身の甘さと醤油の塩気の調和を楽しみにさせるね。またブラック系には太目な麺がお似合いとばかり、うねうねしたフォルムが実に旨そうにそそる。メンマも太さでアピールしてます。実に見慣れたパーツたちなのだが、黒さに浸るだけでスペシャリティを何かしら感じてしまうものですな。
 

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<スープ> 円やかに進化!?醤油の輪郭と豚のスムースなコク!魚介とブラぺの交錯する辛甘な味わいに和む!

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 さてスープ。個人的には10年位前に「だらんま@神田」で食ったイメージなのだが、時を経てイメージが変わったのか、はたまた私の感じ方が変わったのか、とてもすっきりした味わい!円やかな味わいに感じました。
 
 
塩気とブラックペッパーの輪郭はイメージよりはマイルドな展開

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 私の中では醤油がしっかりと伝わり、ブラックペッパーの刺激もそこそこあったような記憶。つまり味が全体的に濃ゆくて、それゆえに白飯を欲するラーメンだったようなイメージ。元々、肉体労働者向けにガッツリと合わせたのがブラック系の富山ブラック系の始まりだったような、どうでもいい蘊蓄ばかりが頭に浮かぶ。そんなイメージと比べると、やっぱり都心の趣向に合わせたのか、ずいぶんとスマートな旨さに進化したのだな・・・と言う印象でした。それなりにしっかりとブラックペッパーも溶けてるし、豚のコクも分厚い。醤油もそうだが、魚介の香味?魚介の旨味が円やかに仕上がっているのかと感じると、それもまた良しだね!。
 
 
やはりブラック系にはニンニクを溶かしてくなるもの!生ニンニクをクラッシャーで!

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 とは言え・・・やっぱりこのブラックな風貌を目にすれば、パンチが欲しくなるのよね。店員さんにニンニク頂戴!とお願いすると、何と生のホール粒とクラッシャーを運んでくれました!。これはラッキーな展開!。へへへ・・・少し小さい粒だったので、3つほど存分にクラッシュしてやりましたわ!。濃口醤油の塩気を着実にとらえるニンニク風味!ググっとエッジが立ち、キレが生まれていきなり好印象度が高まります!。激しくニンニク溶かすのをオススメです!。
 

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<麺> 緩いボコツキと捩れが素朴に感じさせる中太麺!ツルツル地肌で意外なほどスベリ良し!噛み締めて甘味も知る

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 ブラック系には中太麺・もしくは平打ち麺。ここにもやっぱり定番なスタイルです。やはり麺の受け止め方が合うんでしょうね・・・。
 
 
ブラック系の出汁インパクトを受け止める風合いと腰つきの強さ!

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 これは実にイメージ通り!。麺としては、多加水系のニュアンスが強いようだが、しっかりとコシのある中太縮れ。プリン!ブルン!としたはっきりなコシを感じます。ちょい緩めのカッツリした感じとももうせましょうか・・・。なので、汁の飛び跳ねを誘発するタイプ。紙エプロンをもらった方がいいですぜ。
 
 
やはり出汁に染まった褐色は旨さをそそるのだった!

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 そして軽く出汁に染まって、見栄えだけ見れば焼きそばの如きの色合い。麺をリフトしたときは旨さの衝動です! 中太麺が醤油にそまって見事な茶褐色です。地肌がツルツルと光沢感があり、艶っぽいところがすこしばかりある。歯応えもよろしく固めのテンピュールのようにグニりと奥歯のしずみこみを感じます。少々汁に染まっただけなのに、実にしっかりとした味わい。この麺を白飯の上にトッピングさしたろかいと思えるほど。やっぱり白飯追加しとくべきだったか・・・・。
 

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<チャーシュー> 飾り気のない半ロールの豚バラ肉!出汁の甘さと脂身の甘さが程よくハーモニー

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 赤身と脂身の断層がキッパリとしてて見た目がいいね。また柔らかさに弾力感があって、麺に巻き付けたりしても楽しめそう。ベースはブラック出汁と同じタレと思われ、塩気というより醤油の円やかさ全体に浸透しているようです。それが脂身の甘さとすごくマッチ!。赤身部分は引き締まってるようですが、軽く吸い込むようです。これに少しブラックペッパーを振ってみるとめちゃ旨い!。これも白飯を誘う系統の味わいですな!。チャーシュー丼も期待ができそうです。
 

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<メンマ> 繊維質が面白いほどに柔らかく砕けるソフトな歯応え!甘めな下味もナチュラルで旨し!

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 材木メンマ。これが意外なほどにソフトな歯応えです。繊維質も全体が柔らかめで噛み締めるまでもなく、裂け目から崩れるような感触。下味も円やかな甘み系が良くマッチしています。太さゆえ麺に絡めず単体で食らって楽しみますが、これも白飯にあいそう!。どうやら・・・白飯とのカップリングに心をすっかりと奪われたような今回の実食ですー。
 

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<味玉にハズレなし!> ややハードな仕上がり!とても出汁浸透が深くマチュアな甘みを発する濃密感!

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 白身は均一に黒出汁が浸透してるのが伺えます。白身だけでも味わって食えるほど。また全体的にはハードめな仕上がりで、卵黄は全体が緩めの芋羊羹のようなジェル状態です。舌によく絡みつく。
 

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 実にマチュアな甘味!。醤油出汁が卵黄のコクとすごくマッチしており、まるで熟成したかのような濃密感!。見た目は小さめでインパクト感じないが、食ってみると旨さが濃ゆいです。もう少し温度感があったら激しく感動していたかもしれませんな・・・。
 

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総じまして「さすが王道!揺るぎない漆黒と円やかな出汁感!黒の拉麺文化を牽引する名作!」

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 と言う感動の嵐!。時間ない中で短くサクッと食ったわりには、しっかりと印象に残る旨さでした。つけ麺も油そばもブラックバージョンがあるそうで、ちょっとそっちも気になるじゃないか!。店箱フロアも大きいし、ゆったり食える通し営業!使えるお店でございます!忙しいときほど激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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【今週のラーメン4552】 近江熟成醤油 十二分屋 早稲田店 (東京・西早稲田) 近江ブラック + 焼きめし[ランチセット] 〜華やかで清涼感漂う優しい滋賀近江ブラック!

滋賀近江の醤油にこだわった・・・近江ブラック!in 早稲田
 暑くなったり肌寒くなったり、たまの外出機会に何を着ていくか悩むような時節。霧雨混じりな5月中旬に、性懲りもなく黒いラーメンを求めて早稲田界隈をうろつく昼下がりです。都営東西線が中央線と連結してるので、実は個人的に便利なんですよねー。今回は先日、不安定な営業開始時刻にすっぽかされたリベンジと言うことで、こちら「十二分屋」さんに突撃してみました。確かこのブランドも「ブラック」と名乗る一杯があったはず!。確か「KOHAKUブラック」だったっけ?と思って来てみれば、滋賀近江の店だけに「近江ブラック」と言う名称でしたー、そのまんま。
 
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 こちらは俄然「ランチセット」がお得。11:00-17:00までと通し営業で有難いサービスぶりで、しかもどのラーメン!どのサイドメニュー!組み合わせても千円という心意気ですよ。なので当然客層は学生さんがメイン。酒が飲めれば唐揚げと合わせたいところですが、飲めないことと雨模様の憂さ晴らしを兼ねてガッツリ食おう!今回は焼きめしとセットにさせてもらいました。
 

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<全体> ブラックと言うには琥珀に近い仄かさ!肉花弁の優雅な展開!華やか上品ブラック拉麺!

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 こちらは滋賀県の醤油をウリにしてるブランド。関西で醤油と言えばヒガシマル!それしかイメージないんだが、探せばローカルな蔵がたくさんあるのね。滋賀は水がいいからいいよねー。などと妄想しながら待ち受けたのがこの麺顔!。
 

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 おおお!ブラックってインパクトが殆どないんですけど~。いや普通に楽しめる華やかな雰囲気が素敵!最近黒さのインパクト求め過ぎて麻痺してる感覚には、実にあり難く染み入る優しさじゃないですか。黒さに明るさと透明感を感じる色合いで濃ゆい琥珀といった感じの色合い。実に上品です。そして十二分屋と言えば、デカいスライスチャーシュー!。めちゃ大判で丼の中には収まらない大きさで2枚も入って丼の縁に立てかかった状態。まるで肉が花弁のように思えてこれも素敵!。またネギ好きには堪らんネギ盛山が更に興奮させます。デフォルトとしては凄く盛りだくさんに思える上に、ブラック醤油のコンセプトが映える一杯とは実に面白そうじゃないか!。
 

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<スープ> 軽やかで爽快な味の滑り出し!円やかなカエシに一味が仄かにピリリと展開!塩気演出!

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 一応、どんなブラック醤油のニュアンスやインパクトでも驚かないつもりだったのですが、これまでにない味風景が強烈に印象的でした!大体次の2点でしょうか。
 
 
柚子風味と醤油のエッジが結びつき清涼感ある酸味甘味を演出!

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 見た感じの色合いから、たまり醤油と言うより、まるで生揚げ風な風合いかなと感じつつ味わうが・・・なんと醤油風合いに混じる清涼感に驚きを隠せない。柚子?柑橘系の風合いが強いが嫌味がない。ただ柚子の薬味と言うより、柑橘系が醤油の醸造感と一体化しており、酸味がめちゃ明るい醤油味となってます。また柑橘系とは別に甘味も感じる部分があり、塩気をイメージするブラック系とは方向性が真逆。されど痛快!。これは面白い・・・。とても気になって紹介されてた「ダイコウ醤油」のHPを覗いてみたが、生醤油じゃないのね。火入れ調整した濃口醤油とのことで、またまた思いっきり駄舌ぶりを露呈してしまいました(汗)。
 
 
色と香の調和!すっきりカエシ感!薬味カイエンと一体化し塩気に似た演出!

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 甘酸っぱい醤油感と言うことで怪訝な印象を持たれた方へ。いえいえ面白い塩気の演出です。一味が少し溶けたような雰囲気があります。ネギにかかったカイエンペッパーが溶けだしたのかもしれませんが、これが醤油とよく結びつく展開。序盤は華やかな柑橘風合いだったところに、舌が慣れ始めてからは、一味系の淡いスパイス感が醤油の隠れていた塩気を引き出すように結びつく味わいです。これが軽くチリリとする余韻もあって、しっかりと醤油拉麺を感じさせる味わい。テーブルセットの一味を足してもナイス!。塩気の筋も通すところが、ブラック系のプレゼンスかと思わせます。
 

 

 
 
 
<麺> 品やかで出汁との一体感が素晴らしい平打ち麺!多加水系の滑かさが実に快感!

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 ブラック系には平打ち系か太麺が多いが、ここもその例に漏れず。ただ優しさと滑らかさでは、最近食ってきた中ではトップクラス!。大盛がオススメです。
 
 
滑らかさ極まり汁爆吸いの多加水平打ちストレート麺!実に品やか!

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 初見から出汁吸ってる感がありあり。出汁の色合いで染まっているだけじゃなくて、中まで充満してるような艶々した地肌です。箸で引き上げるとスーッと流れるように麺全体が揃いだして、太麺なのに汁の持ち上げも良さげな感覚。実に品やかに映ります。汁の爆吸いが始まってるって感覚ですね。腰付きが品やかなだけに、口当たりから喉奥に落ちるまでのシルエット感が滑らか。チュルン!と啜り切れる太麺ってな感覚です。 
 
 
クチリと潰すといきなり溢れる出汁と絡んだ甘味!具材との絡みも旨し!

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 上品なブラックスープを吸い込んだ麺は、噛み締めると仄かに甘味を吐き出すようでもあります。ハードなきしめんのような食感・・・と言うのは例えが飛躍し過ぎたか?。まぁ伝えたいことは出汁と麺の一体化した旨さのことで、麺の素地の風合いはマスキングされてはいるが、出汁の香もまとった旨さとお伝えしたい。また品やかな腰つきは、いろいろな具材と絡まり易く、海苔や肉はもちろんのこと、メンマや水菜・葱とも絡みまくり。お食事としても楽しめるようなイメージの旨さです。
 

 

 
 
<チャーシュー> 十二分屋名物!丼から溢れる大判豚肩ロースのスライス肉!食べ応えも十二分!

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 たった2枚でも相当な存在感ですな。じっくり系の低温調理の豚肩ロース。周囲は旨味を逃さない壁のロースト感が響くが、中の赤身は全体的にムラなくしっとり。脂身はあと少しの熱で蕩けそうな塩梅です。薄味仕立てが上品で、これ一枚でビール中瓶なら半分近くは空けられそう。実は近江醤油以外にもチャーシューがこのブランドの看板なのでは?と感じる仕上がりです。例によって麺を巻き付けては食らってみたが・・・これは素直に、そのまま味わうほうがいいかもね。手のひらほどの大きさ、程よい厚さ、実に食べ応え十分!いや十二分!。
 

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<メンマ> 色白極太柔らか穂先メンマ!デフォルトで豪勢にも3本とは嬉しい!

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 意外にメンマが上出来でかなり見直した!。白めな仕上がりの極太穂先メンマ。一本丸ごとでサクサクと歯切れる柔らかさと、ナチュラルな素地の味わいと出汁の旨さが調和してます。中々いいじゃん!と思ってたら奥からまた出てきて2本とは嬉しい!と喜んでいたところで、また更に1本後からつかる。
 

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 この質感とサイズで、デフォルトで3本とは嬉しいね!。しつこいようだが今回もここに麦酒がないことが悲しい・・・。肉とメンマだけで軽く一本空けられるね。緊急事態宣言明けたら夜に来ようかしらん!。
 

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<他具材> 薬味ではなく立派な具材としての葱!カイエン塗れて辛ネギ風な演出が旨し!

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 別に葱増ししたつもりはなくとも、この葱山なら大満足です。単に出汁や麺に絡めて楽しむ薬味じゃなく、具材とも感じる質感とボリューム。軽くカイエンペッパーがあしらわれているのが、見栄えだけでなく良いポイントで、ちょっとだけ辛ネギ風にも楽しめたりするし、実に重宝に楽しめます。水菜もあしらわれて相性も良し!。
 

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<焼めし> 半チャじゃないよ!フルサイズ!作り立ての仕上がりと温もり!そして香ばしさが堪らん!

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 半チャじゃないよね・・・このサイズ。限りなくフルサイズに近い。しっかり注文毎に中華鍋を振るい、カツカツとお玉と鍋がぶつかる音が心地よい。やはり一からの作り立てが一番なのです。
 

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 チャーシューと卵と葱、そして醤油とラードで炒められた炒飯。醤油が円やかだからなのか、醤油感に焦げはないが旨味がしっかりと米粒に馴染んでおります。パラパラとしっとりの中間にあたる仕上がりで、これまた万人ウケしそうな味わい。最近ブラック拉麺食べるようになって少しだけ焼飯を食らう機会が増えておりまして・・・ちょっと旨さに目覚めた感覚です。ブラック系にこそ焼飯は合う!セットでお得だし絶対にオススメ!。
 

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総じまして「華やかで清涼感漂う優しい滋賀近江ブラック!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。見た目も味わいも他のパンチ系とも違い、柑橘系の展開が実にユニーク。ブラックと意識しなくとも美味しい仕上がりが気に入りました。学生さんが多いエリアですが、通し営業なので外回りサラリーマンにはとても重宝な店かと。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 

 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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【今週のラーメン4551】 jun-pey ra-men 成瀬本店 (東京・成瀬) 黒ラーメン ニンニク増し + 赤ネギ 〜豚骨系と家系のいいとこどり!マー油香ばしさ満点の成瀬ブラック拉麺!

どこまでも黒いラーメンを求めて・・・町田成瀬まで

youtu.be

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 緊急事態宣言明けるまで意地でも都内で黒いラーメン食ってやる!・・・と息巻き過ぎてるかもしれませんが、ちょっと成瀬界隈には親戚がおりまして、その用事前に拉麺単独行動!。ちょっとこの辺りは完全な陸の孤島状態ですので、電車を使わずクルマでわざわざやって参りました。そんな「junpei-ramen」・・・確か上石神井にもあったはずで、本当はそこ狙ってたんですが、数年前に閉店してしまったのね。リベンジも兼ねての訪問でございます。
 

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 店内は実にロック一色です。ガンズ・アンド・ローゼズ、メタリカ等など80年代音楽シーンがありありですな。スピーカーはTechnicsで持ってたのと同じなのもあって気分はノリノリですよ。もうちょっと音量上げてもいい(笑)。実に男臭い雰囲気ですが実は女性のワンオペ。ロックな気分に合わせてニンニクはガッツリと増しにさせてもらいましょう!。用事の前ですので、ブレスケアは残り全部空け飲み干すつもり。
 

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<全体> 豚骨系を少し今風ワイルドにした感覚?出汁にマー油が滲みパンチを感じる麺顔!

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 しっかし陸の孤島とは言え住宅地。バス亭の前ですのでそんなに辺鄙ではありません。地元の方達に支えられてるという感じで、いかにも常連っぽい方々がパラパラと入店。結構ガッツリ系なオーダーばかりで、J系メニューなんてのもある。結構オールマイティーな店です。初志貫徹で頼んた黒ラーメンは、こんな麺顔です。
 

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 おおお!期待通りの出汁の黒さ!漆黒さがうごめく様子でマー油が実にしっかりと多めに投入されております。そしてモヤシがデフォルトの割には多めに投入されており、出汁とのコントラストがクッキリ。もやし増す代わりに投入した赤ネギは、ネギ好きとしては堪らん辣油絡ませっぷりが辛旨感をアピールしております。一方、豚肉はオーソドックスな風貌。追加しておくべきだったかもしれません・・・。
 

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<スープ> 醤油豚骨に漂うマー油がまるでヒョウ柄!香ばしさ強く濃厚な割には親しみ易いマイルド感!

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 今回はブラックとは言え醤油系ではないことを知っておりました。黒はマー油を指していると。たまには熊本系みたく豚骨を味わってもいいかと構えていたのですが、ちょっと予想を超えて面白い展開でした。
 
 
見た目ワイルド!味わいマイルド!コクはしっかり!喉越しライト!

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 既に備わったレンゲの窪みにはスープあり。マー油の黒さだけかと思いきやベースの出汁も少し色濃いですね。さっそく味わうとズシリとインパクトありそうに見えて、実にスムースな味わい。そして豚の旨味はしっかり。コクを感じさせるわりには、実にサラサラとした仕上がりで、カシラやゲンコツの髄を煮尽くしたようなコラーゲン感やクセが低めですね。ワイルドに見えて実にマイルドな旨さです。
 

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 なのでマー油の香りがすごくイキイキと感じます。また豚骨なのか豚骨醤油なのかも分からないような色合い。マー油がスープに散ると、ヒョウ柄のような風貌になり、熊本系でも家系でもない独特なスープ感が面白いね。かなり好きかも。
 
 
ニンニクをガンガン入れてもマー油香ばしさ衰えず!

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 こちらは、もやしとニンニクはサービスで増しができるようです。ニンニクはトッピングとして少し追加されるか出汁に溶けているものかと思いきや、ガッツリと別皿でくれました。お好きなだけどうぞと言われたが、全部入れると二郎になっちゃう?。J系メニューもあるからそんな対応なのでしょうな。レンゲの窪みが埋まるほど入れてしまいましたわー。
 

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 ニンニクマシは正解!せっかくのマー油の香ばしさがマスキングされるかと思いきや全くない。むしろ響き合う?共鳴するように味わいにキレが生まれて相性バッチリです。ひと皿全部追加投入しようかとも感じましたが、ブレスケア1本では収まりそうもないので、今回はほどほどにしときましたー。
 

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<麺> 自家製麺!豚骨系でも家系でもない?中太スリムなストレート!締まりのある多加水でプツ!クシッ!とした歯応え!

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 帰りがけに気が付いたが、自家製麺だったのね。中々ユニークな出汁とバランスが取れて好印象でした。
 
 
濃厚豚骨と薬味刺激をしっかり受け止めるボディ感あり

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 やや多加水のようだが締まりのある風合い。明らかに豚骨系のイメージじゃないが、家系にも似ていないようで捉えどころがないですね。風味よりも素地の旨味で出汁を受け止めるって感覚で、濃厚な豚骨出汁と、辛ネギやニンニク、そしてマー油などの刺激に負けません。ニンニクの粒やマー油の粒子をよく絡み貼り付けますが、噛み締めるとプツプツ!クシクシ!とした歯応えの後に潰れて甘味を感じ始めます。咀嚼で出汁と合わせてゆく旨さの展開で旨さしっかり。これなら、このままつけ麺でもナイスな感覚です。濃厚豚骨と薬味刺激をしっかり受け止めるボディ感ありって印象です。
 
 
太さの割に品やかさあり!滑らかに啜れる!具材の絡みつきも良し!

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 素地感がしっかりしている割には剛麺ではありません。膨れて丸麺にもにたフォルムも感じるし、腰つきがまた品やか。なので太さの割にはツルツルとライトに啜れるだけでなく、モヤシや辛ネギなどを絡ませやすいのがいいね。海苔やチャーシューで巻き付けるのも楽しく、大盛はきついが中盛程度なら欲しかったかと思えました。男性なら中盛を激しくオススメかと!。
 

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<チャーシュー> 親しみ易い薄味ロースト豚ばら肉!マー油と豚骨出汁を纏って増す肉味!

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 ひと言で表すならナチュラルな旨さ!個性的な出汁の中にあって逆にそんな個性が際立つようでした。醤油系のタレとか塩気などが浸透した旨さと言うより・・・肉のナチュラルな旨さがいい感じ。そのままだと脂の甘味と赤身の肉味のシンプルな味わい。なので他の薬味と絡めたり、出汁に沈めて味を足したりして楽しむような旨さでしょうか。全体的にとても柔らかくて、どこからでも歯切れ良し。脂の甘味と出汁を少し吸い込んだ赤身の味を一緒に味わうとバランスいいです。
 

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<赤ネギ> さっぱりめの辣油と葱甘味がバランス良し!酒つまみにもなる優しい辛さ!

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 所謂辛ネギラーメンによくトッピングされるタイプですが、斜め切りで微妙な幅があるので、おつまみにもなりそうな感覚です。辣油+α?いや豆板醤と調味料?辛いですが刺激的な程ではなく、ネギの味わいと寄り添う感じです。またネギもそのカットからか味わいと甘味、そしてザクリとした歯応えも感じるもので、辛い薬味とハーモニー!非常にバランスが良いと言えましょう。今回はちょっと混ぜ混ぜする前に、サクサクとそのまま少し食べ進めてしまいました。
 

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<もやし> しっかりシャキシャキ感とほとばしる仄かな甘さ!増しサービスおすすめ!

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 ゆでもやしをレビューするまでもないですが、少しだけ。こちらもやし増しがサービスですから激しくオススメです。私は変に味が全体に薄まってしまうかもと今回は躊躇したのですが、熱々シャキシャキぶりがお見事。少しクタったのも捨てがたいが、少しグラマスな麺と絡むもやしとしては最適かと!。ほとばしる汁に微かな野菜らしい甘みもあって、個性的なスープにも合うかと!。
 

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総じまして「豚骨系と家系のいいとこどり!マー油香ばしさ満点の成瀬ブラック拉麺!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。マー油の深い香ばしさを受け止める豚骨の出汁!。それら個性が溶け合った出汁を受け止める麺!。それらマスキングせずに映える具材たち。見た目以上に全体バランスが取れて楽しく頂きました!。とにかくメニューは多彩だし絶対に飽きないお店!地縁がある方には特に激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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純平、考え直せ

純平、考え直せ

  • 発売日: 2019/04/10
  • メディア: Prime Video
 

 

【今週のラーメン4550】 SHIROMARU-BASE (東京・大森) スパイシー中洲ブラック + 煮玉子 + 替玉 〜豚骨と思えば醤油!ブラックと思えばレッド!意外性の旨さ!

シャア専用ブラック拉麺!
 一時期はあちこちで見かけた一風堂系の「SHIROMARU-BASE」ですが、急に見なくなりましたね。調べてみれば大森と大阪梅田の2展開のみとか。関西転勤時代には、大阪-東京を出張で往復して時間がないときは、少しお世話になったような記憶。実に10年ぶりに大森店にやって参りました。
 

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 なぜかって?へへへ・・・何とこちらに「中洲ブラック」と呼ばれるブラックラーメンがあると知ったからです。横浜・川崎方面には当番出勤の機会があるので、大森は実に好都合。さっそくその機会を利用させてもらった流れでございます。
 

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 しっかし、この一杯は2度驚かされました。一風堂系と言えば豚骨で有名。そんなブランドの黒バージョンと言えば、フツー頭に浮かぶのは「マー油」の黒さ。博多系とは違ってくるがマー油豚骨かと思って訪ねたら、しっかりと醤油系のブラック拉麺だったのね。中洲ブラックと言うから、豚骨醤油かと思えど・・・分類としては醤油系に見えました。
 

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<全体> ブラック拉麺と言いつつ最早やレッド拉麺!激辛系辣油の一色のレッドオーシャン!

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 スパイシーと冠が付くブラックがあったのでそいつをチョイス!どうせ食らうなら刺激を求めてみるのがブラック好きと言うもんですよ。そんな気軽な感覚で待ち受けた一杯はこんな一杯!それはこんな麺顔!。
 

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 おおお!どこがブラックじゃ!まっ赤っ赤!一面レッドオーシャンじゃないか。マジでメニュー表サンプル写真を見返したが、別の一杯と勘違いしていたか見落としてたかです。まぁ、中洲ブラックに辣油を溶かしたというシンプルな展開らしいのですが、その辣油の層が分厚くて、どうみてもレッドラーメンにしか見えん。レンゲで出汁を揺らしてみると、下層には漆黒のスープが展開・・・・。実に赤と黒の二層展開なるブラック拉麺なのであった!。
 

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<スープ> 黒醤油に特製辣油で真紅の展開!更にまるでレッドカレー風スパイシーで意外な展開!

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 意外性はまだ止まらない。見た目から一味唐辛子系のヒリヒリキレキレ系の鋭い刺激かと思いきや(そんな部分も少しあるが)、味わってみるとイメージ的には「レッドカレー」のようなスパイシー感で、何となく白飯を誘うような辛さの展開です!スパイシーと言うことで、ブラックペッパー系だと決め込んでた私は気持ち良く裏切られて痛快!。
 
 
背脂量も相当なもの!特製辣油をガッツリ吸込み全体をコーティング

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 へへへ・・・メニューサンプル写真では、少しばかり背脂が浮くってな展開ですが、実物はかなりの量です。これがレッドオーシャン一面に浮かび尽くすので、まるで全体の蓋になっているような様子。ここに同じく浮いている特製辣油がガッツリの入り込み、背脂を赤く染めているような存在感です。全体が背脂コーティング状態。これが激辛をマイルドに調整するだけでなく、ベースの旨さをコク深く感じさせるような働きをしますね。
 
 
円やか輪郭の黒醤油に豚骨清湯のサッパリした甘味!辛さに旨さ埋もれず!

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 ベースが分かりにくいが、辣油と背脂の層をのけると漆黒の動物系濃厚醤油です。濃口醤油の強めなパンチのない塩気。醸造を感じる酸味もない感覚だが、円やかな醤油の輪郭が悪くない。澄んだ豚骨の旨味ともマッチしてる感覚です。ただ中盤以降はすっかりと辣油スパイシーに舌が支配されますので、序盤のみの味風景と言えましょう。
 

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<麺> ご存知博多系低加水極細ストレート!円やかスパイシー出汁を纏っても素地の風味良し!

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 私の一番表現が苦手な博多麺。博多麺そのものは大好きで、低加水の極細というイメージが先行しがちだが、しっかりと生でも食えるような熟成感があるのが印象的で好き。フツーで言う粉感覚とはちょっと違うとこのタイプでは思うのですよねー。カタ麺主義者としては、カタさを選べるところも好きになるポイントです。以前はハリガネとかコールしてイチビってたのですが、カタメが十分に旨いと思えるこのごろです。さて、表現が苦手と言うのは、店や製麺によって違いが分かり難い?殆ど分からない?と言うこと。代替、上述のことをただ毎回繰り返しておりますよ・・・・。
 

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 ただ、今回のようにブラック醤油で、しかもレッドカレーにも感じるスパイス風に混じる博多麺と言うのは初めての体験!。今回は新鮮に楽しかった。極細麺のスキマに入り込む辣油混じりの背脂の粒。軽くブラック醤油に濡れて薄褐色な麺地肌。持ち上がる出汁のスパイシーさ。それらが混然一体となった旨さが、博多麺で楽しめたのは実に痛快でした。
 

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<チャーシュー> 豚バラの煮豚スライス!辣油背脂塗れで薄味にスパイス刺激が浸透!

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 完全にスープのインパクトに飲まれた感がありますが、定番の煮豚タイプの豚バラスライスです。超大判をハーフカットして2枚にした風貌。きっとフツーの豚骨出汁だったら、豚同志の旨味を補完しあい、出汁塩気と脂身甘味が融合した旨味なのでしょう。今回はスパイス&辣油感に少しそれらが飲み込まれた展開ですが、フツーに旨い!
 

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<他具材> メンマや青ネギはすっかり特製辣油が浸透し別の旨さに昇華?

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 豚バラ肉でもある程度、スープのインパクトに飲まれるのだから、メンマや他の薬味はすっかり染まってしまったかな。それもまた、その味わいを楽しむのだが、特に辣油塗れのメンマは酒のアテとしては最適と思える変化で楽しませてくれます。そこに少しネギが絡むので更に最適化。
 

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<味玉にハズレなし!> スープとは対極に感じる濃厚マチュアな甘さ!出汁の刺激にビクともしないコクの濃密さ!

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 一方で、スープのインパクトにビクともしなかったのが味玉です。優しい出汁が実に深く浸透し白身と卵黄の奥に届いて熟したような濃密さを発する。まさに濃厚な甘みを発する卵黄で、ネットリ感とトロリさが最高潮!。スープに沈めてもその甘味は突き抜けて伝わるから凄いよね。嗚呼、やっぱり味玉はハズレない旨さ!。
 

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 蛇足だが・・・スパイシー中洲ブラックには、生卵か温玉の方が合うのかもしれません。少しカレーに似た風合いがあるのでそう妄想しましたが、後で写真メモを整理してたら、店側からもそう紹介してあったではないか:汗。
 

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<替玉> 中洲ブラック!どこか中洲を感じたくてやっぱり替え玉!

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 正直言って、今回は白ごはんを丼に投入するかマジで迷いました。カレー系なら間違いなく白ごはん。ただ博多麺なら替玉は自分の中では鉄則。激しく葛藤した結果、カレー系と言い切れない要素もあるので、白めしは取り下げて替玉をしょかんです。バリカタにしてみました。
 
 
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 これはいいね。汁多めの混ぜそばのような感覚で、クシクシ感が最高に楽しめる。替え玉にタレをかけなくても十分な味の濃さ。クシクシな素地風味と、少し刺激が落ち着いたスパイシー感で調和が楽しめました。何となく10年前を思い出して、3玉目!とも頭をかすめましたが、このあと仕事が迫っていたので自重することができましたー。
 
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総じまして「豚骨と思えば醤油!ブラックと思えばレッド!意外性の旨さ!スパイシー中洲ブラック!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。当初は固定観念があって少し舐めてたかもですが、予想を超える展開続きでちょっとハマったかも。むしろもっと早く食っておくべきだったと感じるほどです。次はスパイシー抜きの方も試したいと感じてる。看板メニューの一角は確実にゲットかと。駅から非常に近いに多忙なタイミングでは非常に有効かと!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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【今週のラーメン4549】 新福菜館 秋葉原店 (東京・秋葉原) 中華そば 並 + ネギ多め +焼飯 小 〜京都ブラックの王道!拉麺&炒飯のWブラック最強!迷わず食うべし!

ブラック系と言えば・・・京都ブラック!新福菜館!Part 1

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 5月に入ってから東京都内のブラック系を追い求めてまいりました。緊急事態宣言期間に限ろうと思って始めたが、延長になってしまってそろそろキツイかな・・・そろそろ王道のをさらっときましょう。ブラック系と言えば、富山ブラックが有名ですがもう他にもうひとつ!。京都ブラックと例えられる「新福菜館」!。
 
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 じつは出社日で外出したものの、忙しいあまりに秋葉原の近場でランチ!となっただけですわ(笑)。混んでたらヨドバシの上にある「麺家いろは」の富山ブラックへ流れようと思ってたが、案外とすんなり入れてラッキー。
 

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<全体> 葱増しにしたらとってもエバーグリーン!全然ブラック拉麺に感じなくなっちゃった!

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 もうこのブランドならばこれでしょう!拉麺+ヤキメシ小。いわゆる半チャセット!。ただ京都で育った昔っから葱増し&モヤシ増しをしていたクセが出て、葱増しさせてもらいました。それはこんな麺顔!。
 

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 おおお!もはやブラック拉麺とは思えぬ麺顔!葱一色!一面の葱によるエバーグリーンな世界が広がる。ブラック系というジャンキーなイメージとは裏腹に、とってもエコな雰囲気と感じられます。恐らく葱増しが有料だから(京都では今でも無料なのか?)それに見合うよう多めなのかもしれない。想像の範囲なんだけどね。そして、この葱増しをしてから毎回思い出すのは・・・こんだけ葱を増すとスープと全体の熱を葱が奪うということ。最後は少し冷めてしまうので、温度にこだわる人にはあまりオススメしません(苦笑)。
 

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<スープ> これぞ見た目と裏腹の極地!味わいとってもライト系!塩気はサラリ!豚骨マイルド!

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 これもありきたりな表現になってまうが、黒さの割には実にあっさりとしたスープ感。塩っぺーと言う雰囲気は微塵もなく、ゴクゴクと飲み干せるライト感なのです。むしろ茹でモヤシの汁気がもっとマイルドにさせてるかも。昔の記憶の味は、動物系のエキスでもっと濁りがあったと思うのだけど、、やはり洗練されたのかなぁ―なんて感じたりしました。
 

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 やはり葱がカエシを薄めたのか?。塩気が無いわけではないが、シンプルな濃口醤油のエッジングは、やっぱり懐かしい昭和の味だったりしますね。昔はやらなかったが擂りおろしニンニクがあったもんだから、ちょこっと入れてみようとしたら、一気に多めに出てしまう。やれやれ・・・と思いんがら溶かして味わってみたが、案外イケるね。キリリとパワーが増してきたのが好印象!。
 
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<麺> 漆黒醤油出汁をそれほど吸い込まず!クシクシ歯応えと風味を伝える直細麺!

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 京都の近藤製麺かどうかは知りませんが、同じフィーリングですね。ブラック拉麺って、太麺中太麺が多かったり、そして麺が出汁を吸い込んで褐色になりしがちなんだが、細麺で白さを微妙に残しているのが特徴的です。意外と風味を感じるタイプで、クッシリ・・・とは言いすぎだが、淡くクシクシとした歯応えに素地を感じます。咀嚼して出汁と合わせる旨さって感じだね。
 

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 まぁいつもの通り、底から軽く引き上げてモヤシの上に乗せます。そして葱などと絡めるが、麺・葱・モヤシが絡み合う歯応えと味わいのミックスさが堪らん!。スープの色は違えど、第一旭・ラーメン藤等は、こんな感覚で学生時代は食らったもんです。自分にとっては懐かしい味風景を思い出す味わいなのです。
 

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<チャーシュー> 豚肩ロース薄めのスライス肉!重ねて味わうも良し!葱や麺を巻込むも良し!

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 よくレビューやコメントやオフ会等で、ペラい肉と一蹴されるたびに、実は心を痛めておりました。いやぁ~京都系の肉って本来こういうものなんですよ。薄くても枚数が多く入ってるでしょと突っ込んでいたっけ。薄い肉を重ねて食らったり、具材や麺と絡めて一緒に味わうと旨いのだが、オレがそうやって食って育ってきただけなのか。今では苦言もスルーしてしまってます。
 

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 とっても薄切りなので、出汁の吸込みもいい感じ。例えば麺の上に広げて、その上に九条葱の山盛りを乗せて、薄い肉で巻き巻きしてみよう。何かこんなの串焼きやでも見たことあるぞ。・・・なんて感じながら肉巻き葱を一口で食らうと、これが旨いんだよなぁ~。まず食感がいい。ペラいチャーシューも見事な仕事をするのである!。てな感じで山盛りの葱はどんどんと消化されていくのでした。途中で麺を巻いたりしても遊び食らう!。
 

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<葱> 親の仇かと感じる葱の大盛山盛!葱の苦味が低く苦もなくザクザク食える!

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 学校や会社の食堂で、麺類コーナーの横にネギ取り放題だったりしたことってありませんかね?。いつも今回のこの麺顔に匹敵するほど盛ったりしてましたが、決まって出汁が葱苦くなってします。この葱にはそんなことはない。葱に甘味があるような気がします。何だったらこのままマヨネーズかけて生で食える自信があるが、単にマヨラーだからと一蹴されましょうか。
 

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 ま、浸して熱を下げることはあっても、苦味をじんじんと滲ませることはないです。肉で巻いて食っても旨かったしね。親の仇かと感じる葱の大盛山盛でも、葱の苦味が低くて苦もなくザクザク食えるのです!。葱好きネギ星人なら絶対にオススメかと!。
 

 

 
 
 
<もやし> ちょいクタの茹でモヤシが京都系のテッパン!出汁や麺に絡めて旨し!

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 私にとって「もやし」が思い出深いアイテム。もやし増し・葱増しもサービスだったから、当然それコールだが、特にモヤシはカサが増すのでお気に入りでした。そのくせあまり腹に溜まないんだがね・・・。トッピングの増しで、本当にしたかったのは「もやし」だったのだが、メニュー表にはなかったのが唯一の残念でした。これも麺に絡めて存分に楽しむ!。昔の京都での細モヤシを思い出しながら・・・。
 

 

 
 
 
<ヤキメシ> これも双璧なる名物!黒炒飯!醤油の焦げた香りと塩気が全体を包む旨さ!

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 実は京都で育った時代、あまり半チャはやってなかったんだよね。学生だったからまず、金が無くて踏み出せなかったし。また食ったら家に帰ってお袋の晩飯を食えなくなりそうなのもあったっけか。だが数少ない中でも、新福菜館の黒ヤキメシは、記憶にガツンと残っております。
 

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 焦げた醤油の香りそこはかとない塩気が強めなバランス。米だけでなく一緒に痛めた玉子や葱、そしてチャーシューにもその香りが浸透し、味わい深さと一体感を高める旨さ!。また歳を取ったせいか、小でも結構なボリュームです。ぎゅっと固めて丸めてあるから、スプーンで解すとかなりの体積になるよ。既にまた食いたくなってる。いまさらヤミツキ(笑)。
 

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総じまして「京都ブラックの王道!拉麺&炒飯のWブラック最強!迷わず食うべし!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。東京都心でこの看板この味わいがあるのは実に関西人京都オリジンとしては嬉しい限り!。これからも定期的に食うと思われます。たまにはラーメンもヤキメシも、醤油の香りにガッツリと包まれたランチなんていかが?激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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【今週のラーメン4548】 まっちゃんラーメン 麺や一筋 葛飾立石本店 (東京・京成立石) ブラックラーメン [辛さ3:ややひかえめ] 〜分類不能で摩訶不思議なる激辛!枠に収まらないブラック!立石ブラック!

摩訶不思議!激辛!分類不能・・・立石ブラック!

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 久しぶりに東京東エリアに来たものだから、もう一杯ブラック系を引っ掛けてみよう!。土日に通し営業と言う便利さもあって、こちらを2軒目とさせてもらいました。以前テレビで見かけたような記憶もあるんだが・・・行ってみてやはりそうでした。こちら、お店自体もツッコミどころが万歳で、全部詳細にかくと本編に辿りつけなくなるので簡単に(笑)。
 
1.店の向かい側にある別の店に券売機がある
 まず店に向かうが誰もおらん・・・。中休みなのかなと思い始めたところで、ご店主が登場してオーダーを伝えようとしたら、「券売機は向かいの店です」とアナウンス。同じ系列の店なのか?。行ってみると誰かがギターの練習?演奏をしていて、すんませんねと目配せして食券購入と言う流れです。
 

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2.ゲキ狭!カウンター2席!
「葛飾立石本店」とあるからそうは言っても・・・と思っていたけど、まじで狭かった(汗)。空間を上手く利用してティッシュは壁にかかってるが、啜っているうちに頭と時々ぶつかるかもです。
 

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3.実は2階席があるのだが・・・
 食い終わって帰り際に気が付きましたが、2階席があるのね。しかしその階段の勾配と狭さが、凪の新宿ゴールデン街店と双璧のツラさかも。凪は調理場が2階だからいいが一体どうすんの?。と思いきや、なんとも小さくまとまった昇降機が階段横にあったのだった。ううう・・・動いてるところを是非とも見てみたい!いや、いつか2階で食いたい!。
 
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<全体> ブラックの由来は黒餡トッピング!ベースは豚骨醤油のようで辛味噌のようで判別つかずの摩訶不思議!

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 一応、ブラック系がメインで一押しらしいが、ラーメン・つけ麺・まぜそばと3種類も取り揃えているから気合入ってるね。そして辛さが7段階から選べます。その紹介がまた考えさせる。7段階で「普通」は4に相当するのだが、その4には「(激辛)」と付言されてます。私もそれなりにラーメンヲタクやってますので、それくらいクリアできるでしょ!と思って4!っと伝えるが、本当に大丈夫か?と2回聞くので・・・だんだん不安になって3(ややひかえめ)にしときました。以前このような辛さトライアルで「西応寺生駒軒@田町」にて手痛いしっぺ返しを食らったトラウマがありますのでー・・・。それはこんな麺顔で提供です!。
 

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 おおお!てっきり豚骨醤油に黒い辛味餡がのってるだけのシンプルさと思いきや、これは何系のラーメンなのかがすぐには検討がつかん!。ニンニク入れますか?って確かに入れます!って言ったけど、スープにちょこっと溶けてるんじゃなくて、こんもりと黒餡にのってるではないか!。ブレスケア持ってきてなかった(汗)。そして辛味噌ともスタミナ系とも違う迫力があり、旨辛タンメンのような気もするが、摩訶不思議なジャンル拉麺!。「3:ややひかえめ」とあったが、「やや」と言うのがかなり忠実に表現されているようで、これでもかなり辛そう!。ちなみにこの日、この一年で最高予想の夏日だったので、食って体内だけは猛暑日になってしまったのであった(瀧汗)。
 

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<スープ> 舐めてはいけない超ホット!豚骨エキスに唐辛子系のパンチ!スパイス類の刺激!分類不能!

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 カウンター席の頭上には「辛さ、普通以上は、すするな危険」とあります。一体どこで手に入れたのか・・・トラックに掲げる「危」と書かれた危険物標識まで貼ってある(モノタロウでネット購入したのだろうか?)。またまた大袈裟な・・・と思ってたらマジでしたわ。だいたいレンゲがちょっと自分には使い難いタイプの民藝レンゲで、あれは通常レンゲより口の中に汁を運び難いために、余計に啜らなければならない。すするなと言われてもそうなってしまうのだわ・・・。このコロナ時勢では、むせて咳き込むこともはばかれるので、結構水を飲んだりして凌ぎましたー・・・。
 
 
豚骨醤油のコク深さに豆板醤風唐辛子の刺激!

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 辛さとしては赤唐辛子系が主体です。コチュジャンと言うより豆板醤に近いかと。スパイスもそれなりに入ってますが、カーッとくるパワーは赤唐辛子そのものです。ただやっぱり動物系のコク深いところがあり、よくみると背脂の粒が浮いたり漂ったりしてるので、これは豚骨ベースがしっかりと下支えしておると言えましょう。微妙に味噌っぽい発酵感もあって辛味噌かとも感じるがそこまで断定できず、ただ辛さが強い?。いや具材が結構全体の味わいに滲みているので、それも良いフィーリングであったようです。
 
 
北極系旨辛のようなスパイス類の刺激!タンメン風の野菜の甘味!

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 そう!具材の旨味がかなり全体の旨さをアップしてるというか、だんだんと考えが麻痺してきて、どこかしら中本の北極を食ってるような錯覚すら覚えます。または激辛麻婆な雰囲気も微妙にあるかな??。激辛タンメンの風合いも滲むし、実に全体として捉え所がないのが実に面白い!と感じつつけて食い続けるのでした。
 

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<黒餡> 門外不出の秘伝製法!イカ墨系?甜麺醤?何のとろみだ?皆目検討つかず・・・

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 スープの分類も分からんのだが、この一杯のアイコンとも言うべき存在「黒餡」がさっぱり皆目検討がつかん。黒々としているのは醤油なのか?イカ墨のような染料なのか?。ただ中にはフレッシュな真紅の鷹の爪が溶けております。擂り下ろしニンニクと混じり合ってさらにパワフル!。多少胡麻の雰囲気もあるのか?。そして辛いだけじゃないコクもあるので、甜麺醤も溶けているのか?などと、妄想が妄想を読んで、一向に考えがまとまりません。そのまま出汁に溶けていってしまった・・・。
 

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 この餡が溶けると、やっぱり全体的にスープが黒みを帯びるというか灰褐色に変化します。相当な黒色素と思われ、またコク深い味わいであることから、イカ墨くらいしか見当がつきませんが、駄舌ゆえ自信が全くありません(違うと言う確信すらあるかも)。これは次回は、「まぜそば」にして食い確かめるしかなさそうですな。
 

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<麺> 激辛個性をガッツリ受け止める強い風味と強い歯応え!腰つき超ハードなうねり太麺!

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 一体どこまでこの一杯は、インパクトの塊なんだろう!。スープにも黒餡にも、相当に辛さと不可思議さを味あわされて、頭が疲れ気味。なのだが麺はガツンと極太うねり!しかしこれが辛さの中では助かった!。
 
 
低加水つけ麺に匹敵のクシクシ歯応え!辛さを吸収するが如くの強い風味感!

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 端的に言うと「極太・低下水・カタメ」。往年のマタオマ濃厚豚骨魚介つけ麺で相当食らった記憶のあるそれです。超個性的でインパクト絶大なる出汁に、真っ向から受け止める風味の強さが実に嬉しかった!。いや、辛さを吸収ているのかと思うほど、辛旨感覚を演出してくれました。風味が強いカタ麺らしいクシクシとした歯応え。その瞬間に素地の強い風合いを感じ、辛さとぶつかってくれるよう。しっかり噛み締めると甘味も生まれますし、自分はやっぱりカタ麺主義者なのだと思い起こさせてくれました。
 
 
腰が強過ぎて逆に具材が絡まりにくい?口を広げてワシワシと食らう楽しさ哉!

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 ま、いいことばかりじゃなくて、かなり強い腰つきで少々の熱や汁浸透ではしなやかになりそうにない感じ。なので強い腰つきから、具材を最後までキャッチしきれません。途中で外れることが多く、麺と具材を分けて食ってるようなスタイルとなりますが、それはそれで楽しめますな。また、ぶるん!とハネて汁を撒き散らしガチですから、少々頭を丼に近づけて食らうことになりましょう。その際に、目の前に貼り付けてあるティッシュと頭をぶつけることになりましょう。お気をつけあそばせ。
 
 

 

 
 
<チャーシュー> 豚バラ肉は一転し超ふわトロ!柔らかさはスポンジの如し!甘辛で旨し!

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 唯一、この一杯でオーディナリーに楽しませてくれるのがこの肉でした。豚バラ肉の厚切りスライス!。煮豚タイプ!。全体が超ふわっと仕上がっており、脂身が蕩けてトロトロ状態。箸で持ち上げると自重で崩れるほどの柔らかさです。下味の旨さは、個性的な出汁によって伝わり難いですが、脂の甘さは激辛の中でも優雅に広がる様子。また赤身の繊維質がバクリと割れて、そこから出汁が浸透しても何となく肉の滋味がじんわりと感じ取れて・・・これが旨いのです。このまま、白飯の上に乗せて食らうと幸せかも。
 

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 券売機には「おつまみチャーシュー」とあり、酒も充実しているから緊急事態宣言解除後は、これをアテにビールかハイボール!ってのが痛快そうです。しかし・・・酒で長居すると2席だけのカウンターでは商売上がったりだろうね。やっぱり2階席ありきと思われ、どんな構造になってるのか!どんな風に昇降機で麺やおつまみや酒が運ばれるのかが、一度見てたい!。
 

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<他具材> もやしとキャベツと豆腐諸々?タンメンと麻婆が一体化したような具材感覚!

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 野菜類が案外と豊富で実はこれで辛さから救われました。黒餡にはニンニクの芽の小口切りが散り、もやしとキャベツがタンメンのように、熱でしんなりとなり汁を吐きだす。また面白いのは絹ごし豆腐が入ってること。これで妙に辛口麻婆のニュアンスも全体として錯覚してしまったのかもしれません。この一杯、実は白飯と相性が絶対にいいはず!。ガッツリと量を食える方には、そういったやり方もオススメです。
 

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総じまして「分類不能で摩訶不思議なる激辛!枠に収まらないブラック!立石ブラック!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。ややひかえめなる辛さレベルとのことですが、いやぁー・・・結構ハンカチで汗を拭き倒しましたよ。これから夏に向かうに当たっては、訪問準備でタオルが必要かと思われます。体で汗かいて食らったけど・・・摩訶不思議ぶりに頭でも汗をかきながら食らって、食い切ったあとは結構ドッと疲れたかも。それも爽快なり。ちょっと型破りなブラックラーメン!話のネタにもなりますが、興味をそそるエッセンス山盛り!。辛いもの好きなら激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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千ベロの聖地「立石」物語―もつ焼きと下町ハイボール

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立石だらり呑み (チャンピオンREDコミックス)

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【今週のラーメン4547】 しゅうまい屋(東京・金町) 黒濃ラーメン 〜和の落ち着きと人情感じてハートフル!金町ブラック!

下町風情に和風中華の漂い・・・金町ブラック!
 さて5月に入ってから、ブラック系ラーメンを連食しておりますが、果たしてどこまで続くやら(汗)。まだ知らない東京都内のブラックラーメンを求めて・・・緊急事態宣言下で、都内から出ない範囲で新規開拓。今回は、週末に東京の東エリアの葛飾エリアに出没してみました。ブラックと謳わなくても漆黒のブラックぶりを表す一杯は、探せばあるもので金町にめっけ!。「しゅうまい屋」さんに突撃です。
 
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 その名の通り、しゅうまいがご自慢のお店らしいですが、なぜかメニュー筆頭は「黒濃ラーメン」。お昼下がりに近い時間帯で、ランチタイムの余韻も残る時間帯ですが、近隣一帯は実に長閑。ご近所の常連さんがパラパラと訪問しては、いつもの!ってな感じで、しゅうまいツマみながら、ラーメンを待つと言う情景ですな。今回は、久しぶりの葛飾エリアなので、2軒回るつもりでやって来たので・・・悩みましたが、ラーメン一本勝負とさせてもらいましょう!。
 
 

 

 
 
<全体> 透明に表層を流れる霞!落ち着きのある漆黒!和風拉麺の佇まい!

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 まぁ・・・周辺は長閑ととは言え、やはり居酒屋・焼鳥系は休業状態ですから、殺風景と表裏一体な気もします。酒だけ提供自粛って本当に意味があるんでしょうかねと本音では思う。本来だったら、焼売にビールと言う展開なのに。などと考えながら、お昼の情報番組が流れるのをボケーっと眺めていたら、客が少ないためか早い配膳です。それはこんな麺顔!。
 

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 おおお!まさしく期待通りの真っ黒クロスケ!漆黒ぶりが妙に素敵に落ち着きます。なぜだろう・・・パンチとかインパクトをあまり感じさせない黒さのアピールだからでしょうか。何だか中華屋の気楽さと、今風な洗練さが溶け込んでいるような雰囲気と感じました。スープの黒さもいいが、メンマの漆黒ぶりがまた凄いね!関東らしい醤油メンマって凄みがあって非常によろしい!。それにスープは漆黒なのに妙に透明感を感じるタイプで、麺が透けて見える様子。その一方で表層に漂う香味油は、どこかエキス感が込められているようで、味のキーポイントのような感じすら受けます。これは見るからに、見た目は濃ゆいけどあっさりと食えるってパターンですね。
 

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<スープ> 漆黒な見映えに意外なほどに魚介風!まさに円やかブラック出汁!

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 香味油の微粒子。そして丼の内側の壁に貼り付く粉感・・・これはいつものブラックペッパーと言う感覚ではないですな。いつもとは違う出汁雰囲気がありあり・・・。
 
 
たまり醤油に煮干しの甘味?鮪節を思わせる肉厚魚介風味!

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 一口啜ると一目瞭然!円やか!そして優しい甘味!。まず醤油はやっぱりたまり系か再仕込みってなブレンド感で、色が濃ゆいが塩気や酸味を感じさせない醸造風合い。尖りがないどころか円やかと映ります。醤油の濃度も実はナチュラルで、ゴクゴクと飲み干せる勢い。そしてその醤油に映えるのが魚介の風味。煮干系の甘味が主張をせず、ナチュラルに醤油感と一体化して、まったりと広がる甘味を演出しているように感じます。さてこの魚介感・・・節系も滲んでいようかとも考えますが、どこか身に覚えがある甘味でして、鯖か鮪の節なんか入ってるのかと、またいつもの妄想が止まらない(汗)。鯖が無難だが、実は鮪?。ともあれ独特の香ばしさを感じますが、実は醤油の片鱗だったりするかもですな。
 
 
ベースストックは軽やかで明るい動物系!香味にラード?

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 しかし魚介醤油と片付けられない雰囲気。ベースストックは実に芳醇とした動物感も漂わせます。鶏豚ミックスだとしても、個人的には豚のエキス感と感じているのだが。またやっぱり香味油が気になり、ひょっとしてラードがミックスされてないか?などと感じます。豚骨煮出しとしては清いので実に丁寧な処理。肉から出汁を取ったのでは?と思うほど優しい旨味で、ブラックラーメンを食らってることすら忘れてしまいそうなほどでした。
 

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<麺> 軽く捩れた中太フォルム!軽やかな素地風味の後は出汁の甘味とコラボレーション!

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 ブラック系の定番通り、汁系としては中太なフォルム。やはり出汁に染まるとググッと太め麺が旨そうに感じます。地肌に貼り付く魚粉のような粉が、また旨さを深めるのか・・・。
 
 
モチり感少なめでプツプツ歯切れる心地よさ!

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 一見多加水系のようだが、実はそうでもなく風味を感じさせるタイプ。モチモチと明るい歯応えと言うより、少し引き締まりが強めでスパスパプツプツと千切れるような感触で心地よいです。出汁を吸い込んで染まってるように見えるが、素地の風味を伝えるのも得意で、歯切れる度に微かに香る序盤の出だしです。
 
 
出汁を取り込み過ぎ腰の強さも残す!?ツルリと喉越しのいい中太感がナイス!

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 微妙に外カタっぽく感じる地肌で、表層は実にツルツル。汁がライトなので浸透しやすいかと思いきや、あまりしなやかになり過ぎずで、腰の強さを持続します。なのでツルツル感と腰つきの強さが印象的な滑り心地。ボコついたフォルムじゃないのに、啜った時のシルエットがしっかりと感じ取れる中太麺なのです。とは言え、奥歯で噛み締めると、出汁と一体化した旨味は格別で、クチクチと潰れたあとは甘味を残す。案外と、つけ麺でもいい仕事をしそうな感覚でした。
 
 

 

 
 
<チャーシュー> パフパフスポンジ食感の豚ロース!肉の滋味と魚介甘味の一体感!

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 この後の予定がなければ、チャーシュー麺にべきでした。煮豚のロース。出汁に使った醤油タレがしっかりと周囲に濃ゆく浸透しており、甘味を感じさせる。その一方で中の赤身は淡白な滋味ってな感覚ですが、パフパフと柔らかくどこから歯を入れてもさくりと千切れるほど。また繊維質が割れやすくて、その隙間からスポンジのようにスープを吸い込みます。
 

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 周囲の深い出汁浸透とは、また違った旨さと言いましょうか・・・咀嚼で出汁と赤身の旨さが改めて高まる?。脂身がなくても甘く円やかに食える赤身ってのが、また素晴らしく感じました。
 

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<他具材> チョコレートカラーに染まる醤油メンマ!歯応えに鮮烈ザク切り青梗菜!

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 よくある短冊型の小さめ短めなサイズ。いかにも醤油に染まった!ってな感じで、まるでチョコレートカラー。こう言うのを見ると、日本酒が恋しくなりますな。スープの感覚と同様で、これも見た目に反して円やかな展開。サクサクと歯切れるのも痛快で、噛み締めると出汁の旨さと仄かに感じる素材感が旨いです。これはお土産にしても売れそうですよ。別皿で所望したいくらい!酒込みで!。
 

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 何気に青菜が個性的で青梗菜のザク切り。薬味のネギと絡んで歯応えもザクザクと感じさせます。葉の部分もいいが、根っこに近い部分(太い葉脈)の歯応えが爽快で、軽く清涼さも感じさせる風合いが、濃ゆい醤油出汁に混じるのもまた旨し!。ザク切りしないで一本入ってるともっといいかもだが、それはワガママか・・・。
 

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総じまして「和の落ち着きと人情感じてハートフル!金町ブラック!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。パンチ力だけがブラックラーメンじゃない!と思い知った感覚です。実に大人の味わいというか落ち着いた仕上がり。また700円と言う設定も好印象で、コスパを感じます。ちょっと焼売つまんで飲み食いした後でも、サラッと食えるブラック系。地縁ある方は宣言解除されたタイミングでサクッと訪問はいかがでしょう?。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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金町娘

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【今週のラーメン4546】 ラーメン 巌哲 (東京・早稲田) マルチョウそば 大 〜クラシカルさに存分な創作意欲が重なる進化系大阪ブラック拉麺!

進化系大阪ブラック!Part 1
 ○○ブラックと謳わないものの、これは!?と感じたので今回は大阪ブラック」と独断して、こちらをピックアップ。ちょっと無理矢理ですが・・・大阪・高井田系ラーメンオマージュと感じた次第です。高井田系って関西に転勤してた頃に巡り合ったのですが、本場本道のはもう少し大衆っぽくて、いい意味でチープさが気軽に旨い感じ。それを東京でも通用するレベルにブラッシュアップした一杯と感じております。
 

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 大阪市東成区から東大阪市エリアが主流かしら。私が関西にいた頃に、深江橋の名店「金久右衛門」がクローズアップされ始め、それと同時期に耳にすることが増えたっけか。そしてその後、ケンドウコバヤシが人気番組「すべらない話」で紹介したラーメン屋エピソードが、実は高井田系であったことから、一気に関西のグルメ本なので紹介されたり、注目が集まったと言うような記憶です。高井田系ラーメンが濃ゆい醤油ラーメンあることから、高井田ブラックと表現されることもありますね。
 

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 一時期、本場の高井田系が東京新橋にも出店してたのですが今は撤退。実に残念で東京ではもう滅多に食えない味・・・。と言うことで、今回はそれをオマージュしたのを、2杯ほど思いつく中の一杯を、レビューアップさせていただきます。
 

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<全体> 黒醤油に溶けるマルチョウの脂!九条葱に降り注ぐ胡椒!ワイルドさに蕩ける旨味の存在感!

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 まぁ、こちらのご出身が「豊中・麺哲」であって高井田系ではないとご指摘を受けるかもですが、細かいところではこの一杯にオマージュポイントもありますので、広い心でご容赦いただきたい次第。それはこんな麺顔!
 

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 おおお!ジャンキーさが一面に溢れておりますが、お盆に乗せられたり、肉が整然と並べられたりで、非常にまとまりがある風貌も感じますな。圧巻はやはり九条葱。それに降りかかった大量のブラックペッパー。どちらも容赦ないほどにワイルドな展開ですが、それだけに旨さをそそると言うものです。そして黒醤油の深い色合いの出汁!。それに溶け出してるマルチョウの脂の染み出しが素晴らしく旨そうに輝きますね。そしてそのマルチョウですが、所々で浮き袋のようにぷかぷかと浮いている様にちょっと愛らしさすら覚える安堵感あり。ちょっとお高い設定なんだが・・・一気に興奮してそんなケチケチ感も吹き飛んでしまいますよ〜。
 

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<スープ> 濃口醤油に溶け出すマルチョウの明るいコク!胡椒の刺激!塩気と甘味の崇高なバランス感覚!

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 外国の方もよくやって来るのかな?券売機には英語表記のボタンが備わってる。そこには和表記にはない「Osaka Shoyu」と訳されており、やっぱり大阪を代表する醤油ラーメンを意識したものと解せます。
 
 
キリリとした醤油のエッジング!マルチョウ始め豚の円やかな甘味!

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 光の加減でわかりにくいですが、濃口醤油のしっかりした色合いが出てます。そのためカエシをイメージしがちですが、一口飲んでわかり易い円やかです。醤油自体はキリリとした塩気のエッジングを残すのですが、動物系の旨味が分厚いので全体的に柔らかな味わいに仕上がってるイメージ。ベースの鶏豚もありましょうが、これは明らかにマルチョウからくる円やかさです。
 

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 脂の粘度をほとんど感じさせない。そして醤油と非常にマッチする。さらにとてもライトなのだが味わいとしては濃ゆい・・・そんな脂。もはや出汁の素と言っても良さそうなほど、かなり味わいを支配してます。ここまでだったら、優しい醤油ラーメンに過ぎないのだが・・・ブラックペッパー(ブラぺ)が溶け出した頃から、味わいが複雑化します。
 
 
塩気を呼び覚ますブラペの爽快な刺激!風味を溶かす葱の甘味!

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 降りかかったブラぺが、出汁に全部溶け出した頃合いから、刺激がじわじわと生まれ塩気を呼び覚ますようです。ペッパー感が強さを増すと、塩気を引き出すような感覚が生まれて、そこでジャンキーな味わいが力を増すイメージ。ニンニクはないため、爆発的なパンチ力はないが、小刻みに刺激を与える味風景でしょうか・・・ここが軽やかで好きです。
 

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 ジャンキーさが一気に全体を支配しそうで抑える部分もあり、それが九条葱。独特の甘味が醤油出汁にマッチするし、少しばかりの清涼感も溶け出すようです。なかなかいい仕事ぶりをしてるのが九条葱。以前、高井田系の店では葱をダブルで投入してもらったら、苦味が滲みて大変だったのと比較すると、なんと上品なことか!。ジャンキーに見えて実は優しい。マイルドヤンキーならぬ、マイルドジャンキーな展開です。
 

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<麺> 高井田系オマージュなる丸太イメージのストレート麺!漆喰のようなきめ細やかさ!甘味を豊かに感じる素地風合!

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 この一杯のために麺を変えているようです。先日食した肉醤油とは明らかに別物。やや太めに変化してるので、ベクトルとしても高井田系と合ってると感じました。
 
 
高井田系を感じさせるグラマスな丸太フォルム!きめ細かい地肌でスベリも滑らか

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 高井田系の特徴は「丸太」に感じるストレート麺。それに似た感覚がこれにはあると感じました。ただ同じじゃないね。大阪で食ったのは、微妙に外カタな感覚も合ったような記憶だし(あまり確信もてないが)、大衆っぽさが感じられたかな。ところがこれはいい麺だ!。さすが自家製麺!麺のスペシャリスト!。
 

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 漆喰のようなきめ細かさがあり、乳白色に褐色が軽くさしたような美しい地肌。全体がしなやかな腰つきで、滑らかなスベリだしが上品と感じます。グラマスなフォルムなので明暗がくっきりとして美しい。太そうに見えてライトなスベリなので、案外と啜り切れるのも快感です。
 
 
素地の風合いに潜む仄かな甘味!出汁をすい込み一段と増す旨味!

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 麺が異様に旨いのです。甘味を感じるほどに。結構個性的な出汁に絡んでも素地の風味や味わいをしっかりと伝えます。序盤ではシンプルな風合いだったが、出汁を吸い込んでからの甘味が旨味と変化するところが素晴らしい!。出汁を吸い込むほどに旨味が増すのでした。大盛にしてよかった!。
 

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 また調子に乗って肉や葱を絡めまくって食らいつくして堪能しつくす流れですが・・・大盛の量としても満足レベルで、250gは超えていたかも。非常に食べがいがあるので、体調とはご相談かもしれません。こちら意外と麺量が多いのかもしれませんね。旨さ故しっかり食らいつくして汁完しましたが。
 
 
 
 
 
<マルチョウ> 豚の中で一番の旨味の多さ!蕩けるほどの脂甘味!濃厚なれどライトな脂の蕩け!

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 さてマルチョウ。大人になってから知りました。子供の頃に食ったのはシマチョウと言う部位だったようです。漢字で書くと「丸腸」。文字通り丸い形をしており、ホルモンやで七輪網焼きで食らう定番ですね。小腸が「マルチョウ」、大腸が「シマチョウ」。マルチョウは傷み易いから、大昔は食肉加工場近辺にしか出回らなかったと小耳に挟みました。大阪・鶴橋エリア(東成区)で焼肉ホルモン文化が深い遠因かもしれませんね。
 

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 ホルモン焼き好きな人にはわかり易い旨さ。七輪で焼いた時、プチッと皮が焦げて破れる時の脂のしたたり・・・そんなイメージの脂が溢れています。皮が裂けて煮込まれた感じですが、コロコロっとした仕上がり。クニュクニュとした柔らかいグミのような食感がたまりませんな。噛み締めるとグミのようですが、実にサラサラとした脂が溶け出し、優しくライトな脂甘味が口の中に広がります。うう・・焼くのも旨いが煮込みもいいね。豚の中で一番の旨味の多さ!蕩けるほどの脂甘味!。時々ブラぺと混じって刺激的な味と溶けるのも実に興奮する旨さ!。これはすごい!。
 

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<チャーシュー> 窯焼豚ロース!赤身の深い滋味と風合い!醤油出汁とブラぺに塗れて旨さ最高!

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 デフォルトでしっかりと大判肉が3枚も敷いてあるのが嬉しい。葱の上から少し溢れたブラぺがいい感じで肉にもかかってます。これは豚ロース肉。窯焼風に仕上がっており、なかなか上質感出してます。赤身本来の肉味がしっかりと感じ取れると共に、黒醤油とマルチョウの脂が溶けた出汁に濡れ少し吸い込み・・・これがなかなか旨い!。肉質も繊維が細くてソフトな感触なのが、また上品にも感じさせます。
 

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 やっぱり・・・酒と合わせたいが。辛いことにご法度な時期。最近思うが・・・ノンアルコールビールでも置いてあれば合わせてみようかと!。こちらは日本酒も揃えてる店ですが、ノンアルもちゃんと常備しておられます。購入しておけば良かったと思う少し後悔しております。肉にはやっぱり、しゅわしゅわした苦味が会うよね!。
 

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<九条葱> 何という鮮烈な食感!弾ける葱汁!出汁とブラぺに塗れた甘味が最高!

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 さて最後に九条葱。このざっくりと大きめにカットされたのがいいね。葱の食感を感じ易いサイズで、薬味と言うより立派な具材。噛み締めると葱の汁が口の中で淡く弾けるような感覚です。苦味が一切なくて甘味がしっかり。ブラぺの刺激ともよくマッチしますし、麺に絡めても、肉に巻かれてもすごくいい仕事をしてくれます。葱増しのボタンがないのが少し残念なのだが・・・ワガママが過ぎますかね?(笑)。
 

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総じまして「クラシカルさに存分な創作意欲が重なる進化系大阪ブラック拉麺!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。正直言って、もっと早くに食っておくべきでした。すでに高井田系を超えたような展開とその旨さですが、定期的に食べたい!店を代表するレギュラーメニュー!。緊急事態宣言解除されたタイミングで、酒と合わせて食らいたいと誓うのでした・・・これは激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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【今週のラーメン4545】 千味家 (東京・西小山) ブラックらーめんと半チャーハンセット 〜城南エリアの日常と人情染入る一杯!西小山ブラック!

居酒屋ランチ系・・・西小山ブラック!

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 もう少し都内でブラック拉麺を探そうと粘ってみるとあるもんですね。盲点というか、外出機会の途上に近い「西小山」でそのお店はありました。その名は「千味家」さん。何やら富山ブラックに近い雰囲気とのことで、これは行かねばと早速突撃してまいりました。一時期は都内で「麺家いろは」があちこちにあったのですが、この系統は今やあと秋葉原だけな感じですね・・・実に寂しい。
 

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 そして久しぶりの西小山駅周辺です。西小山商店街がコロナに負けずいい感じ。どの飲食もテイクアウト系に力を入れているようですが、城南の下町雰囲気はありありとしており、店と客の心理的距離が近いってな感じで元気でほのぼの。地元常連が支え合ってるって雰囲気がある一方で、そばの公園では昼間から缶ビールあおってるオジサンもおられて和やかです。そんな商店街を通り抜け、右に曲がったところにその店はあります。
 

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 目印はチャーリーブラウン(・・・風)。店主がPEANUTSのファンなのか?と思いきやスヌーピーは見当たらずチャーリーのみ。ご店主ご自身のアイコンの代わりのようですね(笑)。洒落っ気を受け止めました。店内に入ると如何にも居酒屋なつくり。二毛作営業ってな感じです。それでもしっかりとブラック系だけじゃなく塩ラーメンもご提供。しかもラーチャンセットも対応と言うからかなり本格的な二毛作展開です。今回はガッツリと半チャもセットで頂くこととしました!。
 

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<全体> 富山ブラックにも迫る本格的な漆黒出汁!玉葱とメンマのフレッシュ感で旨さのコントラストがクッキリ!

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 ご店主が中々私に気付いてくれず、ちょっと声を張って注文を通します。するとニンニク有無の確認が入り、鞄にブレスケアがあるのを確認してから「お願いします!」とまた声を張り上げる私。ブラック系と今から対峙できるというだけで、気持ちが少々昂っていたようです。そんな一杯はこんな麺顔!。
 

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 おおお!これはしっかりとした漆黒ぶり!実にちゃんとしたブラックラーメンじゃありませんか!名称に二言なし。黒さが明確であるだけでなく、なんか軽く濁りもあるようでエキス感を感じさせます。また仄かに背脂が浮いているようで、それもまたコク旨な見栄えに貢献しているかと!。デフォルトで味玉ハーフが付くのも嬉しいね。それも少し醤油に染まったような風合いで見事にマッチしております。トッピングが面白い。玉葱が微塵でのると言うのは珍しくないものの、サラダのような櫛形スライス。また水菜と合わさって漆黒の中にフレッシュさを生んでおります。ナルトが妙に分厚いなと思ったら、一番端っこ部分でコロッとしてて大きいのがラッキー。更にメンマが上質そうでデカいのが一本入るなんて・・・結構な気合いの入れようです。半チャとセットで千円なら納得の質感ですな。
 

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<スープ> 見た目と違いライトな風合!シャバっとしつつも円やかな醤油の風合い!優しい塩気にニンニクが溶け込むジリリ感!

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 まずはお冷やで軽く胃薬を飲み、続いてブレスケア・ストロングを多めに6粒ほど飲み込んで、いざニンニクが溶けたブラック出汁に対峙せん!。
 
 
塩気と同時に甘味も感じる展開!ベースは鶏豚感のサラリとした煮出感

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 GWからブラック系を食い続けて以来、毎回同じ出だしだが今回も意外とスムース!と言わざるを得ませんな。どうも漆黒の色合いを見るだけで塩気で構えてしまうが、ファーストタッチは円やか。そして薄く甘味をさすという展開です。今回は魚介が溶けてるという風合いではなく、醤油ダレそのものが円やかという展開で、やっぱり今回もたまりや再仕込みの風合いが色濃ゆいと言えましょう。塩気もあるんだが甘味が同じくらいの深みで拮抗する味イメージです。
 
 

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 ベースストックはどこかシャバイと感じるが、それそれでいい感じ。背脂が補強して軽やかにコク深しといったところです。鶏豚ミックスの煮出しだが、今回に関しては豚エキスがやや優勢か?。優しい肉エキスが滲むと言った感覚で、見た目に反してゴクゴクと飲み干せます。
 
 
ニンニクコール!ブラックペッパー山盛り!一気にパンチを効かせよう

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 やはりニンニク入れて正解だったね。当たり前のようなんだが、これで柔らかい塩気がキリリと引き締まる。微塵と言うより擂りおろしタイプのニンニクが溶けた風合い。馴染みのジリリとした風合いか微かに滲みます。これだけで味にパンチの片鱗が伺えます。そしてオススメはブラックペッパー!。恐らくデフォルトでは殆ど?入ってないので、ちょっと多めに入れたほうが良いね。ニンニクとも反応してパンチ力が一気に増幅します。やはりブラック系は少しばかりは、シャープにキメたいもの。激しくオススメかと!。
 

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<麺> 黒醤油出汁をバクバク吸い込むストレート細麺!ニチニチと湿り気感じる潰れの後に広がる甘味!薬味と絡めて存分に味わう!

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 ブラック系の楽しみは、麺を引き上げる瞬間だと思いませんか?。いつもとは違う、深い褐色にそまった色合いとの出会う瞬間が、今回も堪りませんでした!。
 
 
引き上げた瞬間から深い飴色に染まる麺

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 箸でリフトすると濃ゆい飴色にも感じる深い褐色に染まった麺。ストレート細麺ですが、やや茹で上がりで膨らみを持ち、出汁の浸透を深く感じます。そして煌びやか。まるで黒醤油メッキかコーティングを施されたかのような表情がお見事。今回は薬味がサイズ大きめで貼りつきなどないために、シンプルに褐色の煌めきが伝わってきます。丸みを帯びたフォルムもまた艶めいて見えるのかもね。
 
 
終盤でも淡く引き締まりが持続!ニチニチとした歯応えに出汁風味よし!

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 想像の通り、序盤から汁をバクバク吸い込むのが分かります。麺の素地の風合いというのがやや薄く、一方で出汁と一体化し炭水化物の旨味ってな感覚が最初から濃い。咀嚼で出汁と麺で旨味を合わせると言うより、すでにそれが仕上がってるようです。噛み締めると直ぐに出汁旨味を感じるような・・・。ニンニクやペッパーもそうで、出汁に溶けだすと麺への浸透が早いので、旨さが分かりやすいです。
 

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 かと言って出汁吸って腰付きがダレることはなく、最後まで割とニチニチとした引き締まりある歯応えがいい感じ。大盛設定だとやや単調になるかもだが、1玉ぐらいサクッと食らうなら醤油感を実に堪能できる麺という印象でした。
 
 

 

 
 
<チャーシュー> 肉厚でホロホロ柔らかい煮豚の肩ロース!黒醤油をスポンジのように吸いまくり肉味と一体化!

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 実はこちらチャーシュー丼やお弁当も大変人気らしく、肉に自信があり気。チャーシューメンにしておけば良かったかな。とは言え、半チャと肉増しじゃ午後からもたれて仕事に影響しそうなので、今回はおとなしくしときましたー。
 

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 やっぱ旨いよ!実に王道でオーソドックスな煮豚タイプの肩ロースなのだけど、脂身がさしている部分はトロトロに蕩けるようすで、箸で持ち上げるとホロホロと崩れるような柔らかさ。箸に引っかかる赤身はスポンジのように黒醤油出汁を吸いまくるという状態です。なるほど・・・こりゃ白飯に合うわな!チャーシュー丼が人気なわけだ。顔もクドいが性格もクドいオレは、更にそんな肉を黒醤油出汁に沈めて、更に旨さを蓄えんとして引き上げて食らうのでした。嗚呼、出汁と肉汁の一体感がジューシーに口の中で広がる・・・この幸せは何ぞや!。ちょっと今風じゃないが、旨さにはそんなの関係ない。激しくオススメです。
 
 

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<味玉にハズレなし!> 濃ゆい醤油系の出汁が深く浸透!卵黄はしっとり出汁熟成を感じる濃厚濃密な味わい!

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 デフォルトで味玉ハーフが付くなら嬉しい限り。ただこの味玉・・・ハーフであったが存在感ありの旨味でした。恐らく黒醤油と同じ出汁に漬けこまれているだけあって、浸透した旨さが深い!濃厚!。黒醤油出汁の輪郭が卵黄にも感じ取れ、それがマチュアな濃密感を生む旨さでありました!。それでも飽き足らず、更に出汁に沈めて味を足して食らう・・・このしつこさ。ホールで1玉食らいたいものです。金なら出すからさ!。
 

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<他具材> 漆黒の中に見栄えと清涼感を楽しませる玉葱と水菜!薄味淡麗で素材感ある大ぶり穂先メンマ!

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 取り立ててピックアップする要素でもないんだけど、玉葱はフツーなら微塵にしたほうが効果的な気もします。そこはやっぱり二毛作店というか、食材の共通化も鑑みたことなのでしょうか。しかしかえって歯応えを感じることが出来たし、水菜と混ざりあう様もいい感じでした。
 

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 またメンマは、気張ったねと感じます。実に大ぶりの一本穂先メンマ。全体的に瑞々しいほどにシャクリと歯切れる感覚がいいし柔らかい。素材の味を感じる薄味仕立てで、それがブラック出汁と混じる雰囲気もまた楽しい旨さ!。実はこのパーツで全体の雰囲気向上に役立ってると感じております。
 

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<半チャーハン> 軽くしっとりした仕上がり!居酒屋の〆飯にも通じる気軽な旨さ!

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 実に飾り気がなくとも愛情感じるではないか。町中華のそれとも違う、ほのぼのとした仕上がり。そして腑に落ちる素朴な旨さ。パラパラした専門店らしさはなく、米が微妙にしっとりとした仕上がりがまたいいね!。卵の炒めは脂でカリカリとしてるんだが(笑)。
 

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 シンプルに塩コショウに玉子が溶け入り、少しだけ醤油と中華だしが染入る旨さがよいね。紅生姜と合わせると更に旨し!。紅生姜の3大旨い食べ方は、豚骨拉麺!焼きそば!炒飯!と確信しておる私です。それにハマった!。
 

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 平皿に盛られたチャーハンに少し残ったスープをまた垂らしてみる。これやっちゃうと、最後は犬食いになってしまい不作法なんだが、好きだから仕方がない。いつもより醤油が濃ゆい出汁だけに、湿っても香ばしさを感じながら、最後まで旨さを堪能してフィニッシュです!。
 

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総じまして「城南エリアの日常と人情染入る一杯!西小山ブラック!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。西小山は、各駅停車しか停まらないからずっとスルーしてたんですが、今回のブラック系探訪でいい雰囲気場所だと再認識いたしました。商店街のハズレにあり、少し分かりにくいかもですが、きっと地元ファンを獲得しているはず。本当は夜メインの居酒屋ですが、ランチのブラックラーメンにかける思いは本格的かと!激しく応援!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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【今週のラーメン4544】 中華そば 紅 (東京・小川) 黒紅 + 味玉 〜京都系譜から2歩3歩工夫を重ねたニューバージョン!小平ブラック!

新福菜館出身!オリジナリティ溶け込む・・・はんなり小平ブラック!

youtu.be

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 GWは緊急事態宣言で飲食店では酒が飲めず。実に暗い思いで過ごす憂さ晴らしに、にブラック系拉麺を食らい続けております。正直申し上げて、宣言が延長されることを全く考えずにブラック連食を企画しましたが、これを延長解除まで続けるのは無謀だと思い知りました(瀧汗)。ただ・・・どこまで突き進められるか等と考えつつ、ネットやSNSで東京都内のブラック系を探し求めましたが、ふと目に止まったのがこちら「中華そば 紅@小川」さんです。新福菜館ご出身の店主が、まさに漆黒な出汁のスープを提供とあっては、ブラック系拉麺と呼んでも差し支えありますまい。初めて西武国分寺線に乗って、小平市小川界隈までやって参りました。
 

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 しっかし長閑だねぇ~、西武の単路線の駅前というのは。これも緊急事態宣言の影響?ランチタイムピークに人はいるけど数えられるほどです。もう少し少ないと寂しさを感じるかも。そんな心配をしつつ目指す店に入りますと、カウンター席は満席で、小上がり席にも客がおられました。ちょっぴり安堵・・・・。
 

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 狙うは一択。ブラック系。黒紅と呼ばれる一杯とヤキメシ!。半分、ブラック炒飯目当てなのですが、生憎だがこのタイミングでは炒飯未提供とのことで肩透かし・・・。ちょっとショックですが、素直にラーメンだけ食した次第です。ついでに味玉のボタンもポチリ。
 

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<全体> 新福菜館よりかなりスッキリ!まるで透明感が漂うような漆黒さ!実に雅やかなブラック系!

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 先客が帰るタイミングでは、おおきにぃ~と奥様のお声がけが響き、久しぶりに聞くネイティブな京都弁で心が和みます。私も京都生まれだから。帰りがけに、こっちからも言い返そうかと考えているうちに、配膳が完了。それはこんな麺顔です。
 

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 おおお!まさに期待通りの漆黒さ!器の鮮やかな紅色との調和が妖艶にも感じる雰囲気ですな。そして気付くのはジャンキーさがないところ。ペッパー類の降り注ぎとか、表層に漂う動物系のエキス感などが見当たらない。しかも漆黒なスープカラーには、どこかしら透明感すらある煌びやかで、予想外に上品ではないか。具材の盛り付けも今風な拉麺らしく整っており、これはご出身の新福菜館のコピーでは全くないなと強く感じさせます。見た目だけでもオリジナリティーをありありと感じる・・・。
 

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<スープ> するするとライトに飲み干せ塩気抑えめ!上品で円やかな魚介系甘みの輪郭!はんなりとした旨味!

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 実は、初訪問するに当たってそれなりに先人のレビューを予習してきたのだが、想像以上に上品な口当たりとすっきり円やかな輪郭に、少々驚きを感じました。主なのは以下2点。
 
 
ブラック系の中でも甘味を感じさせるスッキリタイプ!

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 甘味を感じさせるブラック系なのね。この展開は浅草ブラックでも体感したつもりでおりましたが、浅草が素朴でしっとり感がある甘さであったのに対して、こちらはすっきりと甘さが広がるだけでなく、とても軽やかさが感じられるのが印象的。ブラック系によくあるパンチは存在しません。再仕込み醤油のようなしっかりとした色合い。たまり醤油のような円やかな輪郭。
 

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 それだけとは思えず、こちらはしっかりと魚介系を溶かしていると思われます。新福菜館とは別の方向性だね・・・。また動物系は鶏豚ミックスとしたら鶏優勢。しかし鶏油の濃厚感はなく、やっぱり豚なのか?などと考え込んでしまいます。ひょっとしたら、植物系の香味油に魚介を溶かし込んでいるのか?などと妄想が止まらん・・・。
 
 
食い進めるほどにはんなりと和出汁と感じさせる味風景!

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 ポイントは魚介。味わい続けるうちにどんどんとそれに頭が支配されてゆき、中盤以降はすっかり和出汁を啜っているような錯覚に陥ります。遠くに蕎麦つゆを感じてしまうほどに妄想が妄想を呼ぶ。一通り乾物類が溶けているにせよ、個人的感覚では節系が仕事をしているようなイメージでした。鰹と思うが、遠くに感じた蕎麦つゆ感に、まさか鯖節か?などとも迷いが生じ、シンプルな出汁感にしては特定が難しかったりするー・・・。ブラック系食らい続けて感覚がマヒしてるのかもしれませんな:汗。
 
 

 

 
 
<麺> ミネヤ食品!出自を思わせる褐色に染まったストレート細麺!淡い引き締まりでプツプツと小気味よい歯切れが快感!

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 しもた!大盛りするのを忘れてた。ヤキメシ食らうつもりでおったので並盛でいたのを修正し忘れた・・・。いい感触だっただけに残念。
 
 
新福菜館のような褐色に染まる地肌!出汁浸透しても歯応え感あり!

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 全体の雰囲気は、新福菜館のそれとよく似ていますね。麺線がきりりと引き締まる見栄えで、地肌が褐色にそまっただけでとても美味そうです。今回は出汁がスマートなだけに、麺が素直に味わえたかという印象。出汁に染まって見える割には、素地の風合いを楽しめました。また歯応えが少しある感覚で、プツプツとした歯切れが小気味よく、その後に奥歯で潰す時の風合いが仄かで旨い。
 

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 九条葱もよく絡ませるので、ザクザク食感とねぎの風味も混じり合ういつもの旨さです。表層は出汁を吸い込むが、芯に当たる部分がいつまでも少し残るようで、腰つきが最後もまでしっかり感じ取れるのも好印象。替え玉があったらやりたいと思うのでした。
 
 
奥歯で潰すと素直に感じる素地の甘味!見た目よりずっと上品な風合い!

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 束になったそれを奥歯で潰すと、プチプチプチと潰れて出汁の味わいと麺の甘味が仄かに混じる。出汁が優しいから、炭水化物の甘味が残るイメージでしょうか。なので見た目よりも上品で優しい味わいです。薬味を入れると一気にそれに染まってしまいそう?。口頭で伝えれば胡椒などもらえるそうですが、麺風味を楽しみたかったので、それは次回以降にしておきましょう。また今回も性懲りも無く、チャーシューを巻き付けたりして遊び食い(笑)。
 
 

 

 
 
<チャーシュー> 断層が整う豚バラスライス肉!黒出汁を吸い込む赤身!熱で蕩ける脂身!肉と脂と出汁の競演!

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 チャーシューはまるで出自とは違いますね。新福菜館は肩ロースをスライサーで薄めにカットするのをばらばらと麺顔に散らすイメージですが、断面がしっかりと見栄えする豚バラ肉。脂身が多めです。赤身はいかにも出汁を吸い込みやすいスポンジのような風合いで、文字通りバクバクと吸い込む。そして脂身はスープの熱でゆっくりと透明感を増してゆき、脂が溶け出すような風貌です。
 

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 噛み締めるとさらりとした漆黒醤油出汁の風味と、赤身の肉味が滲みた旨さ!。それに脂の甘味が赤身にも吸い込まれたようで、バラ肉の楽しさが展開!ってな感じです。これは敢えて出汁に全体を一気に沈め、しばらく放置してから食らうのがいいみたい。白飯にも合いそうだし。
 

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<味玉> 塩ダレ?白出汁??が浸透する純白味玉!ふわふわ感の後に弾ける散る卵黄の濃密な旨味!

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 味玉が別皿でした。個人的には乗せて欲しかったかな?。と言うのは最初の口当たりから少し冷たさを感じたため、ちょっと肩透かし。少し温めただけでイメージ違うのにな・・・。さっさと丼に投入し温めてから食らいました。見た目がとても白い。白出汁にしてももう少し、薄い乳白色になるだろうし、塩ダレ風な味玉。漆黒スープとのコントラストも映えていいいね。
 

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 仕上がりはとてもソフト。少し力を入れるだけで中が弾けるような感覚。白身もフルフルととても緩い部分があり、卵黄は全体がトロトロ状態になっとります。少し口の中で弾けた卵黄は、やっぱり塩ダレ風な味わい。好きなタイプで、卵本来の味わいがしっかりと感じ取れる上に、シンプルな塩気がさして旨いのだった!。くどいがほんと気になったのは温度だけ。全体的には上質な白味玉でございました。
 

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<メンマ> あっさり仕立ての短尺材木!ソフトとハードが表裏一体の歯応えが痛快!

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 短尺材木状メンマ。屋号が「紅」だから「X」の飾りつけなのかは考えすぎでしょうな。さてこのメンマ、薄味仕立てで個人的には好きなタイプ。出汁を吸ってもあっさりしてるから、素材感が味わえて好印象です。面白いのは歯応え。全体的にはサクサクとした歯切れですが、部分部分でめちゃハードな部分があり、クニャコリッ!っとした歯応えと言うより、クニャバキッ!としたイメージ。たまたまだったのか、2本ともそんな感じ。こういうの食べると合わせて酒飲めないのがホント辛いね。
 

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総じまして「京都系譜から2歩3歩工夫を重ねたニューバージョン!小平ブラック!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。やっぱり黒いヤキメシとセットで食らいたい印象で、また来なければなりますまい。また屋号の表すように真っ赤で深紅の看板メニュー「紅」も気になるところ。激戦ってほどでもない小川エリアなので、今後はしっかりとこちらでプレゼンスを高めていただきたい次第です。京都生まれとしても激しく応援!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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【今週のラーメン4543】 いしかわや (東京・国領) 煮干ブラック 麺大盛 〜出汁と麺線の美しいコントラスト!旨さのハーモニー!新しい国領の地元めし煮干ブラック!漆黒の一杯!

新しい国領の地元めし 煮干ブラック 漆黒の一杯!


www.youtube.com

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 家族と珍しくラーメン活動したり、外国の客人をラーメンでもてなすなど、案外と利用させてもらっているお店。そして、開店して早いうちから、ブラック系をレギュラーとして提供し続ける店ずっとここのブラック系を追い求めており、「石川ブラック」「ライムブラック」等、名作は実食済。今のメイン「煮干ブラック」は、未レビューなので今回改めてアップさせていただきましょう。
 

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 SNS等では、女性が取り仕切る店と言うことですが、実は一度も女性のみのオペタイミングにハマったことがなく、今回もそんな感じ。しかし、ここは雰囲気が今風でいい感じな上に、アットホームな雰囲気も滲むので、やっぱり居心地がいいわ。しかも激混みってことがなく、うまく熊王と客がバラけているようで、付近にコインPも多し。非常に距離感も含めて使い勝手が良いので、本当はレビュー数以外にも度々訪問しとります。家族と一緒だと・・・フツーに食って帰る私です(笑)。
 
 

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<全体> 漆黒出汁のジャンキーさ!整う麺線の美しさ!美的コントラストに包まれた麺顔!見惚れるばかり

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 さていつの間にか、このブラック系が看板メニューになってるのね。券売機ポールポジションに堂々とあるようになったし、また店前の大型液晶サインボードにもデカデカと宣伝中。「新しい国領の地元めし」と言うキャチフレーズまであり、まさに意気込みを感じる一杯ですな。心して食してレポートさせていただきます。それはこんな麺顔です!。
 

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 おおお!これは文字通りの漆黒と言わんばかりの黒々とした深み!そして香味油が一面にコーティングされた風貌で煌びやか!その上には無数のブラックペッパーが霧散して散りばめられております。暗黒の宇宙に星屑が広がるような美しさですな。そして美しさと言えばこの麺線。柴崎亭直伝の美しく整いローリングした麺線!。漆黒のスープにふわっと浮かぶ様がまた妖艶にも感じる存在感ですよ。メンマの図太い凛々しさも直伝系譜を感じさせますし、またローストポークの質感もよく、薄いピンク色が漆黒スープを背景にコントラストを感じるほどに旨そうに映えます。うう・・・、漆黒出汁のジャンキーさ!整う麺線の美しさ!美的コントラストに包まれた麺顔!見惚れるばかり。流石です。
 

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<スープ> 漆黒醤油塩気に溶けこむ煮干の甘さ!容赦ないブラペの刺激!魔力的黒出汁の旨味!

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 漆黒の醤油にブラペの投入!誠にティピカルなブラック系のニュアンスを表すこの一杯。ただ他とは違うのが「煮干」ベースと言うこの一点が、ユニークと言えましょう。特徴は以下の通りです。
 
 
たまり醤油の円やかさと煮干の甘さの崇高にも感じるバランス!

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 黒くて濃そうだけどあっさり、黒くて塩っぱそうだけど円やか、そんな展開はいつもの通りですが、やはり今回は甘味が伝わる展開。甘味は言わずもがな「煮干」のニュアンス。重厚な醤油の風合いに埋もれずにしっかりと伝わります。煮干と言えば、「苦味(ニボ感)」と「甘味」ですが、苦味を抑えた分で甘味が生き生きとしたような味風景。または、微妙な苦味はブラックペッパーにマスキングされたのか、甘味だけがストレスなくナチュラルに展開するイメージです。なので見た目のインパクトよりはずっとスムースで、抵抗感ない出だし。
 

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 また醤油はおそらく、たまり醤油と濃口醤油他のブレンドかと察します。この深い色合いの出方でそう感じるのですが、カエシの感覚が実に尖らずに円やかなので、たまりか再仕込みなどを使ってるのでしょう(これは妄想)。そうは言っても塩気も少し入れてパンチが欲しいと濃口醤油が滲んでいるのかもしれません。また、このまま白飯に垂らしても成立する優しい味わい。以前より仕上がってるな・・・と頼もしさすら感じました。
 
 
ブラック系のソウル忘れず!大量に溶けこむブラペの刺激!

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 とは言え、ブラック系ならではのソウルも感じる次第!。円やかぁ〜と感じつつ食してゆくと、やっぱりヤミつきになるペッパーのニュアンスがじわじわと響きます。いや、中盤以降はかなり効いたかも。見た目の通り、ブラックペッパーは多めに投入量されており、これがスープに滲むのに多少の時間差があるようです。スープに慣れてきた頃合いから、飽きさせないようなブラペの刺激が始まる様子。塩気が低いと物足りないところを、しっかりとブラペでカバーしていると言う計算を感じました。想像以上に、煮干とブラックペッパーの相性が良いと、このスープで再認識です。
 

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 ちなみにベースストックにも少し触れますが・・・鶏豚?アニマルオフではない様子。個人的には醤油とのコンビネーションからか、鶏系の方が強く感じた次第です。香味油は鶏油のような色合いもなく、バターのような濃密感もないイメージ。ラードのような透明感もあるがとってもライト。妄想では大豆絞油等の植物由来に乾物を溶かしたようなイメージ。醤油との相性良しですな。
 
 
 
 
 
<麺> 少女漫画の如く煌びやかで美しく麺線!アニメのような楽しさ覚える旨さの表現力!食って旨しの風味の強さ!

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 もうこの手の巻いて美しく整う麺線に、どれだけ語って来たことか。それでも飽きない。麺線に乙女の巻髪を、ブラックペッパーに少女のコケティッシュなそばかすを妄想してしまうのでした・・・。
 
 
お蝶夫人の巻き髪の如く美しく整う麺線の巻き込み!

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 いつも、こういった整った麺線を見ると、柳生博のキレイにセットされた後頭部の髪、そしてエースをねらえ!のお蝶夫人の髪を連想してしまうのね・・・例えが古くてごめんちゃい。今回は麺大盛にしたため、毛量が多いと言うことで、お蝶夫人を選択です。先日、柴崎亭で特大2玉を食したばかりだが、それに近いものあったかと。感覚的には1.8玉。250g近く感じました。
 

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 これがまた最後まで、熱ダレもせず風味もキープしつつ食えるのでありがたい。ブラック出汁は、麺線の隙間から吸い込まれるように持ち上がりがよく、それにより浸透も始まるのだが、クシクシとした歯応えが最後でも淡く感じとるほどです。出汁が浸透しても出汁と咀嚼して糖化するのか、仄かな甘味を発し、ブラック出汁の煮干感ともマッチ!。返す返すよくできた麺と出汁の相性です。
 
 
キャンディーのそばかすの如く可愛く散れるブラペの風味!

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 麺線の隙間に入り込み持持ち上がるのは、出汁だけではない。麺に貼り付き、出汁に漂うブラックペッパーも然りです。美しい麺線に振りかけられたブラックペッパー。それはまるでコケティッシュな少女のそばかすのように可憐で可愛い展開じゃないか。そばかす・・・と言えば、ジュディマリか、キャンディ・キャンディ(歳がバレるな)。・・・今でも歌が脳裏から離れん。
 

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 さて、そのブラックペッパー(ブラぺ)ですが、案外粗めで大粒な挽き状態。これが所々で、奥歯の凹みに入り込み麺と一緒に潰れたりするのが快感です。出汁の円やかさと麺の甘味が口の中で支配する中、突然に閃光が走るように痛快な刺激あり!。これだから、ブラック系はヤミつきになってしまうよね!。ランダムにヒリっと刺激を与えるところに萌えてしまうような旨さの展開です。
 
 
 
 
 
<チャーシュー> 脂身少なめで肉味しっかりな豚肩ロース!肉の滋味に黒出汁旨味が滲みて褐色!

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 こういう上質なローストポークを見ると、つくづく酒が飲めないのが辛いな。漆黒の出汁に少し染まって、半レアのピンク色が妙に艶かしくも感じさせます。広げてみると意外と脂身より赤身の方が多そうで、出汁に染まる以上に熱の浸透で色変化するの早い。早めに食らうか、味玉に乗せるなどして慌てて熱退避させます。後からじっくりと味わいたい派ですから。
 

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 脂身は出汁の熱にゆっくりと溶けてやがて半透明に。そうなると脂の甘味が一段と深まり甘くも感じる展開に、ブラック出汁のインパクトが重なり、いつもと違う旨さです。醤油はやっぱり肉全般に一番合う調味料と信じており、それが赤身にもすごく当てはまる。赤身の肉本来の滋味に醤油が差す旨さは、すき焼きが証明済。ま、それほど濃厚じゃないが、淡麗にして深い旨味を感じる醤油&赤身の旨さでございました。いつもなら特製か肉増しに当然するところですが、そのようなボタンが券売機になかったのだけが残念。
 

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<味玉にハズレなし!> 黒出汁の中で花咲く!生菓子のような柔らかい仕上がりと優しい甘味!

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 この「煮干ブラック」はデフォルトで味玉がついてるのがいいね!。値頃感ありと感じます。さてその味玉・・・半熟とろとろ、ジュレゆるゆる〜ってのが主流な中で、割とハードボイルな仕上がり。しかし決して固茹でではなく、適度な湿り感覚を残す仕上がりです。白身の断面は出汁が染まって均一な褐色。この時点ではカエシの塩気と卵黄のコクが融合した濃密な味わいと予想してました。ところが・・・とっても優しい甘味だった!。
 

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 卵黄の仕上がりが、ハードとは言えしっとりしており緩やか。そして味わいは甘味。また妄想してしまうが生菓子のような味の展開と感じました。漆黒出汁で煮干の甘さがあるとは言え、ブラぺの刺激も溶ける味わいにあって、これは誠にほっこりする味わい少々出汁に沈めてもこの優しさに変わりなく、中々とこの一杯の全体の中では貴重な旨さでした。嗚呼、やっぱり味玉にハズレなし。 
 

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<メンマ> 歯応え&下味が黒出汁が染みて絶品!これぞ酒と絡めて食いたい一品!

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 これも何となく柴崎亭を彷彿とさせますね。少々短尺ですが極太です。下味の深い浸透があっても優しい味わい。そしてブラックスープの旨味をも吸い込む旨さの深み。繊維質はとても柔らかく、極太がすんなりとシャクリと千切れるのが実に快感です。くどいようだが・・・これと合わせて酒飲みたい。緊急事態宣言明けたら、当面は電車のみのラーメン活動ですわ!。
 

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総じまして「出汁と麺線の美しいコントラスト!旨さのハーモニー!新しい国領の地元めし煮干ブラック!漆黒の一杯!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。見た目はとても男性的ですが、ベースの味わいは女性的。ブラぺはとても派手に見えますが、破壊的ではありません。とても力強くもキレイにまとまったブラック拉麺。広くウケる味わいと感じますので、ブラック系に腰が引けてる方にこそ激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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【今週のラーメン4542】 濃菜麺 井の庄 荻窪店 (東京・荻窪) 荻窪ブラック + 味玉 + 肉2枚[モーニングサービス] 〜肉々しいアピールとまさに痛快なる醤油!直球勝負的な濃厚ブラック系!

ブランチ気分の朝10時!いち日の始まりに・・・荻窪ブラック!

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 濃菜麺 井の庄@荻窪に、まさか「荻窪ブラック」とう名称でレギュラー提供してるとは思わなかった・・・。慌てて訪問です。きっかけは、系列の保谷店でブラック系を出していたので、ひょっとして他の支店でも?と何の気なしに調べた次第。ガッツリと今の衝動に直結する一杯があったと言う流れです。
 

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 コロナ対応の時短営業都合で、朝10時から営業開始との情報もゲット。朝飯抜いて開店時刻ピッタリに突撃いたしました。朝ラーメンのカテゴリーに入るか?と思えど、ちょっとこの季節は日が高いので朝って雰囲気でもないね。今回はブランチ拉麺と言うことで。多分、店内貸切で誰も客は来ないだろうと思ったら、それでもパラパラと入ってくるね・・・私と同じ部類の匂いを感じる人たちばかり。お友達になれそう(笑)。
 

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<全体> 漆黒出汁に浮かぶ肉々しさとザク切り葱山!まさに王道ど真ん中なブラック系!

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 朝だから厨房はゆったりしてるんだろうなと思いきや、結構忙しそうですな。テイクアウトの注文準備らしく忙しそう。野菜や肉たっぷりのガッツリ系丼が650円なら欲しくなっちゃうね。テイクアウト対応も含めてコロナ禍を乗り切っていただきたい・・・。そんな願いの中で、サクッと10分以内に配膳が完了!。それはこんな麺顔です。
 

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 おおお!これはこれはまさに王道のじっとりした漆黒出汁!そしてチャーシュー麺かと思わせるほどのスライス肉の多さ!更に葱大好き葱星人を喜ばせんとザク切り葱の多さよ!。その上に降りかかるペッパーの多さが、まさにブラック系拉麺たるプレゼンスを確立しているじゃありませんか!?。サンプル写真で見るより遥かに迫力あるね。これは、朝一番から当たりくじを引いたような喜びを感じざるを得ません。いい1日のスタート切ったって感じ!。
 

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<スープ> 醤油の塩気パンチ!ペッパーの爽快感!葱の苦味が鶏豚出汁に充満する旨さ!

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 ブラック拉麺と言うのは、漆黒さにジャンキーな要素を感じますが、決してジャンク一色に染まらず、どこか整いを感じるもの。肉々しさにも秩序を感じる整然な並びがいいですな。食らう前からハマってしまった。
 
 
しっかりとパンチを効かせる濃口醤油の塩気!ペッパー溶けこむ爽快な刺激!

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 まず一口。嗚呼・・・醤油を強く感じさせるパンチ力があって痛快だね。これは塩気を伝えるブラック系で、濃口醤油の塩気と風味が、味わった瞬間に鼻腔にも広がる豊さを感じます。色々ブレンドした醤油と思うが、濃口醤油の馴染み易さを感じる味風景。上品なタイプじゃないが、決して下卑た塩気でなく、醸造感すら感じる塩気が響くのが痛快です。
 

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 その痛快さをアシストするのがペッパー。振りかけられてますが、汁に浸ると展開が早いのか、醤油のニュアンスにいち早く結びつき、パンチを鋭く感じさせるようです。そして、ベースの旨味も見逃せない。鶏豚の出汁が確かにしっかりと感じ取れ、旨味を下支えしてる感覚です。香味油が煌びやかに漂いますが、ラードのじっとり感も、鶏油の艶かしいコクもなく、植物系のライトさがある感じ。意外とさっぱりと食えます。
 
 
葱の苦味がまた塩気に映える!出汁と噛み締めがらが味わう薬味のインパクト!

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 この葱カットの分厚さ・粗さが計算的です。ザクザクと噛み締めることになりますが、噛むたびにフレッシュな葱特有の苦味が弾けるようです。
 

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 もちろん歯応えも楽しいが、この苦味の広がりが漆黒な出汁にも溶けているようで、ペッパーに負けず絶妙に合います。出汁と噛み締めがらが味わう薬味のインパクトって感覚です!さて・・・隠し味にニンニク?は入っているのか。ちょっとそんな気もしたが、スープの残存にも見受けられず、この点は不明。それだけ、エッジを感じる旨さと感じ入った次第です。
 
 

 

 
 
<麺> つけ麺ライクな中太麺!捩れるボコつきに醤油に染まる褐色バディ!素地の旨味で漆黒出汁を受け止める旨さ!

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 この約半月ほど、ブラック系を食い続けてきて、大体太麺が多い傾向ですね。出汁の濃淡にもよると思うのだけど、出汁にパンチがあるほど太麺率が多そうです。こちらもそんな傾向。
 
 
褐色に染まり切る!?かなりしっかりとした素地旨味!噛み締めて旨し! 

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 つけ麺に合わせたような平打ち太麺。手揉みのボコ付きがしっかりと入っており、いかにもタレやスープに絡みそう。特に汁系の場合は表面積が大きくなることから、汁の浸透を呼び起こすタイプです。こちらも例に漏れず、最初のリフトアップの時から全体が均一に深い褐色に染まり切ってる見栄え。何度も同じ例えですが、ソース焼きそばのごとくな色合いです。
 

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 で、出汁に染まり切ったかと言えば全然そんなことは感じず、意外なほどクシクシとした歯応えの奥に、素地の風合いを強く感じます。それが最後まで持続するのですが、噛み締めて出汁の塩気と合わせて行くような楽しみ方となり、出汁よりは麺の味わうのがメインになってくるイメージ。かなりしっかりとした素地旨味!噛み締めて旨し! と言う全体の印象です。
 
 
ネギと肉を絡めながら食らうべし!具材の旨さも受け止める味わい強い麺!

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 当然、このような大きなボコ付きがあると、薬味やら具材を引っ掛けてくる。特にザク切り葱がよく絡み、この葱のフレッシュな苦味が醤油出汁と麺の甘味によく似合う。それだけでなく、スライス肉が重宝。いかにも巻いてくれと言わんばかりの5枚セットですから、肉で巻き込んで食らいます。タレが絡んだ麺と肉。混ざる葱。具材の旨さも受け止める味わい強い麺!ですな。
 
 

 

 
 
<チャーシュー> まるでチャーシュー麺!デフォルトで豪勢な5枚肉!部位も2種楽しめる嬉しさよ!

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 大量の葱が蓋をしてるので分かりにくいが、実は麺顔の大部分を占める肉の絨毯です。数えてみたら5枚でそのどれもサイズが大きめ。まるでチャーシュー麺でございます。この肉がどうも2種の部位があるようで、バラ肉メインだが、所々で肩ロースに近い部位があるようです。
 

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 ビールが飲めるタイミングだったら、私だったら肉を少し汁に浸して掬い上げ、ザク切り葱を乗せて丸め込んで食らいたい。その後にビールをあおって胃の奥に落とし込むのだ・・・。それは叶わないので、肉で麺を丸め込んで食らうが、それもまた楽しからず哉。定価870円はお高めかと言えば、チャーシューをこれだけ食えればかえって値頃感ありかと!。
 

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<味玉にハズレなし!> 出汁の塩気が広がる中でほっこりさせる甘味のニュアンス!濃密コク甘で箸休め的存在!

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 全体的に出汁と麺と具材でインパクトある展開でしたが、味玉はやはりほっこりとさせてくれるのでありがたい。パンチの味わいと肉の迫力で頭がいっぱいだったところに、ほっこりさせてくれる甘味が嬉しい。スープとは反して薄出汁の深い浸透。大玉なので白身は肉厚。卵黄はほぼ全体がジュレ状態で、いかにも濃厚な見栄えです。
 

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 食らうと嗚呼・・・卵本来の味わいに薄出汁が溶け込んで熟したような甘味あり。しかも濃密。塩気の頭を一気に甘さで柔らかくさせてくれるような風合いです。それでもやっぱり、後半はスープに沈めて甘辛くして味わったのだが(笑)。ブラック系でこそ味玉は必須かと。優しい旨さにハズレなし。
 

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<トピック> 今だけモーニングサービス!肉2枚追加サービス!朝から肉三昧!

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 本来ならここで終わるところですが、何と・・・早起きは三文の徳。モーニングサービスとして、チャーシューが2枚付きます。へへへ・・・これを終盤に拉麺に移し、出汁に泳がせて食らったり、最後に巻き巻き麺に巻き付けたりして、存分に楽しみ尽くしました。ブラック拉麺食らいに来たつもりが、想定外の肉三昧!。気持ち良くフィニッシュ!。
 
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総じまして「肉々しいアピールとまさに痛快なる醤油!直球勝負的な濃厚ブラック系!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。こちらは、豚骨出汁で肉と野菜をガッツリと食らう店ですが、ブラック系も実にしっかりとした内容。メインメニューもいいが、二枚看板になるやもで激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 

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【今週のラーメン4541】 醤油らーめん きび太郎 (東京・浅草) 味玉入り浅草ブラックラーメン + 豚マヨごはん 〜浅草人情のような温かみの深さを感じるコクまろブラック!

今はひっそり浅草界隈〜気合いを込めて浅草ブラック!
 「東京23区」「ブラックラーメン」でググると必ず出てくるのがこちら「きび太郎@浅草」さん。当然狙いますよ・・・と言いたいところですが、実は前からチェックしてて、夜だけ営業ってのが個人的にはネックでこれまで放置。しかし、ここを外して東京でブラック系を語れぬかと悶々と悩んでいたところ、SNSで昼間の実食レビューが上がったのを偶然キャッチ!。なるほど、夜は営業自粛のため、コロナ禍対応で昼営業へ今だけシフトしたってことですね。今しかないと思ってサクッと突撃してみました。
 

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 それにしても・・・やはり浅草とは言え人手がかなり少ないね。花屋敷周辺はシャッター街と化しております。厳しさひしひし。切なく思いながらとりあえず店に向かいますが、なんとブラック系で有名な新福菜館のすぐ近くにあるのね。複雑な思いで新福菜館を通り過ぎ、ここも朝から頑張ってるので、また応援実食せねばなと感じ入る次第です。
 

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 さてランチタイムピークに行くと先客ゼロの貸切状態。こんな時期こそ単価を上げて売り上げ貢献しようとビールを飲みたいがそれは無理。なーんて思ってたら、ミニ丼をサービスにつけてくれると言うではないか。厳しい経営環境ながらも耐えつつ、そんな嬉しいことしてくれるとは・・・脱帽です。真面目にレビューさせていただきます。
 

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<全体> 素朴なで大衆的な和み!深くじっとり染み入る漆黒醤油!まさにブラック系の迫力!

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 屋号のサブタイトルは「醤油らーめん」なんだけど、券売機のポールポジションとか、オススメ表示は、塩系の鶏そばなのね?。狙いの浅草ブラックは二番手の扱いですが、王道の醤油よりも上なので自信作と察します。そんな一杯はこんな麺顔で配膳されました。
 

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 おおお!期待通りの深い黒さと輝くような漆黒ぶりが見事ではないか!。まさにブラック!見た目の出汁インパクトは十分!。食らう前からちょっとした痛快さを味わえるのがこの系統のいいところですな。そしてパンチ系かと言えばそんな感じもせず、どことなく大衆さも滲む王道の中華そばって感覚もあり、意外と素朴と受け止めますが・・・人それぞれでしょうか?。店に来る前に新福菜館の前を通ったから、青葱が頭にインプットされてしまったが、それに負けない青々としたネギっぷりがいいね!。青菜も添えられてるのも良心的で好印象。さすが浅草を代表するブラックぶりを感じます。来た甲斐を確信いたします。 
 

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<スープ> 動物系煮出しに辛甘い輪郭を映す醤油感!慣れるほどにコク深し!ヤミツキを誘う円やかな展開!

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 見れば見るほど黒さに艶めきを覚えます。香味油の漂いがそうさせてる様子。香味油は大豆絞油のような植物系の透明感。この時点で重そうに見える漆黒は、案外ライトに食えそうだと感じ取りました。
 
 
醸造風味が高く塩気の後に広がる甘い輪郭!たまり醤油と魚介のブレンド!?

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 第一印象は「甘い?」と言うところかしら。この醤油の漆黒の色合いで、無意識に頭では塩気で受け止める気になってるようで、実際の味わいとのギャップから「甘い!」と感じました。甘味が芳醇ではあるが、砂糖や味醂のような甘さではありませんので、あしからず。この甘味は、醤油と乾物から来てると感じますが、まず醤油は「たまり」系がブレンドされているのでは?。
 

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 塩の仕込みが一番少なく大豆由来のタイプ。濃口醤油が塩気を高めているようですが、全体的には醸造感芳醇なれど円やかな塩気のエッジングです。あと乾物と言えば煮干し?。ニボっとした感覚は皆無ですが、しっかりとした甘味はそのニュアンスかと・・・妄想に過ぎませんのであしからず。
 
 
ベースの鶏豚エキス感もしっかり!味わいに肉厚なボディ感をしっかり伝える!

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 とは言え、決して魚介醤油ではなく、主体は動物系の旨味です。鶏のような明るさもあるし、豚の優しい溶け込みも感じるし、どちらもバランスよく煮出されてる鶏豚ミックスのベースストック。醤油タレで円やかに仕上げ、食べ応えとして味わいに肉厚な旨味を感じさせるのは、やっぱり鶏豚エキスでございます。
 

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 特に醤油との相性の良さは豚の方かなと勝手に感じますが、ベースの濁りが黒い醤油にも溶けるようで、味に芯が通ると言うか、ボディ感をしっかりと伝えるようです。このまま白飯にかけても、しっかりと成立する旨さかも。うう・・・すでに飯を恋しくさせるブラック出汁!。
 
 

 

 
 
<麺> 三河屋製麺!個性的な出汁を受け止める平打ち縮れ麺!出汁を吸い込み飴色に染まり素地の甘味と一体化する旨さ!

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 屋号から醤油専門店かと思いきや、二郎系やら味噌までレギュラーなのね。結構多彩。死してメニューに合わせて麺も変化させてると言うから、結構麺も拘り感じます。ブラックの場合、中太と説明には書かれてありました。
 
 
パンチの効いた出汁には平打ち麺がよく似合う!出汁の強さを受け止める素地の旨さ!

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 さてその中太麺ですが、平打ち縮れタイプでした。手揉み風のボコボコがありありとしており、それが全体的に醤油に染まった琥珀色。ボコつきにより陰影を映し出すと共に、多加水系なりの透明感を少し感じさせます。所々、麺の端っこに当たる部分が飴色に輝くのが旨そう。
 

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 そんな麺ですが、出汁の個性をしっかりと受け止める素地の旨さがあって、なかなか好印象です。やはり濃ゆくてパンチのある出汁には、こういった平打ちがいい仕事をしますね。見栄えだけでなく素地の旨味をしっかりと感じさせ、出汁に埋もれず受け止めて、出汁と一体化した甘味を感じさせてくれますよ。またこういった麺には、薬味を巻き込んだり貼り付かせたり、ひっかけたりするので、その風味の変化も感じ易いし・・・やっぱり旨い。
 
 
強くボコついたフォル!光沢ある艶めきと滑らかなスベリ!舌触りと喉越しが抜群!

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 光沢ある多加水麺は、スベるのも得意。中太の割にライトに啜れるのがいいんです。口当たりから喉越しまで滑らか。そしてボコ付きが軽く小刻みにタッチしてゆくような感覚が、こういった麺ならではの所作かと!。少しだけ汁ハネに気をつける必要がありましょうが、やっぱり一気に力強く啜りきる快感がたまりませんな!。
 
 

 

 
 
<チャーシュー> 小ぶりに見えて分厚い豚肩ロース!スポンジのように柔らかく出汁も吸い込むジューシーさ!

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 ちょうど良い一口サイズ。口にすっぽりと収まる小ぶりなサイズですが、実は肉厚なので食べ応えはあります。脂身が多めな豚肩ロース肉。元々はあまり醤油っぽくないタレが浸透しているようですが、意外とバクバクと出汁を吸い込むので、ブラック醤油とマッチした旨さが広がります。醤油も甘味があるため、酒にもいいが飯の方が合いそうな旨さ!。簡単に箸で力を入れると崩れるような柔らかさで、口の中では蕩けるような展開になりましょう。チャーシュー麺でもいいかもね。オススメかと!。
 

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<味変化> やっぱり溶かしたくなるニンニク!生とフライで染めてみた!ダブルのキレ味で痛快!

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 このままデフォルトで味わい通すつもりでしたが、仕切り板の陰で見えなかった薬味を発見。そこにはニンニクが2種類。擂り下ろしタイプと、揚げタイプがありました。どっちを選ぶか・・・迷い過ぎて両方入れちゃいました。
 

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 やっぱりブラック系にはニンニクが合うね!。キレが一段と響き渡る味風景で大満足!。オススメは、早めに揚げタイプ、フライドガーリックを入れること。かなりカリカリした歯応えがハードなので、少し間を置いてしんなりとさせた方が旨いそうです。そしてもちろん、擂り下ろしニンニクは即座にジリジリと刺激が広がりますので、即興味変にはうってつけ。今回はダブルのニンニク切れ味で実に痛快に味変化がキマりました!。
 
 

 

 
 
<味玉にハズレなし!> ふわっとした仕上がりに出汁旨味の浸透!濃ゆいスープに埋もれない力強い味わい

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 おとなしそうな味玉に見えましたが、割と味付けはしっかりとしてました。醤油のせいか甘味も滲みますが、あまり出汁で熟成した感覚は抑え目で、卵黄本来の旨味も感じ取れるほどの薄い浸透。その方が、濃ゆいスープと味でコントラストが生まれて、味わい深く感じるようです。全体的に柔らかい仕上がりで、卵黄はジュレ部分よりトロミ部分の方が多い状態。舌にも絡みやすく卵本来の濃密なコクも十分に味わえます。嗚呼、やっぱり味玉にハズレなし。
 

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<他具材> しなやかであっさりしたメンマ!青々しく出汁と麺に絡む青葱と青菜!

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 主張するばかりが旨さじゃない?。このメンマがそうで、薄味仕立てだったのが良いみたい。濃厚なスープに浸った感じが丁度良い塩梅になり、ライトなんだけどスープに濡れて味わい深いといった感想です。また青菜はほうれん草。これも柔らかい野菜の甘味が出汁に合う。ネギは九条葱なのがいいね!。やっぱり関西オリジンな私ですから、ネギは青いと気分的にしっくり来ます。噛み締めて柔らかく、甘味を感じさせるのもいい・・・・。
 

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<〆飯> マヨラーだから・・・迷わず「豚マヨごはん」出汁を垂らしても相性抜群!

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 きっと白飯に合う豚肉だよなー・・・と思ってた通りの展開になりました。しかもマヨネーズがかかってる。へへへ・・・マヨラーですから、それだけで興奮です。豚肉の旨さもありありですが、その豚肉のタレの甘さとマヨネーズの塩気とコクがベストマッチ白飯を食わせてどんどんと減ってしまいます。
 

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 スープを味わって白飯にも合いそうだと感じたことを思い出して、少しこの上に垂らしてみますがこれもいいね。白飯に合うとは思ったが、マヨネーズとも相性が良いようで、例えるなら・・・・まるでテリヤキソースにも似た味わいに変化したかと!(妄想がすぎるか?)。ともあれ個人的にはオススメです。テイクアウト商品に、チャーシュー丼ってのもあるようですが、ご自宅でマヨをかけてみるのはもっとオススメかと!。
 

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総じまして「浅草人情のような温かみの深さを感じるコクまろブラック!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。ブラック系の中でも甘味が芳醇なのが特徴的で、それだけに浸透した麺をぐいぐいと食わせます。勢い余って白飯って展開も痛快。土地柄の看板背負って「浅草ブラック」たる自信のプレゼンスにも納得。激しくオススメ!。旨し!なので・・・ととっと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 帰りにちょっと寄り道・・・
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