ブラックと言えばやっぱりこれ!富山ブラック!
はっきり言って忙しい。それでも食いたいブラック拉麺。もうあれこれと選んでいる場合ではなく、乗り換えターミナルの秋葉原でサクッと昼飯です。ご存知、ブラックラーメンと言えば「富山ブラック」。富山ブラックと言えば「麺家いろは」ですよ。一時期は都内で支店があちこちにもあったり、別ブランドもあったものですが、正統派はもう秋葉原店しかなさそうな気配です。ブラック系拉麺の長い旅路の最後にとっておきたかったのですが、今回はやむを得ずで食ってレビューいたします。
ご存知、ヨドバシカメラの入ってるビルの8階のレストラン街にあります。初めて入ったのですが、そこそこどの店も営業しているものの、このコロナ禍時期ではピークタイムでも空席が目立ちますな。この機会ですから、また別の日にでも別メニュー食ってみようかしらなどと、少し同情しちゃいます。今回は、弾ける気力もなく、デフォルトに味玉追加のみと、おとなしく食させていただきます。
<全体> ブラック系の基準!底知れぬ王道の漆黒ぶり!仄かに魚介香味が漂い優しさ醸し出す雰囲気!
お!All Freeがあるじゃん!ノンアルコールでもあおって気合いいれようかしら?。などと思いつつも、気が緩むとこの後の仕事に影響がでそうでやっぱりスルーしましょう。ただこのパターンはどこかの店で実行するつもり!そんな葛藤を終えた頃合いに配膳が完了。それはこんな麺顔です!。
おおお!これこれ!これぞ定番ブラック系!まさに王道ってなプレゼンスで色々黒いの食べ歩いてきたが、出汁の漆黒さに安寧すら覚えます。単に黒くてじっとりしているだけじゃなく、表層に香味エキスが結構漂ってるものなのね。イメージ覚えてなかったりします。肉は実に馴染み深い少しロールっぽい豚バラ肉。若いときから食べなれたそれですよ。脂身の甘さと醤油の塩気の調和を楽しみにさせるね。またブラック系には太目な麺がお似合いとばかり、うねうねしたフォルムが実に旨そうにそそる。メンマも太さでアピールしてます。実に見慣れたパーツたちなのだが、黒さに浸るだけでスペシャリティを何かしら感じてしまうものですな。
<スープ> 円やかに進化!?醤油の輪郭と豚のスムースなコク!魚介とブラぺの交錯する辛甘な味わいに和む!
さてスープ。個人的には10年位前に「だらんま@神田」で食ったイメージなのだが、時を経てイメージが変わったのか、はたまた私の感じ方が変わったのか、とてもすっきりした味わい!円やかな味わいに感じました。
塩気とブラックペッパーの輪郭はイメージよりはマイルドな展開
私の中では醤油がしっかりと伝わり、ブラックペッパーの刺激もそこそこあったような記憶。つまり味が全体的に濃ゆくて、それゆえに白飯を欲するラーメンだったようなイメージ。元々、肉体労働者向けにガッツリと合わせたのがブラック系の富山ブラック系の始まりだったような、どうでもいい蘊蓄ばかりが頭に浮かぶ。そんなイメージと比べると、やっぱり都心の趣向に合わせたのか、ずいぶんとスマートな旨さに進化したのだな・・・と言う印象でした。それなりにしっかりとブラックペッパーも溶けてるし、豚のコクも分厚い。醤油もそうだが、魚介の香味?魚介の旨味が円やかに仕上がっているのかと感じると、それもまた良しだね!。
やはりブラック系にはニンニクを溶かしてくなるもの!生ニンニクをクラッシャーで!
とは言え・・・やっぱりこのブラックな風貌を目にすれば、パンチが欲しくなるのよね。店員さんにニンニク頂戴!とお願いすると、何と生のホール粒とクラッシャーを運んでくれました!。これはラッキーな展開!。へへへ・・・少し小さい粒だったので、3つほど存分にクラッシュしてやりましたわ!。濃口醤油の塩気を着実にとらえるニンニク風味!ググっとエッジが立ち、キレが生まれていきなり好印象度が高まります!。激しくニンニク溶かすのをオススメです!。
<麺> 緩いボコツキと捩れが素朴に感じさせる中太麺!ツルツル地肌で意外なほどスベリ良し!噛み締めて甘味も知る
ブラック系には中太麺・もしくは平打ち麺。ここにもやっぱり定番なスタイルです。やはり麺の受け止め方が合うんでしょうね・・・。
ブラック系の出汁インパクトを受け止める風合いと腰つきの強さ!
これは実にイメージ通り!。麺としては、多加水系のニュアンスが強いようだが、しっかりとコシのある中太縮れ。プリン!ブルン!としたはっきりなコシを感じます。ちょい緩めのカッツリした感じとももうせましょうか・・・。なので、汁の飛び跳ねを誘発するタイプ。紙エプロンをもらった方がいいですぜ。
やはり出汁に染まった褐色は旨さをそそるのだった!
そして軽く出汁に染まって、見栄えだけ見れば焼きそばの如きの色合い。麺をリフトしたときは旨さの衝動です! 中太麺が醤油にそまって見事な茶褐色です。地肌がツルツルと光沢感があり、艶っぽいところがすこしばかりある。歯応えもよろしく固めのテンピュールのようにグニりと奥歯のしずみこみを感じます。少々汁に染まっただけなのに、実にしっかりとした味わい。この麺を白飯の上にトッピングさしたろかいと思えるほど。やっぱり白飯追加しとくべきだったか・・・・。
<チャーシュー> 飾り気のない半ロールの豚バラ肉!出汁の甘さと脂身の甘さが程よくハーモニー
赤身と脂身の断層がキッパリとしてて見た目がいいね。また柔らかさに弾力感があって、麺に巻き付けたりしても楽しめそう。ベースはブラック出汁と同じタレと思われ、塩気というより醤油の円やかさ全体に浸透しているようです。それが脂身の甘さとすごくマッチ!。赤身部分は引き締まってるようですが、軽く吸い込むようです。これに少しブラックペッパーを振ってみるとめちゃ旨い!。これも白飯を誘う系統の味わいですな!。チャーシュー丼も期待ができそうです。
<メンマ> 繊維質が面白いほどに柔らかく砕けるソフトな歯応え!甘めな下味もナチュラルで旨し!
材木メンマ。これが意外なほどにソフトな歯応えです。繊維質も全体が柔らかめで噛み締めるまでもなく、裂け目から崩れるような感触。下味も円やかな甘み系が良くマッチしています。太さゆえ麺に絡めず単体で食らって楽しみますが、これも白飯にあいそう!。どうやら・・・白飯とのカップリングに心をすっかりと奪われたような今回の実食ですー。
<味玉にハズレなし!> ややハードな仕上がり!とても出汁浸透が深くマチュアな甘みを発する濃密感!
白身は均一に黒出汁が浸透してるのが伺えます。白身だけでも味わって食えるほど。また全体的にはハードめな仕上がりで、卵黄は全体が緩めの芋羊羹のようなジェル状態です。舌によく絡みつく。
実にマチュアな甘味!。醤油出汁が卵黄のコクとすごくマッチしており、まるで熟成したかのような濃密感!。見た目は小さめでインパクト感じないが、食ってみると旨さが濃ゆいです。もう少し温度感があったら激しく感動していたかもしれませんな・・・。
総じまして「さすが王道!揺るぎない漆黒と円やかな出汁感!黒の拉麺文化を牽引する名作!」
と言う感動の嵐!。時間ない中で短くサクッと食ったわりには、しっかりと印象に残る旨さでした。つけ麺も油そばもブラックバージョンがあるそうで、ちょっとそっちも気になるじゃないか!。店箱フロアも大きいし、ゆったり食える通し営業!使えるお店でございます!忙しいときほど激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!