ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン4545】 千味家 (東京・西小山) ブラックらーめんと半チャーハンセット 〜城南エリアの日常と人情染入る一杯!西小山ブラック!

居酒屋ランチ系・・・西小山ブラック!

f:id:TOMASSOON:20210507193155j:plain


 
 もう少し都内でブラック拉麺を探そうと粘ってみるとあるもんですね。盲点というか、外出機会の途上に近い「西小山」でそのお店はありました。その名は「千味家」さん。何やら富山ブラックに近い雰囲気とのことで、これは行かねばと早速突撃してまいりました。一時期は都内で「麺家いろは」があちこちにあったのですが、この系統は今やあと秋葉原だけな感じですね・・・実に寂しい。
 

f:id:TOMASSOON:20210507193501j:plain


 
 そして久しぶりの西小山駅周辺です。西小山商店街がコロナに負けずいい感じ。どの飲食もテイクアウト系に力を入れているようですが、城南の下町雰囲気はありありとしており、店と客の心理的距離が近いってな感じで元気でほのぼの。地元常連が支え合ってるって雰囲気がある一方で、そばの公園では昼間から缶ビールあおってるオジサンもおられて和やかです。そんな商店街を通り抜け、右に曲がったところにその店はあります。
 

f:id:TOMASSOON:20210507193148j:plain


 
 目印はチャーリーブラウン(・・・風)。店主がPEANUTSのファンなのか?と思いきやスヌーピーは見当たらずチャーリーのみ。ご店主ご自身のアイコンの代わりのようですね(笑)。洒落っ気を受け止めました。店内に入ると如何にも居酒屋なつくり。二毛作営業ってな感じです。それでもしっかりとブラック系だけじゃなく塩ラーメンもご提供。しかもラーチャンセットも対応と言うからかなり本格的な二毛作展開です。今回はガッツリと半チャもセットで頂くこととしました!。
 

f:id:TOMASSOON:20210507193116j:plain

 
 
 
 
<全体> 富山ブラックにも迫る本格的な漆黒出汁!玉葱とメンマのフレッシュ感で旨さのコントラストがクッキリ!

f:id:TOMASSOON:20210507193041j:plain


 
 ご店主が中々私に気付いてくれず、ちょっと声を張って注文を通します。するとニンニク有無の確認が入り、鞄にブレスケアがあるのを確認してから「お願いします!」とまた声を張り上げる私。ブラック系と今から対峙できるというだけで、気持ちが少々昂っていたようです。そんな一杯はこんな麺顔!。
 

f:id:TOMASSOON:20210507193128j:plain


 
 おおお!これはしっかりとした漆黒ぶり!実にちゃんとしたブラックラーメンじゃありませんか!名称に二言なし。黒さが明確であるだけでなく、なんか軽く濁りもあるようでエキス感を感じさせます。また仄かに背脂が浮いているようで、それもまたコク旨な見栄えに貢献しているかと!。デフォルトで味玉ハーフが付くのも嬉しいね。それも少し醤油に染まったような風合いで見事にマッチしております。トッピングが面白い。玉葱が微塵でのると言うのは珍しくないものの、サラダのような櫛形スライス。また水菜と合わさって漆黒の中にフレッシュさを生んでおります。ナルトが妙に分厚いなと思ったら、一番端っこ部分でコロッとしてて大きいのがラッキー。更にメンマが上質そうでデカいのが一本入るなんて・・・結構な気合いの入れようです。半チャとセットで千円なら納得の質感ですな。
 

f:id:TOMASSOON:20210507193025j:plain

 
 
 
 
<スープ> 見た目と違いライトな風合!シャバっとしつつも円やかな醤油の風合い!優しい塩気にニンニクが溶け込むジリリ感!

f:id:TOMASSOON:20210507193222j:plain


 
 まずはお冷やで軽く胃薬を飲み、続いてブレスケア・ストロングを多めに6粒ほど飲み込んで、いざニンニクが溶けたブラック出汁に対峙せん!。
 
 
塩気と同時に甘味も感じる展開!ベースは鶏豚感のサラリとした煮出感

f:id:TOMASSOON:20210507193232j:plain


 
 GWからブラック系を食い続けて以来、毎回同じ出だしだが今回も意外とスムース!と言わざるを得ませんな。どうも漆黒の色合いを見るだけで塩気で構えてしまうが、ファーストタッチは円やか。そして薄く甘味をさすという展開です。今回は魚介が溶けてるという風合いではなく、醤油ダレそのものが円やかという展開で、やっぱり今回もたまりや再仕込みの風合いが色濃ゆいと言えましょう。塩気もあるんだが甘味が同じくらいの深みで拮抗する味イメージです。
 
 

f:id:TOMASSOON:20210507193237j:plain

 ベースストックはどこかシャバイと感じるが、それそれでいい感じ。背脂が補強して軽やかにコク深しといったところです。鶏豚ミックスの煮出しだが、今回に関しては豚エキスがやや優勢か?。優しい肉エキスが滲むと言った感覚で、見た目に反してゴクゴクと飲み干せます。
 
 
ニンニクコール!ブラックペッパー山盛り!一気にパンチを効かせよう

f:id:TOMASSOON:20210507193000j:plain


 
 やはりニンニク入れて正解だったね。当たり前のようなんだが、これで柔らかい塩気がキリリと引き締まる。微塵と言うより擂りおろしタイプのニンニクが溶けた風合い。馴染みのジリリとした風合いか微かに滲みます。これだけで味にパンチの片鱗が伺えます。そしてオススメはブラックペッパー!。恐らくデフォルトでは殆ど?入ってないので、ちょっと多めに入れたほうが良いね。ニンニクとも反応してパンチ力が一気に増幅します。やはりブラック系は少しばかりは、シャープにキメたいもの。激しくオススメかと!。
 

f:id:TOMASSOON:20210507193355j:plain

f:id:TOMASSOON:20210507193407j:plain

 
 
 
 
<麺> 黒醤油出汁をバクバク吸い込むストレート細麺!ニチニチと湿り気感じる潰れの後に広がる甘味!薬味と絡めて存分に味わう!

f:id:TOMASSOON:20210507193304j:plain


 
 ブラック系の楽しみは、麺を引き上げる瞬間だと思いませんか?。いつもとは違う、深い褐色にそまった色合いとの出会う瞬間が、今回も堪りませんでした!。
 
 
引き上げた瞬間から深い飴色に染まる麺

f:id:TOMASSOON:20210507193310j:plain


 
 箸でリフトすると濃ゆい飴色にも感じる深い褐色に染まった麺。ストレート細麺ですが、やや茹で上がりで膨らみを持ち、出汁の浸透を深く感じます。そして煌びやか。まるで黒醤油メッキかコーティングを施されたかのような表情がお見事。今回は薬味がサイズ大きめで貼りつきなどないために、シンプルに褐色の煌めきが伝わってきます。丸みを帯びたフォルムもまた艶めいて見えるのかもね。
 
 
終盤でも淡く引き締まりが持続!ニチニチとした歯応えに出汁風味よし!

f:id:TOMASSOON:20210507193104j:plain


 
 想像の通り、序盤から汁をバクバク吸い込むのが分かります。麺の素地の風合いというのがやや薄く、一方で出汁と一体化し炭水化物の旨味ってな感覚が最初から濃い。咀嚼で出汁と麺で旨味を合わせると言うより、すでにそれが仕上がってるようです。噛み締めると直ぐに出汁旨味を感じるような・・・。ニンニクやペッパーもそうで、出汁に溶けだすと麺への浸透が早いので、旨さが分かりやすいです。
 

f:id:TOMASSOON:20210507193412j:plain

 
 かと言って出汁吸って腰付きがダレることはなく、最後まで割とニチニチとした引き締まりある歯応えがいい感じ。大盛設定だとやや単調になるかもだが、1玉ぐらいサクッと食らうなら醤油感を実に堪能できる麺という印象でした。
 
 

 

 
 
<チャーシュー> 肉厚でホロホロ柔らかい煮豚の肩ロース!黒醤油をスポンジのように吸いまくり肉味と一体化!

f:id:TOMASSOON:20210507193253j:plain


 
 実はこちらチャーシュー丼やお弁当も大変人気らしく、肉に自信があり気。チャーシューメンにしておけば良かったかな。とは言え、半チャと肉増しじゃ午後からもたれて仕事に影響しそうなので、今回はおとなしくしときましたー。
 

f:id:TOMASSOON:20210507193259j:plain


 
 やっぱ旨いよ!実に王道でオーソドックスな煮豚タイプの肩ロースなのだけど、脂身がさしている部分はトロトロに蕩けるようすで、箸で持ち上げるとホロホロと崩れるような柔らかさ。箸に引っかかる赤身はスポンジのように黒醤油出汁を吸いまくるという状態です。なるほど・・・こりゃ白飯に合うわな!チャーシュー丼が人気なわけだ。顔もクドいが性格もクドいオレは、更にそんな肉を黒醤油出汁に沈めて、更に旨さを蓄えんとして引き上げて食らうのでした。嗚呼、出汁と肉汁の一体感がジューシーに口の中で広がる・・・この幸せは何ぞや!。ちょっと今風じゃないが、旨さにはそんなの関係ない。激しくオススメです。
 
 

f:id:TOMASSOON:20210507193110j:plain

 
 
 
<味玉にハズレなし!> 濃ゆい醤油系の出汁が深く浸透!卵黄はしっとり出汁熟成を感じる濃厚濃密な味わい!

f:id:TOMASSOON:20210507193227j:plain


 
 デフォルトで味玉ハーフが付くなら嬉しい限り。ただこの味玉・・・ハーフであったが存在感ありの旨味でした。恐らく黒醤油と同じ出汁に漬けこまれているだけあって、浸透した旨さが深い!濃厚!。黒醤油出汁の輪郭が卵黄にも感じ取れ、それがマチュアな濃密感を生む旨さでありました!。それでも飽き足らず、更に出汁に沈めて味を足して食らう・・・このしつこさ。ホールで1玉食らいたいものです。金なら出すからさ!。
 

f:id:TOMASSOON:20210507193350j:plain

 
 
 
 
<他具材> 漆黒の中に見栄えと清涼感を楽しませる玉葱と水菜!薄味淡麗で素材感ある大ぶり穂先メンマ!

f:id:TOMASSOON:20210507193054j:plain


 
 取り立ててピックアップする要素でもないんだけど、玉葱はフツーなら微塵にしたほうが効果的な気もします。そこはやっぱり二毛作店というか、食材の共通化も鑑みたことなのでしょうか。しかしかえって歯応えを感じることが出来たし、水菜と混ざりあう様もいい感じでした。
 

f:id:TOMASSOON:20210507193315j:plain


 
 またメンマは、気張ったねと感じます。実に大ぶりの一本穂先メンマ。全体的に瑞々しいほどにシャクリと歯切れる感覚がいいし柔らかい。素材の味を感じる薄味仕立てで、それがブラック出汁と混じる雰囲気もまた楽しい旨さ!。実はこのパーツで全体の雰囲気向上に役立ってると感じております。
 

f:id:TOMASSOON:20210507193326j:plain

f:id:TOMASSOON:20210507193332j:plain

 
 
 
 
<半チャーハン> 軽くしっとりした仕上がり!居酒屋の〆飯にも通じる気軽な旨さ!

f:id:TOMASSOON:20210507193429j:plain


 
 実に飾り気がなくとも愛情感じるではないか。町中華のそれとも違う、ほのぼのとした仕上がり。そして腑に落ちる素朴な旨さ。パラパラした専門店らしさはなく、米が微妙にしっとりとした仕上がりがまたいいね!。卵の炒めは脂でカリカリとしてるんだが(笑)。
 

f:id:TOMASSOON:20210507193423j:plain

f:id:TOMASSOON:20210507193435j:plain


 
 シンプルに塩コショウに玉子が溶け入り、少しだけ醤油と中華だしが染入る旨さがよいね。紅生姜と合わせると更に旨し!。紅生姜の3大旨い食べ方は、豚骨拉麺!焼きそば!炒飯!と確信しておる私です。それにハマった!。
 

f:id:TOMASSOON:20210507193445j:plain


 
 平皿に盛られたチャーハンに少し残ったスープをまた垂らしてみる。これやっちゃうと、最後は犬食いになってしまい不作法なんだが、好きだから仕方がない。いつもより醤油が濃ゆい出汁だけに、湿っても香ばしさを感じながら、最後まで旨さを堪能してフィニッシュです!。
 

f:id:TOMASSOON:20210507193450j:plain

f:id:TOMASSOON:20210507193455j:plain

 
 
 
 
総じまして「城南エリアの日常と人情染入る一杯!西小山ブラック!」

f:id:TOMASSOON:20210507193033j:plain


 
 ・・・と言う感動の嵐!。西小山は、各駅停車しか停まらないからずっとスルーしてたんですが、今回のブラック系探訪でいい雰囲気場所だと再認識いたしました。商店街のハズレにあり、少し分かりにくいかもですが、きっと地元ファンを獲得しているはず。本当は夜メインの居酒屋ですが、ランチのブラックラーメンにかける思いは本格的かと!激しく応援!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

f:id:TOMASSOON:20210507200128j:plain

 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

関連ランキング:居酒屋 | 西小山駅武蔵小山駅洗足駅