どこまでも黒いラーメンを求めて・・・町田成瀬まで
緊急事態宣言明けるまで意地でも都内で黒いラーメン食ってやる!・・・と息巻き過ぎてるかもしれませんが、ちょっと成瀬界隈には親戚がおりまして、その用事前に拉麺単独行動!。ちょっとこの辺りは完全な陸の孤島状態ですので、電車を使わずクルマでわざわざやって参りました。そんな「junpei-ramen」・・・確か上石神井にもあったはずで、本当はそこ狙ってたんですが、数年前に閉店してしまったのね。リベンジも兼ねての訪問でございます。
店内は実にロック一色です。ガンズ・アンド・ローゼズ、メタリカ等など80年代音楽シーンがありありですな。スピーカーはTechnicsで持ってたのと同じなのもあって気分はノリノリですよ。もうちょっと音量上げてもいい(笑)。実に男臭い雰囲気ですが実は女性のワンオペ。ロックな気分に合わせてニンニクはガッツリと増しにさせてもらいましょう!。用事の前ですので、ブレスケアは残り全部空け飲み干すつもり。
<全体> 豚骨系を少し今風ワイルドにした感覚?出汁にマー油が滲みパンチを感じる麺顔!
しっかし陸の孤島とは言え住宅地。バス亭の前ですのでそんなに辺鄙ではありません。地元の方達に支えられてるという感じで、いかにも常連っぽい方々がパラパラと入店。結構ガッツリ系なオーダーばかりで、J系メニューなんてのもある。結構オールマイティーな店です。初志貫徹で頼んた黒ラーメンは、こんな麺顔です。
おおお!期待通りの出汁の黒さ!漆黒さがうごめく様子でマー油が実にしっかりと多めに投入されております。そしてモヤシがデフォルトの割には多めに投入されており、出汁とのコントラストがクッキリ。もやし増す代わりに投入した赤ネギは、ネギ好きとしては堪らん辣油絡ませっぷりが辛旨感をアピールしております。一方、豚肉はオーソドックスな風貌。追加しておくべきだったかもしれません・・・。
<スープ> 醤油豚骨に漂うマー油がまるでヒョウ柄!香ばしさ強く濃厚な割には親しみ易いマイルド感!
今回はブラックとは言え醤油系ではないことを知っておりました。黒はマー油を指していると。たまには熊本系みたく豚骨を味わってもいいかと構えていたのですが、ちょっと予想を超えて面白い展開でした。
見た目ワイルド!味わいマイルド!コクはしっかり!喉越しライト!
既に備わったレンゲの窪みにはスープあり。マー油の黒さだけかと思いきやベースの出汁も少し色濃いですね。さっそく味わうとズシリとインパクトありそうに見えて、実にスムースな味わい。そして豚の旨味はしっかり。コクを感じさせるわりには、実にサラサラとした仕上がりで、カシラやゲンコツの髄を煮尽くしたようなコラーゲン感やクセが低めですね。ワイルドに見えて実にマイルドな旨さです。
なのでマー油の香りがすごくイキイキと感じます。また豚骨なのか豚骨醤油なのかも分からないような色合い。マー油がスープに散ると、ヒョウ柄のような風貌になり、熊本系でも家系でもない独特なスープ感が面白いね。かなり好きかも。
ニンニクをガンガン入れてもマー油香ばしさ衰えず!
こちらは、もやしとニンニクはサービスで増しができるようです。ニンニクはトッピングとして少し追加されるか出汁に溶けているものかと思いきや、ガッツリと別皿でくれました。お好きなだけどうぞと言われたが、全部入れると二郎になっちゃう?。J系メニューもあるからそんな対応なのでしょうな。レンゲの窪みが埋まるほど入れてしまいましたわー。
ニンニクマシは正解!せっかくのマー油の香ばしさがマスキングされるかと思いきや全くない。むしろ響き合う?共鳴するように味わいにキレが生まれて相性バッチリです。ひと皿全部追加投入しようかとも感じましたが、ブレスケア1本では収まりそうもないので、今回はほどほどにしときましたー。
<麺> 自家製麺!豚骨系でも家系でもない?中太スリムなストレート!締まりのある多加水でプツ!クシッ!とした歯応え!
帰りがけに気が付いたが、自家製麺だったのね。中々ユニークな出汁とバランスが取れて好印象でした。
濃厚豚骨と薬味刺激をしっかり受け止めるボディ感あり
やや多加水のようだが締まりのある風合い。明らかに豚骨系のイメージじゃないが、家系にも似ていないようで捉えどころがないですね。風味よりも素地の旨味で出汁を受け止めるって感覚で、濃厚な豚骨出汁と、辛ネギやニンニク、そしてマー油などの刺激に負けません。ニンニクの粒やマー油の粒子をよく絡み貼り付けますが、噛み締めるとプツプツ!クシクシ!とした歯応えの後に潰れて甘味を感じ始めます。咀嚼で出汁と合わせてゆく旨さの展開で旨さしっかり。これなら、このままつけ麺でもナイスな感覚です。濃厚豚骨と薬味刺激をしっかり受け止めるボディ感ありって印象です。
太さの割に品やかさあり!滑らかに啜れる!具材の絡みつきも良し!
素地感がしっかりしている割には剛麺ではありません。膨れて丸麺にもにたフォルムも感じるし、腰つきがまた品やか。なので太さの割にはツルツルとライトに啜れるだけでなく、モヤシや辛ネギなどを絡ませやすいのがいいね。海苔やチャーシューで巻き付けるのも楽しく、大盛はきついが中盛程度なら欲しかったかと思えました。男性なら中盛を激しくオススメかと!。
<チャーシュー> 親しみ易い薄味ロースト豚ばら肉!マー油と豚骨出汁を纏って増す肉味!
ひと言で表すならナチュラルな旨さ!個性的な出汁の中にあって逆にそんな個性が際立つようでした。醤油系のタレとか塩気などが浸透した旨さと言うより・・・肉のナチュラルな旨さがいい感じ。そのままだと脂の甘味と赤身の肉味のシンプルな味わい。なので他の薬味と絡めたり、出汁に沈めて味を足したりして楽しむような旨さでしょうか。全体的にとても柔らかくて、どこからでも歯切れ良し。脂の甘味と出汁を少し吸い込んだ赤身の味を一緒に味わうとバランスいいです。
<赤ネギ> さっぱりめの辣油と葱甘味がバランス良し!酒つまみにもなる優しい辛さ!
所謂辛ネギラーメンによくトッピングされるタイプですが、斜め切りで微妙な幅があるので、おつまみにもなりそうな感覚です。辣油+α?いや豆板醤と調味料?辛いですが刺激的な程ではなく、ネギの味わいと寄り添う感じです。またネギもそのカットからか味わいと甘味、そしてザクリとした歯応えも感じるもので、辛い薬味とハーモニー!非常にバランスが良いと言えましょう。今回はちょっと混ぜ混ぜする前に、サクサクとそのまま少し食べ進めてしまいました。
<もやし> しっかりシャキシャキ感とほとばしる仄かな甘さ!増しサービスおすすめ!
ゆでもやしをレビューするまでもないですが、少しだけ。こちらもやし増しがサービスですから激しくオススメです。私は変に味が全体に薄まってしまうかもと今回は躊躇したのですが、熱々シャキシャキぶりがお見事。少しクタったのも捨てがたいが、少しグラマスな麺と絡むもやしとしては最適かと!。ほとばしる汁に微かな野菜らしい甘みもあって、個性的なスープにも合うかと!。
総じまして「豚骨系と家系のいいとこどり!マー油香ばしさ満点の成瀬ブラック拉麺!」
・・・と言う感動の嵐!。マー油の深い香ばしさを受け止める豚骨の出汁!。それら個性が溶け合った出汁を受け止める麺!。それらマスキングせずに映える具材たち。見た目以上に全体バランスが取れて楽しく頂きました!。とにかくメニューは多彩だし絶対に飽きないお店!地縁がある方には特に激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!