ブランチ気分の朝10時!いち日の始まりに・・・荻窪ブラック!
濃菜麺 井の庄@荻窪に、まさか「荻窪ブラック」とう名称でレギュラー提供してるとは思わなかった・・・。慌てて訪問です。きっかけは、系列の保谷店でブラック系を出していたので、ひょっとして他の支店でも?と何の気なしに調べた次第。ガッツリと今の衝動に直結する一杯があったと言う流れです。
コロナ対応の時短営業都合で、朝10時から営業開始との情報もゲット。朝飯抜いて開店時刻ピッタリに突撃いたしました。朝ラーメンのカテゴリーに入るか?と思えど、ちょっとこの季節は日が高いので朝って雰囲気でもないね。今回はブランチ拉麺と言うことで。多分、店内貸切で誰も客は来ないだろうと思ったら、それでもパラパラと入ってくるね・・・私と同じ部類の匂いを感じる人たちばかり。お友達になれそう(笑)。
<全体> 漆黒出汁に浮かぶ肉々しさとザク切り葱山!まさに王道ど真ん中なブラック系!
朝だから厨房はゆったりしてるんだろうなと思いきや、結構忙しそうですな。テイクアウトの注文準備らしく忙しそう。野菜や肉たっぷりのガッツリ系丼が650円なら欲しくなっちゃうね。テイクアウト対応も含めてコロナ禍を乗り切っていただきたい・・・。そんな願いの中で、サクッと10分以内に配膳が完了!。それはこんな麺顔です。
おおお!これはこれはまさに王道のじっとりした漆黒出汁!そしてチャーシュー麺かと思わせるほどのスライス肉の多さ!更に葱大好き葱星人を喜ばせんとザク切り葱の多さよ!。その上に降りかかるペッパーの多さが、まさにブラック系拉麺たるプレゼンスを確立しているじゃありませんか!?。サンプル写真で見るより遥かに迫力あるね。これは、朝一番から当たりくじを引いたような喜びを感じざるを得ません。いい1日のスタート切ったって感じ!。
<スープ> 醤油の塩気パンチ!ペッパーの爽快感!葱の苦味が鶏豚出汁に充満する旨さ!
ブラック拉麺と言うのは、漆黒さにジャンキーな要素を感じますが、決してジャンク一色に染まらず、どこか整いを感じるもの。肉々しさにも秩序を感じる整然な並びがいいですな。食らう前からハマってしまった。
しっかりとパンチを効かせる濃口醤油の塩気!ペッパー溶けこむ爽快な刺激!
まず一口。嗚呼・・・醤油を強く感じさせるパンチ力があって痛快だね。これは塩気を伝えるブラック系で、濃口醤油の塩気と風味が、味わった瞬間に鼻腔にも広がる豊さを感じます。色々ブレンドした醤油と思うが、濃口醤油の馴染み易さを感じる味風景。上品なタイプじゃないが、決して下卑た塩気でなく、醸造感すら感じる塩気が響くのが痛快です。
その痛快さをアシストするのがペッパー。振りかけられてますが、汁に浸ると展開が早いのか、醤油のニュアンスにいち早く結びつき、パンチを鋭く感じさせるようです。そして、ベースの旨味も見逃せない。鶏豚の出汁が確かにしっかりと感じ取れ、旨味を下支えしてる感覚です。香味油が煌びやかに漂いますが、ラードのじっとり感も、鶏油の艶かしいコクもなく、植物系のライトさがある感じ。意外とさっぱりと食えます。
葱の苦味がまた塩気に映える!出汁と噛み締めがらが味わう薬味のインパクト!
この葱カットの分厚さ・粗さが計算的です。ザクザクと噛み締めることになりますが、噛むたびにフレッシュな葱特有の苦味が弾けるようです。
もちろん歯応えも楽しいが、この苦味の広がりが漆黒な出汁にも溶けているようで、ペッパーに負けず絶妙に合います。出汁と噛み締めがらが味わう薬味のインパクトって感覚です!さて・・・隠し味にニンニク?は入っているのか。ちょっとそんな気もしたが、スープの残存にも見受けられず、この点は不明。それだけ、エッジを感じる旨さと感じ入った次第です。
<麺> つけ麺ライクな中太麺!捩れるボコつきに醤油に染まる褐色バディ!素地の旨味で漆黒出汁を受け止める旨さ!
この約半月ほど、ブラック系を食い続けてきて、大体太麺が多い傾向ですね。出汁の濃淡にもよると思うのだけど、出汁にパンチがあるほど太麺率が多そうです。こちらもそんな傾向。
褐色に染まり切る!?かなりしっかりとした素地旨味!噛み締めて旨し!
つけ麺に合わせたような平打ち太麺。手揉みのボコ付きがしっかりと入っており、いかにもタレやスープに絡みそう。特に汁系の場合は表面積が大きくなることから、汁の浸透を呼び起こすタイプです。こちらも例に漏れず、最初のリフトアップの時から全体が均一に深い褐色に染まり切ってる見栄え。何度も同じ例えですが、ソース焼きそばのごとくな色合いです。
で、出汁に染まり切ったかと言えば全然そんなことは感じず、意外なほどクシクシとした歯応えの奥に、素地の風合いを強く感じます。それが最後まで持続するのですが、噛み締めて出汁の塩気と合わせて行くような楽しみ方となり、出汁よりは麺の味わうのがメインになってくるイメージ。かなりしっかりとした素地旨味!噛み締めて旨し! と言う全体の印象です。
ネギと肉を絡めながら食らうべし!具材の旨さも受け止める味わい強い麺!
当然、このような大きなボコ付きがあると、薬味やら具材を引っ掛けてくる。特にザク切り葱がよく絡み、この葱のフレッシュな苦味が醤油出汁と麺の甘味によく似合う。それだけでなく、スライス肉が重宝。いかにも巻いてくれと言わんばかりの5枚セットですから、肉で巻き込んで食らいます。タレが絡んだ麺と肉。混ざる葱。具材の旨さも受け止める味わい強い麺!ですな。
<チャーシュー> まるでチャーシュー麺!デフォルトで豪勢な5枚肉!部位も2種楽しめる嬉しさよ!
大量の葱が蓋をしてるので分かりにくいが、実は麺顔の大部分を占める肉の絨毯です。数えてみたら5枚でそのどれもサイズが大きめ。まるでチャーシュー麺でございます。この肉がどうも2種の部位があるようで、バラ肉メインだが、所々で肩ロースに近い部位があるようです。
ビールが飲めるタイミングだったら、私だったら肉を少し汁に浸して掬い上げ、ザク切り葱を乗せて丸め込んで食らいたい。その後にビールをあおって胃の奥に落とし込むのだ・・・。それは叶わないので、肉で麺を丸め込んで食らうが、それもまた楽しからず哉。定価870円はお高めかと言えば、チャーシューをこれだけ食えればかえって値頃感ありかと!。
<味玉にハズレなし!> 出汁の塩気が広がる中でほっこりさせる甘味のニュアンス!濃密コク甘で箸休め的存在!
全体的に出汁と麺と具材でインパクトある展開でしたが、味玉はやはりほっこりとさせてくれるのでありがたい。パンチの味わいと肉の迫力で頭がいっぱいだったところに、ほっこりさせてくれる甘味が嬉しい。スープとは反して薄出汁の深い浸透。大玉なので白身は肉厚。卵黄はほぼ全体がジュレ状態で、いかにも濃厚な見栄えです。
食らうと嗚呼・・・卵本来の味わいに薄出汁が溶け込んで熟したような甘味あり。しかも濃密。塩気の頭を一気に甘さで柔らかくさせてくれるような風合いです。それでもやっぱり、後半はスープに沈めて甘辛くして味わったのだが(笑)。ブラック系でこそ味玉は必須かと。優しい旨さにハズレなし。
<トピック> 今だけモーニングサービス!肉2枚追加サービス!朝から肉三昧!
本来ならここで終わるところですが、何と・・・早起きは三文の徳。モーニングサービスとして、チャーシューが2枚付きます。へへへ・・・これを終盤に拉麺に移し、出汁に泳がせて食らったり、最後に巻き巻き麺に巻き付けたりして、存分に楽しみ尽くしました。ブラック拉麺食らいに来たつもりが、想定外の肉三昧!。気持ち良くフィニッシュ!。






総じまして「肉々しいアピールとまさに痛快なる醤油!直球勝負的な濃厚ブラック系!」
・・・と言う感動の嵐!。こちらは、豚骨出汁で肉と野菜をガッツリと食らう店ですが、ブラック系も実にしっかりとした内容。メインメニューもいいが、二枚看板になるやもで激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!