摩訶不思議!激辛!分類不能・・・立石ブラック!
久しぶりに東京東エリアに来たものだから、もう一杯ブラック系を引っ掛けてみよう!。土日に通し営業と言う便利さもあって、こちらを2軒目とさせてもらいました。以前テレビで見かけたような記憶もあるんだが・・・行ってみてやはりそうでした。こちら、お店自体もツッコミどころが万歳で、全部詳細にかくと本編に辿りつけなくなるので簡単に(笑)。
1.店の向かい側にある別の店に券売機がある
まず店に向かうが誰もおらん・・・。中休みなのかなと思い始めたところで、ご店主が登場してオーダーを伝えようとしたら、「券売機は向かいの店です」とアナウンス。同じ系列の店なのか?。行ってみると誰かがギターの練習?演奏をしていて、すんませんねと目配せして食券購入と言う流れです。
2.ゲキ狭!カウンター2席!
「葛飾立石本店」とあるからそうは言っても・・・と思っていたけど、まじで狭かった(汗)。空間を上手く利用してティッシュは壁にかかってるが、啜っているうちに頭と時々ぶつかるかもです。
3.実は2階席があるのだが・・・
食い終わって帰り際に気が付きましたが、2階席があるのね。しかしその階段の勾配と狭さが、凪の新宿ゴールデン街店と双璧のツラさかも。凪は調理場が2階だからいいが一体どうすんの?。と思いきや、なんとも小さくまとまった昇降機が階段横にあったのだった。ううう・・・動いてるところを是非とも見てみたい!いや、いつか2階で食いたい!。
<全体> ブラックの由来は黒餡トッピング!ベースは豚骨醤油のようで辛味噌のようで判別つかずの摩訶不思議!
一応、ブラック系がメインで一押しらしいが、ラーメン・つけ麺・まぜそばと3種類も取り揃えているから気合入ってるね。そして辛さが7段階から選べます。その紹介がまた考えさせる。7段階で「普通」は4に相当するのだが、その4には「(激辛)」と付言されてます。私もそれなりにラーメンヲタクやってますので、それくらいクリアできるでしょ!と思って4!っと伝えるが、本当に大丈夫か?と2回聞くので・・・だんだん不安になって3(ややひかえめ)にしときました。以前このような辛さトライアルで「西応寺生駒軒@田町」にて手痛いしっぺ返しを食らったトラウマがありますのでー・・・。それはこんな麺顔で提供です!。
おおお!てっきり豚骨醤油に黒い辛味餡がのってるだけのシンプルさと思いきや、これは何系のラーメンなのかがすぐには検討がつかん!。ニンニク入れますか?って確かに入れます!って言ったけど、スープにちょこっと溶けてるんじゃなくて、こんもりと黒餡にのってるではないか!。ブレスケア持ってきてなかった(汗)。そして辛味噌ともスタミナ系とも違う迫力があり、旨辛タンメンのような気もするが、摩訶不思議なジャンル拉麺!。「3:ややひかえめ」とあったが、「やや」と言うのがかなり忠実に表現されているようで、これでもかなり辛そう!。ちなみにこの日、この一年で最高予想の夏日だったので、食って体内だけは猛暑日になってしまったのであった(瀧汗)。
<スープ> 舐めてはいけない超ホット!豚骨エキスに唐辛子系のパンチ!スパイス類の刺激!分類不能!
カウンター席の頭上には「辛さ、普通以上は、すするな危険」とあります。一体どこで手に入れたのか・・・トラックに掲げる「危」と書かれた危険物標識まで貼ってある(モノタロウでネット購入したのだろうか?)。またまた大袈裟な・・・と思ってたらマジでしたわ。だいたいレンゲがちょっと自分には使い難いタイプの民藝レンゲで、あれは通常レンゲより口の中に汁を運び難いために、余計に啜らなければならない。すするなと言われてもそうなってしまうのだわ・・・。このコロナ時勢では、むせて咳き込むこともはばかれるので、結構水を飲んだりして凌ぎましたー・・・。
豚骨醤油のコク深さに豆板醤風唐辛子の刺激!
辛さとしては赤唐辛子系が主体です。コチュジャンと言うより豆板醤に近いかと。スパイスもそれなりに入ってますが、カーッとくるパワーは赤唐辛子そのものです。ただやっぱり動物系のコク深いところがあり、よくみると背脂の粒が浮いたり漂ったりしてるので、これは豚骨ベースがしっかりと下支えしておると言えましょう。微妙に味噌っぽい発酵感もあって辛味噌かとも感じるがそこまで断定できず、ただ辛さが強い?。いや具材が結構全体の味わいに滲みているので、それも良いフィーリングであったようです。
北極系旨辛のようなスパイス類の刺激!タンメン風の野菜の甘味!
そう!具材の旨味がかなり全体の旨さをアップしてるというか、だんだんと考えが麻痺してきて、どこかしら中本の北極を食ってるような錯覚すら覚えます。または激辛麻婆な雰囲気も微妙にあるかな??。激辛タンメンの風合いも滲むし、実に全体として捉え所がないのが実に面白い!と感じつつけて食い続けるのでした。
<黒餡> 門外不出の秘伝製法!イカ墨系?甜麺醤?何のとろみだ?皆目検討つかず・・・
スープの分類も分からんのだが、この一杯のアイコンとも言うべき存在「黒餡」がさっぱり皆目検討がつかん。黒々としているのは醤油なのか?イカ墨のような染料なのか?。ただ中にはフレッシュな真紅の鷹の爪が溶けております。擂り下ろしニンニクと混じり合ってさらにパワフル!。多少胡麻の雰囲気もあるのか?。そして辛いだけじゃないコクもあるので、甜麺醤も溶けているのか?などと、妄想が妄想を読んで、一向に考えがまとまりません。そのまま出汁に溶けていってしまった・・・。
この餡が溶けると、やっぱり全体的にスープが黒みを帯びるというか灰褐色に変化します。相当な黒色素と思われ、またコク深い味わいであることから、イカ墨くらいしか見当がつきませんが、駄舌ゆえ自信が全くありません(違うと言う確信すらあるかも)。これは次回は、「まぜそば」にして食い確かめるしかなさそうですな。
<麺> 激辛個性をガッツリ受け止める強い風味と強い歯応え!腰つき超ハードなうねり太麺!
一体どこまでこの一杯は、インパクトの塊なんだろう!。スープにも黒餡にも、相当に辛さと不可思議さを味あわされて、頭が疲れ気味。なのだが麺はガツンと極太うねり!しかしこれが辛さの中では助かった!。
低加水つけ麺に匹敵のクシクシ歯応え!辛さを吸収するが如くの強い風味感!
端的に言うと「極太・低下水・カタメ」。往年のマタオマ濃厚豚骨魚介つけ麺で相当食らった記憶のあるそれです。超個性的でインパクト絶大なる出汁に、真っ向から受け止める風味の強さが実に嬉しかった!。いや、辛さを吸収ているのかと思うほど、辛旨感覚を演出してくれました。風味が強いカタ麺らしいクシクシとした歯応え。その瞬間に素地の強い風合いを感じ、辛さとぶつかってくれるよう。しっかり噛み締めると甘味も生まれますし、自分はやっぱりカタ麺主義者なのだと思い起こさせてくれました。
腰が強過ぎて逆に具材が絡まりにくい?口を広げてワシワシと食らう楽しさ哉!
ま、いいことばかりじゃなくて、かなり強い腰つきで少々の熱や汁浸透ではしなやかになりそうにない感じ。なので強い腰つきから、具材を最後までキャッチしきれません。途中で外れることが多く、麺と具材を分けて食ってるようなスタイルとなりますが、それはそれで楽しめますな。また、ぶるん!とハネて汁を撒き散らしガチですから、少々頭を丼に近づけて食らうことになりましょう。その際に、目の前に貼り付けてあるティッシュと頭をぶつけることになりましょう。お気をつけあそばせ。
<チャーシュー> 豚バラ肉は一転し超ふわトロ!柔らかさはスポンジの如し!甘辛で旨し!
唯一、この一杯でオーディナリーに楽しませてくれるのがこの肉でした。豚バラ肉の厚切りスライス!。煮豚タイプ!。全体が超ふわっと仕上がっており、脂身が蕩けてトロトロ状態。箸で持ち上げると自重で崩れるほどの柔らかさです。下味の旨さは、個性的な出汁によって伝わり難いですが、脂の甘さは激辛の中でも優雅に広がる様子。また赤身の繊維質がバクリと割れて、そこから出汁が浸透しても何となく肉の滋味がじんわりと感じ取れて・・・これが旨いのです。このまま、白飯の上に乗せて食らうと幸せかも。
券売機には「おつまみチャーシュー」とあり、酒も充実しているから緊急事態宣言解除後は、これをアテにビールかハイボール!ってのが痛快そうです。しかし・・・酒で長居すると2席だけのカウンターでは商売上がったりだろうね。やっぱり2階席ありきと思われ、どんな構造になってるのか!どんな風に昇降機で麺やおつまみや酒が運ばれるのかが、一度見てたい!。
<他具材> もやしとキャベツと豆腐諸々?タンメンと麻婆が一体化したような具材感覚!
野菜類が案外と豊富で実はこれで辛さから救われました。黒餡にはニンニクの芽の小口切りが散り、もやしとキャベツがタンメンのように、熱でしんなりとなり汁を吐きだす。また面白いのは絹ごし豆腐が入ってること。これで妙に辛口麻婆のニュアンスも全体として錯覚してしまったのかもしれません。この一杯、実は白飯と相性が絶対にいいはず!。ガッツリと量を食える方には、そういったやり方もオススメです。
総じまして「分類不能で摩訶不思議なる激辛!枠に収まらないブラック!立石ブラック!」
・・・と言う感動の嵐!。ややひかえめなる辛さレベルとのことですが、いやぁー・・・結構ハンカチで汗を拭き倒しましたよ。これから夏に向かうに当たっては、訪問準備でタオルが必要かと思われます。体で汗かいて食らったけど・・・摩訶不思議ぶりに頭でも汗をかきながら食らって、食い切ったあとは結構ドッと疲れたかも。それも爽快なり。ちょっと型破りなブラックラーメン!話のネタにもなりますが、興味をそそるエッセンス山盛り!。辛いもの好きなら激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!