ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3388】 鯛塩そば灯花 ラゾーナ川崎プラザ店 (川崎・JR川崎) 鯛塩そば ~大衆娯楽的フードコートに侮れず恐るべし崇高淡麗鯛塩そば!

決算月は忙殺の始まり・・・おやつタイムのランチに重宝!ラゾーナ川崎
 
 9月に入った途端に忙しくなる。上期の最終月ということで、こんなに多忙になるなら夏休み半分減らせば・・・と毎年思うけど無駄ですね。素直に目の前の問題に対処するだけです。悩むと損だなこういうときは。単細胞な私には実は、この方が合っているかもしれない。
 

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 だとしても、昼飯タイプにガッツリ緊急会議ってのだけは、避けてほしい。昼飯抜いたから午後2時あたりには、気分はヘロヘロ。いわゆるガス欠状態で辛抱できず、午後外出の川崎駅で途中下車してしまいました。午後3時。もう通し営業のラーメンとなれば、ラゾーナ川崎プラザ内しかないでしょ!。
 

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 実は、急な思いつきだったから店を考えてませんでした。場所はフードコートのある地下1階。以前食った麻婆ラーメンをもう一回!と思ったけどそんなの店が入れ替わって跡形もなし。付近に「鯛塩そば灯花」があって・・・あ!思い出した!という流れです。最近、老化現象がひどくてとうとう物忘れもひどくなってるオレ。こんな重要なラーメン情報すら忘れていたとは、マジでヤバいんじゃないかと、実は真剣に悩みだしてます。
 
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角がなく円やかな塩だれに羽衣のようにまとわる鯛の風味!フードコート恐るべし!
 
 こんな時間に飯食ってるのオレだけかと思ったらそうでもないね。外回りっぽいサラリーマンがパラパラとおられ、みんな頑張っているんだなと感じる。そんなフードコートならではの連帯感もあったりして、私もなんだか勇気づけられます。手渡されたブザーがブルッとなって完成の合図。受け取る際にも他客と連帯感があったりして・・・・一瞬だけのハートフルに包まれた一杯は、こんな麺顔でした!。
 

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 おおお!気分は一気に曙橋!。当たり前だが本店に瓜二つの麺顔と質感まで完コピ!。透き通ったようで鯛エキスを感じさせる霞がすごく旨そうです。最近このメニューが久しいので記憶が飛んでますが、麺の質感は、気のせいかこちらの方がやや明るいようなイメージ。また生麩のトッピングが京都生まれな私としては非常に嬉しく思います。また柚子の風味が湯気にのって穏やかに広がるのが風流!。
 

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 鯛エキスも濃すぎると受け付けにくいものがある。しかし程よいレベルで淡麗レベルで落ち着いた感じです。鯛はどうしてもその香りが日本人には官能的に映ります。ほわっとした上品な白身魚の香りが、微かな塩だれで引き立つという味風景です。鯛の出汁にも「鯛煮干」と「アラ炊き」では随分と風味が違うと思うけど、中間からやや前者に傾斜したようなイメージと自分勝手に感じてますが、真偽は不明です。
 

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 ところで表層には脂がゆったりとうごめくのですが、これは鯛エキスなの?。動物系の見栄えなんですが、鶏ガラと思えど、それはあまりにも仄か過ぎて・・・。そろそろタバコを減らさなきゃな。また後半には、麺が吐き出した成分が全体に馴染んで、より優しくなります。魚介の味わいに炭水化物の風味が入るだけで、心なしか甘味がアップするような印象。淡麗なスープってこういった微妙な変化が楽しめるので大好きなんです。
 

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麺線美しきストレート細麺!玉子麺風合いに穏やか鯛エキスが浸透しまくり!
 
 きれいに折りたたまれた麺線。今回の第一印象としては、すこし明るくなったかな?と感じてしまいました。曙橋の思い出よりは、加水が少し高めに感じるが本当にそうかは不明。そしてやや黄色っぽい地肌に明るい歯応えが何となく玉子麺という風合いに通じるように感じました。
 

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 全体的にモチモチとした歯応え。細麺なのでその弾力は微かなのですが、束になると全体的に明るく感じます。芯を感じることはないけど、最後のクッチリとした歯切れには、密度感もあったりで淡い風味もあるような気分。
 

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 奥歯ではクチリと一気に潰してあとは咀嚼で出汁の旨味と麺の甘味を結合させます。鯛の出汁って意外に強いと改めて思いました。ほのかで麺の風味に負けるどころか、吸い込まれても麺に鯛の主張を感じるような分厚さが、実はあったりするのでは?とひそかに妄想しては、ツルツルと啜り食って楽しむばかりでした。
 
 
 
 
一切れでも嬉しい肩ロース肉!一つでも華やぐ生麩!和風中華そばの贅沢さ
 
 一切れの肉と生麩。どちらも鯛出汁を浸透させつつ、素材感までは失わずな主張です。肩ロース肉のチャーシューは低温調理風に淡麗に仕立てられた感じ。きっとこれだけでも旨いのだけど、鯛出汁で軽くシャブシャブ風にして微妙に加熱して味の変化を楽しみました。たった一枚なれど、旨さゆえに食った後は切なく思う。
 

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 また生麩は京都生まれとしては嬉しい。ときどきお澄ましに浮いてて、子供心にかわいいお餅だと思いこんでた幼少期。グルテンの旨さで右にでるものはないのでは?そんな生麩は私にとってソウルフードだったりします。帰省の時にはよく買い込んでから帰ります。
 

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総じまして「大衆娯楽的フードコートに侮れず恐るべし崇高淡麗鯛塩そば!」
 
 ・・・と、もうそれしか言うことないです。日ごろ、極上の一杯を求めて都内や関東平野を、苦労して彷徨ってますが、さくっと駅直結のフードコートにこんなのがあるんなら・・・なんだか力が抜けてくる(笑)。なのでこれからも東京と横浜を往復する際には、腹ペコ救世主として訪問させていただきましょう。とにかく今回の空腹を救ってくれて感謝。そんな気持ちを忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   月替わり
   多忙ランチは
   おやつ時
 
 
 
   乗り換え駅で
   ゆっくり鯛そば
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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マルちゃん トリュフ香る鯛だしうどん 90g×3個

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【今週のラーメン3387】 つけめん 玉 品達店 (東京・品川) [限定]冷やし肉そば 〜夏空より突き抜ける清涼感!すっきり極上冷やし肉そば!

まだまだ蒸し暑い・・・冷やし系に逆戻り!
 
 まだまだ暑い・・・陽射しは少し柔らかい気がするのにね。朝ラーメン食って一日がスタートして絶好調と思いきや、仕事が立て込んで行き詰まり、昼飯タイムを逃してしまいました。こんな時重宝するのが「品達」です。おやつタイムに近い時間でしたが、遅いランチとさせていただきましょう。
 

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 でも数時間後の晩飯タイムも鑑みないとね・・・。そんな気分で一番ライトなラーメンがないものかと物色してたら、いきなり店前のデカい宣伝POPが目を引きます。それが今回の「玉 品達店」であり、今回の限定メニュー。まだ残暑が残りそうなので、9月末まで提供予定とのことです。
 
 

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 さすがにこの時間だったらガラガラだろうと思ってたら、そんなことないのね。客入り5割弱というイメージ。これから新幹線で移動前に・・・って方もパラパラおられるようです。そういえば10年前の転勤中は、東京へ来るたびにこんなことやってたっけ・・・・。そう思うと、品達もそうとう長い間展開継続しているんですねー。光陰矢の如し・・・。
 
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この澄み切った出汁感はなんだ!すっきり切れ味なのか優しい味わいなのか!素晴らし!
 
 この一杯は写真を見た瞬間からこれ食おう!と即決でした。理由は二つ。まず「美しさ」。宣伝写真なのだから当たり前なのだけど、とても透き通ったイメージと扇状に広がる肉の感覚が食欲そそる。そして「価格」。品川駅近くで限定ラーメンと言えば、軽く900円台なのが相場。しかし800円を下回るのだ!。この美しさと値ごろ感で、私はイチコロだったわけ。まんまと玉グループの手中に落ちた・・・・そんな一杯はこんな麺顔でした!。
 

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 おおお!写真にも劣らないほど、実物も美しいではないか!。欲を言えばもう少し肉が大きければ大合格。そして肉は豚じゃなく鶏だったことにここで気が付く(笑)。それはそれでとても旨そう。また麺がつけめん玉のイメージとはかけ離れたもの。全体的に透き通ったイメージに包まれた一杯で、これはまさに夏に相応しい!
 

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 レンゲでスープをすくいあげると透明度がスゲー。まさに黄金色で白出汁のように穏やかな表情です。実際に味わうと冷えている上に、ス―っと何の抵抗感もなく染みこむ。これはアニマルオフか!?。また醤油のカエシ感があまりなく、やっぱり白出汁を啜っているようなスッキリ感が素晴らしい。昆布やいりこ・・・それも平子など甘味のあるようなものなのか?。こういう時には、店側のうんちく書きを参考にしたいのだが、一切触れられてないから、ブロガー泣かせ。
 

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 しかしトッピングの鶏チャーシューからも何かしらエキスが移っているような気もします。タレのようなものがにわかに出汁に染まる。冷え冷えのスープがこうも美しく透明度が高いと、一層崇高な味わい・一杯に思えてくるから、見た目は大切だと再認識した次第。
 

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スリムなストレート平打ち麺!多加水のモチモチさとのど越し優れる逸品!
 
 玉の品達店では、意外と汁系のラーメンを食ってる私。当然つけ麺とは違うもんだと思ってたら、いつもの汁系の麺とも違ってた。この限定にのみ合わせられたものでした。多加水でとても透明度を意識させる色合い。そしてストレートさがとてもキッパリとしており、さらにスリムな平打ち麺といった風貌。エッジの見栄えがよいので、透き通ったスープ越しに美しい麺線をアピールします。
 

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 冷えているからモチモチさにコシがある感じ。密度感が少し上がったイメージですが、重くない印相です。まさにうどんの冷かけのように、ズボボボボボボぼぼぼぼぼーーーっとすすり上げるのが実に快感。前歯ではモチモチさがハッキリしてて気持ち良いです。また奥歯では磨り潰すものの、ほとんどそのまま飲み込んでしまうかも・・・・。特に早食いの私は、のど越しで味わうことが多く、とても滑らかな印象で旨かったです。
 

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鶏腿肉の肉そばなのね!軽く下味ついた上にすっきり出汁を吸い込みナイスな味わい!
 
 豚かと思ってたら鶏。胸肉かと思ってたら腿肉?。いちどちゃんと肉の勉強をしないといかんな・・・・。微妙にタレっぽいのがかかっており、薄味仕立てです。出汁の塩気と同じれべるで一体感がいい感じ。実際にスープを多く吸い込んでおり、これを奥歯でスポンジのように噛み出しながら、味わうのがいい感じです。ボリュームもほどほど。枚数が多いといろんなことをして食べ遊べるからいいね。最後の一枚は、麺を巻きながら食いつくしました。
 

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総じまして、「夏空より突き抜ける清涼感!すっきり極上冷やし肉そば!」
 
 ・・・と言う、そのまま何の捻りないまとめ方で毎度ごめんちゃい。これはもう一度暑い日に狙いたいかも。お盆が遠く通り過ぎてから知ったものの、今年の秋は暑さが残るということだから、9月でも問題ないでしょう!。これおススメしておきますー。そんな宣伝気分ですが、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   多忙にて
   暑さ重なり
   品達で
 
 
   涼味美し
   肉そば嬉し
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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品川区あるある

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赤い電車(サビ)羽田、品川

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品川音頭/谷茶前

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【今週のラーメン3384】 ナルトもメンマもないけれど。 (横浜・関内) 塩らーめん 〜変わらぬ質実さの中に今風明るさアップデート!リニューアル塩そば!

移転後の応援訪問!
 
 「元住吉」時代は、それなりに重宝させてもらったこちらの店。突如無くなって、寂しい以上に心の中では号泣しておりました。しかし、横浜の繁華街「関内」に移転とは誠に喜ばしいことです。JR関内駅のすぐそばにある「CERTE」というビルの6階に、突如「関内ラーメン横丁」が出現し、その一角に店を構えたという流れ。応援気分はずっとあったつもりですが、なかなか都合がつかず。今回、本郷台にある宿題店をクリアした帰り道に、サクッと寄ってみました。
 
 

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 実に不思議な商業ビルでして、流行っているのか寂れているのか不可思議。人の往来はロケーション的に結構あるようです。ラーメン横丁規模は4店舗ですが、その中で客を稼いでいる様子。元住吉時代は、ワンオペだったご店主が、スタフを2名従えて活躍しておられるのが、ファンとしては嬉しい。
 

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 店内に入って気が付いたのは「最強の次世代ラーメン決定戦」に参加し決勝に残っていること。勝ったら東洋水産さんがカップ麺化してくれる、あのYAHOOコラボの企画ですよね。俄然応援気分ですが、この日二杯目だったから・・・今回だけはあっさりと行かせてくれ・・ということで、普通の定番かつ看板の「塩らーめん」とさせていただきました。
 

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鶏ガラ穏やかスープは健在!秘伝のタレは少し感じ変えました?
 
 昼飯ともつかない微妙な時間帯だったんだけど、客入りはそこそこ。ラーメン女子もおられてさすが横浜!って感じ。その女子も「ごちそうさまでした」「美味しかったです」とハキハキと応えて退店してゆく様を眺めていると、本当に移転して良かったんだねと、なぜか心に安寧を覚えます。そんな、ひとりハートフルに浸っていたタイミングで、配膳されたのがこの麺顔。
 

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 おおおおおおお!随分と移転前と変わったかもよーーーー。まず「明るさアップ」。そして、「秘密のタレが大幅にアピールアップ」。そして「麺変更!」かよ!。移転に合わせて心機一転っていう決意の表れすら感じる変貌ぶり。それでも店名にある通り、ナルトもメンマもない代わりにピーマンがあるという本質は変わらずの部分も見受けられますね。
 

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 さてスープも変わってしまったのだろうか・・・・。恐る恐るレンゲですくて味わって見ると、基本ラインはしっかりと守っているような印象。鶏ガラの豊かな旨味が溢れつつも、色気が強くないほどほどの落ち着きがうかがえる。鶏ガラの滋味とでも申しましょうか、骨のからのエキスだけでなく、肉の旨味も豊かに溶け込んでいるような旨味。だからとってもナチュラルに感じます。それだけでなく、落ち着きには微かに魚介系とか乾物の旨味と溶けていると思われ、節や昆布も滲んでいるのでしょうか。また、トッピングのピーマンが意外に風味を与えていて、清涼感の滲みを少し感じます。
 

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 さて問題は、秘伝のタレです。元住吉時代は、チャーシュー等に餡みたいにかかっていて、その内容が不可思議だったのです。あるお方のメッセージでは鰹系の仕込みと特別な醤で仕込まれたものだったとか・・・。だからもっと濃密でスープに溶けたりしなかった。ところが今回は、このように全く変貌しております。この秘伝タレがまたリニューアルしたと思われ、全く正体予測がつかなかった・・・。当てずっぽうに、駄舌暴露で述べておくと、乾燥トマトのオイル漬けに似た雰囲気があり、そこに揚げ炒めのネギっぽいニュアンスが沁み混んでいるような感覚。赤いオイルが浮いていて、辣油?と思ったのだけど、そんな辛さがない。個人的には、これは成功してると感じます。以前よりもウケ易いのは確かかと!
 

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麺は完全リニューアル!明るさいっぱいの多加水ストレートモチモチ麺!
 
 「麺屋 棣鄂」の風流麺ではなくなったのですね・・・。これは個人的にかなり寂しいのですが、リニューアルに従い戦略変更は仕方のないところ。しかも、以前とは真逆の展開だったのにとても驚きました。モチモチの多加水麺に今回は変更です!。差別化という点ではどうなのだろう・・・コモディティ化してないか?と多少危惧しました。しかし、リニューアルの全体バランスをお考えになっての決断なのでしょう。確かに商業施設(ラーメン横丁)には、いろんな客層が来られるので、わかりやすい・馴染みやすいのが、サービス提供としては正しい選択なのかも(飲食業って深いね)。
 

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 箸でリフトすると、また表情が変わりますね。半分透き通ったような表情で、エッジが立ったフォルムは、麺線が綺麗に映る。スープを適度に吸い込みますが、浸透仕切るということはなく、モチモチとした反発。そしてその反発閾値を超えると一気にプツリと千切れる様が快感です。もちろん奥歯での潰しでは、束になるとヌツっとしたややハードな歯ごたえになって、それを一気に咀嚼で潰す。いきなりスープが麺の風味と大量に合体して、旨さが溢れまくりですよ。
 

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本格的叉焼も健在!
 
 ロース肉だと思うのだけど、これは以前と変わらずといった感じ。最近、低温調理が流行っているけど、それに流されず伝統っぽい旨さが光ります。竃の吊るししている訳でなく、きっと業務用オーブンだとは思うけど、肉は多少でも炙りがあると、格段に香ばしさが増しますね。肉質を噛み締めて味わい旨しと思える部分。そしてぷるんと溶けて甘みをにじませる部分。それぞれを個別に楽しんだり、合体して味わったり・・・たった一枚を大切に3回に分けて食う。この日二軒目で追加は遠慮したけど、やっぱり肉は追加だろ!。
 

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総じまして、「変わらぬ質実さの中に今風明るさアップデート!リニューアル塩そば!」
 
 以前から追いかけてきた私個人的には、そんなイメージです。それにしても、「最強の次世代ラーメン決定戦」です!。だったらその課題メニューを食えって話ですが・・・。なんとか食って投票に貢献したと思ってます。そんな訳で、以前のようには来れないけど、応援の気持ちは変わりませんので、頑張ってください。という感じで、エールを込めてとっとと詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   移転して
   満を持して
   リニューアル
 
 
   このまま行けよ
   勢いの風
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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【早期購入特典あり】カンタンカンタビレ(通常盤)(クリアファイル付)

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【早期購入特典あり】カンタンカンタビレ(完全生産限定盤)(クリアファイル付) [Analog]

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サボテンミュージアム

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記念ライダー1号 ?奥田民生シングルコレクション?

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【今週のラーメン3383】 新橋 纏 (東京・新橋) 特製平子煮干そば 〜新橋サディスティック路地裏崇高煮干そば!

ディープ過ぎる路地裏に長い行列〜煮干魔力で引き込む名店
 
 とある平日、オフィスで雑用こなしていると、急遽都内で打ち合わせの連絡あり。比較的時間の余裕があったから、これ幸いと昼飯ラーメンの物色に入ろうかとしたら、ランチミーティング+1時間延長というバカげた時間設定!。そりゃないよぉ~・・・(号泣)。諦めが悪いオレでして、どうしてもどこの日、このタイミングで腑に落ちる一杯を食いたい。いろいろ計算したところ、「新橋駅近くで11:00開店。一巡目で食う。」と言う条件しか成り立ちません。ならば・・・・と思いついたのが「新橋 纏」さんです。気分的に煮干だったから。
 

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 こちらの特徴は何と言っても「路地裏の極致」というロケーションです。いつも工事をしているビル用地のすぐ横に暗くて細長い路地裏があり、むしろトンネルと表現したほうがイメージに近い。だから平日開店直後にだれも居ないだろうと・・・・思っていたら大間違い。すでに暗がりで行列が発生中で、危うく1巡目を逃すところでした。しかもどんどんとその行列が長くなり、それは路地裏から溢れてしまった。こんなに人気継続だったとは、久しく訪問インターバルが空いてて知りませんでした。
 

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 「濃厚鶏つけ麺」ってのがメニューにあったのが記憶違いでなかったらメニュー追加ですね。これは全く知りませんでして、大盛まで同額というサービスぶり。これに非常に強く惹かれる~。しかしこれ食って満腹だと絶対に打ち合わせで居眠りするので、当初想定通り、久しぶりに「特製平子煮干そば」をいただきました。
 
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明るさと上品な甘味の煮干感!醤油の円やかさ&あっさり鶏豚がベストマッチ!
 
 まだ夏休みなのでか、大きなコロコロスーツケース持ってる客も居たりして・・・・狭い店が余計に狭い(笑)。カバンを上着用フックにぶら下げたりして、お店側も丁寧にご注意されるが、言うこと聞かずー。決してインバウンド客のことを言ってません。郷に入れば郷に従うということを、学校では教えなくなったのかと、多少寂しい思いをかみしめていたところで、案外早いタイミングで配膳が完了したします。それがこんな麺顔。
 

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 おおお!お久しぶぅ~りぃねぇ~♪貴方に会うなんてぇ~♪。実に久しぶりなので忘れてしまったのか、この一杯ってこんなに海苔アピールあったっけ!?。嬉しいけど!!。また肉が海苔で隠れてしまってるが、結構のボリュームがあり、こんなに肉感あったっけ?。嬉しいけど!!。デフォルトと特製の価格差は200円。味玉が100円としても、あとの100円でこのサービス相当だったら、これはとてもお得な特製だと思えます。
 

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 いきなりトッピングで感動した流れで、落ち着いてスープを味わうことといたしましょう。とても穏やかな清湯鶏ガラエキスを感じます。表層を漂うキラキラエキスなんてすごくキレイ。そして醤油色の琥珀はとても落ち着いた風合いながらも、魚介のためか軽く霞んでいるのが分かる。そんな二層に分かれているところをレンゲで1回上下させて軽く攪拌し味わいます。
 

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 ううう!正しく魚介の柔らかい風合いでこれは煮干!って感じがありあり。しかもニボっとした苦みが一切なっくてむしろ甘い。甘いといっても魚粉のような分厚さはなく、濾過されたような軽やかさ。いや上品さ。これが平子煮干の仕業なのだろうか。ベースの鶏ガラも相当スッキリしているためか、平子の広がりがとても隅々にまで感じられます。
 

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 また醤油の感覚が平子とも結びついて面白い。甘みと結びついて円やか醤油のエッジ加減。とても優しい醤油味で、食い進めていくと麺から滲み出る炭水化物と混じって、また別の部分で甘い風合いが流れます。またまた後半以降になると、チャーシューの脂身も少し味を移しているのかも。チャーシューを食いつつ麺と汁を味わうと、肉の甘味が加わり、ますますカオスな旨さが高まります。後味には、醤油由来の微かな酸味も片鱗としてかんじさせる。平子にばかり目が行くが、これはスッキリ醤油そばって感覚も少しありますねー。
 
 
 
 
 
三河製麺:軽いボコボコ感に俄に密度ある中加水な細麺!汁吸い込んで旨し!
 
 場所が狭くてスペースを有効利用。券売機の上に麺箱が山積みになってたから、製麺所はすぐにわかった(笑)。玉子とほどよい練水の反応が伺える、健康的な薄黄色が旨そう。基本的にストレート細麺ですが、少し捩れがあるのか、麺線が整うという感じでもありません。それが少しボコボコとしているようにも見える。
 

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 加水は高めかと思ってたけど、程よい加水と密度感で、モチモチ反発の中多少のボソボソ感がある。前半だと前歯の当たり具合はそんな感じで、スパスパとリズミカルに千切れます。芯は視認できませんでした。時間経過で汁が染みていくのが分かります。後半はしなやかさを増して、プツリプツリとライトに切れます。束になった麺を奥歯へ運んで力を入れると、クチっと短い瞬間で麺と出汁が融合する旨さ!。
 

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 当然見た目通りにライトなすべりで申し分なし。ずぼぼぼぼーーーと快調に飛ばし、あれだけいた前客をすっ飛ばして一番最初い食べきって退店しました。落ち着きのない食べ方なオレです。
 
 
 
 
さすが特製!何だかんだでチャーシュー6ピースはお得感!
 
 なんと数えてみたら6枚あった。夜なら酒が欲しいぜー。これだけあると、麺の最後の一口を食べきる直前まで、チャーシューを自然にキープできました。部位的にはいろいろあったみたいだけど、肩ロースがメイン。いわゆる煮豚タイプでスープにもエキスが生かされているものと想像します。脂身は余計な部分が削がれていい甘さだけが残る。肉質は一見スカッとしたようだけど、スープを逆輸入してスポンジのように吸い込んでいます。これを奥歯で噛み締めるときの、肉味と出し味の一体感が素晴らしい。適度の歯応えもあるし、この特製の肉追加はパフォーマンスが高いです。
 

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味玉にハズレなし!出汁の甘味がしっとり染み込み和菓子のような甘味?
 
 味玉にも3種類ほど味の表現があるし、また卵黄の仕上がり加減もいろいろあるから、これらを掛け合わせるといろんな味のバリエーションがある。そんな中で、こちらは、やや薄味かと思われるつけダレに、しっかりと中まで浸透させたものです。しかも出汁の甘さが印象的で、卵黄の仕上げはややトロミがありそうなジェル状態。粘りのあるゼリーのような食感とその甘さです。卵黄がナチュラルに出汁で甘く染まってる・・・・そんな印象。これは旨いぞ!嗚呼、今回も味玉にハズレなし!。
 

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総じまして、「新橋サディスティック路地裏崇高煮干そば!」
 
 ・・・と言うことで、捻りないまとめ方でごめんちゃい。こんな場所でも旨けりゃ人は集まる。新橋って利点もあるけどねぇ~。さて食い終わってから店をでるが、人がすれ違うのもやっとな狭さ・・・・。カバンを両手万歳状態で掲げて横歩きで路地を抜けました。またこれも一興。この裏路地あってこそ、「纏に来た!」って感じもありますしね。これからも地道いここで頑張ってほしいと思います。そんな応援気分を抱えたまま、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   路地裏
   に引き込む
   煮干哉
 
 
   甘み香味の
   明るさ沁みる
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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東京路地裏横丁

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【今週のラーメン3381】 Ramen Free Birds (横浜・本郷台) スペシャル塩ラーメン + サントリープレミアムモルツ中瓶 〜柔らかさと透明感溢れる塩そば!毎日食っても負担感じず!

今年上半期のラーメンエポックな店に直撃してみた
 
 「支那そばや@戸塚」で長年勤めておられた方の独立。そんなラーメンニュースが駆け巡った2018年の上半期。これは事件だとネットで噂されてたのは存じておりました。ただ、本郷台というロケーションが、個人的にはとてもサディスティックに感じられるため、しばらく訪問放置しておりました。しかし根がラーメン的にドM体質な私ですから、夏の間に行ってしまおうと今回重い腰を上げて突撃してみました。
 

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 だって・・・クソ暑いけど、あまりにも気持ちが良い青空なんだもん!。とこか遠くへ行きたいって気分になりますし、横浜方面の風なんかも久しぶりに感じたかった次第です。ゆっくりと京浜東北線に揺られて、横浜・館内・石川町と港町の車窓を眺めて眠りに落ちる。寝過ごして大船で目覚めて、本郷台までキックバック。降り立ったその街は・・・ここ横浜!?っと思うほどで多摩ニュータウンエリアか!?と感じるような長閑さでした。
 

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 そこからテクテク歩いて、汗だくになっちまったー。近くのパチンコ屋の冷房で一旦涼みながらタバコをふかして小休憩し、疲労回復を計って悠々と訪問させていただきました。フツーに味玉入りの塩ラーメンを食うつもりでしたが、「スペシャル」がそれと価格もそう変わらず。だったらいろんな意味で楽しみが多いほうが良いと、今回は「スペシャル塩ラーメン」とさせていただきました。
 
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大人の休日の過ごし方〜プレミアムモルツ
 
 店箱は、アメリカンな雰囲気ですねー。支那そばやのイメージがまるでないです。しかし厨房も客席もとても勝手が良さそう。近くに駐車スペースも確保されてるので、神奈川ラーメンファンには実に好都合なお店と感じました。
 

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 そんな感じでキョロキョロ挙動不審者に思われつつも、味わうプレモルが実にうまい。汗かいた後のビールってのは、何にも勝ります〜。苦いビールが甘くも感じる。やはりキンキンに冷えた瓶ビールは最高でございます。もうガキが麦茶を飲むがごとく、ガブ飲み状態で一気に一本空けてしまったー。
 
 
 
出汁のような塩ダレ感!まさに必要十分条件なる味わい!毎日でも食える!
 
 あまりにも勢いよくビールを飲み干したものだから、妙にゲップが止まらん(汗)。そんなちょっと困った状態を他客に感づかれないように誤魔化しているところに、間が悪いというか、配膳が完了いたしました。それがこんな麺顔。
 

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 おおお!やはりご出身を少し感じるような落ち着きと華やかさを感じる麺顔。しかし戸塚の名店がフライドオニオン風な薬味が支配していたのに対して、こちらはフレッシュ系の玉ねぎ薬味。三つ葉もいい感じで、よりさっぱりさを感じます。そして二種チャーシューが2個2個で気分もニコニコ。味玉はハーフだけど、しっかりと主だったトッピングが楽しめる内容となってます。
 

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 まず塩スープを味わいますが・・・・これが実に引っかかりがなく、舌と胃壁にポカリスウェットのように、ためらいなく浸透するではないか。塩気はそれと感じさせず旨味の片鱗となって押し寄せてきます。なのでゴクゴクと飲み干せる感覚であとで水分を欲するような塩アピール感覚が低い。
 

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 もちろん鶏ガラメインのベースとなっており、全体的にさっぱり味。鶏油で色気をつけるような雰囲気ではありませんし、また魚介感も割と低めに感じました。なので全体的にとても上品な味わいで、店箱のアメリカンな雰囲気とは真逆に、和風なさっぱり感もありつつ、しかし立派に中華味を感じさせる一品となっとりました。
 

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 薬味が玉ねぎ・アーリーレッド・長ネギと3種降りかかってて、これが実にいい仕事してます。最初から最後まで程度に漂ってくれて、スープのさっぱりさに花を添えるように、見た目も味も美しく感じさせます。三つ葉は言うまでもなくですがー。
 
 
 
 
汁が染み入ってしなやか!風合い残すストレート細麺が素晴らしい!
 
 極細に近いストレート細麺。汁を吸い込んでなんぼ!といった多加水系のタイプです。なので引き上げると麺線が整って美しく見えるだけでなく、口当たりがとてもライトです。ズボボっと啜り上げるのも容易にで、前歯で千切る際にはクチクチ・スパスパと反発低めに感じます。なのでリズミカルに千切ったところですぐさま奥歯へと送り込む。そこで一気に潰しますが、クチリと短いタップの瞬間に麺の風合いとスープのエキスが合体します。
 

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 細麺でしなやかですから、麺と麺が揃いやすく、そのためスープの持ち上げに優れています。なのでスープの味一色に染まるかと思いきや、割と麺自体の風合いが、いつまでも残り感じさせるのですね。神奈川淡麗系のように滑らかアピールしつつも、啜り飲み込むだけでなく、しっかりと麺を咀嚼で食っていると言う気にさせます。
 

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今風な仕込みの鶏むね肉!ネオトラディショナルな豚バラ肉!
 
 二種チャーシュー。楽しみも倍。まず鶏肉の方ですが、胸部位のパフパフした食感が楽しいタイプです。脂が少ない分、肉の本質的な味わいが楽しめますが、味付け自体は少し洋風なイメージ。周囲をみればわかる通り、ややスパイシーさを残した香ばしさがあります。このため塩気は極端に低めですがそこがいい。気のせいか・・・味付けにオリーブオイルを少し使っているのかいないのか・・・そんな片鱗もあったり感じましたが自信なし(ビールが回り始めたため)。
 

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 また豚はバラ肉。関東ローム層のようにふわふわ地層が重なっているような断面が美しい。タレと火入れの浸透の加減違いが、そのまま色合いに反映されてます。肉味もいいが脂身のとろける甘みが実に良いね〜。それに一番のポイントと思ってるのは豚皮部分を残してる?っといったところ。脂の一番甘くてサラサラした部分をちゃんと残しているところが泣ける。旨し!。
 

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味玉にハズレなし!塩ダレの浸透に素直な旨味!
 
 オーソドックスな半熟味玉。しかしハーフとは言え、しっかり卵の味わいを伝えてくれました。出汁は塩ダレでしょうか。熟成で甘みを感じさせるような濃厚さよりも、玉子本来の旨味を素直に感じられる塩味主体の味玉。卵黄は中心部と周囲で少し粘度に違いがあって舌に絡みつきます。嗚呼、今回も味玉にハズレなし!。
 

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総じまして、「柔らかさと透明感溢れる塩そば!毎日食っても負担感じず!」と言った素直な印象

 

 魔力的というよりも、非常に寄り添える旨さが光るというイメージかと。なのでこれこそ、毎日食ってても飽きずに食えるような気さえしてきます。現実的に毎日通えるかは別だけど。これは、醤油も非常に気になる!。秋が深まる頃合いに、神奈川遠征をまた企画したいと思うので、タイミングが合えば!。定点観測店ですね!という感じで全くもって応援モード。そんな気持ちを忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   駆け抜ける
   平成最後の
   夏空哉
 
 
   塩ダレスープも
   清く突き抜け
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3378】 浜屋 五反田店 (東京・五反田) 濃厚特製みそ中華そば 〜見逃してはソン!坂の上に潜む五反田の崇高味噌拉麺

汗ダクになるの分かってるクセに・・・熱いの食べたくなる病気
 
 
 最近、ずっと五反田エリアをスルーしている感じです。それは「うどん活動」では、ちょくちょく「おにやんま五反田本店」に出没していたためで、ラーメンまで手が回ってないだけです。今回はちょっと久しぶりにラーメンを食おうとJR五反田駅を降り立ったのですが、ちょっと出だしが遅かったためか、めぼしい店は満席&プチ行列が発生してます。そこで・・・ちょっと方向転換をして今度は東口エリアに目を向けてみました。そこで高評価点のランクが高い店・・・・となると「浜屋」さんが浮かぶわけです。ネットで情報眺めてたら、ずいぶんと訪問してないなーと考え始めたらやけに行きたくなってしまいました。
 

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 何に惹きつけられたのか・・・・それは味噌です。本当はもっと時間的に余裕があったら、「いそじ」で豚骨魚介ベースの味噌を食うはずだった。ちょっと午後の都合で品川からあまり離れる訳にはいかず、そんな頭で探していたから「濃厚みそ中華そば」というメニューを見た時は、心が動かされました。五反田で他に味噌ラーってあんまりピンと来なかったし。
 

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 しかし我ながら天邪鬼というか、夏の名残でまだ暑い最中、季節先取りとは言っても味噌はキツイじゃろう・・・。しかし、一度興味があると固執するといか、執着してしまう性格は、仕方がない。もっとこの性格は仕事に生かすべきだと、自分では分かっているつもりなんだが・・・・そう思い通りにいきません。今回は思いっきり汗をかいて味噌ラーメンをすするのだ!
 

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味噌風じゃなくしっかり本格味噌味!麹の風合い塩気酸味など混然一体!ちょっと驚き!
 
 NTT関東病院の近くにあるため、この界隈を歩いている人はこの関係者ばかりかと思えば、結構な人数がこの店に吸い込まれていきますよ!。やはり五反田ではある程度有名で確固たる人気を集めているようです。この暑さからたいていの方がつけそば狙いでしたが、私以外にも「味噌」のオーダーがパラパラと入っており、天邪鬼はオレ意外にも結構いるのだと感じていたところで、配膳されたのがこの麺顔です。
 

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 おおお!一見は単なる濃厚豚骨魚介のまたおまな風貌!。味玉は半分にあらかじめカットされており、両サイドに配置されてますから、シンメトリーな麺顔に感じます。落ち着いてスープに目を転じると、濃密さに煮干しの欠片と味噌の細かい粒粒感。そして心なしか唐辛子の細かいのが伺えて、味噌っぽい雰囲気を後から知るといった展開です。糸唐辛子といい感じで化粧めいていますが、心なしか薬味のネギが大量に潜んでいる辺り、なかなか質実さが濃いゆい一杯だと確認できます。
 

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 そこでゆっくりと味噌をイメージしながらスープを味わいだす。するとここで、当たり前なことに驚くのだが、「しっかり味噌味」「本格的味噌味」が濃ゆいのです!。味噌食って味噌!?と嘲笑うこと勿れ。いろいろと、味の変化とスタイルのバリエーションが多い店の中で、味噌と言うと普通は「味噌風にアレンジした」程度でしょうか。それはそれで、風流さもあり旨いのですが、「味噌専門店とは別だよね」って感じが多少するもの。ところがこの一杯は、味噌が濃ゆくてしっかりとしているから素晴らしい。味噌専門店に負けないのでは?と応援気分が収まりません。
 

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 味噌と言えば麹の発酵する感覚と風味。それが如実に濃ゆい。しかし塩っぱくないほどに調整されており、多少ドロドロしているのはベースの豚骨と魚介の風味だとして、味噌の濃さと呼応して感じられます。さらに秀逸なのは、酸味。発酵に際して生じる味噌独特の酸味があってこそ、味噌の風味が際立つというもの。ここが実にしっかりとしているので、味噌感覚満載なのです!。
 

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 さらに少し・・・微妙に辛い仕上がりになっているところが味噌だけにミソ。辛味噌というレベルには遠いけど、唐辛子系の辛さで全体が引き締まると思える仕組みです。これらがしっかりと表現されており、それでいて券売機の列では下の方にランクする扱いなのですから・・・・この扱いと味のギャップが実に痛快だったかも。
 
 
 
 
つけそば級のしっかり中太ストレート麺!加水多めでヌチヌチっと艶めかしい弾力!
 
 麺はつけそばと同じもの。多加水のやや平打ちっぽい形状をしたストレート麺です。いわゆるプツプツモチモチと歯切れるタイプの明るい歯応え。腰つきもやわらかいので、麺は濃厚スープに絡みまくりで、持ち上げまくり。一体感に優れた麺と申せましょう。
 

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 熱々の中太麺で濃厚スープだけは、ずぼぼぼぼっと啜れません。紙エプロンは言うともらえるシステムらしく、常連さん女子は迷わずそれを口頭で伝えてゲットしてました。全く関係ない私がそのタイミングに乗じて「あ!オレも」って口をついてもらったけど、変なオッサンに見えたかしら・・・。
 

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 前歯の千切れはプツプツと淡く千切れます。これはつけそばと同じと言えども、ずっと蓄熱を受けているからどうしても柔らかくなるでしょうね。なので束になったそれを奥歯へ誘導して潰したときは、ヌチヌチと明るく艶めかしく弾けます。もう炭水化物の旨みが仕上がった感じですので、スープと一緒に咀嚼し唾液が絡むと甘味が増して味わいとしては昇華!。それ以降はもう何も考えず、ひたすら食い続けました。160グラムがあっという間になくなりましたので、こちらは次回大盛がよろしかろう。でも秋に向かって太りやすくなるから・・・・・困りもの。
 
 
 
 
さすが特製!おおぶり豚肩ロース肉2枚!余分な脂の抜けに味噌味が浸透して旨し!
 
 さすが大判のスライスチャーシューが二枚も入っていると迫力。完全に麺を蓋している格好です。一枚づつ引きはがしていただきますが、肉身と脂身のバランスがよく、サシ具合がいいというか、どこを食っても肉と脂と味噌の味が染みこんで旨いです。これだけで白飯がいくらでもお代わりできそうなくらいに。一見、スカっとした風合いが気になりますが、実際に食らうとジューシー。これは実は油そばとか汁なしで食うと威力を発揮するかもしれませんね・・・。そちらもだんだんと気になりだした。
 

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味玉にハズレなし!薄い出汁が深く染みこみ玉子本来のナチュラルな旨み
 
 味玉が素直に旨かった!。薄味のタレがしっかり均一に深く浸透し、半熟卵黄の色彩が見事なところにも味わいが深く染み入ってます。熟成というより軽い塩味系の、玉子本来の旨みもキープした感じ。少し味噌スープに沈めて味を足すことも旨い食べ方です。嗚呼、今回も味玉にハズレなし。
 

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総じまして、「見逃してはソン!坂の上に潜む五反田の崇高味噌拉麺」
 
 看板メニューじゃないのにこんなに旨くていいのか!とちょっとびっくりしてしまったとう全体の話でした。これは随分と個人的には機会損失をしていたと思います。五反田と言えば西口ばかりに気が行きがちでしたから、今後ちょっとこの店の訪問頻度を上げるつもりです。まだ暑いけど秋が深まればまた同じものを食うかも。名物のエビ辛味も添えてね・・・。そんな再発見の今回の感動を忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   緩い坂
   汗かき上る
   晩夏哉
 
 
   暑さ忘れる
   芳醇味噌麺
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3377】 麺屋 まほろ芭 (東京・蒲田) 濃厚泥煮干中華そば 煮玉子入り + 替え玉 ~正しくまほろば!名に相応しき濃密マイルド煮干麺!

まほろば」ならぬ「まほろ煮干」を求めて・・・
 
 学生時代、古典古文の勉強が嫌いで嫌いで・・・・こんなの何の役に立つのだろうと思いつつ、試験があるからなんとなくやってたっけ。そこで習った「まほろば」の語彙は、確か「素晴らしいところ(場所)」を示す古語だったような記憶。数十年後、ラーメン活動に役立つとは思いもよりませんでした。学校の勉強は、すべからく好き嫌いなくやっておいた方がよい。今度我が愚息にもこの気持ちを伝えたいと思います(ウソです)。
  

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 そんなこちら「まほろ芭」さん。先日の濃厚牡蛎煮干の旨さが強烈でして、次なる「濃厚煮干」をいつ頂こうかと機会を狙っておりました。サブタイトルが「泥」「泥煮干」ですもん。どんだけ煮干が狂暴やねん!と考えるとニボシストとしては、かなり浮足立つ!。今回、会社関係の外部研修参加があり、こんなの何の役に立つねん!と思いつつ、じっと辛抱で受ける・・・。終わった直後、会社の同僚の昼飯誘いを断って、速攻で蒲田までやってきた次第です。
 

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 そろそろ行列店になりだしそうな予感・・・・。少し駅周辺の繁華街から外れているためか、まだ認知は低いようですが、訪問時5名の外待ちが発生してます。一人オペレーションなのでそうなるのか?。店の壁際に微妙に影があったので、壁に貼りつくような行列に参加し、15分ほど待ったところで漸く入店。一旦食券渡してから提供までは実に早い!。接客もいいし完璧な一人オペレーションかもしれませんが、一応アルバイト募集だそうですー・・・・時給1080円!まかない付き・交通費負担。
 
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泥と言うよりポタージュのような濃厚煮干!驚愕のハードル低さは感動的!
 
 この一杯にはもう一つサブタイトルがあり、それは「バカニボ」。バカか!?と言うほど煮干を投入との現れ。もうこの時点でセメントカラーを思い出すとしたら、あなたはもうニボシスト。うんちく書きによりますと、「伊吹いりこ」と、九十九里の「カタクチイワシ」がふんだんに使われているとのことです。それにワクワクしながら待っていると運んでくれたのが、この麺顔。
 

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 おおお!確かにセメント色!!リアルにセメント色!!とてもワイルド!と条件反射のように叫びたくなりますが・・・どことなくマイルドさがありありな感じではないか。野趣あふれる煮干かと思ったら、ずいぶんハイセンスなニボり方かと!。濃厚煮干と言えばネギは玉ねぎ微塵切りで、それがこんもりと多めに入っているのが嬉しい。一方で、万能ねぎの極細微塵が彩よくて、どこか都会的な拉麺っく感じさせます。肉と玉子なんて言うことなし!と言うぐらい旨そう!。
 

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 まずは「泥」と例えられた煮干スープをいただくと・・・確かに泥のように濃ゆくてエキス感満載。そして驚くほどのきめ細かな煮干ザラツキに唸るしかない。これはかなり旨い!。煮干の旨みが芳醇であるにも関わらず、ふわふわと感じるような濃厚さで、泥と言うより「ポタージュ」とでも呼びたいような滑らかさ。重いようでするすると滑らかに広がる舌ざわりが秀逸です。
 

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 また味わいが想定外でマイルド。伊吹いりこの旨みの濃さは理解できるとして、カタクチイワシの・・・あのニボニボとした苦みパンチがあまりにも低くて、濃厚煮干初心者マークでも絶対安心して勧められます。この煮干苦さのハードル低さは驚愕的。今回は替え玉にしたが、濃厚煮干でも白飯投入がベストマッチかと思えるほどです。
 

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 また塩辛さがとても低い。煮干の味を引き出すために塩気をやや多めに投入することもありましょうが、こちらは、とてもナチュラルな塩気レベル。偶然となり客だった若いOL風姉さんも同じものを食しておられましたが、男気溢れんばかりにペッパーを振っていたのが印象的(きっとかなりやり手なラーメンガール!)。
 
 
 
 
菅野製麺:濃厚煮干とくればこのブランドのパッツパツさが定番だね!
 
 店先にも飾ってある「菅野製麺所 特製」の木製看板が誇らしげ。煮干にパツパツな低加水麺というのは、私個人的には定則です。特にこちらの麺はパツパツを本当に気持ちよく味合わせてくれるので、前回訪問時からとても気に入ってます。泥のような煮干スープなので、麺に出汁が浸透するというのはあまりない。浸透率が低い膜なんでしょうね・・・・これも昔理科で習った気がする。濡れた程度でもよく絡みますから、それで十分。
 

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 前歯の当たりから少し力を感じて食い始める。千切ったあとを見ると中に芯がしっかりと視認できます。濃厚でマイルドなスープの風合いにマスキングされず、しっかりと小麦の風合いを主張するところがいい。あとは奥歯へと運び込んで、やや力を込めて奥歯で横ずらししながら潰す。ハードなクシクシとした食感がニボシストとしてはたまりません。小麦の旨さとスープのエキスは、自らの咀嚼で唾液をカラメながら一体化させてゆきましょう。そうやって旨味を高めていくような、意識した食べ方になりますね。
 

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 ハードな麺だからこしつきが重く、ズボボボっと啜り上げると言うより、少し啜ってはハグハグと入れ込むような食べ進めになりますが・・・・これも濃厚煮干の食べ方に共通するかも。
 
 
 
 
濃厚煮干に注意行きがちだが・・・チャーシューも大判!レアでしっとり!質感高い!
 
 ほぼスープと麺に注意力を使い果たしたところで、肉を食らう。普通だったらもっと興奮して伝えるべき高品質です。まず大判で黄前いい。そして肉質が脂のサシが適度に入って絶妙バランス。絶品の肩ロース肉と思えますが、全体的に薄いピンクで熱加減の絶妙さが素晴らしい。味も薄味のようでしっかりと肉味と塩気を両方感じるタイプで、ビールのアテとしては最高の逸品でしょう。私は、早々に煮干スープから引き上げて、熱から対比させました。次回は夜に訪問して肉増し別皿でビールと共にいただこうかと画策中。
 

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味玉にハズレなし!あっさりタイプだからこそ全体で味のコントラストが生きる!
 
 全体的に濃厚な味展開だから、てっきり深い味だと思ってたら逆にあっさりタイプの味玉でした。漬け込みが浅いというのではなく、味付けがあっさりしたもので、その浸透が深い・・・・そんなイメージ。だから玉子の本来的な味わいも楽しめる一方で、濃厚な味の中にあっては、箸休め的に味のコントラストを形成するようです。だからむしろ味の存在感が際立つといったところか・・・。今回も嗚呼、味玉にハズレなし。
 

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替え玉:パツパツ風味を存分に味わう必須のメニュー!残った出汁で味変化も楽しい!
 
 名物と紹介された「替え玉(油そば風」」を味わいます。180円はリーズナブル。ラーメンと替え玉で英世でおつりが来るのだから。これも良くある煮干麺の展開。醤油が強めのタレに、魚粉と玉ねぎと、チャーシュートッピングが降りかかり、まぜまぜするタイプです。
 

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 これは旨いね。テッパン級の旨さ安定度。醤油ダレには鶏油が混じっているのか?濃厚な脂感が滲みます。割とあっさり目に仕上がっているので、麺の風合いがダイレクトに伝わります。
 
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 また麺が替え玉だとバキバキ言うほどに、カタメで嬉しい!。粉の風合いがこれほどまでに!と鼻孔を駆け抜けてゆきます。少し好みによってブラックペッパーとか、お酢を入れてもいいかも。私は、最後に少しばあり残った煮干のスープを垂らして味付けしてみました。ソースにもなりうつ濃厚煮干バカニボだったのでー。
 
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総じまして、「正しくまほろば!名に相応しき濃密マイルド煮干麺!」
 
 ・・・と言う、そのまま何の捻りもない感想まとめて、今回もごめんちゃい!。ワイルドを突き詰めてマイルドに昇華という展開もありそうであまりないかもと!。これで残る「あっさり系」を頂かねばなりませんが、これも食らう日はそう遠くはないかと・・・。まだ夏の残暑が厳しい感じもありますが、秋の訪れ前に濃厚煮干・・・なんていかがでしょう?。そんな宣伝気分で、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   濃密
   煮干求めて
   並び待つ
 
 
   残暑惜しむか
   傾く陽射し
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3376】 麺や 維新 (東京・目黒) 特醤油らぁ麺 ~界隈随一の上品清湯!目黒で迷ったらここ!

目黒でのマイ・マスターピースなる一杯
 
 夏休みボケとでも言うのか、何をするにもかったるく思えてなりません。昼飯にしても何を食いたいのかがはっきりと決めかねるし邪魔くさい(ラーメンは決まってる)。うだうだしてたら、丁度ランチタイムに突入してしまい、目黒駅を通り過ぎようとしてましたので、とりあえず下車してみました。西口に向かうと店選びにまた頭を使うので、なんとなく東口へ。となると・・・もう「麺や 維新」しか個人的には頭に浮かぶのはない。そんな感じでとりあえず行ってみた。
 

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 と言うか、目黒界隈では一番通っているのはここ。実はマイ・マスターピースな店。ゆず塩がイチオシっぽい雰囲気が一時期あったような記憶ですが、最近は俄然醤油系にハマっております。まだ冷やしの限定が恋しくもあるものの、今回は定番で一番いろいろな楽しみが多い「特醤油らぁ麺」とさせていただきましょう。価格にして 1,050円也。この50円ってのがイタイんですが・・・、もうこれ以上悩みたくないから払う。
 

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 それにしても昼飯ピークで店内待ち。そしてそこそこ回転が早いのがいいね。午後のアポには余裕があるので慌てなかったけど、これなら余裕で駅前でコーヒー&一服をしてから向かえる。いつも電車でレビューまとめしてるのが疲れるけど、こんな隙間時間にレビューまとめをしているオレです。本当に仕事以外のことになると、マメなのですー。
 
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芳醇のようであっさりとした鶏エキス!醤油の円やかエッジは甘くも感じる!
 
 こちらは、比較的女性客が多いのも特徴ですね。一人でもすんなり入れる雰囲気でもありますが、やはり食べやすいし、女性に似合う麺顔をしていると思えるのです(オレだけか)。ちゅるちゅる啜り易いのも、ラーメン選びにも関係するのだろうか、ラーメン女子たちには。そんな疑問を感じながら隣の客を感じていたところで、虚を突かれたように唐突に配膳されたのがこの麺顔です。
 

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 おおお!まさに「ザ・特製醤油」たるお手本のような麺顔。端正で整った感じがあってとても旨そう。ベースの鶏ガラエキスか香味油のブラッシュアップなのか、とても全体的にキラキラして見える。また、具材が所狭しとありながらも、バランスのいい配置。3種のチャーシューに、3個のワンタン。特製の特権として食らう喜びにあふれる麺顔ではないですか!。いつもならもっとプレゼンスある味玉が、オールスターキャストなる具材たちなので、こころなしか大人しく感じられます。
 

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 一見してこれは神奈川淡麗系。すっきりした透明感ある醤油ブラウンは深く、全体的に色気が経ちます。しかし味わいはと言うと、他によくみられるような鶏油の香味がとても低い。あのバターにも似たまったりとしたコクよりは、鶏ガラ本来のエキス感にあふれるといった感覚がいいです。けっして味が薄いわけでもなく、芳醇な鶏ガラエキスなのだけど、しつこくなくて胃に負担が本当に少ない。表層はギラギラと光り輝く鶏エキス感なのに、すっきりと食えるから好き。
 

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 そして醤油がとても香ります。それはとてもマイルドな塩気・・・・と言うより甘味すら感じるエッジング。醤油独特の醸造に似た香ばしさをキープさせながら、後味に酸味も少なく、塩気でじりっとさせることもなく、円やかに甘味が広がる感覚。これには昆布をはじめとする乾物の効能を個人的には感じるのですが・・・・。ひょっとして貝の滋味なども溶けているのかしらん。
 

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 今回は、特製でとっぴんの量も種類も多かったので、そこから滲むエキスも全体に影響しているのかも。シンプルなようで深い滋味とともに、後半になるとスープが霞んで複雑さが少し増して旨く思えます。
 
 
 
 
滑らかさの極致!とも言える多加水極細ストレート麺!
 
 本当にこの神奈川系のストレート細麺は、いつ見ても上品です。角麺なのだけど、細くて揃いがいいから、滑らかに思えて丸麺のように思える。それほどしなやかでシルキー。麺が寄り添うことから、スープの持ち上げが良い上に、スープの吸い込みもしっかりしているから、麺とスープのダブルの味わいを、同時に楽しみやすいタイプです。
 

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 表面がつるつるだから、口当りから内頬、舌ざわりへと啜り駆け抜けるのもライト感覚。そして素早い。あっと言う間に奥歯にたどり着き、クチリクチリと咀嚼で潰れてゆきます。そして汁とグルテンの香りと旨みが一瞬にして結合し昇華。と思ったらあっけなく喉奥へと次々に落ち込んでゆきます。なのであっという間に食い切ってしまいそうですが、意外と量が多めに感じられ、並でも食べごたえそこそこ。また、ツルツルすべる麺だから、エコ箸では掴みづらく、時間がかかっただけかもしれません。 
 

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三種のチャーシュー!さすが特製!
 
 鶏のモモ肉&胸肉。そして豚のロース肉という展開です。鶏肉は両方ともあっさりとした薄目の味付け。それぞれに肉味をストレートに堪能できますが、モモの脂身の味わいと、胸肉のあっさりとした淡泊さが、同じ鶏でもこんなにも味の広がりが違うのかと、ちょっと参考になりました。醤油スープに染まり切らないで食うのがいいね。薄っすら塩味程度が、肉味の本質を楽しめそうですから。
 

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 また豚のロースは間違いのない旨さ。薄いピンク色が変化しきらないうちに、真っ先に避難させるか、いっそのこと食らってしまおうというもの。これもスープの浸透少なく、濡れた程度で一気に食らいました。少し脂身の部部分があり、これを後半にとっておいて一気に食い切りますが、こうなるとビールが欲しくなるから、また悩みそうです・・・。
 
 
 
 
淡雪のようなふわふわ餡のワンタン旨し!
 
 こちらのワンタンは、淡雪のようにふわふわな餡です。外見だけみるとしっかりとした肉餡が詰まっているように思えますが、食うとふわっと解けるような歯応え。そして挽肉が解れてゆくような錯覚に包まれ、それと同時に餡の旨みある脂が広がります。この時、はんなりと生姜の雰囲気があるやなしか・・・・という程度に香りがたつ。こういう点も含めて実に上品なワンタンとい感じです。
 

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 もちろん皮部分のつるつるちゅるりんとした滑らかさは絶品。今回付言するとしたら、皮に味わいを感じられて肉餡の解ける雰囲気とよくマッチしていたと思えました。
 

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味玉にハズレなし!浸透と熟成感で甘し
 
 この醤油ダレを薄く長く漬けこまれたようで、白身をかじった瞬間から甘味を感じました。近年は、トロトロした卵黄よりは、多少カタメに熱が通ったタイプが増えた気がしますが気のせいでしょうか。ジェルやゲルのようなのでもなく、半分芋羊羹のような湿ったスカスカ感が残るタイプ。これだと卵黄が一番ねっとりと感じられるので、味わい深いのでしょうか。事実この卵黄もタレが浸透して熟成でもしたのか?と思うほど濃密で円やかな味わい。甘さすら感じるタイプで、今回も痛感したのは、「嗚呼、味玉にハズレなし」ということ。
 

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総じまして、「界隈随一の上品清湯!目黒で迷ったらここ!」と言う感じでしょうか
 
 たぶん何も考えたくないときに、どうしても旨いもの食いたいというわがままが強いなら、ここがおすすめかもです。実は隣客のつけ麺が異様に旨そうに思えて、麺が以前とは変わったような・・・・。なんか宿題をもらって帰ったような気がしますおで、きっと近いうちにまた来ます。次回はつけ麺ということで!。兎に角何回来ても飽きません。なのでとっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   突き抜ける
   晩夏の空は
   蒼き哉
 
 
   旨さ突き抜け
   維新のらぁ麺
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 
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【今週のラーメン3375】 こうかいぼう (東京・門前仲町) 味付たまごらーめん 大盛り ~特別でない特別さ崇高に感じる質実豚骨魚介!飽きないとはこのことなり!

この店のホスピタリティとナチュラルさは比類なしか?

 

 

 あの夏の猛暑は何だったのか・・・と、お盆を過ぎてから急に秋めいてきましたが、そうとなったら今度は温かいラーメンを食いたくなります。この日はちょっと出先で時間を持て余したため、すこし移動して門前仲町へ。深川住所まで歩いて、狙ったお店はあの名店「こうかいぼう」です。ランチタイムのど真ん中で、混むだろうなと半ば覚悟してましたが、外待ち5名程度。10分少々待って、奥様が出てきてメニュー表を見せてくれます。「ゆっくりとお選びになってください」とのこと。この何気ない一言がたまらん!。ホスピタリティの固まりだわ。

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 名店といわれる店は、味もさることながら奥様の接客が素晴らしかったりすることが多いですよね。もうそれなりのラヲタの方なら、2~3店舗すぐに頭に浮かぶのでは?。順位付けするのは無粋ですが、その中でも必ず「こうかいぼう」さんは名前が挙がると思ってます。ここは何が見事かというと、「丁寧さが公平」なこの店。メニュー表の配布とオーダー確認の対応に限らず、例えば相席で辛抱してもらった客には、漏れなくそれに対する御礼の言葉が語られる・・・・。そのような「丁寧さの公平」が心に響くのは私だけでしょうか。

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 そんな感じでいい店なのですが、更にBGMが少し大人びてて・・・私のようなオッサンには凄くなじむ。本当にゆっくりしてゆきたい店とはこのことで、しっかりハートランドも置いてある。やはり夜の部に来るべきだったのか、はたまた土曜日に来るべきだったのか・・・・とにかく気持ちがナチュラルに解れます。

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よく味わえば煮干感!和みまくりの王道豚骨魚介〜まさしく毎日飲める味噌汁のごとし!


 「お待たせいたしました、ごゆっくりお召し上がりください」なんて言われたのはいつ以来だろうか。しかもデフォルト680円のサービス精神も込められているのだから、こちらこそ頭が下がる思い。しかも回転が速くて、並び始めて15分後には着丼という素晴らしさには参るね・・・。そんな麺顔はこんな感じでした。

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 おおお!なんと整った麺顔感だ!豚骨魚介ラーメンのアイコンににでもなりそうな凛々しさ!。それでいて王道の感覚が旨そう。「またおま」と揶揄された系統ですが、ここまでキマッテると崇高に感じます。何となく横平行にならぶ麺線に呼応して並ぶトッピングたち。意外に煮干の欠片が浮くスープは、ややライトなベージュに輝き、濁りというより「深く濃ゆい霞」といった佇ずまいがいい感じ。そして、今回腹減ってたので麺大盛にしたから、全体的に迫力アップ。

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 それにしても、だれが最初に例えたのか「味噌汁のように毎日飲める豚骨魚介」というフレーズ。今回そのまま見出しでパクリましたが、言いえて妙過ぎて痛快。さらさらでもコク深く、しつこくない豚骨魚介・・・・としかイメージしてませんでしたが、確かにこれは毎日でも負担なくいただけます(爆)。豚骨と言ってもべた付くほどのコラーゲンアピールは低く、出汁として存在する豚骨エキス。そして魚介は濃厚系のように甘ったるさを感じさせず、実にすんありと塩気に寄り添う甘味です。また記憶から飛んでましたが、煮干の風合いが仄かに感じられるんですねぇ~。なので軽く煮干そばっぽいニュアンスも感じたのが、今回の再発見でした。

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 兎に角バランスがいいので、本当は崩したくないのですが、少し冒険心でブラックペッパーをひと振り。それだけでもぶわっと洋風に転じるムードが煙のように沸きおこるのですね。つけ麺では効果的です。また耳かきに一杯程度の自家製辣油を垂らしてみたんですが、これも辛さに味が染みこんでいるようで違和感ない一体感。入れすぎると台無しになるのでご注意を。

 

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つるもち中太ストレート麺!多加水麺の楽しさと風合いをしっかり伝える名品


 こちらは、並でも量がすこし多めなのでしたね。大盛にしてちょっと後半に心配になりましたが、結果として難なくクリアで、スープも完全に飲み干しました。大盛で体感300g弱程度??。

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 少し透明感感じるような明るい小麦色。見るからに多加水麺で、モチモチするのが食う前から分かります。意外にぺったりとスープに絡むようで、スープの持ち上げが良いというより、スープの絡みが良いという性質。ズボボボっと啜り食おうとすると、中太麺故に蓄熱が高くて火傷をしそうになります。なので少し啜っては、ハグハグと口の中に運ぶような食い方になります。

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 前歯の当たりはプッツリプツプツとした明るい切れ味。芯は全く感じないタイプなので、腰つきがしなやかです。太くても口当たりが軽いので、ニュルニュルとしたライトなスベリ心地なのがいい感じ。舌ざわりはイメージに残りやすいような艶っぽい滑らかさです。奥歯へ運んで力を入れると、微妙に反発を感じながらもあっけなくプチプチと潰れこむ。すでにグルテンのモチモチ感が高いところに、スープのエキスが混じることから、唾液と絡んで甘く感じます。ただし咀嚼しようとすると、旨すぎて滑りやすいから、すぐに喉の奥へと落ちこんでしまう・・・。後半は特にそんな感じで、ほぼ飲み込んでいるのでは?と感じるほど。この早食いを直さないと、勿体ない気がします・・・。




ほんのり塩気を感じさせる肩ロースチャーシューが食欲そそる!


 メンマが長くて太目なフォルムで存在感あり。また薄味が深いというか、シャクリと歯応えがいい割に風合いをしっかりと感じさせてくれるから、日本酒にも合いそうな旨さでした。その一方で、豚肉はナチュラルに感じさせる旨さで再認識。

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 肩ロース部位でしょうか、全体的にサシがいい感じでバランス良しです。スープ生成にも貢献したような、スカッとした脂身がいい感じで、甘さをキープしつつもいくらでも食えそうな気にさせます。また下味も薄いながらも塩気が程よく効いているのが印象的。スープに一度沈めて、汁を吸わせてから引き上げますが、甘味と塩気が相まって、すごく肉が旨く感じられます。チャーシュー増しの注文が多かったのが分かる気がする。ビールのお供には最高だと思えます。




味玉にハズレなし!タレの塩気と玉子の甘味がナイスコンビ!


 この味玉も実にいい感じ!タレの浸透具合、卵黄の半熟さが最高にいい!。特に卵黄はジェルが少し固まったイメージで残っており、舌にぺったりとまとわりつく感覚がいい。その上に味わいが深い。どのように深いかと言うと、出汁感によるのだけど、甘味を楽しむタイプと、塩ダレの如く本来の玉子の味に塩味がのっかるようなのを楽しむタイプと別れると・・・勝手に思い込んでいるー。その後者の代表格な感じで、出汁の旨みが染みている上に、薄い塩味が痛快に思えていくらでも食えそう。タレの塩気と玉子の甘味がナイスコンビで。嗚呼、今回も味玉にハズレなし!。

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総じまして、「特別でない特別さ崇高に感じる質実豚骨魚介!飽きないとはこのことなり!」

 

 これはいつまでも通い続けたいと思わせる名品。限定など展開せずとも、毎日通いたいと思わせる、ほのぼのとした迫力感がいいですね。それに訪問すること自体が、そのホスピタリティで心洗われるといったところでしょうか。いろいろ他に回りたい店が多いなか、今年のうちにもう一回は訪問したいと思ってます。次回はつけ麺か、玉子かけごはん追加か、迷うところなんだけど・・・。そんな嬉しい悩みを抱えつつ、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。



   暑さ越え
   ほのぼの過ごす
   ランチ時



   なびく豚魚と
   流れる音符(店のBGM)



お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

 

 

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【今週のラーメン3374】 柴崎亭 (東京・つつじヶ丘) 中華そば + キリンラガービール中瓶 〜基本を見直したくなる美しさ!東京究極ネオ・スタンダード中華そば!

ラーメン遠征活動で疲れたから・・・これを食う
 
 サクッと近場で今回は済ませましょう。でも我ながらわがままというか、ちょっとでもいつもより、離れたところでいいのを食いたい。そんなことから今回は、適度に疲れない程度に移動できる範囲で、お気に入りの「柴崎亭」さんへと向かいました。
 

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 実際に訪問して見ると、お!今回は、久しぶりにご店主がおられるタイミングに遭遇!だったら、まだ柴崎駅エリアにあった当時を思い出して、スタンダードメニューを味わうか!?・・・・という事で、今回は「中華そば」とさせてもらいました。私がこの店に出会った当時は、確かこれワンコインの500円だったっけ。そこから信じられまいほどに、有名人気店になってしまった。そんな今でも550円でご提供なのだから、頭が下がる。
 

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 さてこのこの店基本の「中華そば」。開店当時は、「あっさり」と「こってり」から選べるメニューでした。さらに大盛対応無料で、しかも価格はワンコイン。だから印象に深く残っているんです。何と無くこれは人気出るな・・・・と思っていたんだけど、これほどまでに美味い店になるとは、想像もできませんでした。
 
 
 
スタンダードな中華そばには、スタンダードなビール!
 
 瓶ビールはここではこれだった。キリンラガービールの全盛期を知っているだけで、年齢がバレますな。このラベルに隠された「キ・リ・ン」の文字のことなど、今は亡き実父から何度も聞かされましたっけ。あまり会話しない関係だったから、毎回知らないふりして聞いてましたよ。今年も夏の帰省で墓参り。お盆に手を合わせました。親子で時を超えて同じラベルのビールを味わう・・・。
 

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醤油の明るさとピントの合ったベースのエキス感!塩気が甘味と感じるハイセンス
 
 配膳された数十秒後に、席を移動してくれと・・・。女子が3人でどうしても並んで食したいとの事ですが、いきなりでもご店主から朗らかに懇願されると、もう笑うしかないよね。一切の呵責なく素直にズレて実食にかかります。足元の鞄をずらすのを他忘れてて、他客に指摘される。お礼を述べたが、いいラーメンの前だと、オレも本当に素直にいい人になってしまうな。LOVE & PEACE, LOVE & RAMEN. 柴崎亭のTシャツにプリントしてくれないか・・・。
 

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 さて配膳されたこの麺顔。眩しいと思えるスタンダードさですが、これで550円と思ってもう一度眺めると、さらに眩しく思えませんか?。いつもは、もっと麺線のローリング強調でゾクゾクするほど美しのですが、今回はたまたま伝えきれない。そんな引き算でもこの美しさとコスパなのですから、寒気が走る感動です。
 

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 スープを味わい始めると、かなりライトなラードのような香味油が広がるイメージ。あまりにもキレがいいので、植物油かと思ったりして。でも実際は鶏の旨味が存分に溢れます。ベースの鶏ガラ煮出しは、ストレスない感じで透明感に溢れつつ、すっきりした味わい。味の化粧は醤油ダレに託したという潔さすら感じます。
 

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 そのタレですが・・・改めて味わうと、かなり円やか。醤油系のカエシによる塩気は、マスキングされたかのように大人しめ。もっと言うと甘みがある。節系?煮干系?の甘み???。昆布エキスの中和感???・・・などと色々感じたけど、椎茸系の甘みが含まれてたなら、ちょっと個人的に嬉しいかも。実は、昆布と椎茸のバックアップを妄想してるんだけど、もし醤油だけの円やかさだけだったら、むしろ感動アップですー。
 

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麺線の美しさもずいいちか!?ストレート細麺は芯を感じさせるのにしなやか!
 
 いつものシルキーな細麺です。綺麗に折りたたまれた麺線は、東京トップクラス。「たんたん亭」系列もうかうかとしておれません。タイミングの妙ってあるとしたら、前回の山椒そばよりは、やや柔らかい芯の存在感。麺の風味は熟成したかのように滑らかな感じで、「しなやかさ」については別格の高さ。
 

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 口当たりの優しさ、前歯の千切りの軽やかさ、啜り上げる抵抗の少なさ。奥歯で潰した感じの呆気なさ・・・。そしてスープとの一体感が素晴らしい!。食った後からでも、走馬灯の如く感動が駆け巡り蘇ります。ビールを飲まなければ、当然ここは大盛で行くところでした!。
 

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さり気ない高品質で必要十分!なトッピング!
 
 肩ロースの薄切りチャーシューと、メンマ。少しばかりの薬味ネギといったところです。本来的な中華そばのスタンダードはここにあり。ただ、質感はトラディショナル系中華そばからは、飛躍的に進化しています。それでいて物価指数的には昔をキープしている。素晴らしい一杯です。
 

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 薄切りですから、放置しておくとあっという間にピンク色が変質してしまいます。でもほぼピンク色が失われかけた手前で、一気に一枚丸ごと口の中へ放り込む・・・・と言う楽しみ方はいいですね。肉本来的な味わいと、スープが浸透した味わい、それに熱の影響受けた肉の旨味が渾然一体となって美味い!。歯ごたえは言うに及ばず柔らかい。脂身の部分は完全にとろけているところが、旨さを高めます。
 
 
 メンマの質感も素晴らしい。ひと昔前の業務用のがぱらっと浮いているのとは、質感が如実に違います。メンマにも何か技術革新があったのかは知りませんが、ともあれ美味い。
 
 
 
 
総じまして、「基本を見直したくなる美しさ!東京究極ネオ・スタンダード中華そば!」と言うそのまま、何の捻りもない感想
 
 しかし、この質感で550円ってのは、安易に太刀打ちできませんな・・・。しかも、このお店は毎週、限定メニューをくりなしてヒット連発させてますから、東の「一燈」に太刀打ちできるのは、この店かも?。ま、そんな妄想込みで楽しめる店です。当然並びますが、回転は悪い方ではありません。近くにご縁があれば是非・・・と宣伝したところで、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   朗らかに
   奢らぬ姿勢
   揺るぎなし
 
 
   変わらぬ気合い
   質実拉麵
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3372】 無鉄砲 東京中野店 (東京・沼袋) とんこつラーメン + 替え玉 〜これも京都ラーメン!?はんなりさ皆無の超驚愕濃厚民思考な一杯!?

夏休み開けが迫る憂鬱を晴らすなら、ガッツリ食うしかない!
 
 今年の夏休みは、後ろ向きな事情で例年より長く休みを取ることになり、その分が反動として、休み明けが鬱陶しいと言うか憂鬱。そんな感じで、自宅でうじうじしていたら、やけに天気が良くて、なんだか空気が澄んで乾燥したとてもいい感じ。こんな時に外へ出て、憂さを晴らさないでいつ晴らすのだ!と言うことで、長年の宿題店「無鉄砲@沼袋」へと行って参りました。
 

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 「無鉄砲」は京都府山城地域の名店。10年以上前関西転勤時代には、崇拝気分で食らってた名店です。「あっぱれ屋」と並び、京都の山奥にポツネンと存在する店で、それでも週末はラーメン狂が集まりごった返すと言う異様な光景が、いまでも印象に残ってます。大阪の大国町に支店ができてからはそちらへ流れましたが、東京中野に支店が出来て久しいというのに、未だ放置しておったのが、ずっーーと心残りでした。ようやく訪問です。
 

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 それにしても、流石に午前中にこんなにヘビーな豚骨ラーメンを食う奴はおらんだろう。そう思って入店したら、あらら・・・そこそこの先客あり。ガッツリとライスまで食っているツワモノがおられてすごいね。このお盆の帰省で飲み食いが過ぎて胃腸が疲れておりますので、今回はさらっと食って帰るつもりでした。
 
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見た目以上にズッシリ感じる濃厚豚骨エキス!スルスル食わせる罪なやつ!
 
 なぜ無鉄砲が人気があるのか、当時のうろ覚えですが、豚骨と水しか使わない、純粋豚骨へのこだわりというのが、こちらのスタイルだったかと。当たり前のように当時思ってたんだけど、ラードなどコッテリとさせる素材は一切使わない。いわゆる添加物ゼロのド豚骨ということで、人気を博してきたという理解です。昔「dancyu」に紹介された頃は、すごい人気で山奥山中に車の渋滞が発生してたもんだ。それが東京の街中でさらっと食えるようになったのだから・・・時代は変わるもんだ。そんな約10年ぶり近くに対面した麺顔はこんな感じ。
 

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 おおお!すぐに思い出せるほど、相変わらず守られた質実さと重厚さが伺える!。丼も懐かしい。ギトギトとした背脂感が皆無なのに、このコラーゲン感が重そうな切迫感はなんだ!。表面に乗せてあるチャーシューは、スープに浮いているというより、スープ表面に張り付いて動かないと行った存在感。これはかなり脂との戦いが伺えるので、備え付けの箸はエコ箸でなく、割り箸と選ばせてもらいました。
 

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 まずはスープから。するといきなり口の周りがコペコペ貼りつくような、コラーゲンの感覚。しかし、豚骨臭はともかくも、とてもスッキリした動物系の旨味に感じられます。そして醤油ダレがなかなかいい感じで、見た目に反してあっさりと感じさせる。塩分がコラーゲンでマスキングされているのか?とても食べやすいので、スルスルグビグビと飲んでしまう。濃いと感じたら、言えば魚介スープで割ってくれるが・・・そんなの勿体無いよ!。
 

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 重そうで重くないと感じさせるのが秀逸です。そのため薬味を追加してどんどん味重ねすらやってしまいます。九州系なら生ニンニクをクラッシュさせて投入したいところ。しかしここでは、ニンニク入りの醤油ダレ。そして紅生姜をアクセントとして追加させてもらおう。ニンニクが醤油に深く浸かっているので、酒のツマミにもなりそう。またジリリとした金属的な刺激の紅生姜も濃厚豚骨では生き生きとした酸味と感じられます。今回はネギ多めでお願いしましたが、ネギの青と紅生姜の赤が補色(反対色)なので、目に鮮やか。麺顔だってヴィヴィッドに引き締まる!。
 

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博多麺とは対極的にややモッチリ感を楽しませる!ストレートボコボコ麺!
 
 博多麺とは違い、かなり普通の中細麺。きっぱりとしたストレートが九州系であるのに対して、微妙にボコボコとしたフォルムをしています。関西で豚骨と言えばやっぱり博多麺が多い中、こちらは加水もやや高めな設定で、別物豚骨のイメージ確立させてますね。
 

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 カタメの設定をお願いしましたが、スカスカ、パツパツ、クシクシと行った粉っぽさはあまり感じず。それよりも濃厚豚骨エキスに馴染みやすいような、しなやかさと微かなもっちりさすら感じる、明るい歯応えイメージでした。スープをほどよくキャッチしますし、持ち上げも素晴らしく、薬味ネギや追加薬味を引っ掛けながら、ズボズボと啜り食ってしまう!。
 

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 しかし・・・・ここでいつものクセが出てしまった。胃もたれ気味だったというのに、豚骨系を食うと「替え玉」をしないで帰れなくなってしまう。
 
 
 
替え玉は高菜でガッツリ食った!
 
 現金精算で急遽替え玉にトライです。お姉さんの説明によると、細麺と太麺を選べるそうなんですが、邪魔くさいオレは、「これと同じやつ」とだけ伝えてあとはお任せしました。替え玉はそれ専用の皿に載せられてやってくるのかと思ってたら、麺ザルに乗ったままやって来て、丼にポチャンと入れてくれました。替え玉はややハードな印象になりますが、それでも明るい歯ごたえは変わらずですね。
 

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 替え玉には、ガッツリと高菜漬けを!多少のピリ辛ではありましたが、胡麻油の香ばしさと甘さがしっかりと浸透して、これ単独で白飯がガツガツ食えるような旨さです。二回投入して遊びました。替え玉を食い終えたあたりで、かなりスープを巻き込んだため、減っているのがわかる。その一方で、嗚呼・・・やらかしちゃった感がありあり。胃が重い・・・・。帰り道に、コンビニで胃薬購入をこのとき決断しました。
 

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京都系を感じさせるペラいバラ肉チャーシューが色々楽しめてナイス!
 
 ほとんど濃厚豚骨と、高菜等のトッピング、そして替え玉に意識を占有されて印象が薄いのですが、チャーシューも懐かしく好きな味わい。ペラペラと揶揄されようが、京都ラーメンのチャーシューは、薄切り積み重ねが基本。これを一枚一枚剥がして、麺に巻いて食ったり。またシワシワにして、バラの花のように丸めて、口へ放り込むのも楽しい食べ方。時折、メンマとネギを巻き込んで、酒のアテ的に食ってみたりと・・・・・これでも真面目にチャーシューと遊ぼうとすると、忙しいものです。
 

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総じまして、「これも京都ラーメン!?はんなりさ皆無の超驚愕濃厚民思考な一杯!?」と言う感覚!
 
 ハメ外しには最適な一杯かと。ただし食い終わった後の胃もたれ等はありますので、それなりの覚悟は必要です(*´ω`*)。 日々のラーメン活動に、ブレスケアはいつも携帯しておりますが、今後は「胃薬」も加えねばと感じ入った一杯。もう見た目も胃袋も・・・若くはないのだから。そんな自省と秋の気配を感じながら、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   盆過ぎて
   秋の気配か
   空高く
 
 
   風は軽やか
   とんこつ香る
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3371】 ramen case-K (千葉・京成大久保) とりのらぁめん(醤油) 〜大久保商店街にスタイリッシュな風感じさせる、コンテンポラリー醤油麺!

夏休みに宿題を片付けよう〜千葉までぷらっと行ってみた〜
 
 千葉の「海月」で一杯食った帰り道・・・このまま素直に帰宅するのが惜しくて、もう一軒だけ爪痕残して帰ることといたしましょう。迷ったのは、「杉田家」とこちらのお店。海月から近いのは杉田家なのですが、肝心な本店を食ってないのに支店から食うのも如何なものか???。と言うことで、一気に京成大久保まで方針転換してやってまいりました。
 

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 そう言えば、ここに降り立ったのは、二郎京成大久保店以来。休日の暑い夏の日。駅前には24時間営業の海鮮系居酒屋がありまして、昼間っから結構流行ってます。信号待ちの日陰のベンチには、缶酎ハイ持って微睡んでる爺さんが、実にいい味わいを出してます。熱中症にならないでねと心の中で心配しながら、商店街を突き進む。きっと夜の方が活気があるんだろう・・・そんな飲食店が多いです。そんな中、飲食店が集合しているテナントが見受けられ、部分的にラーメン店が集中している一角がある。その奥にあるのが、こちら「ramen case-K」さんです。
 

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 入店すると、周囲と隔絶したような凄く居心地がいい空間が広がります。L字カウンターも使いかって良さげで大きく、テーブル席はファミリーでもカッコよく使えそうです。セルフの水の周りには、紙エプロンを始め色々グッズを丁寧に取り揃えているし、一気に「ここは使える店!」と確信します。
 

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鶏油の色気深い!淡麗系の鮮やかさ!ピッチリ醤油感もナイス!
 
 醤油系の汁そばと、油そばとで多いに迷いました。この日二軒目だったので、胃袋も少し余裕がない状況で「こどもらぁめん」を食いたかったのが本音でした。またビールはハートランドと言うことで、これも迷わせます。結局、油そばだとビールが必須となり腹が膨れすぎると言う理由で、「とりのらぁめん」単品と忖度させていただきました。そんな選び方した麺顔は、こんな感じでした。
 

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 おおお!これは実に品があり全体的にピントがあったようないい緊張感がみなぎる一杯!。完璧のバランス感と食う前からビシビシ感じます。醤油の深みある透明感と、表層がワックスかけたみたいなガラスのような煌めきが素晴らしい。また二種チャーシューも色気ありありな上に、太いメンマの存在感も捨て置けない。旨いに決まってる感じがするね。
 

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 スープをまず味わうと、おおお・・・やっぱり鶏油の色気ある香味が染み渡る。まるでバターが溶けたような分厚いコクを感じると同時に明るく抜ける味わいが実に良いね。京急ならぬ・・・京成沿線で、神奈川系の醤油そばを感じるとは、この意外な展開が面白すぎる。非常に完成度が高いと一口めで確信。
 

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 醤油の輪郭もまさしくイメージ通りで、塩気を感じるんだけど、やはり円やかな鶏エキスとの結びつきを感じますし、円やかな甘みに至ります。鶏ガラとひょっとして丸鶏からとった豊かなベースに、醤油と鶏油のバランスと、ピントが実に巧妙に合っています。また具材の風味も少し移ったりして、ちょっとスパイシーであったり、部分によって味が少し変化するのがいい感じ。
 

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加水やや高めの美しいストレート細麺!麺線と歯応えの流麗さが際立つ!
 
 麺もティピカルな神奈川系を連想します。加水多めと感じますが、密度感はそれほど高くなくてどちらかと言うと熟成と言う雰囲気。なので腰つきがしなやかなのが第一印象。それにストレートさがとても印象的で麺線が美しく、箸でリフトすると揃いがち。よってスープに濡れるだけでなく、スープを吸い込むし、また持ち上げも良さげですから、スープとの一体感がいちいち楽しいのです。
 

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 角麺ですが、平型と言うほどでもない長方形なる角型麺。なのでこの微妙さが舌触りで微妙なニュアンス、シルエットを感じる。前歯の千切りでも傾いてから潰れるような仕草が面白いのです。私の悪いくせは、他客が食ってるものが気になるところ。つけ麺が異様に旨そうだった。昆布水に使っているのか??非常に麺が滑らかそうに啜ってたのが印象的。油そばも良さげだが、つけ麺もいいのか!?。
 

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二種チャーシュー!やや塩気スパイシーな鶏肉と、炙り脂の甘さが揺らめく豚バラ肉
 
 トッピング具材たちは完璧でした。まず鶏肉。脂が少ない淡白な肉質だが、薄い下味の低温浸透が完璧で、歯切れに引っ掛かりなど皆無。思い通りに前歯が肉に突き刺さり、そしてちぎれてゆく。味わいもシンプルかつベストな塩味&軽いスパイス感覚。きっとどんな酒にも合うはず。
 

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 豚肉はバラ肉。軽くバーナーで炙ったよう仕上がりで、これにより肉とつけダレが焦げて一体化し、香ばしさと味わいの深さを両立しています。バラ肉はマグロでいったら大トロの部分が旨いよねー。そして嬉しいことに、バラ肉の周囲は皮の部分をできるだけ残してあったのだった!。豚肉は皮直下の部分が一番甘いのよね〜。まさに信頼できる豚バラ肉チャーシュー。
 

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 メンマもナイスだった!。大胆な材木枕木カットで、繊維質が気になりそうに見えて、シャクリと綺麗に歯切れてゆくから面白い。味わいも同じ醤油ダレの浸透を感じますが、不思議に少しスパイシーな雰囲気もあって、これなら酒が欲しくなる。
 

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総じまして、「大久保商店街にスタイリッシュな風感じさせる、コンテンポラリー醤油麺!」と言う感覚
 
 ついでに寄り道して訪問した流れですが、この店はメインで一軒目で訪問すべきであったとちょっと考え込んでしまったー。これからまだメニューが増えていくみたいだし、ここは秋冬にどんな展開になるのか、定点観測したいと思う次第です。千葉はすごく遠いんだけどー・・・必ずまた来ます。そんな決意を忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   わいがやと
   気楽さ溢る
   街の風
 
 
 
   琥珀醤油の
   香りも流る
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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【今週のラーメン3370】 楽観 青山店 (東京・乃木坂) [日替わり]特製 梅と塩のらぁめん 〜まるでコース料理のメインたるプレゼンス!質実迫力なる日替わり拉麺

いきなりのリニューアルなので慌てて訪問してみた〜
 
 朝何気に「ラーメンデータベース(RDB)」をチェクすると、「楽観 青山店」が新規開店だとの情報ゲット。朝からゾクってして詳しく読んで見ると、「アルス青山」の店名変更だとか・・・。うーん、大体ラーメンの感じを掴んでいたため、どうしようかと悩みましたが、RDB食べログも、店名変更でも未訪問扱いになってしまうことから、悔しいので早速突撃して見ました(見栄っぱりなオレです)。
 

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 でも道中でもう少し突っ込んで、ネット情報検索して見たら、「琥珀・パールのタンメン」がレギュラーであるほか、毎日日替わりメニューがあるとのことで、これなら何だかワクワクしてきたではないか!。当初重い腰を上げたつもりだったけど、開店直後に突撃してしまいました。
 

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 実は今年のお盆休みは、食い過ぎより飲み過ぎがたたりまして、かなり胃袋が食傷気味。アルス時代の「前菜(セルフ方式好きなだけ)」は継続しているようですが・・・・あえてそれはお断りして、ラーメン一本で対峙させていただきました。
 

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清楚な雰囲気の塩気と円やかさ!そしてどこか大人びた落ち着き感
 
 この店は、夜が絶対いいですね。地下の広がりあるスペースですが、とっても天気が良い昼間なのに、雰囲気は夜です。しかも照明が暗いために、今回のiPhone撮影は、ピントが合わせづらく、とても苦労しました。そんな中でなんとか表に出せる撮影に成功したのが、この麺顔です(修正ソフトで明るくしてあります)。
 

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 おおお!なんとも正統派というか清楚な塩ラーメンスタイル。琥珀とパールの中間のようで白醤油のような透明感ある薄琥珀色が、なんとも美味そう。メニュー名の通り、梅は一粒ある一方で白葱がふんだんに盛られています。特製は+200円で、味玉ハーフと肉追加のほか、大判の海苔が2枚投入。割とお得感がある特製ですね。
 

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 まずスープから味わいますが、これが穏やかに鶏ガラ系の旨味を感じさせつつ、円やかな塩気をググッと感じさせます。塩気のキレというより、円やかな輪郭でどこか塩気にも出汁感が広がるイメージ。こういうのは判別に難しい。カエシの雰囲気を感じるのもあり、白出汁、白醤油のようなエッジもあるようなムードです。またチャーシューから滲むのか、豚系のさらっと甘みある旨味も感じだし、更に全体的な落ち着きから節系昆布類などの和風エキスも溶け込んでいるような・・・。
 

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梅を溶かしてみた結果!
 
 色々味わっているうちに、どんどんスープが減ってゆくので、途中から梅を溶かして行きました。この梅は梅酒漬けのように非常に食べやすいのですが、決してそれではなく、紫蘇を抜いて漬けられた梅干しだと思います。砕くとほの甘く、そして酸味が柔らかい。夏のお菓子のような果実感が、何とも言えず上品です。これはひょとして、スープに溶かすのではなく、口休めだったのか・・・は不明。
 

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 多少強引に果肉を割って潰して、レンゲの上で溶かしてゆきました。これにより、スープの風味が激変するわけではありませんが、梅の香りが微かに広がるだけで、スープのコクが分厚く円やかになるようなイメージに展開します。酸っぱくないけど梅の香り・・・。香りだけで味を連想してしまう脳の仕組みをうまく利用されているかもしれません。
 

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微妙にストレート崩れな捩れ感と汁吸込みいい中加水感が素晴らしい麺!
 
 楽観系列は好きなブランドで、全店舗一応回っているはずです。なので、そんなに新しい発見がいつもあるわけではありませんが、やはり馴染んだ味というのはホッとさせるものです。パツパツさはなく、モチモチさも淡い。そんな中加水なイメージですが、前歯の当たりは軽く、スパスパとリズミカルに千切れてくれます。その際感じる麺風味は淡いけど、スープの程よい濡れた浸透が、麺の旨さを高めてくれてるよう。とても食べやすく、物腰柔らかいところから上品にも感じます。
 

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 改めて見ると・・・完璧なストレートでもないんですね。捩れがあったり、ボコボコとした部分も微かにあったりして・・。食ってる最中は美しいストレート麺としか思ってませんでした。
 

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程よい葱トッピングもさることながら、やはり味玉にハズレなし
 
 麺が楽しく一気に啜り食えたのは、実は葱の役割が大きい。特製になると葱も増量してくれるのか、公式twitterが呟いた見本写真よりは、多く感じます。これが麺と絡んで(絡ませて)食らうと、麺の食感とは対極的にザクザクとした噛み心地になるのが快感。たまに間違ってメンマなども混じり噛む合わせると、バキバキザクザクッスクスと乱れた感触になるのが痛快です。
 

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 また味玉はハーフと言えども、見栄えと味の存在感は確か。薄い白出汁に浸った感じがあり、白身の浸透断面を見ると時間をかけ、ストレスをかけてないのがわかります。また卵黄は王道の黄金色に輝き、味わいは熟成としか思いつかな濃密さ。2口で食いましたが、ゆっくり味わいましたので、物足りなさは無かったです。
 
 
 

 

 
一番素朴と感じるのはチャーシュー!柔らかさと香ばしさ!そして汁の吸込み旨味が芳醇!
 
 何だかんだで一番素朴な印象で、うまさもシンプルだったのがチャーシュー。豚の肩ロースかと思える、赤身にサシが入ったような肉です。ほどほどの大きさある断面で、しかも分厚いので食べ応えがあります。これも薄味に染まっていて、甘みは脂身が補強してくれそう。また肉質は淡白でスープを吸い込んで旨味を高めるタイプ。軽い焦げ目の雰囲気とともに、奥歯で噛むとスポンジから吐き出されたように、旨味を口全体に放出してくれます。うまし!
 

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総じまして、「まるでコース料理のメインたるプレゼンス!質実迫力なる日替わり拉麺」と言う感覚
 
 このシステムなら訪問頻度が上がろうとも飽きない以上に、楽しみ度が上がります。まだ新規スタートして一週間も経ってないので、この日替わりが今後どのような広がりを見せるのか、また曜日輪番になるのか不明ですが、再訪問は確実にしたい次第。一人で来るのが勿体無いような店でもあるので、彼女さんなどとデート食などいかがでしょうか?。で、オレは?と言うと・・・嫁が付き合ってくれそうにないので、仕事仲間でも誘ってみるかと考え中。と言う感じで応援気分を忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
 
   空高く
   青さ突き抜く
   青山
 
 
   さやけき風に
   梅塩香る
 
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
PS.最後に猫と遊んでから帰りました

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ではいつものように・・・
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【今週のラーメン3369】 濃麺 海月 (千葉・東千葉) [限定]牛タン中華そば 〜濃密エキス感の中の円やか牛脂!非魚介系の総合力の結晶なる旨さ!

夏休みに宿題を片付けよう〜千葉までぷらっと行ってみた〜
 
 本当は「煮干濃麺HV」を狙って来たのだけど、あいにく未提供の日にぶつかってしまいました。普通の煮干に方向転換するくらいならと、多少拗ね気分で大きく変更し、限定の牛タン中華そばとさせていただきました。この日は、いかにも夏休みって言う客層で、学生さんが多いです。進まない行列中、どうしても並んで食べたいと言う彼ら(中学生?)のご希望を、「子供じゃねぇんだから」と暑さのため邪心が掠めます。しかし「あ!子供だったかー」と考え直す。この暑さと当初の狙いを外したのが、邪心の入り込む隙間を生んだようです。
 

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 今回も暑さ対策はバッチリだった筈なんですが、行列が店に近ずいて折れるところに室外機が置いてある。ここからの熱風が半端なく・・・・遮りようもなくてプチサウナ状態に長時間捕まってしまったから死にそうでした・・・。結局想定以上に店外に並んでしまい、小一時間は待ったため、半袖焼けがまたクッキリと濃くなってしまう。
 

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 思えば・・・個人的に千葉遠征って、相性が悪いのか。アリラン八平に臨休でフラれた時は本当に凹んだし、ラーメン活動最長待ち時間2時間40分は、松戸のとみ田であった。また、京成大久保の二郎も臨休でフラれたことあったっけ・・・。まあ今回は食えるだけましです。
 
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えも言われぬ・・・動物エキスの渦!牛脂の円やかさが実に新鮮な濃密エキス感!
 
 今回迂闊だったのは、水分補給の準備を怠ったこと。炎天下1時間待ちのイライラは、実は自業自得の所業でありました。要らぬ邪心は己に巣食う・・・自省せねばです。そんな感じで席に付いた途端に、お冷を4杯立て続けに飲んでしまって、ポットを空にしてしまいました。ようやく落ち着きを取り戻したところで配膳が完了。それはこんな麺顔でした。
 

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 おおお!牛タン中華そばとは聞いていたが、一番眼を惹くのは「牛脂」。これ見てるだけでスキヤキ感が湧き起こってきます。そして牛タンを忘れそうになってしまったが、ロース肉と錯覚しそうなくらい、とても周囲に溶け込んだタンの存在感がナイスです。スープは醤油ベースでギラついて見えるところに、動物系エキスの濃ゆさを深く感じる。見た目以上にヘビーな第一印象でした。
 

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 最初のスープの一口は、味が濃ゆいな〜という印象。想像通りに牛脂のから甘いニュアンスがあるものの、醤油由来の塩分もそれなりに主張。その後味には微かな酸味すら覚えてしまうかもです。そして鶏ガラと豚骨由来の馴染みの深い動物エキスがしっかりと感じ取れる。濁りの無いタイプで胃もたれは少なそう。味は全体的に濃ゆめなのに、するすると魔力的に飲み干してしまいます。
 

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 ただし牛エキスも芳醇で、単純に何系と区分できない。牛骨ラーメンのようなあっさり感は無く、牛脂が溶け出している影響が大きいのか?。牛脂は醤油に染まってトパーズのような輝きなので、視覚から牛エキスの刷り込みを感じます。結局この牛脂の印象で牛がメインに感じてしまうけど、牛・豚・鶏の動物系の総合力を感じる図太いコクが、このスープの真骨頂と言えましょう。
 

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重厚なエキスをがっつり受け止める低加水中細麺の風味良さ!
 
 濃厚煮干し麺でよくお目にかかる加水低めのパツパツ麺。印象的には、一回り太い印象を受けるストレート細麺です。角が膨れて丸っぽく感じる口当たりと舌触りが、とっても印象的。濃厚トリプル動物系のエキスに負けない風味の良さで楽しませてくれます。密度は高いのだけど、剛麺とまでは行かないほどよさがありますから、これは油そば風の和え麺にも大いに期待が持てます。今回の遠征では二軒目を狙ってましたので、自重しましたが・・・次回は濃厚煮干しで爆食いしたいと心に決めました。
 

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 箸でリフトしても芯が強くて太いから、麺同士があまり寄り添ったりしません。なのであまりスープの持ち上げが良いとは言えませんが、濡れる程度で十分なエキス感ですから、これまた絶妙といったバランス感でしょうか。一番秀逸だったのは、牛脂を少しレンゲに乗せて、そこに麺をすくい上げて諸共すすり食うと言うやつ。麺の豊かな風合いに、牛脂の円やかさが咀嚼の度に打ち込まれるように馴染んでいく旨さが格別です。今更ですがこの牛脂は色々と楽しみ方が豊富で頼もしいトッピングですね。
 

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まさにタンシチューの如しの柔らかさ!箸で千切れるとはこのこと!
 
 写真では分かりにくいですが、実は二種の肉がありました。スライス状の豚肩ロースのチャーシュー。これは醤油だれを吸い込んで、とても味が濃く感じつつもさらりと食える好印象な質感。続いて食う牛タンは、待ったく違う歯ごたえで、その変化も楽しい部分です。
 

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 この牛タンがすげー。タンシチューに出て来るような、箸で裂けるほど柔らかい仕上がり。スポンジのようにスープエキスも吸い込み、味が結構複雑なれど、タンの滋味をにじませる・・・そんな深い味わい。肉厚なタンですが、折り畳めるほど柔らかく裂けやすい。これはご飯にも合うと思うけど、酒と合わせたい仕上がり感です。こちらは酒は発泡酒を現金でコールするシステムだとか・・・。ちょっとこの暑さで店外で待ているお客さんを考えると・・・・まったりと過ごすにも申し訳なく。酒はまた次回とさせていただきました。
 
 
 
総じまして、「濃密エキス感の中の円やか牛脂!非魚介系の総合力の結晶なる旨さ!」と言う感覚
 
 
 煮干濃麺は食い逃したものの、それはそれで、滅多に食えないいいもの得た充実感はありありでした。これなら、ますます煮干にも期待が高まりますし、秋ごろに時間を作ってまたゆっくりと訪問したいと思います。できれば大人の時間帯でまったりと過ごしたいー。そんな期待を高めつつ、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   うだうだと
   やる事無くて
   ぶらぶらと
 
 
   トロトロ牛脂
   ゆらゆら海月
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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日本クラゲ大図鑑

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【今週のラーメン3368】 麺屋 猪一 離れ (京都・四条) 追い鰹そば 〜創作意欲に燃える京風!ネオ白出汁そば!

京都のモダニズム和風ラーメン!新たな京都ラーメンの躍動!?
 
 京都五山送り火の日に、普通に営業してる店なんてないと思い込んでたら、実は結構あるのですね。Twitterで何気に探してみたらゾクゾクと情報がつかめまして、東京に戻るついでに一杯引っ掛けて来ました。そんな気分で「四条」界隈に出没です。
 
 

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 今回の狙いは「猪一 離れ」さん。四条寺町界隈にある店のセカンド展開でして、当然本店の味を気に入っての訪問。なぜ本店を気に入ってると言うと、「本気の京風」なる味わいが素晴らしいからです。一般的に京都ラーメンはこってり!と言う認識がすでに広まり、それにエキセントリックに流れるのも歓迎です。しかし、この展開は、いわゆる想像しやすい「京風」に感じさせながらも、その上質さがいいのです。決して観光地にありがちな、「なんちゃって京風」とは違いが明らかなのだから。
 
 
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 帰りの新幹線の時間都合からあまり余裕なく、開店時間を狙ってみましたら、ちょうどカウンターが埋まった程度でラッキーでした。作りはいかにも小料理屋的な店箱。余裕あるスペースがいい感じで、板前的な料理人がキビキビと動いてます。京男と言うのもかっこいいですなー。実はメニューがラーメン以外にとても豊富で、ここは夜の部に楽しむべき店ですよ。予習不足でしたー。
 

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まさにお出汁を味わうような澄み切った上質感!はんなり魚介に薬味の儚い旨味!
 
 接客は飲食業の基本。いや命。ちょっとカタコトかな?と思える研修中の女子が、一生懸命であり、また心がこもってます。こちらは、配膳の際にちょっとした説明があるようでして、薬味の「スダチ」を後半にお好みでどうぞ・・・と言うのが実に好意的。心が緩みますー(すけべな意味でない)。そんな麺顔はこんな感じ。
 

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 おおお!京都に来て良かったーと思わせる、上質感とはんなりさ、そして明るさと優しさが溢れる麺顔ではありませんか!。和食屋が本気でらーめん作ったらこんな感じになるのだろうか。見栄えの美しさには、ラーメンを忘れさせないところもポイントです。出汁が透明のようで霞んでおり、トッピングの随所に気の配りようが伺え、迫力がまざまざ。この一杯は別に「特製」ではありません。デフォルトメニューで価格は800円。コスパの良さも随分と光る!。
 

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 スープがアニマルオフなのだ!。チャーシューから滲むエキスは多少あっても、いかにも和出汁のフィーリング。塩らーめんではなく、白醤油ベースの出汁は、メニュー名の通り鰹エキスがふんだんに入っております。なので私個人的に京都で生まれ育った身としては、「おうどん」の出汁を少なからず連想します。うどんに白醤油なんて使わないのですが・・・。醤油系でイメージしやすいカエシが実に低い。塩気があるのかと思えるほどに、芳醇な甘みに包まれます。しかし甘ったるくは決してなく、昆布を主体とする乾物の出汁が深く滲むイメージ。
 

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 かと言って魚介エキスプンプンと言った出しゃばりがない。一番出汁をすすっているような、華やかかで、はんなりとした優雅さに包まれます。味が少しヴィヴィッドに感じる部分は、薬味の弾ける風味や滲み出る味わいでしょうか・・・。例えば白髪ネギの甘さと清涼感が、この出汁では如実に感じられると言う展開ですよ。
 

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 スダチを投入して見ましょう。それは柚子胡椒にようにすぐに味が現れる訳ではありません。しばらく間を置いてから、香りから感じる広がり。香りを感じたところでほのかな酸味を感じ、それが白出汁に微妙な変化を感じさせます。そのままだと通り過ぎてしまうような広がりかもしれない。
 

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 テーブルセットの中から、私は「粉山椒」をチョイスしました。やはり「おうどん出汁」イメージだったから、京風ならこれでしょう!。山椒の薬味が微妙に出汁の元となり、華やかさが増しますから・・・好きなんです。幼少の頃からこの粉山椒が好きなので、依怙贔屓してしまう味かもしれませんが。
 
 

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出汁を吸いきった椀物煮麺のようなしなやかさ!クスクスと切れ込む仕草は女性的細麺!
 
 実は、白出汁よりもこの麺の方が、京風の凄みを表現しているかもしれない・・・。どこの製麺所かと店内キョロキョロして麺箱探しましたが(怪しいラヲタ丸出し)、不明でした。これは、この出汁とベストマッチと言うか、この組み合わせしかないだろう!と言う遭遇。デフォルメした例えが許されるなら・・・、椀物の中に泳ぐ「にゅうめん(煮麺)」の如しと言った感覚か。
 

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 口当たりがまず、ツルツルでしなやか、そしてライト。多加水と言うより、随分と汁を吸い込んだような膨らみと丸みを感じる印象。ですが決して「伸びた麺ではない!」と強調しときます!。
 

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 出汁を味わうための麺と言い切ろうか・・・まだ迷ってます。汁を吸い込むばかりでなく、割と麺が揃い易く、後半になるとスープの持ち上げが半端ない!。しかし、スパスパと切れ込む前歯の千切りが、儚くも優雅。密度感が低くてグルテンの風合いのアピール少ないはずが、ほのかな麺風合いがありなむか・・・。この部分は非常に観念的なので、あしからず。とにかく全体感は期待を裏切りません!。
 
 
 
し放置したしゃぶしゃぶ肉のように〜柔らかトロトロなスライス肩ロース肉!
 
 ご立派なチャーシューで手が混んでいるはずなのに、「しゃぶしゃぶ肉」に例えるのは失礼!。実は・・・実家で宴会となれば、しゃぶしゃぶが定番なので、つい思い立っただけ。・・・・いやそうか?それだけでもない!。ふわふわな繊維質で、複雑な階層をなす脂肪分がナイス!!!。半レアチャーシューと思うけど、香りが飛ばない程度の絶妙温度感の白出汁に浸って、ミディアム峠越えの色合いです。
 

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 これを先入観なしに食らうと、脂身のとろける旨さが絶品。スープが「アニマル・オフ」だろうから、逆にこれに浸すと動物系脂旨味が際立つのだ!。マジかよ・・・・これは唸るしかない。白出汁!麺!と京風局地な展開の中、この対極にあるチャーシューが泣ける旨さ!。もっとくれ・・・・と心底思うけど、ゆっくりしている時間はない。これ食ったあと55分後には、東京行き「のぞみ2●●号」に新幹線に乗らねばならないのだから・・・。
 
 
 
 
メンマでなく「筍の煮物」が嬉しい〜!しかも味玉にハズレなし!
 
 京都と筍の関わり合いは深いっす。エジソンが電球を発明したときに使った「フィラメント」は、京都の竹なのだと、小学理科の授業で叩き込まれた京都市立の小学生。いまでもそうなのでしょうか。また、昔は、生の筍が普通に八百屋で売られていて、自宅で米糠と共に煮てアク抜きなどを手伝ってた子供の頃のオレです。そんな体験から、「先っぽの筍」なんて滅多に食えるものではなく(その部分は親父が食う権利あり)、貴重さが身に染みてる。なのに、平成最後の夏の現代では、その先っぽだけが、量産的にラーメンのトッピングに乗ってるのが・・・本当に不可思議でなりません。
 

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 つい熱くなってしまった筍の記憶。当時は若竹煮で食らう機会が多く、このように出汁醤油でしっかりと煮付けられた筍は印象に薄いです。その反面斬新ですが、この味付け理由は「メンマ」をオマージュしているのでしょうか。割とくっきりとした味わいで、酒のツマミにもなりそうです。
 
 
 そして味玉。ハーフサイズだけど、あるだけで嬉しい。君(黄身)がいるだけで、心が強くなれる。定番です(何のだ?)。割と浅い漬け込みを感じる印象ですが、これは白出汁ともろとも流し込むように口に運ぶのがいいでしょう。白出汁の甘みと卵黄の熟成した旨味が、チュルンと一体化した感覚で食いきれる。舌にまとわり過ぎない卵黄の旨味と言うのも、はんなりとした旨さですね。
 

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総じまして、「創作意欲に燃える京風!ネオ白出汁そば!」と言う感覚。
 
  京都生まれの私としては、むやみに京風と言う言葉を使いたくないけど、これには脱帽するしかないですよ。ラーメンソウルもしっかりと守っているところも秀逸。「こってり系」だけでない新しい京都ラーメンを築き上げていただきたいと、強く思います。京都(実家)は、盆と正月にしか来れないけど、少ない機会を利用して、長く追い続けられればなと・・・期待です。そんな感動と期待を忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように絞めたいと思います!。
 
 
 
   湿る風
   雨の送り火
   しとしとと
 
 
 
   帰省最後に
   啜る白出汁
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
YouTubeにまとめてみたよ!

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