ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン720】 中華そば ふくみみ (東京・府中) 特製中華そば

【府中の杜に、意中の名店めっけ!】

 なんでか知らんが、府中には地縁があるのです。お隣の多摩市にも住んでた事もあり、京王本線は何年も通い慣れた通勤路。ほんまに10年ぶりに京王電車に乗りましたが・・・相変わらず、途中でスピードがもたつくのね(笑)。ちょっぴり懐かしさもあるのですが、府中への外出ついてに麺を食わんと欲して、もう相当前からロックオンしているこちら「ふくみみ」さんに突撃です。甲州街道の幅の狭さも相変わらずやけど、大型ホームセンターやら家電量販店などが進出しているのが時の流れを感じさせます。そんな風景の少しはずれの、住宅街の一角に存在してまして、若夫婦の営業スタイルで、店内も清潔。客層も、地元民ばっかりというアットホームな雰囲気で、順番待ちしてもイラつくことが皆無のようです。主婦のちょっとしたお昼ご飯としても、ご利用の様子。女将さんと女性客とのやりとりも、まるで公園の会話のように穏やかで仲良さそうです。特製中華そばの食券を渡し、あまりにも緊張を必要としないため、眠気が襲って来ますわ・・・・。そんなこんなで、着席6〜7分後には配膳完了!いざ対峙です。




【甘コク醤油!琥珀色がキラキラと漂う懐古系スープが素敵!】

 それにしても、普通の中華そばで550円というのが良心的です。昼だけ営業という制限もあり、あんたやっぱり儲ける気おまへんやろ?と問いかけたくもなります。なので、今回は贅沢をして特製にして750円!。どないな品質な一品がでてくるかが、価格面からも楽しみでしたが、配膳の瞬間!この、琥珀色した透明系ブラウンには・・・・、

 「うん!こいつ・・・やる奴やと思てたけど、ここまでやるとは思てへんかったわ!」

 と崇高系なビジュアルに胸が既にドキドキです。しかし・・・崇高系というより、若干「懐古系(勝手に命名)」というニュアンスも深いんですよね・・・。煮玉子の様子、メンマの色合いがそう思わせるのか?ま、ええわとスープを味わうために、レンゲの進水式を始めます・・・。して、その味わいはというと・・・

 「まったり上品の鶏清湯系のスープに甘めの魚介が滲んでええやん!」
 「カエシも妙に甘塩っぽく感じるエッジングが・・・郷愁をそそるやん!」

 ・・・まぁ、たて続けにそんな言葉が頭をかけぬけましたね・・・。とにかく、この色合いから、いかにも東京風な醤油カエシがスパーーーと切れ渡る淡麗系を想像したのですが、最初の一口で大間違い!実にコク豊かに鶏コクと思える脂の澄んだニュアンスがぶわーっと広がります。と同時に追いかけるように、ウルメ鰯か何なのか、さっぱりわからんが、甘みが広がります。そして、続いて醤油のカエシが丸く広がるという時間差攻撃です。

 また、トッピングのネギみじん切りがまたスープにクルトンみたいに、細かく散らばります。このネギの甘みも、歯ごたえを感じるときに甘みのニュアンスをたたえるし、単に色合いや、御つきあいであるトッピングじゃありませんわな・・・。トッピングと言えば、岩のりも若干あって、これをスープの中に少し感じる部分とブチ当たるところがあります。これもまたちょっとした、味のクリッピングポイントでして、最後までスープを飽きることがありません。実に質実としていて・・・それでいて甘みが特徴的なスープ。本当は、○○節がどうのこうのと・・・書き連ねたいところですが、駄舌と知識不足なゆえにご容赦ください。

 ※味のグラデーション:鶏清湯系コク>魚介系甘み>醤油カエシ>ネギ・岩のり等トッピング影響



【ハードスペック極細麺!】

 スープの甘みにも度肝を抜かれましたが、何といってもこちらの特徴は、麺ではないでしょうか? 見栄えの美しさは絶品です。太さサイズで言えば冷麦か・・・。しかし、その見栄えだけのハードさはちょと冷麺とすら感じるシャープさがなんとも言えません。粋で細身できりっとした日本女性を連想させます。

 「細いということだけでも・・・旨く感じてしまうのだろうか・・・」

 ちょっと自分に自信が持てませんが、例えるなら、毎日使う箸でもいつもより先っぽ細めのものを使って、白米を食すると・・・・なぜか、一段上の美味しさに感じるって言う体験。それと、どこか似た連想してしまう・・・・。加水は中から多かと察しますが、それでも潰し込みが効いたハイスペックな歯ごたえを感じる!その上に、極細と感じるニュアンスが、なおさらその上を行く・・・歯ごたえを感じてなりませんわ・・・。 

 割と角ばった麺が、前歯で千切り出すときに、サイコロが揃うような気持ちよさと、スパスパと短いタイミングで切れる感覚が痛快。汁を多く持ち上げて味豊かにスープとからむ。細くても束になった麺がまとめて奥歯ですり潰され、あとは胃に落ちてゆくだけ・・・。この言い古した一連の流れが、とにかく心よいのです。

 ※麺の感覚:スベリが楽しい、前歯で一本一本がクツリクツリと揃って千切れる感覚が楽しい
 ※麺の形状:細めで美しいストレート麺、角が立った正方形な切り口、冷麦サイズなその麺の流れ方


【柔らかくて美味しい腕肉チャーシュー!その他、役者がそろってます!】

 チャーシューがデカくて3枚ほど入ってますが、これで750円は安いわな!脂の程よく抜けた・・・腕肉っぽい部位だと推察しますがあまり自信なし・・・。しっかりと詰まった肉質のようで、これまた程よくほぐれます。醤油っぽくない味付けでして、肉本来の味を噛み締められるはず・・・。旨しです。

 また存在感ある味玉も魅力的ですよね!見た目から深く味つきが滲んでいるのが分かります。黄身は周囲が半ゲル状、中に向かって行くいつれジェル状に変化してゆきます。この切り口のごつごつ感がまた手を抜いていません。メンマは、昔懐かしな・・・少しフニャっとして最後にコリっ!とくるタイプで薄味で長め。あと、刻みネギは、具とか薬味とか言うより、スープの一部のような気もしないでもないですが・・・。

 ※具のおさらい:チャーシュー(うで?)3枚、味玉M玉1個、メンマ、ネギみじん切り



 総じまして、低価格・高品質はいうまでもなく、なんとなく突抜け感のある崇高系と、どこかほっとする懐古系もあわせもった不思議な一杯・・・という感じですかね。アタクシは、こちらの客層がみな人の良さそうなのがとても印象的でして、そういうのは、店の雰囲気が伝播したもんやと思うのね・・・。今日は、一杯だけのつきあいやったけど、例えば、本日となりにおすわりになった妊婦のお客さんへの、やさしい心配りなどたまたま見受けられましたし・・・・、そういう当たり前な接し方が雰囲気に出とるのやろと思うのです。これからも、この感じで地元密着型で頑張ってもらいたいですね・・・・・。なので詠います!

  客和む
  地元密着
  ふくみみや

  府中の杜に
  うまき麺あり

お粗末!(今回難しかった・・・・)ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。


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