ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン719】 べんてん (東京・高田馬場) 塩らーめん

【 今宵はエキストリームな一杯を攻めてみました 〜高田馬場編〜 】

 アタクシの弱点は、池袋・高田馬場辺りの攻めが弱いところです。内々に気づいてはいたのですが、アタクシのラーメンブレイン「関東ラー友」は、すでにお見通しでして、夏頃にあまりにもズバリ!と指摘され、カチンと来たことを思い出しました。喧嘩するほど仲がいいと申しましますが、これでも結構、奴とはラーメンで意見がちがったりして、対立したことがあります。大阪・千里の牛の麺とか、大阪・高槻駅前の名店など・・・「何言うてんねん」などエエ歳しながら、意見の違いに本音のぶつけ合いですわ(笑)。そんな奴の・・・・「おまえ、べんてん、行ってへんのん??」・・・と、冗談込めて小馬鹿にした顔が・・・山手線で帰宅中にふと思い出しました。・・・「おのれ〜関東ラー友!、その誘いのったらぁ〜!」と一人で喧嘩を買った次第。奴にしても、ええ迷惑な話ですな。時効もええとこ・・・・覚えてるわけおまへんがな(爆)。そんな勢いで行ったため、予習不足でえらい目にあいましたわ・・・・。



【どこ並んだらええねん!いつ店に入ったらええねん!】

 電池切れでスマホも死んでた・・・。後からネットで調べれば、この店の流儀というか決まり事がしっかりとのってるのね。訪問時、扉を開けると中でも二人ほど立ちながら待ってて、それに続こうとしたら、外で待てと言われた。あ・・・そういうシステムなのねと外に出ると、妙な集団が川沿いに並んでいるのが目に入り…暗がりから痛い視線を感じます。「!こっちが列ということやね!!」と0.01秒で行列先頭兄さんの言いたいことをテレパシーで感じましたよ!で・・・そんな感じで無事行列に連結できて一旦は安堵です。

 しかし、しばらくして、一人店内から出て来て、一人づつ自発的に店へと黙って入って行く・・・・というシステムが、田舎もんでっさかい理解できず、アタクシの番になったのが気づかなかった。すると、店の一部小窓が一つだけ解放されていて、そこから10メートル先の店外のアタクシめがけて、ご店主が何かを叫んでいる・・・・。口パクだけが見て取れる・・・・がさっぱりわからん!10秒ほどたってから・・・・「オレ?オレ??」と指でジェスチャーすると、「うん!うん!」と強くうなずくではないか! 入ってこいと言うとんのや・・・・とそのとき気づきました。あーー、関東ラー友にこんなドタバタを見せなくてよかったわ(ここでバラしてるが・・・)。




【どんだけ多いねん・・・・知らんかった、麺のシステム】

 あーーー、やっと座れた一番右端の席!あーーーすきま風がすずしぃ〜!いや寒い。今日から急に寒くなったからね・・・・。着席するなり「美味しい 塩ラーメン 850円」の可愛いPOPが目に入りましたんで、もうそれに決まりです。安堵しながら、暇つぶしでメニュー表でも撮影したろかと探したところ・・・・

 「並で通常店の2倍はあります」

 !!!との恐ろしい文字が可愛く書いてあったにに気づく!およよ!ま、食えん事ないけど・・・食傷気味やったさかい塩ラーメンにしたのに、そんなんありかと愕然としました。すでに・・大釜で茹でてる光景を目にして、やっぱり半分にしてと言う勇気がありませんでした。大釜で一気に2〜3人分を茹で、平ざるであげるというスタイル。東京では久しぶりに見ました。中々・・・・若いスタフですが、本格的やなと、麺への期待が高まるのを覚えました。




【さらに塩ラーメンかどうかも分からないのだ・・・・】

 あー今日は最高にどこまでも田舎もんだった・・・。出て来た一杯が添付の写真。これ・・・最初見たとき、塩ラーメンに見えませんでした。黙って配膳されたら、ちょっとこれホンマに塩ラーメン?と聞きたいところだが、「満面の笑み」をたたえて、「塩らーめんです、おまちどおさまでした!」と持って来るから・・・・間違いないのでしょう!はい・・・・アタクシここで覚悟を決めました。この時やっと、いつものラーメンレビュアーの顔になれたような気がいたします。ここで早速本業モードに突入なのです!



【濃厚こってりワールドの塩王子様なのだ!】

 命名の理由は特にありません。たまたま、今度「映画 怪物くん」に子供を連れて行くから思いついただけ・・。しかし、そういう例えもしたくなりまんがな!どう見てもこれ「ライト系豚骨魚介」にしか見えまへんがな!などと、こころの中でブツブツいう自分がおりますが、習性のため・・レンゲを沈めて濃度チェックをしてみます。すると・・・

 「おう?意外なほど透明度があるやんか!」

 実に不可思議なスープです。深く濁って見えたそのスープは、レンゲではわりと透明度があり、塩ラーメンと表現する理屈がハッキリとって分かるのです。なるほど・・・・すべては基準が濃厚系なのだとこのとき認識。パラメーターを自動変換させるのでした(うそです)。で、味わいだしますと・・・・

 「豚煮出しな動物系もあるけど・・魚介がしっかり効いた塩味やんか!」
 「おお!しかも・・・この香味油は何ぞ!清々しいし、食欲そそりまくりやん!」

 ・・・立て続けに2連発な感動を与えてくれます。特に、ネギ油か、ニンニク油か知らんけど、この爽やかな香味油は何ぞと今でも恋いこがれる風合いです。この油は旨し!誰か正体知ってる人いたら教えてください。そして、ベースのスープですが、ベースの動物系もしっかりしており、また表面のラードが強く動物系を感じさせますが、それにしても、魚介が立ちますし、スパイス系なエッジングが印象的です。このスパイス系なエッジング部分が、アタクシ個人的には、「塩ラーメン」と感じ取れる部分でした。

 一味もある?かないか??・・・しかしこのコショウ感覚と塩感覚のせめぎ合いが実に旨いと感じさせます。このせめぎ合いに、香味油が覆い被さる構図でして・・・・これは、大衆的な麺顔に反して、実は巧妙なテクニックかもしれませんな。濃厚に見えて、キッチリ後で喉が渇くのだけど、香味とスパイス塩のエッジングで、ぐいぐいと食わせる・・・・。ドカンと刺激を求めるラーメン好きにはたまらん味の構成! なるほど・・・関東ラー友が好きというわけだ。そして、アタクシと時折対立するわけだと・・・・このとき改めて考えましたわ・・・。

 ※味のグラデーション:ライト豚骨+魚介(苦み排除)>スパイス系>塩ダレ>香味油(ネギ油?)>その他



【スープのおかげもあってか、するすると胃に全部おさまりましたわ・・・】

 麺は、2倍であっても何とかなるか・・と思ってたんですが、このスープの濃さで前半三分の一は、心が折れかけておりました。体調的にも優れなかったのでしょうね・・・・。しかし、スープにやられたと思いきや、このスープの助けでぐいぐいと食わせてもらった気がいたします。

 「いい麺をおなか一杯食していただきたい・・・・そんなコンセプトの店やねきっと・・・」

 と、そう思ってます。麺は中々、良くある自家製麺的な高品質と感じます。健康的な白い黄色したストレート麺で、生麺の状態がカウンターから丸見えですが、いかにも健康的で、旨そうです。それを、えいやっと大ざる一杯の麺を腕の肘あたりまでつかって大きくほぐし、熱々釜へ投入し、まぜまぜ・・・・いかにもその一連の行程だけでも旨そうです。ひらざるで素早く水気をとり、さささーっと配膳する様をみました。

 加水は中程度でよくあるクッチリ感、前歯のスパスパする感覚も気持ちよく、もっちりというより、クシり!とする歯ごたえが印象的。スベリもそこそこあるほうです。ほぼ切り口が長方形で、角が茹でふくれあがって丸みを帯びています。外側部分と内側部分でクッシリ度があまり差がなく、ほぼ均一的に噛みちぎれます。麺の密度というか・・・潰し込みもそこそこあるのですが、お腹に苦しくはありましたものの、最後まで熱ダレすることなく、美味しくいただくことができました。食傷気味でもこれだけグイグイ食わすのですから、腹ぺこな学生さんたちだったら、垂涎な一杯、麺なのでしょうね・・・。

 ※麺の感覚:中加水で均一なクッシリ感、そとのスベリは普通程度、麺の潰し込みは標準やや高め
 ※麺の形状:長方形の切り口なストレート、白めな黄色、少し膨れた感じするが角が少し立つ感じ



【焦がした油?も良い影響だ!】

 具のメインは、大ぶりなチャーシューです。なかなか、ピンクな色合いが旨そうで、程よく油が抜けたもも肉のようなクッシリ弾力が魅力です。改めて麺顔を冒頭で見てみると・・・・・熱い油で焦げたようなニュアンスを発見・・・。実態は不明。香味油の仕業か・・・・チャーシューも一部変色しているのが伺えます。スープの表面も焦げた一部が漂う部分も見受けられます。個人的には、勝手な想像で・・・フレッシュ生姜に熱いネギ油のようなものをぶっかけたら、あの香味がえら得るのではと推察いたします。トッピングの薬味のネギと生姜の千切り・・・・・これを見た、アタクシの推察でございます。

 一方、海苔のメンマは、実に一般的で、特徴を表現するにも困ってしまうな・・・。メンマの柔らかいところと、やや固いところが入り交じる一般品とこの際言い切ってしまおう。しかし、思えばこれだけの具材なんですね・・・。麺顔が賑やかそうに見えて実はシンプルな一品なのかもしれません。

 ※具のおさらい:でかチャーシュー一枚(もも?うで?)、ネギ小口切りこんもり、細短冊生姜、のり、メンマ



 総じまして、どうしてもこの地は、早稲田のお膝元!かつて関西でS台予備校早慶コースに席をおいておきながら、経済的理由で受験すらできなかった早稲田は、あこがれでしたわ・・・。そんなあこがれの地のラーメン店は、今日も学生さん年代の若者が今日も押し寄せ、田舎もののオッサンの肩身をより狭くさせるのでした。しかし、実は、全体的にご店主も、また行列中の学生さんやカップル達も、フレンドリーに感じ取れまして・・・この点だけは、この場で強調しておきます。今回、とてもドタバタした体験でして、レビューも荒れた内容になりましたが、ご容赦ください。なので詠います。

  腹一杯
  食らう笑顔に
  囲まれて

  苦しむ胃袋
  微笑む弁天

お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。


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