ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1169】 中華そば ひびき (東京・府中) 特製ひびき


 ツバメが帰って来て巣を築き子育てを始める季節。一年の中で一番躍動感に満ちる時期ですな。いろいろありまして、個人的には二年ぶりに感じる季節感のような気がします。今は、暇をぶっこいているようにも感じますが、それなりに仲間が増えて、意思疎通も今のところいい感じです。何事もチームでやることが大切で、それをどういう方向にもってゆき、モチベーションをキープするかということが、今のところは出来ていると感じます。さて、これからが大事でして、剣が峰を越えなければなりません。仲間内でキックオフなる飲み会を実施し、これまでにない痛飲をしてしまって・・・・。


   ものすごく飲み過ぎで頭が痛い(反省・・・・)。


 ・・・・などと考えながら、チャリをこいで府中くんだりまでサイクリングです。人間ってのは不条理なもんです。水と何か胃袋に入れて、新陳代謝を促す!アセトアルデヒドの分解促進の為に、ラーメンでも食するのです(言い訳〜♪)。

  




【スープ:サラサラしながらも甘みがやさしく広がる丁寧な醤油感】


<醤油ダレの甘みが・・・優しく広がりじっとり感じる>


 一杯一杯にとても丁寧に作成にあたっているのが分かります。ご店主の厨房の作業を見れば見るほどに。ご夫婦間の分業がしっかりしていて、トッピングと配膳は、女将さん。その他はご店主。生産ロットは、来客ユニット単位が基本のようで、決して2組4人分を一度に作るということはなさそう・・・。オーダーの受け取りミスがあっても、次の客ロットと合わせて作るということはなく、一麺一魂!という感じがあって丁寧です。


 ま、正直言って少し待たされた感はあるのですが、配膳された麺顔見るとそういう邪推が吹っ飛びます。実に誠実そうな麺顔じゃありませんか!きっちり纏まっている。そんな感覚のままレンゲを取りスープを啜り出します。するとその第一印象は、「甘み先行のマイルド感!」という感覚。醤油のカエシ感とか発酵由来の酸味とか・・・そういった刺激的なエッジングは一切排除したかのような円やかさが口の中に広がります。


 そしてその甘みですが、節回しの奥深さを感じますね〜。魚介のエグミは一切なく、節系の芳醇な甘みが一面に広がります。味醂にも感じるほどに、じわーっとやさしく広がる甘味。これは、ラーメン敬遠派などなたにでも、やさしく語りかけるような柔らかさです。醤油ラーメンというイメージを感じさせないほどに、やさしいスープ。この日、このタイミングで、他客はそろいにそろって熟年ご夫婦2人組ばかりの4組。大抵夫婦で食べに行くときは嫁さんの趣向に合わさせられるのですが、これなら・・・ウチのヤツも納得いきそう(笑)。





<サラサラした豚鶏コク、ラード感薄くあっさりとした仕上がり>


 とにかく重くないスープがいいね!ラードが表面にはりついてキラキラ光るのも結構好きなのだけど、この一杯の表層は、緩い鶏油か鶏ガラの油のようなペイズリー文様の油が薄く漂います。それがまたキレイ! ラード感がそう感じないので、あっさりとした仕上がり具合がとても、とっつき易いと言えましょう。


 とにかくあっさりした甘コク!それゆえ・・・スープの熱でトッピングから滲みでる味が徐々にベーススープに滲み出て、味が時間の経過と共に変化してゆくのが分かるほど。特に、チャーシューから滲み出る油の旨味が後半かなり染出して、結構旨味が重なってゆきます。







【麺:風流にも感じる全粒粉の斑点!すべすべで感覚が楽しい!】


<全粒粉配合の加水高めな極細麺の歯応えがクチリ!>


 麺をリフトアップして・・・「お!」という軽い驚き。それは、地肌の斑点!全粒粉が軽く配合されているタイプやね!全体のテカり具合からして、多加水細めなストレート麺。これも中々好きなタイプです。たまらず前歯で感覚を探ると、スパスパと切れ込みながらも、淡い反発あり。クチリクチリと感じまして、細めなため汁の浸透もそこそこ感じる。 全粒粉の風合いまで感じるセンサーを体内には持ち合わせておりませんが、見映えって大事なもので、それだけど風流にも感じてしまう。奥歯での感覚も、束になってやや反発が或る程度。汁もそこそこ吸い出してしなやか。当初、玉ねぎ微塵のトッピングがあることと、きりりとした醤油感ゆえに「八王子系を意識?」と邪推したものの、この麺の風合いは少しそれとは違うかな・・・。ともかく、圧延の強さ、潰し込みの高さ、麺密度など、平均的かそれ以下のやさしい物腰。低加水好きなラヲタ系ではなく、広く愛されやすいキャラクターを感じますね〜。




<高速にスベりてすすり上げが楽しい!>


 とにかく・・・最高にスベルね!麺同士が吸い寄せられるようにパラレルに引っ付き合い、そして束になりやすい。スープが良い感じで癒着しており、それをまとめてすすり上げると・・・非常にスベルのであります。この感覚が楽しい!玉ねぎ微塵は、あまり麺に貼り付かないものの、まれに絡まれてくる微塵を奥歯で見つけては、一緒くたに咀嚼したときにシャリシャリ感が、麺のツルツル感とまた対極的にも感じ、口内がリズミカルでこれまた楽しい!







【具:どのパーツにも丁寧さが伺えて味わいが深い】


<味玉の味わいがとても濃厚!旨し!>


 味玉の味わいが深かったわ〜・・・というのがとても印象的なのです。白身も全体的に味が染み込んでるのが分かるし、それが黄身にも行き渡っているようなのが断面をみても分かる。そして味わいは、醤油ダレの塩気よりは、「出汁の甘み」が先行。つまり甘い味玉という印象でして、それがスープと一緒にからむと、味が二段階にも感じて深い・・・・。


 黄身のカスカス部分からトロトロ部分にまで、断続的に切れ目無く変化してゆくところが、また見ていて飽きない。黄身がトロッとしている部分を敢えて前歯で噛み切り、2度に分けて食う。一度で食べきってしまうのは勿体なくも感じたから。




<丁寧さが伺えるバラロール肉!味の統一感あり!>


 バラ肉チャーシューがまたホロホロと崩れるほど柔らかい。そして肉厚なのも丁度よい。味わいとしては香ばしい醤油ダレ風味というより、ある意味角煮を連想するがごとく、甘みが広がる煮付け状態であり、スープとのマッチングも感じる。そして、少し前に食べた味玉とも味の統一感があり、タレの染み込み具合の丁寧さを改めて感じる。これは飯よりも、一品で食うか、ラーメントッピングとして食ったほうが旨そうだと感じたりする。




<海苔、メンマ、玉ねぎ微塵・・・どれも品質香る・・・>


 ほかの具もなかなか好印象でありました。海苔もいつも以上に風味良く感じたし旨し!磯の香りすら覚えましたよ!そしてメンマも、甘めの出汁にも良く合っている。一本一本確かめるように味わいながら食い続けたけど、残念なところや、固過ぎる歯応えは一切なし。玉ねぎも苦みなく甘い。水に浸したあく抜きと、水切りの丁寧さをしっかりと感じる。







  総じまして、すごく優しく、実直で丁寧な感覚が溢れる一杯という感じがいたします。ご店主ご夫婦の人柄を写し取ったかのような雰囲気がいなと思いました。そんな・・・春風のような優しいオーラに誘われてか、この店先にはツバメの巣が。まだ卵の状態なのか、姿が見えなかったが、ご店主の話によると2年目の巣。朝方は親鳥の姿があったのだが、丁度餌をついばみにいったのだろう・・・・とのこと。しばらく夜営業はお休みとのこと。駐車場もなく、ロケーションも徒歩では厳しいので、そうちょくちょくと来れないけど、また食いに来たいな・・・。次回は嫁さんでも誘うか(笑)。なので詠います!



   柔らかく
   甘み広がる
   醤油だれ


   春風にのり
   つばめも誘われ



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!






関連ランキング:ラーメン | 北府中駅府中駅国分寺駅