ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン676】 らーめん はやし (東京・渋谷) 味玉らーめん

【渋谷って本当に「谷」なのね・・・今更実感】

 敬愛するブロガーさんの言葉を借りれば・・・オレ街「渋谷」。いやはや、かつてはそんな時代が確かにあって、祐天寺に住まい、港区で勤務する時代がありましたわ・・・。経由地渋谷は、かつてのオレ街なんですよ、ホンマ・・・。その頃は、服ばっかり買っていて・・・今思えばもっと有効利用するべきだったと、オッサン後悔、後に立たずです。それから10年以上たって、今・・・・・ラーメンを求めて渋谷を彷徨うとは思いませんでしたよ。などと走馬灯のように若い時の記憶を思い浮かべながら、京王井の頭線にそって坂道を上ると、渋谷の中でも特に急な坂の一つにぶち当たります。先日の「中華そば桜坂」でも似た体験もしたが、やはり地名の通り、渋谷は相当な谷だと今更、思い知らされますね・・・。日曜休みの昼のみ営業のこのお店・・・・外出移動時しか突撃不可能なため、思い切って突撃。洗練された店内と、多少年期の入ったような重みも感じる・・・薄暗い店内には、年齢層低めの方が鈴なりで着席されています。場所柄を感じますね・・・。と思いながら、定番しかおいていないというシンプルなラインナップから、「味玉らーめん」を注文させていただきます!なんだか、都会なんだけど居心地よい



【教科書に乗せたいような麺顔に和みまんな・・・・】

 店内、壮年のご夫婦とバイト君らしき3名体制。ご店主が麺場で、なかなかのリズム感で「てぼ」の湯切りをちゃっちゃとこなしておられます。スープと盛りつけ担当の女将さんが配膳担当!で・・・配膳の瞬間、あまりにも典型的な麺顔、そして豚骨魚介のスープカラーから、その第一印象は・・・・

 「ラーメン図鑑に載せてもいい!その定番すぎる麺顔にうっとり!」

 ・・・と思わずにはいられません。このままサンプル食品にして、博物館に保存したい・・・・。その位、定番ラーメンの風格がたれまくりでっせ!ご店主!!と・・・実力度も見てくれで完璧と興奮しながら・・・・陶器のレンゲでおそるおそる、スープを味わいだします。あ・・・・ええ感じの、ちょうどいい濃さ!この感じ・・・・、最近まで濃厚系のパンチでドランカー状態に陥っていた身としては、「本来の豚骨魚介へおかえりなさい」と出迎えてくれたような落ち着き感を覚えますで・・・。飾らない人柄そのものが飾りである・・・・かのごとくのラビリンスの世界。まさに、オッサン好みでっせ!

 味の輪郭としては、豚骨魚介の王道なれど、そのまったりした感覚がきめ細かく、丁寧な処理を感じます。ざらざら度がまったくなく、むしろ出汁で食わす魚介とも思えるサラサラ。そして適度で嫌みがないまったりしたオイリー感ある豚骨。それらのバランスが非常によろしいではありませんか!全体的には、やはり魚介系が崇高に感じる系の豚骨魚介でして、渋谷価格とも言える800円でも・・・・これは仕方ないわなと、気持ちよく払える完成度を感じます。ゴクゴク飲み干しても、喉が渇くということはありませんので、ちょっとラーメン好きな彼女とでも、食べに行っていただければと推薦します。

 ※味のグラデーション:魚介風味香ばしさ>豚骨のまったり感>その他別の動物コク??(鶏??)>その他
  濃厚とか淡麗とかそういう単純な比較というより、ほどよいバランス感覚が光る!
  さっぱりしていそうで・・・一枚岩とは思えない動物コク・・・。




【玉子麺の風合いが・・・固モッチリしててエエ感じ!】

 ご店主の麺の扱い方の一挙手一投足も気合いを感じまっせ。とくに、丼に投入した直後の麺を上下にして泳がせながら姿を整えさせる動作には、麺に対する愛情すら覚えますわな・・・。ラーメンにしては標準の太さから一回り程度厚めに感じる風合い。それに何と言っても・・・・

 「潰しを効かせた腰つきが独特!

 ・・・です。それでいてモッチリ感が割としっかりしており、また芯を感じ合い茹で上げがぷりぷりと感じるニュアンスも感じます。玉子麺独特の密度みっちりとした風合いがまたよろしおまんな・・・。なんとなく、その黄色みがかった全体にもそれを感じますし・・・。全体的に小ぶりな一杯ながら、それでも食べ応えあるのは、この歯触り、この固もっちりとした感じが、満足とおもわせるからなんでしょうな・・・。

 ※麺の感覚:潰しの効いた麺密度!それともっちりと固さが気持ちいい玉子麺らしき風合い。アルデンテ越え!
 ※麺の形状:正方形が膨れた感じのやや丸麺、ストレートな標準太さ、玉子らしい黄色が素敵!
  ご店主の麺の扱い方が、個人的にツボにはまりました!




【味玉が・・・・・ナイス!久しぶりの感動!】

 元来、あまり煮玉子に興味を示さなかったのですが、大阪市西淀川区のある店以来、ファンになってしまった具材。一方でカロリー気にして、泣く泣く諦めていることも多数ですが(泣)。しかし、今日は特別ハードル高い店とあって遠慮なく味玉付きを注文でっせ。結果的に、これじゃ!これじゃこれじゃ!大正解じゃ!とう感動を覚えまっせ!!
 
 サイズ的には、M玉サイズで、あ・・・よくあるタイプねと思いつつ、白身を食したとたん「美味い!」と感じる。写真では単に白いと思われがちですが、薄味タレをしっかり時間かけて漬け込んだと思える・・・深く滲んだ味わいがひろがり、白身の味が程よくしっかりなんですよ!そして・・・黄身は完全ジェルタイプも好きながらも、中心部分のトロミも若干残しています。そして余韻は・・・・麹と同級の風合い&コクを感じますし!いやはや・・・・参りました!

 チャーシューもクッシリ脂部分少なめ部分と、脂のさしが入り交じった感覚が素敵。ほどける柔かさと、しっかりした肉味が交差する・・・伝統的な風合い。これのチャーシュー麺ってのも。。。埋もれてみたい・・・・。さらに、メンマもやや材木系で品質も香る丁寧な仕事ぶりです。これは具にも相当にそれぞれ気を配ってると察しまして、さすが昼営業のみの行列店だけある実力度を感じますわ・・・・

 ※具のおさらい:味玉(感動)、チャーシュー(肩ロース?)、材木系メンマ2本、海苔、ネギ


 総じまして、どこを取っても「高スペック」を感じさせながら、全体感では「良くあるタイプ」と思わせる日常感が憎い一杯です。バンドの兄ちゃんらしき人も並んでいて、普段街角で肩がぶつかるといがみ合いそうな関係であっても、こういう行列の中にあっては気持ちが通じあえる・・・・と感じもするから、ラーメンを待つ時間っていいね!とまあ、青空の下(この日この瞬間はね)、不思議な気持ちも味のスパイスだったかもしれません。ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。





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