【一回で二度驚く麺・・・というのは珍しいな・・・】
冒頭からこの一品をまとめてしまいましたが、まさにその感覚です。あの、お正月恒例の箱根駅伝で頻繁に目にする東洋大学の正門の目の前にありまんのね・・・。久しぶりに学生街のラーメン屋か・・・とごった返すのかとやや覚悟して訪問しましたが、学生らしき方はおられず。あ・・・学食で食ってるのね。訪問する通りすがりで妖精のような白人女子学生を御見かけして、すっかり学生ワイガヤな雰囲気を期待して、少々凹む(泣)。メニュー表など観て時間潰すと・・・こちらは、お酒の方も力を入れているみたい。ワインリストとか地ビールっぽい小瓶がアタクシを誘いかけますが、今回はこらえておくのです。柳麺醤油という何となく政党派っぽいのをチョイスいたしました。
【帰国子女のようなスープに驚きます!】
配膳され、まず麺顔をみるといかにも定番的、オーソドックスな醤油スープと具材の配置です。後で述べますが麺も端が覗けて風流と感じます。ゆず皮とナルトの時点で古風とすら覚える佇まいでっしゃろか!という感覚で、悠然とレンゲでスープをすすり上げるのですが・・・・
「性格は洋風!?ピュア・ジャパニーズかと思えば、中身は現代風やんけ!」
・・・と少々オーバー目に申し上げておきます。外見は日本風で中身は洋風ということで、帰国子女のような感覚でおります。しかし、表の看板には・・・・昔なつかし・・・・とか書いてあったと記憶。この風合いで昔風・・・・というのは、個人的には違和感あるんだよな・・・。で・・・つれづれ考えながら食したのですが、アタクシなりに思ったことは、昔懐かしい袋麺の味わい・・・といった感覚かな・・。もっとストレートに恐れずいうと、ブイヨンとすら思う味の輪郭を覚えるのです。それもチキン系のね・・・。
しかし、よく味わうと基礎的な部分で和風の感じも受け取れるし、カエシの感じもなんとなくアピールもあるので、これ・・・・和風か洋風かよくわからんというのが本音でっしゃろか・・・・。
「和風にスパイスでエッジを効かせている風合い!」
と申させていただきます。そう・・・スパイスな感じゆえ一気に洋風な感じにさせます。例えば、ローリエなどたった一枚でも和風だしに加えたとしたら、こんな感じになるんやろかと勝手なイメージ。まことに見た目と味わいで個人的にはイメージが逆転した、驚きのスープです。
※味のグラデーション:鶏清湯>醤油カエシ香>スパイス類>節系>わずかに柑橘酸味&ネギエキス
結局、ゴクゴクとあっという間に完飲なんで・・・アタクシには合いそう!
【でた!ぴろぴろ麺!!つけ麺でも威力発揮じゃろうな!】
ハンドメイド感120%のぴろぴろぶり〜!この麺だけでも、ちょっとした度肝を抜かれますわな(笑)。そんじょそこらのイタリアンのフィトチーネどころではありまへんで、この幅広さは。アタクシのラーメン道の中で、一番のぴろぴろブリです。感覚的には、加水は多めでして、すべりが非常によく、この不規則なよじれと端っこが、舌触りとのどごしに特別感を与えてくれます。ちょっとヒトに話したくなるとはこの感じじゃないでしょうか? しかも、手もみも実施するという手の混みようでして・・・、このお姿が滝のようにも見受けられるのです。噛みこたえ・・・・「くちゅり!」として歯切れが非常に良いため、のどごしタイプ。話のネタにいかがでしょう?
※麺の感覚:ぴろぴろ!それだけが脳裏に焼く付く・・・
※麺の形状:ハンドメイド感ある幅広平打ち麺、不規則なよじれと端っこ感覚。
どちらかというと・・つけ麺で威力発揮か
【麺とスープに圧倒なんやけど具も質実に仕事をしてます】
このチャーシューにしても、ええ仕事してまっせ。適度のクッサリした歯ごたえと脂感がナイスで少し塩分濃いめで、スープで濃さを中和するような感じがまたよろしいやん!そして、肉食ってる感もありありやし。メンマ、海苔、ナルトは一般的やとしても、ゆず皮の一手間が嬉しい感じがしますやん。適度なコリコリメンマと、ぴろぴろ麺との対比はおもろいです。
※具のおさらい:チャーシュー(大きめ厚みあり)、海苔、ナルト、ネギ、ゆず皮、メンマ
総じまして、こんだけ楽しめて650円は、リーズナブルな一杯。意外とコスパに惹かれたのは仕事の丁寧さはあったということでしょう!とにかく、いろんな醤油があるもんだと、改めて再認識させていただきました。もう開発する部分ないやろと思う醤油ですら、このアイデア感ですからね・・・・。できれば、今度は、夜酒を軽くやってから、つけ麺をいただきたいと考えています。ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。