ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン668】 鶴麺 (大阪・今福鶴見) 塩煮干しそば

<大阪の思い出>


【今日は崇高系でビシーっと行きたい!という日々にお世話になりましたな・・・】

 今や2ndショップの「らぁ麺Cliff」ばかりにお世話になっております。しかし、「今日はガッツリというより・・・・ほんまエエもんを適度にしっかり食いたいな・・・・」という時は、今福鶴見界隈はよく通ったもんです。「カドヤ食堂」と「鶴麺」という2トップがどえらい存在感を示しておりましたのでね、かつては・・・。今日は、丁度そんな気分だったので「鶴麺」さんを訪問です。体育会系の学生達の帰宅路ですする一杯とは、全く対局とも思えるこの一杯・・・・「塩煮干しそば」。こじんまりしていながらも存在感あるこいつに本日は対峙です。そういえば外装が少し変わったな・・・。テカテカ元気カラーから、少々大人びた看板に模様替え。こっちの方が、個人的にイメージ合うなやっぱり。




【これは、摩周湖並みの透明度でんな・・・・キラキラ透明系スープに魅了!】

 それにしても、煮干しそばと書いてあるから、多少魚介の粒子も漂うとか、薄茶色っぽい濁りも想像してしまいますが、意に反して・・・・どこまで透明やねん!と突っ込みたくなる美しさですわな・・・。まるで摩周湖か、バイカル湖、OH! クラウディア!愛しくて〜♪。
 
 AHHH! うつろうような・・・・スープの表面にもう一つ透明系のマニキュアでも塗ったんか?と思えるほどの、キラキラ&透明系のきれいさに魅了されまくりどすわ!まるで脂のペイズリーが超小型発光ダイオードのように、あちこちで不規則に光源を発するようなきらめきです・・・。もうこれは・・・・体に悪いもん一切入ってまへんでと言われると100%信じてしまいますがな。しかし、これで・・・・ニボやん系と言えるのか・・・。と少し不安になりもして、レンゲでひとすすりし、スープにご挨拶です。

 「敢えて言うなら「ほんわか煮干し!」煮干しエキスを蒸留でもしたんか!薫る煮干し感が上品!」

・・・もはや名脇役とも言える存在感の煮干しです。食べるたびに、鼻孔に煮干し風味がほんわかと通り抜けるていど。煮干しでしっかり!とかガッツリ!とかいうのとは無縁です。しかし、存在感が薄いわけでもなく・・・・脇役か主役かもはや分からん。思えば・・・鶏がら清湯スープもこれだけ淡く滋味深い。鶏の旨味も上品だし、昆布&節系の旨味とも仲良く助け合っている風貌。それに、薄くレースのように覆い被さる煮干し感というやつか・・・・。苦みとか無縁の煮干しです。最後までゴクゴクと飲み干して、直後にじんわりと丸く甘みを感じるところは煮干しの仕業・・・・。まさしく、崇高系ラーメンとお呼びしたい!

 ※味のグラデーション:鶏ガラ清湯(淡麗)>煮干し風味(香り)>ゆず皮酸苦味>昆布&節系香り>その他(たかのつめ)
  表面に薄く・・・鶏コラーゲンのような薄黄色で透明な脂がコクを適度にあたえますな・・・。




【これもまさに・・・大人の麺やねん・・・。ちょっと一杯軽くひっかけて優雅にすすりたい】

 もはや、メインの食事系としてではなく、〆の一杯というか、〆でなくても軽くビールや酒でも空けてから、サラサラ〜と食したいような風合いの麺ですな・・・。ラーメンとしても細い部類でして、平打ちか正方形かも微妙な形。されど、エッジングはしっかりしていて、箸でつまみ上げたり、歯で噛み切るときには、まるでサイコロがきれいに一列に並んだような・・・・整いの良さを感じます。その後一気に咀嚼をすると、麺が揃って「クツリクツリクツリ」と小気味奥千切れて行く感覚・・・・。茹で上げも周りが透明で、中心にやや芯を確認することができる・・・。しかし細いこともあって、クッシリ麺とまでは行かない、コシの柔らかさが特徴できですね。なぜか、全粒粉等なくても・・・・風流麺と及びしたいその高品質感に、おっさん(アタクシ)メロメロ状態でんがな。だいたい、アタクシは、加水低めでクッシリとコシのある麺が好きな性格やのに、こういう麺にもメロメロになるやなんて・・・・あんた節操ないでといわれても仕方ないっすわ m(_ _)m。

 「塩そば・・・塩煮干しそば・・・と言えばどことなく食べ手を選ぶ感じ・・・・しません?」

 これは東京の天神下・大喜「鶏そば」でも感じたフィーリング。ちょっとそばを通りかかったときに、さささーっと食いたいというか、おやつでも、食事でも、どちらでもない麺料理というかね・・・。そういう風情とスペシャリティを感じます。つまり、こうめちゃくちゃ腹が減っているわけでもないときに、美味いもんを食いたいときに食う感覚。これは、ハードル高いでっせ! 昔のなにわ人やったら「けつねうどん」でもすすろか・・・という感じかもですが、だましが効かない一品ということで、まさしく「崇高系」なわけですな。はたして、この一杯。20代前半のアタクシが出会っていたとすれば・・・・・どんな解釈をするのでしょうか?今の時代・・・高校生の方でもしっかりしたレビューを書く時代ですからね。単純比較は意味ない話ですがね・・・。

 ※麺の感覚:加水中程度だが、風流と思わせる・・・細麺ならではの性格、まとまりある細麺ゆえに、プツプツ千切れる感覚あり
 ※麺の形状:細めのストレート麺、やや平打ちな麺、色白な発色で落ち着いた色合い
  少しでも腹持ちのええもん食いたいときには、適しない麺ではある(汗)。




【具が、これほど大胆なのに・・・じゃましないようにとしている・・・】

 この一杯は、崇高系ということで、スープと麺がしのぎを削り合っているのに、コラボしているような一杯。なので、具がオレもオレもとそのしのぎ合いに加わって来る・・・・・というのではないのですわ。チャーシューに至っては、一枚一枚、注文を聞いてから、ローストビーフを切り落とすように・・・・塊からスライスする。そして・・・・・・遠赤外線効果のある更にのせて麺を茹で上げるまでの時間にじんわり温めるという・・・・きめ細やかさです。味付けや作りは、Cliffに確かに似ている(あ!逆か)。まさに・・・質実さがあふれるチャーシュー。スープに漂い、麺の上に鎮座して、どうどうとしていながら、実は脇役とも思える不思議さです。せやけど・・・おっさんになった今、この肉が好き!と言える!

 あとは、穂先メンマと根昆布の千切り、白ネギです。穂先メンマは、最近目にすることが増えた食材ですね。こちらの味付けは、全くの気のせいと承知で言うと発酵に近い酸味をかすかーーーーーーーに感じるのが素敵です。ほめてばっかりですんません。そして、根昆布が実は考えられていると思う! 海苔だと個性が強過ぎるゆえ、このスープでは勝ちすぎると思うしね・・・・。この程度の風合いの磯感がいいんです。

 ※具のおさらい:チャーシュー(1枚おおぶり)、穂先メンマ、根昆布、白ネギ、フレッシュたかのつめ少々・・・



 総じまして、この価格850円でこのサイズ感で・・・・この品質を広く分かっていただきたい!昼ご飯には向かないかもな一杯ですが、麺フリークなら食していただきたい一品でございます。お昼のセットですと・・・・この一杯にサービスの小ライスが付いてもどこか興ざめな感じがしないでもない・・・。ということで、自称粋な麺食いなら是非!ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。







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