ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2504】 㐂九八 〜garage~ (埼玉・航空公園) 生姜中華そば

<その名の通りー、ガレージ内の質実中華そば屋誕生!>


 休日の朝は、家族は友人と外出。私は持ち帰った仕事をこなす。そしてノリに乗ってたまったメールを処理していたら、段々と頭痛をもよおしてきたー。そう言えば昼飯食ってなかったということで、気分転換にドライブ&ラーメンと洒落込みました。この日はどうも、航空ショーか何かがあったようで、突き抜けるような青空には綺麗な円を描かれた飛行機雲。信号待ちの車の中から見上げたが、これほど待つことが心地よいと思ったことはありません。実に爽快な気分転換。


   



   






 そうこうしているウチに、狙いの「㐂九八」に到着です。完璧に昼飯ピークアウトの時間帯なので、店前の駐車場は空いていました。見るからにガレージな店構えですが、中もいかにもガレージ。ハードボイルド路線でもなく、非常に明るい倉庫感覚が印象的です。オープン仕立てということもあってか、スタッフさん総勢5名。非常に広い店箱なのですが、オペレーションがまだ安定していないのか、あたふた感が見ていて初々しいですなー。スタートダッシュが遅かったので、目的のいっぱいは売り切れでしたが、「煮干し」と「生姜」で迷った挙句、今回は、「生姜」とさせていただきました。1号店では「煮干し」を食ったから違うの体験したかっただけー。












【透き通る昆布の出汁感に、しっとりキレイな鶏エキス!染み出る針生姜エッセンス!】


 青梅の1号店も、クルマが必須のロケーションだったけど、所沢の2号店もそういう感じですね。ただ、都心からは近いし、また店箱がガレージっぽいところもナイスな雰囲気で、店前で行列作って寒い思いするより、数段快適に過ごせるような感じです。ホール担当のご年配女子の接客もなかなかハートフルで好印象。とにかく腰が低くてこちらが恐縮してしまうほど(笑)。







 さて「生姜中華そば」と聞いて、てっきり醤油系の長岡系アレンジなのかと思っていたが、すごい肩透かしー。和食の崇高さを感じさせるほどに、スッキリ淡麗系な風貌に驚きます。岩のりの漆黒が少し違和感を覚えるけど、見ているだけでお愛でたくなるような、可愛い明るさがいい感じの麺顔。この日の突き抜けた青空のごとく、澄み切った透明感をたたえる塩スープが見ているだけでそそられるようです。








 味わいは、段階を踏んで美味さが変わるという感じ。最初の一口は、生姜というわりにはあまりにも生姜っぽくなく、淡麗系のキレと素材の柔らかさが広がる風合い。淡麗系の中でも軽い味わいで、昆布系の出汁をにわかに感じてしまう。乾物系の優しい味わいがじわじわと染み出したような味わい。久しぶりの透明感かもしれません。節や煮干しもあるのだろうか・・・。薬味がネギでなくて三ツ葉であるところも評価でして、熱を受けて滲みでる清涼感がる風味が、この淡麗スープによく合います。表層には油の真円が大小様々に浮かぶ・・・そこに鶏系の柔らかく煮出したエキス感が芳醇に広がり、なかなかのすっきり感を演出しています。







 しかし、食し続けていくうちに、トッピング似合った針生姜がスープに沈み出すと、そこからジワジワと生姜の風味が広がり出す。その時間差攻撃がこの一杯の真骨頂と申せましょう!!。いつも食ってる生姜汁とは違い、ジリジリとした金属的なエッジングは皆無で、生姜の清涼感だけがエキスとして染み出してくる。痛快に生姜が響いてくるのに、優しい味わいという・・・なんだか矛盾するようなことが、この丼の中では成立しているところがさすが。さらに後追いで、三ツ葉と生姜のエキスが相乗効果というのか・・・お互いに風味を高め合うところが泣かせます。







【美しき平打ちの波、明るい色合いと軽いモチモチ感!汁を吸い込んでより滑らかー】


 滑らかな多加水麺。しかも平打ちでところどころボコボコとしたフォルム。そしてすごく眩しさを覚えるほどに白い地肌。スープと合わせると透明感でコラボしているような、相性の良さを感じます。口当たりが軽くて、チュルチュルとすすれる麺。そしてどこか上品さを併せ持つようなイメージ。前歯で千切ると、もちもちっと最初は軽く弾むが、そのうちスパスパっと小気味好く切れる。もちろん、ズボボボボボボボボーーーーっとすすることは容易で、すぐにでも替え玉が欲しくなるようなイメージ。








 グルテンの風合いも悪くないが、これはスープを吸い込ませて、クチっと一気に奥歯で潰すように食うのが美味そうな麺。岩のりが部分的に溶けて貼りつくけど、個人的にはノリが邪魔だったかも。汁の風味だけを麺に風合い移して対峙したい印象です。












【薄味半レアチャーシューの上品さと、素材感溢れる太メンマ】


 メンマがとても印象深い・・。とても素材感あるメンマでして、普段醤油系の味わいに染まったものしか食ってないので、こういった塩味系というか、シンプル系というか、薄味系なものにすごく惹かれる。繊維も柔らかくてクタっている物腰。そこに前歯を差し入れてシャクリシャクリと食いちぎって味わううちに、マチクの味わいを感じるわけですね・・・。







 チャーシューは、見た瞬間に美味いと思える質感あり。浅く熱が通って白っぽいピンク色が実に美味そう。肉本来の味わいをキープしつつ、塩気はとても低い。スープを吸わせてその旨味で肉の味を引き立てる・・・といった感じで、これは飯よりも酒に合うタイプ。このロケーションで、徒歩では来れないので、クルマなら飲めないというところが実に痛いというか、悔しい・・・。













 総じまして、「まるで冬の快晴の空のような突き抜ける味わい!早春のような軽やかさ!」と言うような感覚で、かなり崇高な旨味の凝縮とバランス感覚がナイスです。いやーー、青梅は遠いので、何とかならんかーって思っていた節は自分にはあったんです。よく所沢に来てくれたって感じ。これは嬉しい事件ですよー。ちょっとこの数ヶ月は、新店舗開拓に勤しむつもりですが、そのうち落ち着いた頃にまた伺います。限定も「カニ和え玉」も興味をそそりますし!。唯一無二なメニューラインナップもいい感じですし、家族でも利用したいかな・・・、なんてね。ということで・・・・なので詠います!



   ほっこりと
   小春日和の
   休日に



   風に漂う
   煮干しの香り



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


   




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