<知る人ぞ知る中央線の高架下の散歩ついでに・・・>
高円寺で少し所用があったのですが、思いほのかスムースに事が運んで時間が空いてしまった。雨が降っていましたが、ちょっと散歩がてらに、高円寺のラーメン街をうろうろ。途中から中央線の高架下をずずずーーーっと荻窪方向へと歩いて行きました。高円寺駅から荻窪駅の途中までは、線路の下を歩けるようになっております。ほぼ駐車場や駐輪場に使われておりますが、時折鄙びた店や、アニメヲタクの坩堝的な文化エリアも存在して楽しめます。夜ならまだ涼しくて楽しめるかも。
そんな暗がりが続く中で、阿佐ヶ谷駅に近づくと一気に明るさを増します。そんな一角に「箸とレンゲ」が煌々と光りながら存在しています。一見ラーメン店には見えない現代的な作り。いかにも女子ウケしそうな作りのお店でして、普通ならスルーして行くところですが、こちらあの有名店主、庄野さんの手がけた店とのことですので、入らざるを得ません。すんなりと入店して座れましたが、ほぼ若者ばかりで女子率も高め。東京のラーメン店だなーって感じがありありで、オヤジな私としてはちょいと形見が狭いっすね。
<まさにクリエーティブ!鶏出汁+ケール風味に「ぶどう山椒」の爽快感!!>
ここはオススメの「ぶどう山椒の麻婆麺」としておこう!。しかし「Sなら700円って安いなー」って思ってそれを注文したら、実際に配膳されたら確かに「Sサイズ」でありました。トッピングが立体的だから、寂しくは見えませんが正直後から腹が減った(笑)。後客の女子には普通サイズを勧めておったが、ワシにもそうして欲しかったー(笑)。
実は、過去1ケ月以上毎日「麻婆ラーメン」を食い続けた事があるほど、麻婆ラーメン好きであり、東京のめぼしい麻婆ラーメンは食ってきたつもりです。しかしそれでもこんな麻婆ラーメンは初めてですよ。四川的な要素を排除し、和の山椒で仕上げつつ、鶏の出汁とケールのエキスで炊き出しを行ったと言う麻婆スープです。しかも山椒は「ぶどう山椒」と呼ばれるらしく、普段イメージしがちな花椒のヒリリとしたシゴキ的な刺激感は皆無です。こんなに柔らかく清涼感を楽しませてくれる山椒があったのかと、ちょっと驚愕的。加えてトッピングに少しだけあるパクチーですが、これとぶどう山椒がとてもシナジーを生み出しており、アジアンな味風景なのにどっか和風の軽やかさあり。嗚呼、言葉で伝えにくもどかしさよ・・・。
また山椒以外にもベースの鶏出汁がしっかりとしつつ、旨味が分厚いのは注目しておくべきす。刺激が少ない分、食べ応えとして胃に溜まるのは鶏エキスに頼るところ大です。しかし、ケールを出汁にも使うとは・・・・この発想が天才。冒頭でスープカラーを見て全く何のスープか分からなかったもの。ケールとは健康にも配慮してるし、薬膳感覚もあります。
<ごぼうの素揚げはアバンギャルド!豆腐はユニークでデコレート!!>
ごぼうの素揚げに圧倒です。たまにイカした和食ダイニングなど行けば、こう言う演出された皿が出てきますよね。しかし、これほどまでにラーメンで迫力を出すとはさすがです。このままパリパリと食べるのもいい。パクチーと絡めて食っても美味いに違いない。私はあえて、半分だけは少しスープに沈めてみたい。パリパリ感の後は、汁が少し染み込んだところを食らうのが楽しいんです。歯応えだけでなく、味も染み込みますからダブルで楽しいー。
また豆腐のふわふわぶりがハンパないです。半分以上崩れてスープのエキスになってますが、大きく崩れてないところをレンゲで食うと・・・・それはもう淡雪のようです。これを少しでもいいからご飯にかけるとどんな感じだろうと試したくなる!また茄子は軽く素揚げにしてあり、油を吸った果肉が美味い。さらにぶどう山椒のエキスが加わると、ちょっと興奮する茄子のうまさに変貌です。
<打って変わって・・・素朴さ溢れる縮れ平打ち自家製麺!>
トドメは麺です。平打ちのピロピロ面で、加水はやや多め。多少襖も練りこんであるのかないのか・・・風味がいちいち素朴でかつ豊かです。そして汁も吸いやすい。淡いモチモチ感覚ではしゃぎすぎない弾力が魅力的で一層素朴に映ります。奥歯で潰すと密度感があまりないのが良くわかる。つまり優しい麺なのですねー。豆腐の崩れた欠けらが混じりむところも楽しく、なめらかな滑りを邪魔しません。
この麺ならもっと食いたい。結局まともに一杯食おうと思ったら、+200円ということか・・・。大盛り対応で120円でも考え込む自分として、小盛りから普通盛へするのい+200円というところが躊躇してしまう。嗚呼、オレってなんだか人間的スケール小っちゃいわーーーーー。
総じまして、「才能と健康と美味しさの結合!」と言った感覚の一杯でして、確かに少しお値段などが気になりますが、唸るしかない創造性です。もはやラーメン屋ではなく、ラーメンクリエーターという感じだなと思っていたら、ご店主庄野さんご自身も、なんと本当にそのようにご自身のことを、宣っておられたのにはびっくりしました。庄野系列では、ケチった注文するとあとで後悔すると今回思い知りましたー。ここなら、嫁も気安いでしょう。また機会があれば今度は誘って見ますー。なんて考えつつ、一人で醤油系も食ってみたい気もしてて・・・(笑)。と言うことで、明日は特別早いのでそろそろ締めで詠ってから、とっとと寝ますー。
ガード下
暗い世界に
光差す
才能溢れる
至極の一杯
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
- 作者: 内海はるか
- 出版社/メーカー: 百葉舎
- 発売日: 2015/12/25
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (3件) を見る
- 作者: 風莉
- 出版社/メーカー: 百葉舎
- 発売日: 2016/01/01
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (2件) を見る
ねこマンガ缶vol.12 「ねこマンガ缶」シリーズ (ゲートアッパー)
- 作者: ねこマンガ缶編集部
- 出版社/メーカー: ブックウォーカー
- 発売日: 2012/12/20
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る