ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2954】 箸とレンゲ (東京・阿佐ヶ谷) 土佐柚子塩らぁめん

<女子に囲まれお呼びでない? オレー(´ω`) >


 妙に生姜醤油系が食いたいとふつふつと欲望が湧き出たとある宵の口。出先から中央線の黄色に乗って自宅方向に向かいますが、新店舗で目指すつもりが、代々木で降り損なってしまいました。寝過ごしですー。でも何にでも、引き返す作業が嫌なんですよ・・・オレって。後ろ向きの作業みたいで。なので、阿佐ヶ谷へ向かい「箸とレンゲ」でそろそろ四万十生姜醤油のメニューがそろそろ展開かなと期待して向かいます。途中下車してみたのですが、しかしまだみたいです(泣)。8月下旬から・・・って覚えてたのに。でも、いずれ塩系も食って見るつもりだったから、気持ちを切り替えて入店してみました。








 それにしても、オシャレな店だとは思っていたが、訪問したタイミングでは客が全員女子ばかり!。店員さんは気さくな対応なんだが、これでは女豹の檻に放り込まれた野良猫気分ではないか。腹をくくってカウンターの一番隅っこに陣取りました。オレって気が小さいんですよ・・・。





 






<飲み干して全く罪悪感なし!穏やか鶏出汁に酸味がフルーティー!>


 この店の一杯は、麺顔がとにかくどれも美しい。盛り付けのセンスもあるけど、色合いがいいね。特に塩系は細かいアラレがスープにまかれていて、それだけで華やかさが格段です。そんな感じでウキウキして麺顔を眺めていたが、意外にスープの色合いは落ち着いた風合いで、華やかさとは別のニュアンスです。








 味わうと、おお・・・なんともストレスなく沁み入る鶏エキスなのか!。魚介出汁でも啜っているかの様な落ち着き、趣きなどを感じる味風景で、いかにも鶏ですという明るさが少ないのです。では暗いのかというとそうでもなく、ありきたりだが優しいと取り敢えず言っておきたい。とにかく動物系エキス特有の重さがない。薄いというのでもなく、純度は高いのに軽いという面白い味わいですよ!。







 そしてようやく気づくのが「柚子塩」だってこと。柚子塩だったら皮を少し削ったフレッシュ苦さがシャープに響くのを連想しそうですが、そういう「いかにも柚子!」ってのがない。ないのだが柚子を一面に感じるという・・・なんだか説明に苦慮する。尖った柚子感がない分、和菓子の様な柚子感覚、柚子の広がりとお伝えしたい。そして飲み干してゆくうちに苦味のない爽やかさ柚子感という印象。実際に汁でも絞り込んでいるのかと思えるほど。嗚呼、飲み干して罪悪感が全くない軽やかさが、秀逸なり!。







 ここまで来ると、オヤジなオレは「柚子胡椒の方が合うんじゃね?」などと思い浮かぶのですが、今回に至っては否だな。乙女チックな柚子塩という感覚。店舗と麺顔の雰囲気に左右されているのかもしれないが、正直言ってそんな感じだ。




















<まるで、そうめん、冷麦かと思うほどの滑らかさがナイス!>


 看板メニュー「ぶどう山椒の麻婆麺」とは180度、540度方向転換をした麺の選び方。そりゃそうですな、スープが方向転換なんだもの。ぶどう山椒・・・のそれが「素朴」としたならば、この柚子塩のは「なめらか淡麗」とでも言いたい感じ。全く個人的な雑な感想と例えだが、ティピカルな「人形町大勝軒」の麺に通じる様な、細麺のなめらかさ。人形町がわからない場合は、「そうめんか冷麦」に少し似たと想像してもらいたい。もちろん印象的な例えです。











 冒頭からもう、汁を吸い込んでる。そのくせ表層の薄皮一枚は滑り層で半透明。非常にスベリと毛細管現象を引き起こしやすいタイプで、少なめにリフトすると麺同士が張り付く。前歯の切断もスパスパっと非常に小気味よくてリズミカル。奥歯へと運び込んでプレスすると、一発でクチっと潰れる感覚の後、スープと麺の風合いと味わいの結合を感じるのです。












 もちろんズボボボボボボボボボーーーと思いっきり啜り上げたかったのだけど、雰囲気的に今回だけは遠慮しましたわん。







<外の焼き目と、中のパフパフ柔らかさがたまらん! 鶏肉チャーシュー>


 鶏肉のチャーシュー。これは完璧だね。皮部分は焦げ目がついていて(多分バーナー)、ほんのりとだが香ばしい。しかし中の肉質はパフパフ状態で、しかも肉汁すら感じるジューシーさ。これはオヤジの心境としては、わさびをちょこっと乗っけて食いたい。そして辛口冷酒か、焼酎ロックで流し込むとか(爆)。非常にいい出来栄え。







 あとは、白髪葱とカイワレ、そして海苔とねぎなんだが、それらはあまり印象薄い。その代わりメンマは細いながらもコリコリっとしていて歯ごたえが楽しい。







 総じまして、「オヤジをも乙女色な気持ちに染め上げる・・・崇高柚子鶏塩!」と言う何だか分けがわからない感想でごめんちゃい。入店当初は、借りてきた猫の様な心境でしたが、配膳を受けてからはしっかりと拉麺に対峙できたし、それだけ魔力は持ち合わせた一杯だとは思いますよ。

 ところで最後に話は全く変わるが、実は後からオレと同年代らしき男性客が来店。おお、ご同輩よ!と心中ウェルカム。その氏は「ぶどう山椒の麻婆麺」をチョイス!看板メニューだもんねー、わかるわかる。しかし、配膳してしばらく食しておられたが、いかにも食べに難い様相だ。そして唐突に、店員さんを呼ばれて「このトッピングは何!」と少しキレ気味。見ての通りゴボウのフライなんだが、オレは内心「でもあんた・・・メニューの写真みて、それ指差して注文してたやん・・・」と感じてた(笑)。でも店員さんは、それに臆せず神対応という感じで味設計を簡潔に説明してたー!。説明を受けたその氏は、ガン無視だったけど。でもきっと、おじさん納得してたと思う。そして店側のコンセプト共有がスタフにもすごく浸透しているのは、素晴らしかった。なかなかできないことだよ。

 ま、そんな感じでこの日も後半はバタバタ気味で終了。気分を落ち着けて、感想を詠ってからもう寝ますー。



   麗らかな
   店にオヤジが
   汗かいて



   汗塩を放ちつ
   啜る塩そば



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





東京都杉並区阿佐谷南2-42 ビーンズ阿佐ヶ谷てくて


おしぼりをまるめたら

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