【何となくクリアーな醤油を求めて・・・・代々木!】
連日の飲みで下腹部の圧迫に加え、豚魚や鶏白湯のようなまったりヘビーもあまり受け付けたくない気分。でも、いつもの如く、ずるずるずる〜っとすすらずには居られないこの衝動!もうこうなったら「神田 磯野」でさらっと醤油でもすすろうと決めていた午後7時半です。しかし・・・・久しぶりに早々に帰りたい気分もあり、神田からお茶の水までの徒歩圏内でさえ鬱陶しいと思うこの気分はどうしようもありません。なので帰路途中で駅から1分程度の圏内にある実力店・・・ということでこちらを検索し訪問を決意しました!いやはや・・・ネットの力ってすご〜い!でも代々木って夜間人口が極端に少ないのね・・・・。新宿の光がやけにまぶしいぜぃ!
とは言ってもさすが代々木でして・・・いかすイタリアンやカフェも元気に営業してまんがな!そんなイカす街並に負けず劣らず・・・・こちらのお店が渋く営業しておられるという図式です。いろいろ凝ったメニュー展開もあり、そそりまくりですが、今日はデフォルトの醤油ラーメンで逝かせていただきます!
【おしゃれな客は、酒を注文し、ラーメンのトッピングを別皿に注文するのな・・・】
こんど・・・いつかはやってみたい!ラーメンの食券差し出して、酒の注文とトッピングの出し方をオリジナルでお願いする・・・・。それにしっかりと応えるマスターも偉いね!半分バーでんがな・・・。アタクシは、スゴスゴとただ食券渡してワクワクしているだけのオッサン!とまあ・・・・・それぞれ客層バリエーションきかせて楽しめそうな店です。
【動物系とうっすら煮干しが織りなすニューウェーブ!】
先に言ってしまうと・・・・・これ好きかも!と思う系統でして、諸先輩方の評価は別にして、スッキリ醤油にしては久しぶりにニューウェーブと感じてしまう個性がナイスです!まず、配膳が早くて・・・ちょいとお手洗いして帰って来て座席に座ると3秒後におまちどうさまと配膳完了です。たまたまだと思うけど、しかし見計らってたのか???それやったら・・・お化粧室の中がコワいやん(笑・・・うそですよ!全くの冗談!!)。さてこちらの麺顔を拝見してやはり一番に飛びつくのは「チャーシュー」ですな。しかしそれは後回しにして、まずはスープをすすり上げることといたしますわ!アタクシの感想を言うと・・・
「動物だけやない!魚介強くもない!それぞれ複雑にバランスとれたニューウェーブ系やん!」
・・・と久しぶりに胸が高まります。最近・・・ノスタルジーな醤油にハマっとったさかいな・・・・。タマにはこういう斬新な系統もまぶしく受け取とってしまうのです。それにしても・・・焼きチャーシュー(あえて「焼き」という接頭語!)の風味はスープにも香ばしいと影響及ぼします。醤油の微かな香ばしさなのか、それなのか・・・ぱっと味わった感じ分からないのが本音です。醤油のカエシがぼんやりしているところもまた、全体として調和と前向きに受け取ります。
「煮干しを感じるが・・・・姿どころか味の輪郭も微妙で自信を失う・・・」
さっぱり動物系でまろやか醤油味〜♪と簡単に割り切れないんです。そこになにかニュアンスとして明るい煮干し系が感じられまして・・・。しかしながら、そんなのすり潰したような欠片もみつけることも出来ません。そうなると、味がしたのかさえあやふやに思えてしまいますから駄舌ぶりを露呈します。ともあれ、完全なる非魚介というのは滅多にないので何かしら、お使いになられているとは思いますが・・・・。
一般的な鶏豚とは一線を画する上澄みのような動物系。それでいてコク足しには非常にさっぱりと甘みある魚介をプラスしているような感覚です。それに、何か一工夫という何かのエッセンスを感じますが不明です。アタクシ・・・・してやられました。かなりナイスに旨しと感じました!
※味のグラデーション:クリアーな動物系コクまろ>きれいな魚介?>醤油の丸いカエシ輪郭>チャーシューの香ばしさ>その他
【細麺で潰しの効いたカッツリ麺がまた好き!】
ところが実は麺が気に入っているのですわ!やはり・・・・細身のカッツリ麺が好きと自分を再認識しました。一回り細めのストレート麺ですが、潰し込みがやや強めで、前歯さばきの時点から「カッツリ」としたニュアンスを響かせます。低加水とまではいかないのですが、かん水低めなところを圧で十分に引き延ばし製麺したような「麺の密度の濃さ」を強く感じさせますやん!なので・・・
「早く食べてしまおう!たとえ僅かでも伸びる前に・・」
ということでもう、途中から分析なんぞは放り投げて、無我夢中でむさぼりくいましたよ!声を出して麺をすする人・・・・アタクシの周りでは、盟友&麺友の通称「関東らー友」さんしか見当たりませんが、最近アタクシもその影響をうけてか、それをやっちまったような気がします(泣)。
ともあれ、アルデンテ感がなくても、麺全体でこれだけクッシリと食わせてくれる麺はナイス!小麦の個性重視な風合いでかん水低めな健康スタイルなのもまた好みなタイプ!中華屋でのかん水麺も好きだけど、こういう崇高系みたいなラーメン専門店では、やっぱりこれでんがな!
※麺の感覚:非アルデンテながら全体で感じるクッシリ感が最高!麺の潰し込みが良く、風味も豊か!
※麺の形状:標準より一回り細めなストレート麺。切り口正方形が膨れた感じ。小麦っぽい黄色がナイス!
【このチャーシューは・・・・酒の肴系でしょ!この焦げ目はええ意味で卑怯ですよ(笑)】
とにかく、冒頭からこのチャーシューをいつどのタイミングで食うたろかと、そればかり考えてしまいましたがな・・・。クラスの中の別格で美人な転校生に・・・・いつ話しかけようかと悶々としている男子学生みたいなもんですよ。・・・・この丼の中にはそんな感じのドラマ性すら感じます。もはや妄想・・・・ヲタの証ですな(はははー!)ともあれ香ばしいの一言につきます。肉よりも焦げ目が旨いので、次回は塩で食するときには追加は必須でしょう!
その他の具材は比較的一定な評価です。特にメンマは、あっさり味付け系で繊維に垂直に前歯があたってもシャクリと簡単に千切れてしまうタイプ。フニャ柔らかさというより、その前にシャクリと切り裂かれてしまいます・・・・それくらい味も歯ごたえも「さっぱり系」です。あと海苔は最近家系食ったので、どうしてもそれと比べてしまうので一定の評価にとどまります。あと薬味ネギは、青と白が適度に散ります。
※具のおさらい:焦げ目香ばしいチャーシュー、メンマ、海苔、薬味ネギ(青&白)、以上
総じまして、代々木にという場所にあらたな止り木を見つけたような・・・得した気分で足取り軽く帰途につきました。なんだか、汁なし系とか夜は楽しめそうだし、またお酒のバリエーションもそこそこあって、行列店ではなかなか出来そうもない食し方でできますかな・・・・。意外と新宿高島屋や紀伊国屋ブックストアに近いロケーション。日商簿記の試験会場とも凄く近い。簿記は卒業したけど、麺はまだ味の評価の仕分けに戸惑ってる劣等生ですわ(笑)。ナノで詠います!
摩訶不思議
シンプル旨麺
複雑な
味のマジック
七重のトリック