ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン744】 AFURI(阿夫利) (東京・恵比寿) ゆず塩・淡麗

【これが日本のラーメン・サラリーマンなのだよ・・】

 ・・・と隣に座り合わせた外国人一家にラーメンレビュアーの模範を示してしまいましたわ!さすがは恵比寿!外国人比率が高いとは言え、ラーメン店にも押し寄せているとは思いもよらずです。たまたま、外国人一家が隣に座って、アタクシの丁度となりが、小学生くらいの可愛い女の子。アタクシの素行が気になってしかたがないようです。なぜって?「ラーメンに人形乗せて写真を撮っているから」です・・・。

 「 WOW! とか Jesus! とか・・・そげなことを口パクで言うとるくらい分かるでぇ〜」

 母国に帰ってこの様子を語り広めるがよい!日本には面白い習慣があると数年後に紹介されたとしたら、それは、この日のこの出来事が発端にちがいありませんから!! ともあれなんでそんなにその女の子に受けたかというと、丼が肉厚でして、人形がどうしても挟まらず、のっからずでして・・・四苦八苦していたからです。そこで一度は諦めたのですが、意地を見せてレンゲに引っ掛けるという荒技にでました。その一部始終がオモロかったのでしょうな、きっと。日本のサラリーマンは、変態で〜っす!ってね・・。



【これをフルーティと言わずして、何をや言わん】

 まぁ、そんなドタバタまでは、結構スムースに事が運びました。券売機のおすすめの仕方も分かりやすかったし、ゆず塩ラーメンを選んでから、「淡麗」と「まろ味」の二種類選べというのも、POPを指差して分かりやすかったし、そして後述しますが、麺が細いこともあってか茹で上げ時間が短く、本当に5分以内には配膳が完了していたという手際の良さです。配膳の瞬間、さすがに850円もしたラーメンらしく、見栄えにも十分に気を使われた気合いというのも感じますし、いわゆる存在感、オーラとうもんも少し感じまっせ!レンゲですくって色合いを確認しようにもクリアリーでクリスタル過ぎまっせ!などと思いながら、スープを味わいます。

 「ゆずでいっぱいな味わいや!せやけど、皮の渋含みの風味じゃなく、身のフルーツ感すら感じる!」

 ・・・第一印象はそのようでした。ゆずが苦手という方は、あの苦みの部分と、柑橘部分がどこか金属的に感じるからじゃないのかな? そういった方でも、このゆずなら抵抗なくなるかもしれません。この爽やかさは、「まるで」果肉をより多く絞っているかのごとき、結構濃い「ゆず」だけど爽やかと感じるのです。恐れずもっと言ってしまえば、ゆず風味じゃなく、ほのかにゆず味という感じかな・・・。これをフルーティと言わずして、何をや言わん・・・です。

 「鶏と魚介と昆布・・・・そして香味野菜のバランスがグッド!」

 これらの因数分解は、店の説明書きからそのままの流用です。くどくないスッキリ鶏清湯に、じんわりと魚介が滲みでているようです。そしていろんなアミノ酸で一体化したように、非常にスッキリとした「上品スープ」に仕上がっているので、これはどこの国の人でも受けるでしょうよ!良く辺りを見回せば、外国人家族の前には、英語のPOPも準備されてた・・。外国人の方の間でも「あそこはうまいぜ」と口コミで広がっているのですかね。非常に興味深いです。

 最後ですが、トッピングに微妙に振りかけてある「ニンニクチップ」が実はじんわりと風味としてスープに溶け出していて、どこかエッジングを半分決めているかの如くです。いろいろ細かいところを見ても、よくできた一杯だと思います。まさしく「淡麗」スープです!

 ※味のグラデーション:清湯鶏コク>ゆず(さわやか)>魚介じんわり薄味>昆布等アミノ酸補強>ニンニクチップ>香味野菜等



【色白細麺ストレートって・・・・それだけでキレイやね〜】

 箸でリフトしますと・・・それはまるで「女性的」風貌な麺です。色白で細身。すらーっと髪のようにしなやかなストレートな余韻。これは、見ているだけでグググーッと来ます。あとで気づきましたが「絡み合っていない」のが、美しく見えるポイントなのかもしれません。などと観察をあまりしすぎて、旨さのベストタイムを逃さないようにしないといけませんね。だって、こういう麺は熱ダレすると勿体ないじゃないですか。美人薄命っていうことと同じなのね・・・。

 「クツリ!とした前歯の感触と、クシっとした奥歯感がナイス!」

 まずスベリは思ったよりは良かったです。見た目少々加水低めで表面ザラツキあるタイプに見えたのですが、さにあらずで、するするとクチから喉奥へと滑り込んで行きます。細いからスープの持ち上げも良かったためですかね。そして前歯で噛み切る際に、コマが揃ったように一列に並ぶような感覚。それを経て前歯でスパリ!と千切るときの気持ち良さは格別です。潰し込みも適度に効いて中程度。麺の密度も申し分ありません。噛み切りクチを見てみれば、角麺なのね実は・・・・。角が流れるラインを強調してくれて、なかなか風流な所作を示します・・・。

 ※麺の感覚:ひとことで言うと「女性的」。しなやかな風貌でつるつるとシコシコを柔らかく体験できる。
 ※麺の形状:標準より二周り程度細く、角麺もかどが、流れるラインを強調して美しい。



【中々「脂身」が肉らしくて旨かった】

 久しぶりに「脂身が旨い!」と感じるチャーシューでした。バラ肉ロールみたいな形状をして、提供の直前に網で炙って焦げ目と風味をつけています。わりと肉より脂がしっかりしていて、脂の独特の旨味が濃い豚と感じました。ご飯に合うという系ではなく、塩味ながら、「焼きトン」として焼酎か日本酒のアテとして食すると、とても性能を発揮するタイプではないかと察します。割と肉厚であったこともナイス!ですね!

 メンマは、こういう淡麗な一杯にあって割としっかりとした味付けでして、柔らかくもなく適度なコリコリ感を演出していました。また、半分でもいいから味玉があったことは、評価できますね〜。やっぱりこのオレンジイエローの目玉があるかないかで、麺顔のイメージが随分と違ってくるのは確かですしね。海苔は、スープに溶け出しにくく、風味もしっかり楽しめて文句なし。あとゆず塩に水菜はやっぱりつきものですね〜。このスープにこのトッピングはやっぱり合いますな!

 ※チャーシュー(塩味)、味玉半分、メンマ、水菜、海苔、薬味ネギ(少々)、ニンニクチップ。



 総じまして、実に日本的な質実としたラーメンなんですが、このままニューヨークで「RAMEN」として売り出しても、そこそこ理解してもらえるでしょ!とすら感じるインターナショナルぶりを感じます。というか、世界で頑張っているラーメン屋さんも実はけっこうおられる・・・。アタクシが今年の夏すぎまでいた大阪の堺筋本町の店主も今やベトナムで頑張っているとの噂をききましたし、ラーメンもグローバル化の時代っすかね・・・・。などと、今日は世界に目を向けてしまいましたが、やっぱり隣の外国人の女の子、かわいかったなー(笑)。隣のお母さんから、早く食べろと注意されてたけど、あれは、アタクシが変なことをしてたから悪いところもあるもんね・・・。ゴメンね。とお詫びをもうします。なので詠います!

 国越えて
 麺をすすりて
 恵比寿顔

 異国の少女と
 しばし友達

お粗末!そして合掌!今日も本当にごちそうさまでした。





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