ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン741】 らーめんと甘味処 九月堂 (東京・渋谷) ラーメン・こってり

【甘味処の絶品ラーメンをいただきに・・・今日は渋谷!】

 20年前の「オレ街、渋谷」の夜に久しぶりに参りました。あちこちクリスマスイルミネーションと、若い人たちの渦に、「喜楽の大将、こんな日も元気にやっとるやろか」と心弾みます。しかし、今夜はここに行くと決めておりましたし初志貫徹を久しぶりに実行です。道中の緩やかな坂道をゆっくり進みながら、ちょっと冷たくなりだした夜風に季節を感じたりします。丁度坂をのぼり終わったところを少し路地にそれて、その店は、いかにも渋谷な感じのするスタイリッシュな店構えです。建物の2階に位置しますが、ペンダントライトが、デザイナーズプロダクトでして、コンテンポラリーな白と赤の統一感ありです。

 何が違うって・・・先客が、すでにいつもの人たちと雰囲気が違いますがな・・・。細身な男女の3名のグループやら、ちょっと疲れたOLもどこかしらインテリジェンスを感じますし〜。麺を食べながら、スウェーデンの教育事情などを話し合いながら、笑って食ってだべってます・・・・。その隣のアタクシの汚れたビジネスシューズを見て気づく・・・・。「あ!・・・・靴の型が古いな・・・」。




【一口目から、動物系のコクと醤油カエシがお出迎え!これは、旨し!】

 注文を終えて、ぱっぱとメニューを取り下げられそうになりますが、接客もさすがに丁寧です。甘味処の感じがします。こういところで粗相があるとかっこわるいので、比較的大人し目にスマホをいじりながら待つ事・・・・6〜7分という早めな配膳です。麺顔が、さすがに上品と思えるのは、あられ・・・・。それも花が咲いたような、ちょっと他では見た事無いきれいなあられトッピングが気を引きます。それに中央のチャーシューもカッコいいじゃありませんか!ということで、レンゲを沈めてリフトし、クチへと運びます・・。

 「うわ!ここ最近「すっきり醤油」続きやったから、こってり味に軽いカウンターパンチやがな!」

 ・・・・一口目で軽く脳しんとうを起こしてしまいます。これは、一口目からストレートに旨し!と叫びたくなる分かりやすい旨さですわ〜♪まず・・・こってりと言えども、スッキリです!角がなく、まーーーったりと濃厚に舌に忍び寄るような感じでして、気がついたらいつの間にかクチの中が、豚鶏のコクで一杯でんがな!という塩梅になるのです。まずは、豚鶏のコクがきめ細かく出迎えて、軽い甘みを醸し出します。

 続いて醤油です。豚鶏系と・・・モミジのベースになっている?とは言え、この色合いですもんね〜。相当醤油ダレがしっかりとしておりまして、動物系コクに負けず、醤油由来のカエシを品良く・・・・それでいて濃厚に伝えます。相当の豚鶏コクと相当の醤油カエシと表現して、「塩辛くないか?」と疑念が沸くところなんですが、そこが全くありませんでして・・・濃厚同士のバランス感覚が優れていると申せましょう!鶏の甘みに対して、カエシの塩っぱ味が相乗効果を発揮します。

 「その他のエッジングの正体が不明・・・・・生姜??ゆず皮???」

 それだけじゃないんですな・・・。どこか別のニュアンスの味がエッジを効かせています。アタクシの駄舌では正体不明ですが、奥の方で生姜が効いているような・・・・、トッピングにあるゆず皮が効いているような・・・・。魚介のベースと結構多めなモミジがあいまったような感じもあって、それのニュアンスが影響しているのかもしれません。難しいですな・・・・。で、このあたりは今後の課題ということで。今後といいましたが、ここは再訪確実と思う次第でして・・・。

 ※味のグラデーション:豚鶏コク(細かい)>醤油系カエシ>軽やかな魚介>生姜?ゆず?風味(ほんの少し)>その他



【久しぶりに加水低めなラーメンを頂いたような気分】

 チューニングは、加水は中〜低で、いわゆる潰し込みが効いた麺というやつ。これは食べ応えありでして、これやったら大盛り(+150円)にしておくべきであったと後悔先にたたずです。

 「久しぶりに・・・・The クッシリ麺!やがな!」

 ・・・という感覚であります。そうとうしっかりしたスープですから、これを受け止める麺もこうでなくちゃね!いやはや計算通りに仕上がってますよ! 四角い切り口の麺なんですが、もともと角が丸めでして、茹で上げで膨れて・・・殆ど丸麺な状態。それゆえ、表面のコーティングとも思える「スベリの層」の性能が引き出されるようでして、つるつるとクチから喉奥へとすべりこんでいきます。

 前歯のスパスパクチクチと千切れる様も気持ち良いし、奥歯の潰しは言わずもがなです。若干この濃厚なスープの海にあって風味も感じるところもあるし、何せ食べ応えもありますんで、個人的にはツボにハマった麺ですな!

 ※麺の感覚:クッシリの一言!すべりの二言!!
 ※麺の形状:膨れた角麺だが殆ど丸麺。気持ちよいほどストレート。スープをまとってライトキャメル色。




【チャーシューより「あられ」だよな・・・特徴は・・・】

 この具達のなかで、一つ挙げるとしたら・・・やっぱり「あられ」かな。とはいいつつ、でっかいチャーシューは、個人的にはあまり心にj響かなかったのが不思議。でもこの「こってり」な中にあって、脂身はこれ以上どうかな・・・というところをしっかりと押さえているし、柔らかさもグッドで、文句はないはずなんですよね・・・。ただ、このスープとこの麺なら、肉がいきがる必要がないわけで、自ら脇役に徹したという潔さを感じるんですわ・・・・。

 その一方で、この「あられ」は、どこでも、いつでも、ちょっとした一役を買うというか、サバンナ高橋のような立ち位置で、ちょこまかと食べ手にアピールしてきます。「こんな奴、一口や二口で、どこかに霧散してしまうやろ・・・」と思ってたらちゃいまっせ!

 「麺をすすると・・・ひとつふたつ紛れ込んでて「カリ!」という歯ごたえを演出」
 「スープをすすると・・・ふたつみっつ紛れ込んで「カリ!」という歯ごたえを演出」
 「麺とを平らげ、残ったスープを眺めると・・・花のようなあられが浮かんでいて風流」
 ・・・とまあ、こんな具合に、「いっちょカミ」みたいにちょこまかと現れては消えるからオモロい!

 また、メンマも印象的。「感覚的に甘い後口を引く」のが特徴です。歯ごたえは、柔らか系でクニッとしたもの。これにどこか・・・遠くに甘さを引く余韻なんだよな・・・。甘味処というのとは関係ないと思うけど。

 ※具のおさらい:チャーシュー(肉繊維柔らか)、メンマ、ゆず皮、薬味ネギ(白髪&小口)、あられ(細かい玉&花形)




 総じまして、甘味処の二足わらじと侮るべからず!な完成度!と言えましょう。ちょっと小ぶりで可愛いところもありますが、食べてみなはれ・・・食べ応えありまっさかい!と思わず関西弁がでてしまいます。ここなら、女性独りでも食べに行けるはずでして、女子ラーメン部も応援したい気分であります。それに、話は飛びますが、最近いそがしそうで東東京エリアに住まう、ラーメン好きな高校生にも教えてあげたい気分であります(個人的なネットつながりな方〜。男ですが)。まさに、「スタイル」と「旨さ」と「ラーメン」が共存する店。アタクシが20年若かったら、ラーメンクリスマスをここでするのだ〜!と、渋谷を歩きながら考えるアタクシは変態ですな(笑)。なので詠います!

 華街で
 男女が集う
 九月堂

 甘味と旨さ
 運ぶ幸せ 
 
 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。 




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