ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン868】 麺屋 一燈 (東京・新小岩) 芳醇香味そば・醤油

【きっかけは?: 弾けたい夜だったから!新小岩で連食したかった!(前半)】

 昨年の秋に辞令が発動され、大阪から東京に転勤。しばらく、落ち着きたい気分でしたが、転勤は無かったものの、この春にまた異動内示があり・・・・・なかなか、自分の頭の中の興奮を抑え切れません。もう少し早く分かっていたら、麺友でも連絡いれてはしゃぎたいところでしたが、時間的に無理なので、ラーメンで発散したいと思う夜でございました。 人生本当に何があるか分かりません。 一生の内に大きな覚悟をするタイミングがいくつかあるとしたら・・・・、今でしょ。今しかないでしょ。

 そんな気分とラーメンを結びつけると・・・・・「坂本店主」しか思いつかなかった。

 丁度、ラーメン稲垣もやってるし、一燈・稲垣と連食してやる!と・・・・、こちらはしょうもない覚悟をしたのでありました。後で考えると、「らーめんながた」も捨てがたかったか(笑)。訪問時・・・・やっぱり10名以上の並び。連結しますが、だれもアタクシのような気分でなく、表情にこやか。やけに他客の笑顔がまぶしいのは、アタクシの僻みというやつか。戒めよう。




【スープ: 明るく濃厚な鶏系メインのコクで分厚く攻めている・・・なのにあっさり軽やかな仕上がり!】

 とにかく一燈は、対応が気持ちがいい!それに、店主が必ず店にいる。手の抜きようがないし、元気で熱い雰囲気がいい!!この雰囲気に浸りたかったのだなと・・・・ようやく座れた席で実感します。そして、待ちも少ないのがいいところでして、ものの5分程度でそれは運ばれてきた!麺顔をみて・・・・切なくなる。 たまらず、スープをすする・・・・。その感想は、


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「ゴクゴク飲み干したいというより・・・・・一杯一杯、レンゲで堪能しきりたい、完成度でんがな(笑)」


1)甘味・旨味:鶏主体の明るく濃い旨味と若干の魚介が豊か!

  もう見た目で優しい醤油スープという感じがいたします。その明るいめの醤油ブラウンは、優しい系の中でも昔ながらの懐古系とは別の、今風なニューウェーブをやや感じますが、落ち着いた感じが漂います。もうこちらの店の腕前は良く知っているので、緊張もなくただ味わうだけなのですが、レンゲですくったそれは、分かってはいながらもそれを上回るというか、「動物系の明るさ秘めるコク」がサササーーーとクチの中いっぱいに広がるようです。動物系の中に鶏のニュアンスを色濃く感じますが、ではそれだけかというと、「はしゃぎすぎる子供を優しく押さえつける」ような魚介をほんわかと感じるのですが・・・。しかし、鶏の豊かさの存在は大きすぎて、清湯にて濃厚系・・・・という感じがたしかにいたします。

2)塩味:醤油カエシ由来の柔らかい塩気と鶏ガラと結びつきある塩分

  つぎに味を決定づける塩味ですが、ゆるやかに・・・・醤油由来のカエシの塩気を感じますね・・・。これが醤油ラーメンたらしめる分かりやすさがやはり必要かと思われ、カエシの塩味が清湯の脂と結びつくような塩味感覚を微かに感じます。そして、塩本体ですが、それ単独では感じることはなく、やはり鶏ガラ成分と深く結びついて・・・・もはや、塩味なのか、出汁の成分なのか、いやはや塩が出汁と化しているのか、全くもって分からなくなる次第。この一体感がなかなか・・・・一燈のテックニックを如実に感じる瞬間ですね・・・。


3)風味・香り:丸鷄かと思わす香味油と薬味が味の厚みに!

  しかし、それにプラスされた明らかな風味と香りの強さを感じる!これは・・・・香味油をわからないように垂らしたと思われ、所々スープの表面で他とは違ったゆったりとした動きを感じますから。この豊かさは・・・まるで「丸鶏」をかんじさせる豊かな風味です。 また、申し訳ないが、店員さんの説明を聞き逃したが、特別にトッピング薬味を別皿でもらったのだが、これがまた後半に投入すると、別次元の一味の辛さをプラスされ、また少々発酵したようなコクがプラスされ、実に柔らかい辛旨なスープに変貌するのであります・・・。なかなか、普通の醤油ラーメンでも、ショーマンシップを忘れない演出ぶり。誠に、坂本店主の想像力の豊かさには脱帽するばかりです。




【麺: これほど健康的に「クッチリ」と感じる歯応えとすりつぶし感がないと思うね!】

 一方の麺ですが、改めて考えるとここでは、つけ麺と限定だったころの燈郎しか食べたことがなかった。初めての一燈の細めんだったわけでして、そういう意味では凄く新鮮に思えたのかもしれない。その感想は・・・・、


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「柔らかい細麺でそこそこ風味を感じさせる・・・・というのは中々お目にかからんのだ!」


1)風貌:やや細めストレートで健康的な黄色味が質感感じる!

  このときはお客の9割がつけ麺を注文されている様子。Lの字カウンターでラーメンはアタクシと他1名のみでした。そのため、つけ麺と比較してしまったのか・・・やけに細く感じてしまった・・・ストレート麺。しかし、ドンブリの底からサルベージされたそれは・・・・細い故の頼りなさ、儚さは微塵もなく、実に潰し込みが利いた感じがする麺です。うすく白く黄色目に感じる地肌がとても美味そうに思えると思うのです。茹で上りの影響で角が丸くなっているのがまたしなやかに見え、捩れ感が少ないけれど、くねりはそこそこ・・・な感じが、なんとなく喉のスベリを予想させます・・・。


2)感覚:柔らか系の中加水な 「クッチリ」感覚!消えゆく寸前のアルデンテ

  そんな細いながらもポリシーを感じる麺を噛む、噛みちぎる、すり潰す感覚は・・・実は、なかなかナイスなものですが・・・表現に難しい(笑)。ま、あっさりと軽く「クッチリ感」があって堪らん!と言えば容易いのだろうが、もう少し質感を感じる。もう一度言うと「潰し込み」を感じるのです。と思って前歯で噛みちぎり・・・・断面を確認すると、あ!微かに白い部分を発見したりします。なるほど、柔らかい麺でもぶよぶよと感じない秘密は、こういうところにあるのだなと素人ながら鬼の首をとったようなしょうもない達成感を味わったりする。 麺を提供する側としては、もっとシンプルなルールか感性で行っているのでしょうが、このツボにハマったような美味さは、ゾーンにハマったなと感じたりします。  


3)スベリ:喉につっかからない程度にとどまる抵抗が好き!

  スベリというのもこだわりを皆さんお持ちかもしれません。スベリが良い=評価が高いというのでもないというのは、お分かりいただけるかと。ザラツキと表現しても、実際はザラついているわけでなく、麺の地肌の木目の細かさを指すと理解しています。という前提でこの麺はと言うと、ザラツキが少ないけれども抵抗が少しあるということか。だから、単に滑って落ちて行くだけのものより、メッセージを感じます。

 麺というのは、喉越しで味わうものだから、咀嚼が少ないもんです。その咀嚼少ないゆえに、喉で麺の喉越しを感じるのです。それをスベリとアタクシなりに解釈していますが、その刺激がとても良い。・・・・更科そばを連想してしまいました(発想が飛び過ぎ?)。





【具: 強力なフォワードが2枚あるような・・・強力な布陣、そんなチャーシューの存在感】

1)チャーシュー(レアで二種類)

  むしろこのチャーシューに出会うために新小岩くんだりまで足を運んだのかもしれません(笑)。それでも、デフォルトで750円しますので、チャーシュー追加が出来ないアタクシの財布事情も悲しいですが、やはり出会えてよかったと思うのです。 かの昔の有名番組「料理の鉄人」で初めて知って度肝を抜かれた「真空料理法」。低温にて味を染み渡らせるそのテクニックは、アタクシの麺友「関東らー友」からその詳しい成り立ちを飲み屋で教わったっけ・・・。 鶏チャーシューは、周囲が少し粗挽スパイシーな余韻を感じ、色合いも、柔らかさも耳たぶのごとき!天使のぽっぺた!(そんな菓子あったような)。一枚を3回に分けてかみ締め、カウンターで目を閉じ恍惚に浸ります。豚にいたってはアタクシは、これまでのレビューで「エロい、エロい、エロすぎるほどそそる!」などと、その艶かしさを下品な言葉で表現してきましたが、それを少し恥じたりいたします。これは、質実に旨いです。ネット販売いただければ、お正月用に実家にも送ってやりたい・・・・。歯の弱い老人でも肉の感触を味わえる逸品です。

2)ほうれん草・メンマ

  ほうれん草というトッピングがまた意外でした。日ごろ、家系でしかお目にかからないのですが、こういう芳醇でキリリとした逸品にも合うのですね。クタクタとまではいかない、突き出しのお浸し程度の柔らかさが、ナイスです。 そしてメンマは、一定の品質感があり、コリコリとクニャリの丁度中間あたりの歯応えがまた日常的で良い感じです。


3)海苔・薬味ネギ

  このあたりは、特筆すべきところがなく、レビュアーとしては少しホッとする(笑)。スミからスミまで、見逃せない品質というのも、書くのに疲れるしね・・・・(爆)。




 総じまして、少々乱れた心の時ほど、こういう整った一杯というもので平静を取り戻すことが出来たという・・・・誠に個人的な満足をたださらけ出しただけの話でした。 それにしても、やはりくどいようだけど、仕事はいつも元気良く!ということを心から感じるお店です。大きな声だけの店なら星の数ほどあるけれど、笑顔と心がこうもこもっている・・・・というフェスティブな雰囲気はそうないよね!これかも、元気をなくしそうになったとき、ここに通い続けることでしょうね。なので詠います!



  人柄と
  そのまま出てる
  懸命さ


  食えば伝わる
  ポジティブさ


お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。 




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