ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン723】 ラァメン家 69'N ROLL ONE (東京・町田) 2号ラァメン

【家族に冷たくされ・・・アタクシは旅に出るのです・・・】

 お疲れモードで会社からの帰宅途中に一本の嫁からのメール。どうもアタクシに伝え忘れだったらしいのですが、週末はウチの妻子はキッザニア東京に行くつもりだったのだそうです。では、アタクシが撮影係として、最近活躍の場を失っているデジタル一眼でも持って張り切りましょうか!と思いきや・・・友達と行くからお留守番よろしくだとのこと・・・(泣)。一人中央線でむせび泣く中年男ひとり。ほな、今夜は一人酒くらって爆睡してやると心に誓うのです。しかし、翌朝早くに叩き起こされ、駅までクルマで送り、「あ、カメラどっかいった・・・」と慌てふためく嫁。泣く泣く・・・アタクシのラーメン専用カメラを差し出し「もってけ・・・」と男を気取る早朝の吉祥寺駅のアタクシ。あーーー、らーめん探索もできなくなった・・・・。自宅に戻り、気持ちを整理し、あ・・・iPhone あるやんけ!と気づきまして、そこからムクムクと夏の入道雲のようにラー魂に火がつきましたわ!

 「遠くへ行きたい・・・・、町田に行こう!」

 家族に冷たくされ・・・アタクシは、こうして旅にでる準備をいたしました。訪問先は、このお店・・・69’N ROLL ONE 。理由は、湯切りを見たかった!から ラーメン本によく出て来る男の方の鋭い目線と、突き出したてぼ。そう、このお店のお方です。一度その技を見てみたかったので、今しかないと思ったのです。



【湯切りでびちゃびちゃに・・・・ならへんのか心配していたアタクシ】

 本の紹介を見ていたらいつも見事なてぼの突き出し方なので、湯切りのたびに、壁とか床とか・・・はたまたご自分の服までびちゃびちゃにならへんかのかと、いつも見ていて心配してたんですよね・・・。この点は、以前、関東のラー友と飲んでたとき「そやそや!オレもそう思ってた」と賛同者もおります。そんな半分ちゃらけた気分で町田駅につきまして、ターミナルビルらしい一角の店についたら丁度開店時でした。スルーっと一巡目にちゃっかり入店できちゃったじゃないの!

 しかし・・・張りつめる空気感とそのオーラ!お!!あの有名なご店主発見!本のままやん!と嬉しい気持ちありますが、とてもこんにちわと言うような感じじゃなかったので、スタフさんの指示に従い、食券を購入し、座席へと座ります。私語厳禁とか、お静かになどという注意書きは数回みたことありますが、読書も禁止ってのは初めてでした。みな・・・おとなしく麺を待ちます。先客の調理が始まった!いよいよ!その技の披露か!!!!

 本当に緊張してきたがなこっちが!まず一つのてぼ。そして残り二つを両手でという順番。手首のスナップ効かせで複雑なクイック動作でまずひときり!そして次に、例の動作を!・・・あらら、もう終わった・・・。確かに突き出してたその動作ですが、アタクシの中のイメージからすると70%の押さえ気味アクション。しかし、しっかり見て取れて嬉しいです!そらそうでしょうな・・・あんな、絵に描いたようなオーバーアクションし続けたら、腱鞘炎になりますわ。ゆえに、結論としては、湯切りでびちょびちょになることはなかったのです。誠に余計な心配でしたわ・・・。

あー今日はぶれぶれや・・・写真が全部・・・。カメラ返せ〜!



【しかしこだわるのが分かる!真剣勝負なスープですよ!本当に!!】

 この辺りから、アタクシもレビュアーモードです。湯切り以後の動作を拝見いたしますと、これは中々、細部までこだわりぬいたサービス精神です。客先に配膳するまでに、何回も日本手ぬぐいで飛び散ったスープを拭き取るなど、スタフと店主の阿吽の呼吸が絶妙です。これを見せられると・・・食う方も背筋がのびますわ。そして配膳されるまで、どきどき感が高揚し、いざ着丼するとため息がでる・・・・。

 「うわーーー透明すぎるカエシブラウンやんか・・・」

 醤油がいろ濃い上に、鶏脂とおぼしきまた美しい油がすーーと膜をひいており、ぎらつき過ぎるほどです。これほどの光沢は珍しいな・・・。と次にレンゲを沈めると・・・これまたゆったりとした半まじりな油が入り交じり二層状になっとります。これをこのまま口にと運びますが、いやいや・・・

 「確かに!丸鶏系のゆったりとした旨味が広がるし、カエシもええ感じや!」
 「この甘みも鶏?コク豊な甘みがええやん!」

 ・・・と立て続けに旨しな印象を思い浮かべます。これは、醤油鶏そばと命名したい気もしますが、甘みが少々ありなむとか、またカエシが思いのほかぴっちりと入った印象もあるので、やっぱり醤油味ならーめん。その独特さが「醤油らーめん」と言わせずに「2号ラーメン」というオリジナルなネーミングとして言わせたいのかもしれません。決して、 sweety = tasty という単純図式ではないく、甘みも含んだ旨味とお伝えしたい。

 「しかも・・・食べ続けても、食べ続けても、最後まで濁らずクリア度合いが変化ない」

 最後の最後まで、汁を飲み干す瞬間までもが、スープのクリスタル度が濁らなかった・・・。やはり、麺の湯切りが完璧であるという証拠か・・・・。関連性は不明でありますが、今年まれにみる、醤油での感動でありましたわ・・・・。

 ※味のグラデーション:丸鶏みたいな豊かなコク>ぴっちりした醤油>わずかな甘み>その他



【麺は一転して優しさたたえる感じが素敵!】

 店の感じとスープの決まり方が男性的と言うとしたら、麺は一転して女性的と言えましょうか・・・。標準からしてやや細めなストレート麺でして、形状はやや長方形な感じ。そしてその全体的な印象は・・・

 「女性の巻き髪のような美しさと感じる・・・しなやか麺!」

 ・・・・という感じでしょうかね。とにかく、湯切りから丼投入の直後に、息をあわせたスタフさんの麺の泳がせと整え過方には、丁寧という文字しか思い浮かび上がりません。女性へのあしらいと申せましょう。スープの持ち上げもなかなかでして、すすり上げるとスープ感がブワーっと伝わります。そして歯ごたえも、全体的にしなやかさの中に、クチリとした全体均一な歯ごたえがあります。細麺というジャンルでいうなら、博多麺とは対局な一品と申せましょうか・・・。 地肌的にはスベリもよく、またスープに染まり易いのか、白地に醤油をまとってやや褐色に映る見栄えが実に旨そうですやん・・・。

 ※麺の感覚:潰し込みはそこそこで、しなやかなクッチリ感で食わせる。スベリもよく、スープ持ち上げ抜群
 ※麺の形状:標準やや細めのストレート、やや長方形の角麺がしなやかにのびる、色白麺に茶色スープが染まる



【耳たぶみたいな鶏チャーシューでんねん】

 このシンプルさな具達は、大阪で例えるんやったら「らぁ麺Cliff」がふと頭に浮かびまんな・・・。なぜって、穂先メンマがあるからさ!このメンマあるだけで、どこか崇高と感じるアタクシはほんま単純男。しかし、それよりも度肝を抜くのは、鶏チャーシューでしょうね!
 
 「はぐっ!と・・・あま噛みしてもほどけるくらいなクッション感触が、まるで耳たぶ」

 一枚だけでしたけど、心を奪われましたわ・・・。あとバラ肉チャーシューもありましたが、正直言ってこちらは、鶏肉のあとだったために、一定の味わいと受け止めましたが、旨いには違いありません。考えてみれば、あとトッピングらしきものは無かったな・・・薬味ネギ以外は・・・。しかし、これで必要十分やったという実感です。さてさて、味玉をなぜ注文しなかったのかというと・・・、この一品で800円で、味玉追加だと、950円だったから。この満足感が先にわかってたら注文してたけど、やっぱり交通費を考えると勇気がでなかった。小さい男やな・・・アタクシも・・・。

 ※具のおさらい:鶏肉チャーシュー、豚ばらチャーシュー、穂先めんま、薬味ネギ、以上



 総じまして、今年食った中でこれはなかなか・・・。また、帰り道・・・・初めてのようで、初めてでないような今回の一品であった印象を一人考えています。そういえば、大阪・西長堀のあの名店で、こちらのお店とコラボ企画をしていたのを思い出しました。あ!そうか、「カドヤ食堂」の大将となら、こちらのご店主気が合いそうやわ確かに!とすとんと頭が整理されました。この醤油のパワーの出し方やったら、そのまま関西人にも大受けのはず。カドヤの煮干し醤油そば食ったときの、醤油濃厚さとどっかやり方が似てるかも・・・。店のスタイルが全く対局やけど、これはなかな、面白い発見でもありました。なので詠います。

 客であれ
 遠慮はしないぜ
 こだわりを

 客とて店とて
 同じ麺童

・・・・いまいち。ええい!もう一丁!!

 静寂に
 熱い一杯
 待ち侘びる

 店主の思いも
 熱さと受け止め 

お粗末×2!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




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