ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン722】 昭和歌謡ショー (東京・西巣鴨) 王道の醤油ラーメン

【雨の降る夜は・・・歌謡ショーに行こう!】

 この日は、朝から雨続きでして一日中、気分が滅入るというより、気持ちがしっとりしているといった感じでした。仕事も順調に終わりまして、既に夕方から遠回りして家に帰ろうと言う気分になっとります。でも雨だからそう遠征はできんな・・・・と考えあぐねていたら、この店が思い浮かんだ!しとしと雨降る情景と、昭和レトロな雰囲気がなんとなくマッチしそうでしょ?アタクシの場合は、いくつか候補店をいつも考えているんですが、大抵の場合、朝と夜で考えている事が違い、計画通りに訪問していません。ちなみに、この日の朝は、白河のらーめんでもすすろうと考えていたのですから(笑)。

 さてロケーションも、西巣鴨というか都電荒川線・庚申なんとかというとこで、微妙な地味さがオッサン的にはくすぐりまんな・・・・。ほどなく歩くと暗い雨の夜道の先に明るい店が浮かび出しています。先客ゼロ。引き戸を空けて、出迎えてくれたのは、「ミラーマン」のテーマ。ちなみに、経済コメンテーター(大学教授)の曲ではありません。



【知らんけど知ってるような・・・懐かしの味やね!】

 「ミラーマン」のテーマから、「怪傑ライオン丸」の曲に変わったところで、醤油ラーメンを注文します。なるほど・・・・昭和歌謡ショーっていうから、BGMもそれなりに期待してたけど、古いアニソンの系譜やったんやね。てっきり、昭和ムード演歌系かと思って、青江三奈や、いしだあゆみ・・・、はたまた中三トリオくらいのBGMかと予測したが・・・。こんなCD集は、深夜テレビの通信販売でも取り扱っておりませんやろな・・・。などと、思いながら、頭の中で曲をくちづさみながら(結構気に入ってるやん!ワシ)待つこと、7分程度で配膳完了!おーーーー、麺顔がまた・・・・イメージ通りの「昔ながらの東京中華そば」やんかいさ! アタクシ関西人ですが、懐かしい〜と本当に魂から声が漏れそうなくらいに決まってまっせ!もう、これ以上泣かせんといてほしいわ・・・。と涙ちょちょぎれながら、レンゲをしずめて、まずは味わいます・・・。

 「むお!鶏ガラ醤油!体に染み渡る〜!!!」

 ・・・もうそれ以上何者でもない感動ですね!鶏ガラのじんわりした透明系なコクに、醤油がスパーっと尾を引きます。しかし、カエシの過ぎた輪郭は後をひかず、煮干しで甘めに封じ込めたマイルド感覚が素敵です。それに、どれも構成のバランスがよく、主張してこない奥ゆかしさすら覚えますから、これは、リアルに東京の昔をしらん京都人なアタクシでも、懐かしいと感じさせるオーラがありありです。

 「時間が磨き上げた大衆崇高系やね!!!」

 こちらのお店は、昨年オープンということですし、本当にリアルに何十年もこの味守って来た!という訳ではない・・・・、言わば穿った言い方をするとレプリカと言えない事も無い・・・。しかし、テクニックとその質実さは見事でして、レプリカの域は超えている質実も感じます。実は、このメニュー・・・・店の壁に貼ってあるメニューを見ると、メニュー名の後に「(昔)」と書いてありまして、コレに反して「(今)」は、塩ラーメンを指しています。な・る・ほ・ど・・・。計算された、懐古系東京醤油やったんやね・・・。この店主、まじめそうで、この店のコンセプト考案といい・・・・、実は、ごっさファンキーなお方かもしれまへんで!

 ※味のグラデーション:鶏がら清湯>ぴっちりと醤油>煮干し甘み>薬味(ネギ)の風味等



【アタクシ、地方の出ですが、東京ラーメンのイメージ通りの麺でした!】

 その通りでございまして、細い麺ゆえに、柔だと取り返しが付かなくなるのを極度に嫌うような、「しゃきり」としたお姿でありつつ・・・芯の強い女性的な風貌です。写真で見て感じる以上に、筋が通った整然とした感覚が実際はもっとあります。見た目以上に、潰し込みが効いた麺でして、一本一本がちょい細い分、ハードな仕上がりと思えます。

 「この東京らしい澄んだブラウンの海に泳ぐからこそ、映える麺やね・・・・」

 ・・・・なんかこの色合いの組み合わせやとしっくりくるんですわ。スープと麺が・・・。このしっくりした感覚は、定番的な感覚でして、例えば、紺のブレザーには、えんじ色のネクタイが定番として合うような感覚。斬新でなくとも、カッコええ制服みたいな安堵感がありまんねん、この組み合わせは!

 それでも見栄え以上に、味わいとしても楽しませてくれます。4〜5本たぐりよせて、ずずずーっとすすり上げて、前歯で千切る瞬間に、コマが揃うような一体感のあと、クッツリとまとまった歯切れ感・・・。高速に舌を駆け抜け、持ち上げたスープを口の中にお土産として残して行くかのようです。数回の奥歯での歯ごたえを楽しんだ後は、嚥下の後胃の中へ落下・・・。もう最初の一口の後は、堰を切ったかのごとく、無心で麺を食い続けましたよ・・・。

 ※麺の感覚:細さ反比例な潰し込み強さ、ゆえに歯ごたえハード、しかし女性的な物腰
 ※麺の形状:東京極細麺(勝手に命名)、角基調なんだけどそう見えない、もちろんストレート



【昔のチャーシューってこんなんやったわ!】

 ・・・と今更気づかされたかもしれません。バラ肉のチャーシューがホンマは好みなんやけど、そんなの大人になってからだったわとね・・・。昔は、少しカスカスしてたチャーシューメインでして、腕肉っぽかったと思うのよね、みんな・・・。その中で、一部分脂の部分があったりすると、嬉しかったような気分です。まさにこんな肉やった。だけど、京都育ちなアタクシは・・・・・、本当は、もっと違ったチャーシューが郷愁をそそりますけどな・・・。もっともっと薄くて・・・・花びらみたいにたくさん重ねるタイプ。「とは言え、こういう肉やったわ・・」と思えど、十分、この肉は現代風だけどもね・・・。今となっては。

 海苔のしわしわ感は・・・これも味わい。意外とほうれん草が、少なかったものの、ちゃんとしてたというか、作り置き感が少なかったのでグッド!ナルトはいつもの通りだけど、メンマは、細&ミニタイプ。これは歯ごたえだけを楽しみました。

 ※具のおさらい:チャーシュー2枚(腕と他?)、ナルト、ほうれん草、細メンマ、薬味ネギ多数

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 総じまして、昭和歌謡とはジャンルが広過ぎるぞ・・・・グループサウンズとかどうすんねん・・・・とか思えど、メニュー展開は、非常にコアなところのみをつついてまして、秘孔を突かれましたわ・・・。ひでぶー・・・ではなく、うましー・・・と叫んで、アタクシは今週たまった毒素をまき散らすようにそこで死に絶えました・・・。おそらく、雨が降るたびに・・・この店がよぎると思います。また、近いうちに来ます。なので詠います。

  雨降りて
  センチメンタル
  昭和歌謡

  昔も今も
  変わらぬこの麺

お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。
どういう意味??



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