ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン705】 好日 (東京・中野) らあめん

【女性が心を込めて作る・・・一品を求めて東中野へ・・・】

 先日、西武柳沢にて・・・心のこもった東京らしい昔ながらラーメンを頂きまして、あーーー、またあんなん食いたいと思う今日なのです・・・。ほな・・もう一回同じ店訪問したらええやんけ!とのことなんですが、たまたま有名なラーメン紹介本をぱらぱらとめくったときに、こちら「好日」さんの一品が目に入り気になったための訪問決意です。一品の風貌が似てまっさな・・・。さて決意してから少しネットで調べてみると・・・女性スタフだけのお店とのこと!しかも、自家製麺、無化調をうたっているわけで・・・これは、ますます興味がそそられまんがな。「明日でも良い仕事は、明日やる!」という仕事に対するポリシーゆえ、さっさと切り上げて突撃ですわ!(せやから・・・いつまでたっても仕事が半人前なんかな・・・・)

 入店してわかる・・・その真新しくないけど清潔な感覚は、女性店員(おばちゃん)の気配りと申せましょう。先客6名ほどおられましたが、中央の丸テーブルがひときわ目につきます。若いワーキングウーマンもちらほらという客層でして、ちょとばかりの長居はしたいと思うまったりしたムードがええわぁ〜♪男性は殆ど「つけ麺」、女性は「らーめん」という分かりやすいオーダーの割れ方でしたが、オカマで変態のアタクシは、この際「らーめん」を注文させていただきましたわ。




【柔かさと誠実さの合間に・・・・崇高とすら感じる「東京醤油」の世界観やね・・・】

 この一杯の配膳の瞬間は、オーラーすら感じる存在感!というか完成度をかんじさせますやん!・・・・とはオーバーか。大衆的なところもありますゆえ、ほっとさせてくれます。チャーシューがまた誇らしげに麺顔を支配しますし、何と言ってもスープの透明度がまたエエ感じ。それに表面に浮かぶ油のペイズリー文様が品質の高さを証明してくれているようです。もう・・・見た目から、「じんわりさせてくれる」系やと確信できますし、先入観も多大にありましょうが、「女性的」とも思えて・・・実にメッセージ性がありまんな!ということで、陶器のレンゲ(これに限る!)を静かに沈めてスープの堪能に集中し始めます・・・・・。

 「それにしても角がないねぇ〜・・・・・。じんわりとはこのことなり〜。」

 もう、ゴクゴク飲めるけど、滋味とも思える薄味系なんでそんなことしたらもったいないわ!とも思える! 角のなさとすーっとくる広がり感が素敵です。何がすーっとくるかというと、まず鶏清湯系のコクがまず一つ。それから、ニボニボしていない魚介の甘みが二つ目。これらがバランスよく、爽やかにクチに広がります。特に、魚介の甘みはほんのり具合なので、どちらかというと動物系が支配するベーススープ感覚。華やかになりすぎないような落ち着きをこの・・・非常にうっすらな魚介が押しとどめていて、上品と感じさせるのですわ!この手のスープ感は・・・・転勤で8年半関西で生活していて滅多にない感覚ですわな・・・。関東の粋を感じます(もっとも、関西にも、関東にない醤油ラーメンがありまっけどな!)。とは言え・・・

 「やっぱりゴクゴク飲めへん!せやかて・・・熱いもん!」

 ・・・と感じる!熱いものは熱く出す!と良く言いますよね。こちらの一杯はとても熱さを保って提供してくれるので、熱さも演出、熱さも味わいとすら感じさせます。非常に落ち着いた風貌でいて、実はあちあちスープ。この温度にもメッセージ性を感じるアタクシは・・・・えこひいきがすぎますかね?

 ※味のグラデーション:鶏清湯スッキリ系コク>非苦みの魚介系>節系アミノ酸>醤油成分>その他(昆布等?)
  スープの量もうれしくなるほど多めにご提供されますんで、並で丁度お腹いっぱい!



【挑戦的とも思えるのは、このスープ感であえて・・・・中太麺!】

 そうなのです、中太麺なのが意外なのです。こういう滋味系なあっさりスープには、細麺が勝手に東京らしいと思っているのですが、こちらはあえて太目です。つけ麺もご提供されているため、製造業のコストダウン施策の宿命・・・・部品の共通化を図ったのか!と疑いたくもなりますが、この太さがまた合っているんです。食べ応え感があるのです。気持ちエエのです。

 「高速に近いすべり感!歯ごたえモチモチ系の定番中の定番!しかし意外とスパスパ切れる!」

 ・・・・というのが正直な印象でして、クチの中で咀嚼する時間が、とても少ない目でごっくんと喉の奥に落ちてゆきます・・・。滑りが結構いい方にランクされまんな!しかし、それなりにモッチリ麺なので、もう少しクチの中にいて、歯ごたえを楽しみたいのですが・・・飲み込んでしまうのです。それは、この切り口にも原因があると思われます。「丸麺」なのです。真円に近い切り口でして、大阪の「麺屋7.5Hz」を少し連想したりもしないでもない・・・・・。麺の密度もそこそこあるのに・・・不思議なストレート麺ですわ・・。

 ※麺の感覚:中加水でもちもち、滑りがとてもよく喉の奥にすぐに落ちる、自家製麺らしい品質感もあり
 ※麺の形状:丸い切り口の中太麺、ストレート、健康的な薄黄色



【次回訪問では必ず「チャーシューメン」を食ってやる!】

 このチャーシューもなかなか旨いがな!ロース肉?とおぼしき脂の入り具合も適度で、非常に柔らか!味付けがスープのベクトルを邪魔しないし、大きく食べ応えもある。できれば・・・・もう少し厚めでお願いしたいもんだけど、だったらトッピング追加をするのがよろしいかと思い、次回は「チャーシューメン」を食う!とすでに宣言してしまってもいい出来具体ですわ!

 メンマは、細いタイプで見た目が深い色合いゆえに、濃い味付けかなと思いきや・・・・意外とあっさりしていて、これもまたスープのベクトルを壊したりしませんわな・・。コリコリ加減も適度ですし、旨しの部類です。一方海苔は、スープもこういう傾向だからか・・・・影響を受けやすく溶け出しやすいので早めにお召し上がりするのをおすすめいたします。品質的には問題ないっすよ!

 ※具のおさらい:おおきめチャーシュー、メンマ細めが多め、海苔、ネギ小口切り、以上




 総じまして、おばちゃん二人が切り盛りするこのラーメン店を是非とも応援したいと思う夜でございますわ!いやはや・・・東中野ってなかなかラーメン店が多いのにもビックリでして、ちょいと酒を引っ掛けるのも良し、バールで粋に酔うのもよし、食堂でお一人様晩ご飯をいただくのも良しでして・・・・なかなかアタクシ好みの雰囲気やと今更ながら思い知りました。吉祥寺は当然おもしろいけど、アタクシ的には、こっちも和むわな・・・・・。ということで、また訪問させていただくことは確実でおます。いつまでも、お元気で頑張っていただきたいと思います。最後清算をすませて「ありがとうございました」という声も、品のええおばちゃんやなと思うし・・・心から癒されましたで!なので詠います。

 とぼとぼと
 長い帰宅路
 たどりつく

 この一杯に
 出会えて好日(よきひ)

お粗末!ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




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