ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1765】 京都 塩元帥 (京都・西七条名倉) 天然塩ラーメン

 久しぶりに実家で、ひとりのんびり出来たお正月休みでした。仕事を持ち込まなかったので、寧ろ暇を持て余してしまって、退屈したというのが本音ですが、想定外のラ活が出来たのが拾い物。これから、名神高速道路に乗って一気に東京へ・・・。のつもりでしたが、最後の寄り道。「京都塩元帥」さんへ訪問してからとさせて頂きます。








開店15分前に到着。なんと、家族客を含みシャッター待ち14名! どんだけラーメン好きなんや!と京都の府民性に笑いますな。今度、実家の両親を連れて来たいと思うしね〜。 開店前のスタフ気合い入れの掛け声が、大きく響く。店舗数が拡大しているこのブランドの気の引き締めを感じました。


こちらの名物サービスは、無料キムチ。セルフで取り放題。そこそこ旨し。ラーメンとライスで腹一杯なること確実で、若い客層が多いのもうなずけますな。


  











【スープ:淡麗系よりはじっとりとした塩ダレ感覚!そこにハッキリした焦がしネギが食欲そそる!】


<鶏豚のじっとりコクに、仕上げのひと振りといった甘塩のエッジングがナイス>


 なんだかんだと、久しく食っていない塩元帥の塩のような気がいたします。スープをレンゲですくって、ビギナーのような気分で視認すると、そこにはわりとハッキリとして透けた黄銅色。琥珀というより、馴染み深いエキス感が漂うような感覚。味わいはというと、すっきり鶏清湯というより、丁度良いじっとり感が漂います。ああ、これこれ!この程度の食べ応え感がいいのよね〜、と塩元帥なりのキャラクターを後追いで思い出したりします。


  






 実は、焦がしネギ油の影響であまり表にでないけど、こちらの塩そのものも、結構魅力的だったりするんです。塩ダレとか、ベーススープにしっかりと溶け込んだ感ある塩気はもちろん魅力的。なのですが、「最後の仕上げに塩ひと振り」的な、追い鰹ならぬ、追い塩のような、鮮烈な塩のエッジングが魅力的なんです。(※これは、私の妄想ですので、実際はどうかは違うと思う点はご容赦を)









<焦がしネギ油の香ばしさが生き生きと全面に広がる>


 黄銅色のスープの正体は、この焦がしネギ油の成分によるものかもしれませんね。本格的ラ活を始めたころに出会ったこの一杯。これほどまでに、焦がしネギが滲んでいたかは記憶は不明。されど、この焦がしネギのじんわりと、のびのびとした塩スープこそが、塩元帥というところですよね。これを味わうために来たようなものです。







 この味わいは、以前尼崎店で両親を連れて食ったことありますが、食べ慣れていない方にはとても印象に残るようです。あの香ばしいラーメン何だったっけ?などと、ラーメンの話になると、たまにこの塩元帥の焦がしネギの話がでてきます。












【麺:スープとの相性/受け止め方流石ながら、啜りと歯ごたえのしなやかもナイス!】


<熟成効いた風味よいグルテンの味わいと、ソフティーなもっつり千切れ>


 塩元帥といえば「自家製用の製麺機」。呼び名は「全力製麺所」と名ずけておられるようです。ここで、客の目の前で製麺して麺箱に並べていくのですが、これは翌日以降の分らしく熟成させてから提供されるそうです。以前の私は、てっきり作りたて、打ち立ての麺だと思い込んでいて、アホなコメントを残したかもです・・・・。


 さてその麺ですが、やはりなんとも言えんグルテンの風味のよさが光りますね〜。きめ細かく、潰しこみが効いているようで密度感がほどほどなところが・・・・嬉しい。それに正方形でなく少しばかりの長方形。そしてやや膨れている茹で加減で、軽く捩れとウェーブを生じさせている。前歯で捕まえて噛み込むと、やさしいクシリとした感覚。淡いテンピュール感がいい感じ・・・。奥歯で束になったそれをプレスすると、柔らかくクッシリとした歯ごたえ。いつもながら、麺が旨いですこのブランドは!









<適度にスープを吸い込んで後半しなやか!捩れあっても絡み少なく抵抗感ない啜り上げ>


 ややソフトなだけあって、少しばかり後半になって汁を吸い込みます。それがまたよりしなやかな腰つきになって、口元の当たりもより柔らか。滑り自体もシルキーとすら感じるなめらかさ! やや捩れた感じが絡みつくかと思いきや、するするっと軽くほどけていくので、啜り上げの負担がとても少ないです。中加水的なモチモチ感がなめらかな滑りにも生きているようにも思えますね。












【具:自重で崩れ落ちるほど柔らかの、大判バラ肉チャーシュー】


 トレードマークの菊の葉っぱ一枚。こんなんいらんわ!ということなかれ、これ見て「あ!塩元帥!!」と感じて安心して食えるのです、私は。


 さてメインのチャーシューは、定番の大判豚バラチャーシューのロールタイプ。適度なスライス感ですが、肉厚とまではいかない。そしてものすごく柔らかなで、自重で崩れてしまいます。なのでこれは、肉破片で麺を巻いて食うしかありませんな。どちらかというと、醤油ダレの香ばしさが色濃いタイプ。でもそれは周囲に限る味わいで、全体的には塩味が効いてとてもうまし。焦がしネギが全体的に張り付くし、また香味油もチャーシューに一部吸い込まれているのもあって、異様に香ばしくいただけるのがナイス!これは、白飯を何杯でも食えるタイプですよ!












 総じまして、「お正月気分の締めにググッと来る・・・日常的崇高塩ラーメン!」という個人的な感想でごめんちゃい。これから、京都から東京に向かうにあたり、気持ち良く締めができました。このブランド・・・一度だけ、期間限定で、立川のラーメンスクエアに出店されましたが、てっきり長期間にわたると思いこんでいて、立川では1度きりだった・・・・。最近、関西ブランドの店が東京でも頑張っているので、できれば塩元帥さんも、進出していただければ最高に幸せなんだが・・・。ともあれ、京都人らしくこれ食って気が引き締まりました。ありがとうございます。なので詠います!



   寿ぎを
   過ぎて落ち着く
   日常の



   気を引きし麺
   きりきりしゃんと




お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした。

  



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