ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン710】 和醸良麺 すがり (京都・四条烏丸) もつそば

【京都観光に是非寄り道していただきたい店〜麺好きならずとも!】

 いや〜、秋が深まりつつありますな・・・。関西出張のついでに実家(京都)に立寄ました。帰りの新幹線までに、一杯京都でひっかけて行こうと思いましたが、いろいろ候補がありすぎて困るのです。「秋だからな・・・」と考えたら、なぜかこちらが浮かび上がった!「和醸良麺すがり」。過去一度だけレビアップさせていただきましたが、随分久しぶりなためでしょうかね? いやいや、個人的には、今、京都で一番熱いエリアが「烏丸四条」と察していまして・・・・、ガスパール、風花、そして「すがり」と丁度三つ巴のロケーションに対峙しているのです。このロケーションは、祇園方面にも抜けやすいし便利、そして・・・この3軒は、外すことない旨さの店だと思ているのです。その中で、「すがり」は、いかにも京都の町家を利用した店のつくりと、ホスピタリティが豊かであるため、観光客ならずとも地元民でも納得のクオリティを発揮しています。深まる秋に・・・・じんわりとやさしい「もつそば」なんぞいかがでしょうか?京都デートにも使える便利さも備えますよ!
自転車が興ざめやな(笑)




【京都の町屋つくりの中でいただく風流麺なんですよ〜】

 京都の麺好きなら周知の事実ですが、名店「高倉二条」の流れを汲みます。確か3号店だったか?なので、麺が独特でして・・・・はっきり言って「ソバ粉100%??」と思えるその風貌の麺が売りな店です。なので、一般的な「ラーメン屋」の風貌とはちと違う店作りでして、うなぎの寝床のような暗がりが支配する廊下を奥へ奥へ奥へ・・・・と突き進むと券売機がぽつりと鎮座します。そこで食券購入すると、中庭?ツボ庭が広がり・・・静寂した空間にぶち当たり・・・・そこが入り口。中々演出てきでしょ?
 




【名店「高倉二条」の流れを汲む・・・そばラーメン?の店です】

 meets等雑誌メディアでさんざん紹介された名物「もつそば」を今回はチョイスしました。表の提灯が「つけめん」と書いてあるので・・・大抵の方は「つけめん」だったと記憶。並びもだいたい4名の待ちという常識の範囲で気苦労ないのが・・・・東京でなくていいですね。いろいろスマホをいじって庭で待ち、そうこうしてると5分程度で着席できましたんで、ラッキーといえばラッキーでした。食券渡して・・・・それでも5〜6分で配膳されましたんで、やはり「そば」は早いわなと実感します。さて久しぶりのその麺顔!もつの焦げ目と、絶妙な茹で上げキャベツがまさに上品で旨そう!とこの時点でテンションあがりますわな!ということで、興奮を抑えるように、木製のレンゲでスープをリフトアップし、少々雰囲気にあわせて上品にすすり上げるのです・・・。

 「豚と魚介の組み合わせは、豚骨魚介だけやおまへんな!この掛け合わせに新たな可能性!」

 ・・ちょっと豚骨魚介とは異次元の旨さを感じてしまいますよ!まぁ、豚骨じゃなく、「豚もつ」なわけで同等比較してはいけないのかもしれませんが、もつのもつ独特の「肉甘み」「肉旨味」がこれほど角がなく、しみじみズッシリと広がるというのは、ちょっとないか?と、少々のけぞってしまいます。まぁ、上品さでいうと、豚骨では太刀打ちできないかと思うのは言い過ぎなれど、「もつ」ってそもそも上品な食べ物というイメージが全くないため、テクニックとアイデアが一段とキラリと光りますよね?

 味としては、もつの豊かな甘みコクが広がり、そして意外としっかりと濃い目も塩分も醤油カエシも感じます。魚介もその後くらいに輪郭を感じますが、どこかしら柔らかな酸味も感じ、味噌でもないのに味噌のような濃いアミノ酸の塊感を感じます。そして・・・・わずかな一味が、スープの大海で偶然ぶち当たったときの、エッジング感覚がまた壮快でして、あとで思わず一味をふりかけ足すという所作に踏み込みます。後半四分の一あたりで、山椒も少し入れてみたが・・・個人的には、一味程度で留めておいた方が、もつそばの場合は、良いバランスなのかもしれませんね・・・・。



【そば粉100%でしたっけ? とは言えラーメン界の問題作ですよね・・・】

 見栄えは・・・・ソバです。なのでこれはソバレビューになるのかもしれませんが、カテゴリーの垣根を越えるということと、従来の延長線上でということで、ラーメンの変わった奴ということでご容赦を。しかし、この風合いだからこそ・・・・全体がまとまっているとも思えるのですわ・・・

 「小麦麺とは格段のざらつき表面がゆえに、広がる新しい世界観!」

 ・・・とでも申し上げておきましょうか。このざらつきが、小麦麺とは比べ物にならないほど、しっくりとスープをまとわりつけるわけで、淡白そうで、アタクシの感覚を未知の世界へと引き込んでいくのですわ・・・。わりと細めがゆえに、スープのもちあげもさすがです。なのでスープ感覚で一色になるかと思いきや、ざらつきと、ボソボソ感がいつもと異質なため、麺の存在感を盛り上げます。そして歯切れがソバ独特の、スパスパスパーーーー!とした小粋なフィーリング!いつもの、「クチリ」「もっちり」「ねちり」とかいう感覚は皆無・・・。とても柔な麺なのに途切れない強さもあり・・・・これはなかなでございます。

 ※麺の感覚:そば!ざらつきがそれ以外何ものでもなし!ボソボソ感あるが、そばとしては加水多めな方??
 ※麺の形状:角麺ストレート、そば感なブラウン、そばの中でも細めな部類で、ソバ殻も少しのぞく



【具が、どれも一級品な処理です!】

 もつ!表面の炙り方がまた絶妙で非常に香ばしいので泣きます!また、噛んでゴムのような安物感がまったくなく、プリプリとでもいいたいような感触。そしてすなんり歯で千切れる!そして、脂がじわーーーーーっとひろがり、口の中が「幸せ」と感じる!さすがです。

 さらに、キャベツが「吹かした?」とも思える上品なしあがりでして、クタクタ感がなく、野菜の甘みも十分残っているのが絶妙です。作り置きした感覚が全くなしでっせ!本当に、温野菜っておいしい!と再認識させてくれます!

 また、最初材木メンマ?と思った物体は・・・・白ネギの茎部分の煮物風です。ネギの持つ自然な甘みがこれまた絶品!甘いだけじゃなく、前述の一味もありますが・・・・ニンニクの茎も数本投入されてまして、弱い辛味と薬味香ばしさも付加してくれます。小口切りネギは、白と青の二種類!もう・・・・具にとても神経細やかに細工がされているのを如実に感じますよ。

 ※具のおさらい:炭焼き風もつ、温キャベツ、ネギ煮込み風、ネギ(白&青)、一味少々



 総じまして、この店、この一品には隙がないという印象ですね!待つ間の気配りもそれとなく光ります。ホスピタリティという点では、ひとつ紹介すると・・・・アタクシ、このレビから「マイ箸」を持参することになりました。注文の一品を待つまつ間手持ちぶたさもありまして・・・・マイ箸を取り出し準備を出しましたとき・・・・店員さんが、絶妙のタイミングで「食事が終わりましたら、箸も洗いますので遠慮なくお申し付けください」とな!こういうの気も良いよね!お言葉に甘えて洗ってもらいましたが、実に丁寧に洗って滴をとるなとの対応・・・・。ああ・・・こういうことされると心打つわな!なので、いろんな意味で隙がないと申しておきましょう・・・。なので詠います。

 もてなしの
 心にすがり(←和醸良麺すがり)
 あをによし

 今いにしえの
 心伝えよ

お粗末!ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




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