【脱二郎のインターバルに食うなら・・・こんな一杯!】
さすがの変態なアタクシも・・・・こうも二郎をこうも食い続けると体調のことが心配になります(笑)。それと前日に連続二郎が途切れたこともあり、意地も通す理由もなくなったため、自然体な一杯を食いたいな〜というのが本音というもの。そいういう感じでこちら「麺や七彩」さんを思いつき、訪問とさせていただきました。もう一つの案としては、神田磯野さんだったのですが〜。ともあれ・・・・無化調な塩を食いたいと思う!天気がよい西武新宿線を一人旅させていただきました・・・。
【初訪問の気がしない・・・・・】
初訪問の気がしないのは、東京ラーメンストリート店で幾度もお世話になっているからです。それも朝がメインという変わった人・・・・。なので気楽な気分で訪問したら予想外に空いていてラッキー!というか不安!東京駅の支店だけ人気なんとちゃうやろかと・・・・。されど後客が来るわ来るわであという間に満席&2〜3人の待ちが発生です。ひょっとしてアタクシって福の神? なんて考えながら待ち続ける事10分。結構待ちましたがな。されど店主はじめとして動きは非常にきびきびしてはりますから、意味アル待ち時間!こうしていつもとは違う「塩」の喜多方ラーメンと対峙させていただきました。
【塩エキスが・・・・魚介エキスを引き立てるスープ感!】
配膳の瞬間、「喜多方の塩」というのが初体験なもんで、少しばかり善玉の緊張感が走りますな(笑)。喜多方=醤油という単細胞人間ですから、前向きな好奇心が現実になる瞬間ってのが、エクスタシーとすら覚えますもん!そんな気分でこの一杯と対峙!予想通りの麺顔なれど、気を落ち着けてレンゲでまずはスープの味見に走ります。さて、その印象はというと・・・・
「旨いがな!(*゚0゚)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
1)微妙な濁りがエキス感をそそりまんな・・・
スッキリ系だろうなとは予想してましたが、予想通りの透明系スープ!と思いレンゲを深く沈み込ませると、実は微妙に薄く濁った層を伺うことができます。表面のキラキラ透明油層からは予想つかず・・。この当たりに、エキス感を如実に感じ取ります!ズドンと濃厚塩味で食わせるのか!いやいや淡麗塩でじんわりと余韻を楽しませるのか・・・・この辺りでアタクシの脳みそが一気に臨界に達します。
2)節&魚介系と豚鶏が拮抗?塩が魚介を助長する味わい
感覚としては・・・・節系の味わいが濃厚と感じながら、濁り具合が魚介を想像させますな・・・・。海のアミノ酸系を深く味わうことができました。されど、魚介オンリーというわけでなく、この胃袋に染み入る充実感は、確かに動物系も察する!魚介:動物の比率でいうと、6:4という感覚か・・・。塩ラーメンの場合、海のアミノ酸系の方が、伸びやかに感じられる分そういう結果になるのでは?とは言え、なかなかバランス感にあふれた塩スープであることは確か!
3)塩のボディーは肉厚と感じました
明らかに淡麗系ではないなという全体感ですな・・・。麺が個性的ですから尚の事そのようでないと、一杯としての全体バランスが悪いのかもしれません。塩のボディーが豊かで肉厚に感じられ、「ジョッぱい!」と感じる手前。ガッツリとした一条流の塩アピールとまではいきません。濃い塩の部類に入ると思うけれど、ゴクゴクと飲み干せてしまいます。また醤油バージョンと共通項もありました。それは「ゆず」の風味という存在。食べ始めは感じませんが、後半以降に柑橘系の爽やかな苦みがわかります。ゆずが苦手な方でも気にならない程度の存在感。細かい計算もいかされてますな・・・。
※味のまとめ:感じ方のグラデーションとしては、節系アミノ酸>塩のストレート感>豚鶏のコク>魚介系のコク>薬味影響(ゆず)>その他
【喜多方の平打ち麺は・・・・柔が良い!と感銘しましたわ!】
さてさて麺ですが、見飽きたくらい何回も食した風貌なれど、所違えば少々感じ方も違うというのが本音です。いよいよとズリあげますと・・・・印象は・・・
「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
1)東京駅の朝では・・・いつもお世話になってる「電動ドリル」みたいな麺!
東京駅のラーストでは、随分とお世話になっておる麺なので、何を今更・・・・という感覚もあるのです(笑)。されど、一度本店でも味わってみたかったのよね〜。「え!本店で食べてないの!?」って、麺友「関東らー友」にも馬鹿にされたことだし(爆)。結論としては、全く本店支店と変化がないわけやけど、この平打ち縮れの風貌は、何度見ても好き!捩れと捻れがとても強いため、麺の一部が「電動ドリルの刃先」みたいな風貌になっとります。太さ・幅が一律になっていない所もそう感じさせるんですよね・・・。でもこのドリルの刃先が、ええ仕事をしよるのですわ。
2)舌にソフトにタッチするモッチリ度はさすが
2〜3本たぐり寄せてすすり上げます。そうすると、その電動ドリルの刃先は、今回味わって実は少し違った感想だった!いつも東京駅で食しているより柔らかかったため(タマタマでしょうが)、まるで柔らかくて細かく高速な蠕動運動のような舌触りを与えてくれます。もっというと、ねっとりと貼り付きすぐに外れる。そしてまたねっとりと貼り付き外れる・・・・といった繰り返しがとても高速なのです・・・。
3)柔らかい方が性能を発揮する!
今回、少し柔らかく感じたことが、すべて良い方向に働いているような感じもします。オーバルな切り口ですから、端っこの方が肉薄でぷよぷよした歯触り。一方中心部の方は、もっちりとした弾力。全体的にスベリも良くもっちりしているので、「つるモチ麺」なのでしょうが、いろいろと部位によって変化を楽しめるエンタテイメント性あふれる「ハンドメイド麺」だと感じます!ナイス!
※麺のまとめ:柔らかい平打ち縮れ麺!捻れよじれが強いのがまた舌触りと噛み応えに、いろいろな表情を与える!
【やはり・・・・本店に来て食ってよかったと思うのはチャーシュー!】
1)チャーシュー
二種類のチャーシューだったのですね〜。初体験です。バラ肉の方は、明らかに「醤油味したチャーシュー」と感じます。カエシの風合いがしっかりしているし、強めの味わいがスープのセンスとはまた違った角度で塩っぱいので、なかなか飽きさせません。当然ほぐれるような柔かさは健在ですし、白飯に良く合う味付けがナイスです。そしてもう一方のチャーシューは、塩チャーシュー!肩ロース部分がほんのりとピンク色してまして、スープの温度で色合いが変わって行きます。噛むと耳たぶ程度の反発感。これは旨いな〜・・・・もっとくれ!
2)メンマ
麺より細いメンマ(笑)ですが、実は味が濃いように見えてそうでもない・・・・。軽くごま油?みたいな香味も感じ、歯ごたえもコリコリとして楽しいです。単独で食べても十分旨いのですが、麺と一緒に食すると、また歯ごたえが面白い!
3)薬味(三つ葉・葱・ゆず)
スープと麺とチャーシューと同列で語るわけにはいかないものの、一定レベルかと。とくに「ゆず」は塩スープの方が合っているのでは?と・・・・個人的には感じてしまうのですが。
※具のまとめ:二種類のチャーシューのうち塩チャーシューが絶品!チャーシューめんがおすすめ!お財布次第だけど・・・
総じまして、こうやって天気の良い冬の昼間に、麺探訪できることに安らぎと幸せを温かく感じますな・・・。そんな春待ちこがれる日に北の地方のラーメンを食する。昨年の東北の春のことを思い出すと・・・・・一気に心が沈んだりもします・・・・。ハンドメイド感あるラーメン食して人の温もりも感じるし、やはり人のつながりも大事だなと改めて感じる。前向いて頑張って行こう!と思う西武新宿線の帰り道でした。なので詠います。
北からの
寒風ゆるむ
如月に
喜多方の塩
より温かく