どうしてこんなこんな所にあるのか？とふと不思議に思うことがあるのが「中華屋さんのカレーライス」です。しかし、堂々ともう普通に有りすぎて溢れている感じもするのですが、わざわざ中華屋で出し続けている必然性がとても面白く思えてなりません。個人的にも、中華屋でご飯系を食べるとしたら、やっぱりチャーハンに強く惹かれますし、また中華丼・天津飯・麻婆丼など魅惑的中華メニューに流れてしまうはず。それにあまり中華屋でカレーライスを食うのを見たことないし、ラーメンセットの小カレーライスとして見かける程度かな・・・。
しかしそれでも、カレーが人気な中華屋があるから、町中華屋さんというのは謎と興味が深まるばかりなのでしょう。ラーメンヲタク・ラーメンバカな私は、カレーでもやっぱり「カレーラーメン」の方が惹かれるわけでして、今回は町中華屋さんのカレーラーメンにターゲットを絞って、集中的に食ってみました。食ってみて大凡以下のパターンに分かれるようです。
１）ラーメンにカレールーを乗せただけ（いわゆる王道）
２）タンメンみたいにカレー味を仕込む
３）サラサラに仕上げたカレースープ
その他にも、ジャガイモ入れて家庭的に仕上げたタイプとか、ジャガイモ入れずにカレー南蛮風に仕上げるタイプ、そしえ辛口・甘口・中辛など・・・挙げていくとキリがありませんがね（笑）。それでは以下に紹介をしてゆきます。
１．楽喜亭（田町）カレーラーメン
ここは屋号がいいですねー。「ラッキー亭」と読めるところがいい感じです。実はこの店を偶然通りがかって、久しぶりに食ったことから、今回のカレー集中が始まったんです（縁起を担ぐのが好きだから）。ここは本当に分かり難い路地裏にあります。平日の昼間には付近のオジサンサラリーマンが押し寄せる、知る人ぞ知る町中華屋さんです。
こちらの「カレーラーメン」は、オーソドックスなスタイルで、いわゆるラーメンにカレーライスのルーを乗せたもの。まあ今回のシリーズ／まとめは、ずっとこんな感じが多いです。特徴なのは、ラーメンたる矜持と言いましょうか、モヤシが入っているところ。そしてカレーライスの心意気というかゆで卵がトッピングされているところ。こういう二面性もちゃんと反映されたです。
２．中華 こばやし（不動前）カレーラーメン
こちらもちょくちょくと、町中華系のメディア露出があって、一部で有名と言えば有名な店ですね。見たまま「昭和の中華屋」という雰囲気がプンプンしておりまして、それが斬新なのか若い方の訪問も見受けられます。何たって半ちゃんラーメンが人気です。駅前から少しだけ歩きますが、ぽつねんと住宅街にある存在感もまたたまりません。
メンマはラーメンを感じさせますが、エンドウ豆の鮮烈な緑が、何となくカレー感覚を誘います。こちらはジャガイモのとろみと、ニンジンの甘さが品良くブレンドされてます。さらに玉ねぎの甘さがカレー粉をマイルドにさせてます。家庭的という味わいも少し感じたりして、店全体の雰囲気にもフィットするカレーの味わい。心から和む味わいです。
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３．中華料理 代一元 中野店（中野）カレーラーメン
「代一元」と言えば、杉並・世田谷界隈でちょくちょくと見かけるブランドなんですが、レトロなラーメンをしっかりと現代に伝えてくれる信頼感があります。個人的には、冷やし中華が好きなんですが、「カレーラーメン」は中野店しかないのかも？しれません。ＪＲ中野駅から少し離れてますが、「まんだらけ」訪問ついでに訪問できる距離ではあります。
こちらの「カレーラーメン」の特徴は、「タンメン＋カレー味」というスタイル。ちゃんと中華鍋で具材を炒めて、ベーススープを投入して馴染ませつつカレー味をじっくりと合わせるという感じです。なのでカレーと具材の旨みの一体感が半端なく、また非常に熱々なので中華感覚が溢れています。カレーの味も結構本格的な香味が立ってまして、非常に食べ応えとパンチを感じる一杯。寒いときには最適ですし、また暑いときでも汗かきながらくいたくなる仕上がり感です。
４．栄屋ミルクホール（神田）カレーラーメン
見るからにレトロな町中華屋さん。この店も頻繁にグルメ本や街散歩系の雑誌に紹介されてる店です。その店の風貌たるや、「町中華屋のアイコン」ともいうべき雰囲気でして、神田のオヤジたちにとっては、妙にワクワクさせませすね。こちらも、冷やし中華でもちょっと有名でして、それは別途紹介に譲ります。
こちらの「カレーラーメン」も王道なスタイルで、ラーメンにカレールーを乗せただけ感がありあり。食堂を思わせるカレーなのですが、ジャガイモと人参がゴロゴロと入っている感じは少なくて、全体的にトロトロです。ラーメの矜持というかメンマと青菜が入っているのが印象的で、全体的に重くなくあっさりと食えるところが、いかにも昭和のカレーという感じです。
５．中華料理 味楽（高円寺）カレーラーメン
中央線沿線で呑むなら高円寺がいいですよね！。中野ほど混んでないけどディープな雰囲気では一枚上手な町。ガード下の飲み屋街は、オヤジも多いですが、最近はそのディープを楽しみに来たような若いカップルや女子が多くなってる感じがいたします。そんな風景を抜けたところにあるのがこのお店。とにかく安い・・・ワンコインあったら結構楽しめるかもです。
こちらの「カレーラーメン」も例にもれず王道な「ラーメン＋カレールー」のタイプ。ジャガイモと人参は解けているのかゴロゴロとは入っておりませんが、カレースープとしてはこの方が全体として馴染むようです。カレーとしては中辛なレベル。どことなくスパイシーですが玉ねぎの甘さが深く、じんわりとまとめ上がります。ワンコインで食える嬉しさを感じる一杯です。
６．早稲田軒（早稲田）カレーラーメン
早稲田と言えば「メルシー」が頭に浮かびます。でもタイミングによってはすごく混んでて、早大生の現役とＯＢ、そして地元客にも人気は高いですね。休日昼間は、すごくゆったりとしていて、早々にビール片手に炒め物でもつまんで過ごしたい・・・・それなら、私は早稲田軒の方がおすすめです。広めの店内でテーブル席も多いため、スポーツ紙広げながらでもOKでしょう。
こちらの「カレーラーメン」もこれまた王道の、カレールーをラーメンに垂らしたというタイプです。そして印象的なのは、野菜がゴロゴロしてるところで、人参が大きくカットされてて、甘みあるトロトロ感覚がいいです。玉ねぎもフニャッとするほどに煮込まれていて、甘みを放出してます。薬味ネギのさっぱりさも意外に効きますので、王道カレーラーメンが恋しくなったら、この一杯は分かりやすい味わいでしょう。
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７．長陽（飛田給）カレーソバ
味の素スタジアムができて、京王本線「飛田給駅」も整備されて、再開発の勢いに乗っているエリアですね。こちらは、個人的には駅北側にある大勝軒がお気に入りの店なのですが、最近になって、南口にあるこちら「長陽」さんを発見したんです。なんとこんな整然とした駅前に、入りやすく小綺麗な町中華屋があったのか！と嬉しくなりました。
こちらの「カレーソバ」は、タンメンに餡掛け、そしてカレー味を仕込んだような作り込みで、実に美味かった！。一杯づつ中華鍋を振るって炒めながら作るので熱々。そしてトロトロです。ボリュームも相当あって、お得感が満載な一杯でした。具材がまさに湯麺仕様でして、これがすこぶるカレー味に合うんですねー。この店とこの一杯は、隠れ名品かもしれませんよ。オススメです。
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８．松沢屋（大崎）カレーラーメン
我ながら、よくこんなところでこんなお店を発見したなと思います。今でも大崎界隈は再開発が進行中でして、そんな中でも住宅地が生き残っております。その再開発と住宅地の境目見たいなロケーションにこちら「松沢屋」さんが地道に経営続けておられます。メニューが気に入りました。月見ラーメンがあって、玉子そばもある・・・次回はそれかな。
こちらの「カレーラーメン」はこの店では特製として気合いを入れている一杯。よくある王道のカレールー垂らしておしまい・・・のタイプではなく、中華鍋を振るって仕上げる餡掛けタイプの分類です。ネギやかまぼこなどが入って、一見カレー南蛮風な面持ちですが、実はカレー味が濃ゆいです。白飯を投入しても成り立つでしょう。入るのに少し勇気が要るかもですが、近くによる機会があればいかがでしょう？。
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９．中華料理 味の大元（品川）カレーラーメン
品川駅周辺も開発され尽くされた感じです。しかし、妙に東口エリアの一角は、昔ながらの軒先が残っているのがなんだか奇跡的に思えます。そんな一角にある「大元」さん。家族経営二世代で営業を回しておられ、ランチタイムは混雑で大変そう。昔ながら感が、開発に取り残された感でなく、ほっこり感と感じ取れるいい店です。
こちらの「カレーラーメン」も見た途端に味がわかってしまうような、王道のスタイル。カレールーをラーメンにかけました！という感じですね。しかし実は看板メニューらしく、麺類メニューの表記順位は２位でして、ラーメン（柳麺）の次に当たります。確かに、私以外にカレーラーメンを食べている人も見かけたりして、オーダー率も高そう。この店では、カレーラーメンもメジャーで肩身が狭くないのです。
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１０．ラーメン 大公（高円寺）カレーラーメン
こちら「大公」さんがある辺りは、早朝営業スタイルの店が並びます。環状７号線内回り側にあり、これから遠くの現場に向かうガテン系の方々が集まり、朝飯を食う姿が多い。そんな雰囲気の中で、カレーラーメンをレギュラーメニューとして提供をされてます。
こちらの「カレーラーメン」は珍しいタイプで、クリアーなスープなんです。トロミなど一切ない。素直にカレースパイス感が広がり、見た目よりはかなりスパイシー。そして安い。スープにカレーパウダーが直接溶け込んだようなつくりで、「お茶漬け的なカレー」と個人的には感じております。なかなか他にはないカレーラーメンですから、話のネタ作りとしてもいかがでしょう？
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＜おまけ・ご参考＞
他にもちょっと面白そうなものを追加しておきましょう。
タブチ（高円寺）カレーラーメン
激安！そしてディープ！！高円寺ガード下の深みにぜひハマってください！
