ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2102】 源来酒家 (東京・九段下) 麻婆麺


 とある知人から、あの店の麻婆だけは忘れられん!といわれたので前々から気にはなってたんですが、転勤してから遠くて長らく放置してました。しかし最近になって麻婆系に開眼したのもあって、先日重い腰を上げて訪問したものの満席で撃沈。ちょっと都心に用事があり、今回の外回りでリベンジついでに、少しだけ遠回りをして神保町にやってまいりました。


   






狙いは「源来酒家」の「麻婆麺」。前回の反省から、開店と同時に行ってやろうと思ってたんだけど、勢い余って10分も早めに着いてしまった(汗)。しばらくどこかコンビニで時間潰すかと思ってたら「営業中」の文字が。ラッキー!。程なく入店したらすでにテーブルに3名座ってて、先客か!と思った。すると3名さんは直ぐに立ち上がり「いらっしゃいませ」と私を出迎えてくれた・・・。開店前の打ち合わせしてたみたい。わるいね・・・。時間かかるだろうから、ビールでも飲んでゆっくり待つかと思ったけど、午前中だから気が引けてやめた。何となく、ここは千代田区なので・・・・。


   












【溶岩のように沸騰する土鍋麻婆!辣油のシャープさと卵黄の円やかさが拮抗!】


 配膳の瞬間は、ちょっと驚いた感じがします。大体メニュー表に写真があってイメージができてたんですが、運ばれた際には、グツグツと音を立てて地獄池のように沸騰して出てきます。土鍋の保温威力というか蓄熱パワーが、麻婆の餡に魂を与えているよう。そもそも、これは餡なのか。汁系のようでもあり、いやいや汁なしのようでもあり、絶妙なオジヤみたいな液体感覚です。








 ベースのスープを味わおうとするけど、すでに麻婆が煮えくり返って一体化。豆板醤のチリチリ感覚が低く、どちらかと言うと「肉味噌」という感じの挽肉の味わいがいいね!それでもしっかりと大陸系のスパイス感もあり、日本人のイメージするハードな麻婆豆腐って感じがいたします。そこに卵黄が徐々に溶け出しますから、よりまったりとマイルド感が高まりますので、麺との絡みも良さそう。







 豆腐も一丁弱はあるのではないかな?食っても食っても掘り下げても、豆腐が減らないような気分で嬉しい。そんな中、一部がこの豆腐でダムになってたようで、辣油の池が崩れて卵黄の濃ゆいところへ雪崩れてくる。黄色と赤色の入り混じる光景は、黒澤明の「天と地」みたいなせめぎ合いを感じつつ、木製レンゲを差し込んでぐぐっといただく。これが、熱で少し固まった卵とシャープな辛さが見事に融合して味わいが一気に三次元といった感覚。







 よくある山椒の攻撃はここでは薄いです。どちらかと言うと食べやすい麻婆のニュアンス。熱さと汁の飛び散りだけを気にしないといけないので、白いワイシャツを着たサラリーマンは注意が必要ですね。







【煮崩れしないしっかりさ!鍋焼きうどんにも負けないクッシリさとしなやかさ】


 麺がまた煮崩れないでいい!沸騰した溶岩スープの中にあっても、伸びたりダレたりせず最後まで鍋焼きうどんのように、きっちりとした風合いを保ってくれます。中太麺でやや緩い縮れを感じさせるフォルム。多加水はの中では低めと言う感じで、グルテンの腰の強さが印象的。前歯で差し込むと着け根が熱く感じてクシクシクシっと淡く千切れていきます。奥歯ではヌチヌチとした重みのある低反発で、食べ応えを十分に感じさせてくれます。こう言うところも、ハードな煮込みうどんには負けてないですねー。







 表面はつるつるとしている光った見栄え。見た目通りに滑りもよくて内頬や口内の上顎部分に、すするたびに滑りが良い分、熱さを早く伝える。太麺が卵黄に絡まったのはやはり旨いね〜。卵黄も熱が通ると別の優しい風味が出てきますし、豆腐ともマッチします。白飯もいいけど、釜玉っぽいニュアンス楽しめる麺も捨て難いな・・・・。













【ちょっと気の利いたところがいいねー、お冷とお茶のドデカダブル!】


 さて熱さと戦いながら食う一杯なんですが、キンキンに冷えたステンレスカップと、ミニジョッキサイズの熱いお茶のダブルは、いい感じです。食う間も、食った後も、ゆっくりして行ってくれと言わんばかりの気遣いか。ちょっと気に入ったのでメモ程度に紹介まで。







 また紙エプロンが少しいい作りをしていて、白ではなく黒。これならおっさんでも恥ずかしくない。また安物っぽくない紙エプロンで、首に引っ掛ける部分も輪になっていて面倒な結びが要らない。持って帰ろうかと思ったけどやめた。







 総じまして、「神保町のサラリーマン御用達のやみつき土鍋麻婆麺!」と言うそのまんまの感想でごめんちゃい。これは、きっと週に一度は食うという常連が多い筈。だから先日も満席だったんだろうね〜。見直したわー。ちなみに私の後客も続々と来店。皆、麻婆麺。中に一人、ハーフ&ハーフという注文をしていて、麻婆麺と玉子チャーハンのセットらしい。その手もいいよね!次回はそれでいくつもり。ともあれ、混み合う店を混み合う時間を避けてゆっくりとした気分でいただくこと自体贅沢。とても気分が良い週末ランチでした。なので詠います!



   昼前の
   空いたビル街
   悠々と



   散歩とランチで
   名物麻婆



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


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