ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン772】 揚州商人 新橋店 (東京・新橋)酸辣湯麺(セット:+杏仁豆腐)

【そこにマダム・ヤン(楊夫人)は居なかった・・・・】

 当たり前の話です。個人的に、どうも「揚州商人」というと・・・・・「楊夫人」を連想してしまうのです。ちなみに「楊夫人」とは、80年代にはやったインスタントラーメンの高級袋めん(確かハウス食品)でして、軽妙なCM音楽がとてもキャッチーでした。こどものころは、一袋数百円もしたそのラーメンを食って、その旨さに驚愕したものです。まさに、ノンフライ麺の走りでありましたでしょか・・・・。この話題についていけるのは、40歳台中盤以上の方でしょうかね(すみません、こんな冒頭で)。

 ちなみに「楊夫人」は、ジュディ・オングに似ています。ジュディ・オングも知らない世代がもはや大半を占めているでしょうが、アタクシにとっては、袋めんでの感動の一杯だったわけですな・・・・・。

 <参考>ネットでみつけた「楊夫人」:http://www.youtube.com/watch?v=3OkkHCvqACU




【改めて、中国四千年の歴史を知る・・・・酸っぱさと辛さも、旨さなり!】

 その一方のライバルで、「中華三昧」という高級袋めん(確か明星食品)もありましたが、そのCMコピーは「中国四千年の味」だったっけ?そのシリーズで「酸辣湯麺」はあったと記憶です。ほとんど味の記憶は飛んでますが。冬の快晴だったこの日、放射冷却の寒さが正午になっても変化なく、こちらのお店に入るなり、酸辣湯麺セットを注文いたします(+杏仁豆腐)。それにしても、二階もあって出かい店箱・・・。オーダー通してから結構待ちまして、15分後その一杯はやってきました。関東での初の酸辣湯麺でございます。

 「こんどばかりは・・・・・玉子三昧じゃの・・・・・。スープと具のとろみの共演がステキ!」

 ・・・・と麺顔をみて和みますがな!以前、関西の名店で玉子なしの酸辣湯麺をいただき大いに凹みましたが、今回ばかりは鬼ほどはいっておりますのですでに興奮状態です。しかも、穴あきレンゲも備わっておりますので、玉子を思いっきり堪能いたしました!さて、肝心のスープですが、これは分かり切っているとは言え、毎回驚くその刺激!

 「すっぱ〜・・・・かっら〜(辛い)・・・・そしてマイルド〜♪」

 ・・・・こんな感覚の繰り返しでスープばかりを飲み干すアタクシなのです。一番最初の味覚は確かに「酸!」。まろやかな酸味でして、中国由来のお酢?香酢?黒酢?かと思えるマイルド酸味がステキなのです!そして、その直後に表面に漂う「ラー油」の洗礼を受けます!お酢とはまた違った角度でシャープに舌に刺激を与えますな・・・・。ひえぇ〜・・・・と感じだすと、そこからは、鶏の旨味と溶き卵のマイルドさが優しく舌を包み込んでくれます。味の三段攻撃ですな(笑)。しかし、これだけでは終わりません。

 「後味には、塩分とコショウ!そして・・・・・プラスアルファ!」

 ・・・・アタクシ個人的には、そのあと、塩コショウのエッジングが効いていると思うのです。これがまた、うがった見方をすればチープな感覚なんですが、そこがまたいい!そして、最後の最後の鼻孔にくすぐるかすかな風合いもステキです。それは、「とろとろになったネギの甘み」と「ショウガ???」かな・・・・・。塩コショウに隠れ気味だけど、わずかに感じるプラスアルファ。細かい仕事をしてまっせ!見た目以上にと思うのです・・・。

 ※味のグラデーション:香酢パンチ>ラー油の切れ味>鶏清湯のうま味>塩コショウ>具の味わい影響>ショウガ??他



【ぴろぴろ〜刀削麺!もはや麺というより具ですな・・・・】

 常連さんと思しき方々は、どうも細めんを選択されているような感覚・・・・。意外に刀削麺は少数派だったような記憶です。この刀削麺・・・・・不規則なビロビロ感覚と、幅の不規則さがとても魅力的ですね!ちょっと一部ダマになっているところもありましたが、そこはご愛敬ということで!しかし、この麺だとラーメンというより、中華料理というニュアンスが一段と強くでてきますね!

 「ワンタンを食するがごとき・・・・のどにスベリおちる感覚がナイス!」

 すべりはなかなか宜しくて、そのびろびろ感から喉を滑り落ちる感覚がナイスと言えます。ワンタンと違うところは、その麺自体のハードさかな・・・・。わりとハードなクッシリ感があります。なので、いつも以上に麺に対する咀嚼回数が少なくなってしまう・・・・。歯型をやや深く付けるだけで、あとは飲みこんでしまうような食べ方になってしまうんですわな・・・・。まぁ、そこがまた、刀削麺の醍醐味というやつでしょうかね!5年ぶりくらいに食したんじゃないかな・・・・・。ほんとに久しぶりに食ったので、珍しさも手伝い、旨いとおもいましたよ。

 ※麺の感覚:スベリはすごくあるのに、歯ごたえがしっかりある。麺が口の中で暴れるように感じる・・・。
 ※麺の形状:刀削麺!「ほうとう」よりハードで、「きしめん」より広い。ビロビロ見栄えで、ハンドメイド感の塊って感じ。



【具が、玉子しか浮かばん・・・・・】

 野菜関係は、すべて細切りになっていたので、よく分かりません。玉子が印象のすべてを支配しますな(笑)。しかし、薄い記憶と写真をみながら確認していきますと・・・以下の通りです。

 ※具のおさらい:玉子、細切り野菜(人参、しいたけ、たけのこ、ネギ)



【おっさんと・・・・杏仁豆腐】

 このミスマッチがナイス(なわけない!)。アタクシ・・・・辛くて酸っぱい味を調えるために、両膝をピタッとひっ付けて、かわゆくかしこまって、甘〜い杏仁豆腐を食させていただきました。寒天少なめの「しっとりタイプ」の杏仁でして・・・・・、レンゲですくうのみです。フルーツとか他の脚色はなしでして、まさに絹ごし豆腐のきめ細やかさと、やさしい甘みだけを堪能する一品でございます。+70円でこれ食えるとなれば・・・・そらオッサンでも心ひかれまんがな!



 総じまして、なぜか「酸辣湯麺たべたーい!」と叫ぶ人いる理由がわかった気がしますな。冬の寒さがそうさせるだけでなく、なんか、こういう一品は、食して健康になるような気持ちよさもありまして、「体がこういう旨さを求めていたのだ」と、後から気付かされる気持ちになるのです。そういうところ、医食同源の中国料理っぽいところが確かに感じるのであります。これは、体調や気分がすぐれんときでも、時々食いたいと思います。なので、また・・・・同じものを食いにここ新橋に足を運びますわ!なので詠います!

 酢を食し
 辣も味わって
 顔しかめ

 心と体
 後でほほ笑む

お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




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