ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン771】 麺処 ほん田 (東京・八重洲) 鶏と魚介の芳醇特製醤油ラーメン

【ワタシ、た・だ・の・ミー・ハー♪】

 そう、アタクシは、ただのミーハーでっさかい、「ほん田」とかそういう有名ブランドに弱いんどすわ・・・。それにしても、ミーハーと言えば、去る遥か昔・・・・最寄りの商店街にあった「◯◯◯◯レコード店」店頭に飾ってあった『森高千里の等身大立て看板』。あれをキャンペーン終わったあとに「くれ!」と店主に頼み込んだけど、結局くれへんかったのは、今でも悔しい思い出です。しかも兄弟でファンでしたから、「◯◯家のアホ兄弟」とご近所から揶揄されていたに違いないのです(泣)。

 <参考>森高の看板に関する話(ネットで見つけたブログ):
http://miyamoa.exblog.jp/7263982/



【なめとったら、あかんぜよwwwww!すっきり濃厚とはこのことじゃい!!】

 でもどこか「東京ラーメンストリート」に出店しているということで、どこかなめてたアタクシを正直に認めます。通りすがりのいちげん客相手の商売とまではいいませんが、どこか東京観光地ラーメンな感覚は確かにあったのです。なのでこの日、晩飯食いそびれたついでに立ち寄ったこの店のこの一杯を食して、このラーメンがアタクシに対して「なめとったら、あかんぜよwwwww」と叱咤しているような感覚に襲われるのであります。まさにこの一杯の印象は・・・・

 「すっきり濃厚!とはこのことじゃい!まさに旨味のつまった透明系!」

 ・・・・と思いますもんね!まず、一口目で、ぶわーっとくる鶏清湯の旨味がクチ中の味蕾を刺激します。旨し!鶏旨味!と思った瞬間に、それらがまるで一転して魚介旨味へと変化するようです。うわ・・・すっきり魚介の味が加わって旨味が立体的やんけ・・・と思ったら、またその瞬間に鶏なんか魚介なんか区別できなくなります。そして、もう脳みそが判別できなくなりまして、その後は、まさに脳のタスクが「反応なし」状態に・・・。もはや、貝の滋味か?とすら思う旨味の集まりでして、この見た目の透明さとは裏腹に、旨味の複雑系が対比的で面白い一杯です。

 とにかく、質実な丁寧さと、東京の色気を併せ持ったような感覚でして、観光地とか駅などの気軽なご飯系ラーメンとは明らかに一線を画すると申せましょう。「ほん田」と言えば「塩ラーメン」ですが、なぜだか惹かれたこの一品の魔力に素直にしたがって良かったという思いが食後に支配しますわ・・・。東京駅でもし時間があれば、この一杯は食してはいかがでしょうか?わりと回転も早かったですよ・・・。

 ※味のグラデーション:鶏清湯の旨味>魚介の甘み>醤油由来のカエシの酸味>カエシの塩気>昆布?節系?のアミノ酸・・・。
  (醤油のやわらかい酸味がまた旨味のまとめ役になったかのようなええ仕事ぶりでしたよ〜♪)



【麺の処理がまた実に丁寧・・・・アルデンテを演出してまっせ!】

 久しぶりに、ラーメンアルデンテを体験したかもしれませんな・・・。この一品は、麺も旨しありまして・・・それもあり、なめてた自分を恥じてしまうのです(なめるなんて偉そうですね・・・・すみません)。隣客は「固め」などと注文つけとったけど、アタクシはデフォで十分アルデンテを体感できましたよ。食する前半に、なかなか風味も感じますので、前歯で噛み切って切り口を視認いたしましたくらいですもん・・。

 基本的には、ストレート麺で太さも標準なんですが、かん水の低さをアピールするような白目の黄色が印象的です。潰し込みは普通か強めの間。すべりはラーメンなんで良いのは当たり前的ですが、奥歯の噛み心地が・・・・

 「クッシリしてて・・・それでいて、ヌガーなところが少ないやないの!」

 ・・・・と思えるティピカルなクッシリ麺でっせ・・・・。縮れはないものの、捩れが少し生じてまたスープの絡みも良さそうですし、これはまた旨いもんを食わしていただきました。

 ※麺の感覚:加水中からやや低め方向。すべりはそこそこで、中心部にアルデンテを感じる適度なクッシリ麺。
 ※麺の形状:やや角ばったストレート麺で太さは標準。かん水低めな色白黄色麺。



【具は好みが分かれるところでした】

 980円もしますので、具には過分な期待をしてしまうので可哀相ですが仕方ないです。

 海苔はピンと立ってますが、基本的にはスープに溶け出しやすいタイプでして、それもまた狙っているような感じを受けます。少しばかり溶け出したところが、麺とからまって旨いと思える海苔でした。ライトな海苔系ですが品質はそれなりに感じます。

 青菜系は・・・・ほうれん草が好みですが小松菜でした。しかし、処理的には申し分なかったと思いますよ。苦みなくきっちりと青菜の味わいが健康的ですし、歯ごたえも良かったです。また、メンマは、とても印象が薄いのが残念ながら、コリコリとした歯ごたえ重視で味わい的には色目に反して淡い印象。薬味の葱はまずまずですな・・・。

 さて味玉ですが・・・・ややハードボイルド系でして、黄身の外側は完全に茹で上りのフレッシュな黄色を呈しています。そして中心部に向かってオレンジに変化しますが、やや乾いた赤福餅の餡子のような状態でして、とろ〜り感覚を期待している方は多少残念感があるかも・・・・。白身の染み込み具合もそこそこでしたかな・・・・。

 最後にチャーシューですが、狙いかたまたまか・・・・しりませんが、3つ部位が違ったところを供せられます。それぞれ特徴があって旨しなのですが、味わいとしては、「淡麗系」かつ「歯ごたえしっかり系」です。これは、このスープを鑑みればこれでマッチするかと思いますが、単品でアテとして食うには適しないタイプですな。なので好みが一番分かれるところかと思います。なんてったって・・・・・980円する一杯ですから、具に期待すな!という方が難しいですからね・・・。

 ※具のおさらい:チャーシュー3枚、味玉、海苔、小松菜、メンマ、薬味葱



 総じまして、東京ラーメンストリートを見直した!というのが率直な意見です・・・・・偉そうですが。これまでは、出張の合間で食う便利な一杯という見方をどこかでしていたのでしょうね。しかし、これを食って、格好だけやのうで、味もこだわってるなと感じ入るのでしたわ・・・・。あーーーー、でもこうなると、本店で塩を食いたい!!!と思い出すのもまた正直なところでして、悩みが深まるばかりです。こういうとき、さる先輩レビュアーさんの一言で気分を落ち着けるのです。そのキーワードは・・・・・「足るを知る。」10月から東京に来て、思えばガチャガチャとあちこち食い歩きましたこの三ヶ月。もう年も変わろうとしています。そろそろ、関東初心者マークという自分のレッテルに甘えてばかりはいられないと自覚します。なので、来年は足下の旨い一杯とか、流されない自分が旨いと思う一杯とかをさわやかにレビしたいと思うのです。むやにみ長いレビューも自重せねばならないかな(笑)。ラーメンへの愛着は、来年も深まるばかりかもしれませんが・・・・・。なので詠います!

 ゆく年を
 締めくくらんと
 ラーストへ

 我来る年に
 姿勢を正す

お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




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