ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン768】 忍八 (東京・大門) みそらーめん+小ライス(ランチタイムサービス)

【電車でGO!「乗って食って帰って来い企画」〜芝大門編】

 朝一段と冷え込んだこの日、昼からは風もなくポカポカ陽気でして、これはお昼休みに遠出をしたくなる気分が盛り上がります。昼休みの遠出企画ということで、今回は、芝大門に出没してみました。いやー空が真っ青で、貿易センタービルもなんだかビカビカに光って少し恰好よく見えます。

 こんな明るい陽気ということで、目指すはとある昼のみ営業のおしゃれなつけ麺の店!・・・だったのですが、対照的な路地裏の暗がりに、少しばかりな行列を発見しました。かわいいラーメン提灯の前に参り中を覗き込みますと、重々しいビル扉の隙間から、女将さんらしき方が、「少々お待ちいただけますか?」と声をかけられます。この女将さんの一言で、吸い込まれるように店前に並び始めました。それにしてもいかにも狭そうな店内。いつ食事にありつけることやら・・・・・と遠征による不安がよぎります。するとすぐさま・・・

 「お二階へどうぞ〜♪」

 ・・・・との声に案内さらます。なぬ!この真横にある階段は明らかに別テナントの作りなんだけど、これを上れということ?? 先導に付いていくと確かに臨時対応な拡張ラーメンスペースが現れます。これは確かに変わっている・・・・・・。なぜって、1階の厨房から2階の客席に麺を運ぶとき、いったん玄関をでて二階へ階段を上るというオペレーション・スタイルです(笑)。




【マイルド味噌スープが冬の有難さを感じさせますね〜】

 二階に上がってちょっと考えしてしまったことは、「1階と2階の連絡経路が不十分」であることです。インターホンなど見当たらず、たとえば、つけめんのスープ割を頼むとき、2階からだったらどうするんだろう・・・・。などと考え込んでいたらそこに「味噌ラーメン」の文字が目に飛び込んできました。ごちゃごちゃ考えるより、これにしするか!ということで、一気に味噌モードに頭の中が切り替わりました(笑)。特に朝の寒さの記憶が残ってますから、なおさら食欲がそそられます。調理場の様子がうかがえないのが2階席の寂しさですが、とても優雅に広いスペースを独り占めできまして贅沢気分♪待つこと7分程度で配膳完了です。

 「レンゲの二刀流とは!これまたうれし!」

 写真じゃ分かりにくいですが、通常の白いレンゲの上に、シルバーの穴あきレンゲが重なっております。いわゆる「スープ専用」と「コーン専用」の二種類でして、この心配りがまずうれしくてポイントが上がりますね〜!残ったコーンや具を逃がすことなく、白ご飯とともに十分に味わいつくせるというやつですね!ということで、安心をおぼえて次に白レンゲでスープをすすります。すると印象は次の通り・・・・

 クリーミーなマッタリ感!きめ細やかな動物系と合わせみそが・・・シルキー!!」

 いわゆるガッツリ味噌系でなく、きめ細やかなマイルド系味噌スープとこれは口にした瞬間から明らかに分かります。濃度も適度な感じがして、鶏豚コクのベースがしっかり味わえるし、若干のトロミにはモミジをかすかに感じる・・・。いや、このトロミは味噌由来なのか??ともかく「さらトロ」っとしていて、ビッチリとコクが詰まっている感覚を覚えます。しかし次の瞬間に、

 「一味系の辛味エッジングがじんわりと段階的に感じさせますな・・・・」

 ・・・つまりトウガラシのかすかなエッジング!スープの表面にはどこにも「鷹の爪」みたいな赤の欠片を見つけることができないのに、しっかりとその味わいの影が響いています。しかし、このエッジングが「単なる甘いスープ」、「単純な味噌スープ」という線から明らかにいい方向に距離を置いているので、評価と食欲を一段と増すような感想となります。

 「それにしても、野菜も出汁に貢献して旨いのだ!」

 味噌ラーメンの醍醐味は、具のエキスがスープに溶け込んだときのパワーアップ感ですかね!コーンの甘みともやしのみずみすしさと甘み・・・・それらが、濃厚で辛い方向にいってしまいがちなベクトルから、やや優しい方向にへと、方向へ引っ張って行ってくれるのがわかります。本格的北海道味噌らーめんのような、脂でふたをする様な膜で、熱と旨さを封じ込めるというのもいいですが、マイルド主体な質実な味噌ラーメンもこれはなかなかでは?

 ※味のグラデーション:合わせ味噌のコク>鶏豚のマイルドコク>コーン等の優しさ>鷹の爪のピッチリ感>その他薬味影響



【ちょっぴりハードなモチモチ系・・・・・東京の味噌ラーメンっぽいな!】

 味噌ラーメンとくれば、いわゆる北海道ラーメンをつい連想してしまって、イエロー系であったり、手もみ風な縮れであったり、そういうのを考えてしまうのですが、麺は、東京でよく食べつ質実としたモッチリ麺。それでいて、スベリが良いので、全体的にも印象はよかったと思います。

 加水は中程度でして、標準の太さよりも一回り太い程度な麺。色合いも白い系でして、箸でつまで口にいれた瞬間に、スベリの良さをすでに予感させます。前歯さばきも短いピッチでスパスパ切れ、表面も予測通りにつるつる!そして奥歯感覚もモチモチとしていてナイスです。単にモチモチしているだけでなく・・・・・、

 「粉の潰しこみも効いた感じで「詰まっている」感じもあるから旨し!」

 つまりは、ふにゃふにゃじゃなく、コシもあるということでして・・・・もっと分かりやすく言えばいいだけの話ですね(反省)。

 ※麺の感覚:表面つるっとしていて、噛み感覚もちっとしていながら、反発適度にあってコシを感じる。潰しこみ多めな中加水。
 ※麺の形状:ほとんど膨れた丸に近い角麺、ストレートで標準太さより一回り程度太い。白さや後味が健康的。



【まさに「食べる」感覚!具のボリュームこそ味噌らーめんの醍醐味!】

 味噌ラーメンって、寒い日の腹減りなときには無性に食いたくなる食べ物ですよね!体を温めたいし、食欲を解放したいし、それらが同時に解決できるといった合理的なラーメン!なので、「具の食べ応え」のいかんによって、味噌ラーメンの評価に影響されるような気がしております。

 「しゃきしゃきなモヤシとスイートコーン・・・・それにネギとチャーシュー欠片をサルベージ!」

 もう具を麺と一緒にむしゃむしゃと食べつくすのみです!それも無心に!そしてスープにどっぷりとたまった具の欠片を穴あきレンゲで一気にサルベージすよ!そしてリフトのあとは、口に運ぶもよし!白ご飯にトッピングしてもよし! アタクシの食べ方としては、穴あきレンゲの三分の一程度、具の残りを救いあげ、のこり三分の二で白ご飯を救いあげます。そして、一気に口へと運ぶ・・・・・。こりゃ、毎日味噌ラーメンくってりゃ太りそうですが、そんなことを繰り返すと一気にご飯を平らげてしまうから、我ながら恐ろしいです。

 もやしのゆで加減はベスト!温かくてしゃきしゃき具合な秀逸です。それに、コーンはしっかりと甘みがあり、冷たいなんて興ざめな感覚は一切ありません。この時点でもう及第点はクリアしているのですが、チャーシューは、やわらかくて箸で持つとすぐにでもほぐれてしまいます。脂身が多い部分とそうでない部分、それぞれが旨いですな・・・・。これは、チャーシューメンにして存分に楽しむ手もありと確信にかわりますな!また、薬味ネギはそこそこ多めであったことも、味噌ラーメンでは光ります。具をサルベージするときに、適度に引っかかってきますので、それで美味しく麺やご飯をいただけるというオマケが味わえますからね・・・。 またメンマは、味が割と深くしみ込んでいる系でして、柔らか系のコリコリ感です。陰にかくれがちな存在にも感じますが、地味でも欠点なしということで一定の評価はしたいと思います。

 ※具のおさらい:もやし、コーン、チャーシュー、薬味ネギ、、メンマ



 総じまして、熟年夫婦の質実とした感じのある味噌ラーメン!ということでして、散歩気分で突撃訪問してみましたが、大成功に終わったという話です。それにしても、大門交差点界隈ってのは、人も多いけど競争も激しそうですね・・・・。東京というのは、どこもそういうもんだと思いますが、壮年以上のご店主がこういう一杯をだされると、自信と実力と実績に裏打ちされたような安心感を感じますね・・・・。若いご店主の店も応援しますが、こういった落ち着いた店も俄然応援気分ですよ!なので詠います!

 技光る
 芝大門
 路地裏に

 忍ぶ静けさ
 八面玲瓏

お粗末!ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした!





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