ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン764】 二代目 にゃがにゃが亭(東京・三河島)さんま香味油中華そば

【一度聞いたら忘れられないフレーズ・・・「にゃがにゃが〜♪」】

 店の名前ってとても大切ですよね!店主にとって店は子供。アタクシも一応人の親ですので、その気持ちは分かるつもりです。されど、子供名前と店の名前は違うとは言っても、「にゃがにゃが」はないでしょうよ!・・・と関西人ならではの「つっこみたい!」衝動を覚えます。『2011年店の名前大賞』なんてのがあったら、アタクシは迷わず、西荻窪の「パパパパパイン」を推しますが、優秀賞だったらここですかな・・・。と、思いきや・・・・「二代目」との接頭語があります。調べて見ると割と長く営業を続けている系列のご子息が経営とのこと!初代のファンキーなセンスにアタクシは尊敬の念を感じます。それにしても、何にたいして「にゃがにゃが」なのだろうか・・・・。こういう思いを抱きながら、閉店間際の店に滑り込み、一杯を食う事ができました。




【決してふざけた意味合いではなかった!スープのまろやかさに感動!!】

 スマイリーな店かと思ったら、意外とボクトツな感じがいたしました・・・。名前から察するに、今時の学生さんとか、女子高生風とかのバイト君がいたりする店かと思いきや、時間帯もありましょうが、落ち着いたご店主が渋く一人でオペレーションをこなしておいででした。今回は、さんま香味油中華そばをチョイスさせていただきましたが、「さんま香味油」というフレーズでいかにも魚介パンチがブンブンと効いていそうな・・・印象をうけます。店内はアタクシ一人だけでしたので、店主と一対一のガチ。おまちどおさまでした・・との優しい語りかけにも少しばかり緊張を覚えますな・・・・。さてその麺顔は・・・・・、

 「いつにも増して・・・トラディショナルな中に「モダンセンス」も感じる一杯でんな・・・・」

 丼のサイズ感、チャーシューの普通のようでハイセンスなビジュアル、オーディナリーな醤油ブラウンの光沢。いつもの麺顔が実は細かいところでハイセンスであることにビビビーときます。普通は、この手の一杯だと「和む〜♪」と表現したいのですが、逆にエッジを感じるほどのセンスを感じるのがなぜなんですかね〜・・。例えるならば・・・

 「昔の名曲を、今の気鋭のアーティストがアコースティックでカッコよく決めている!・・・・そんな感覚!」

 ・・・・とダブります。いきなりJ−POPに例えるのが唐突ですみません。例えば、昔の井上陽水などを、今の山崎まさよしなどが、かっちょよくギター一本で聞かせるなーーーんてシーンがあるとしたらこんな感動があるかもね〜♪と、スープをすすりながら妄想するわけですな・・・。東京風中華そば(注)という完成しきったスープのプラットフォームを、今の感覚を織り交ぜながら、きっちりと基本を押さえて再現し、また自己主張もしているというといのが・・・・・・「ご店主!かっこええ!」と心で思い叫ぶのす!
(注:東京ではなく、白河系とのこと!タム6000さん、ご指摘ありがとうございます!)

 スープとしては、まるで丸鶏と鶏がらの芳醇なコクをベースにしながら、甘めの魚介も濃厚にピッチリと出汁として絡み合わせているところがナイスです。そこに、サーっト醤油テイストが広がり、塩気と甘さ、そしてまろやか酸味を紐付けているような印象を受けます。そして忘れてはいけないのが「さんま香味油」。正直に言うと、あの食べなれたサンマ味を真っ直ぐに感じたわけではないけれど、魚介フレーバーの華やかさにこれが貢献しているしていると・・・明確に分かります。華やかな魚介フレーバーともいえましょう!多少、ギラつくうっすら醤油の海は、見飽きたようで、いつまでも発見が多い分野なので飽きませんね・・・。

 ※味のグラデーション:丸鶏?鶏がら?の動物系コク>魚介の甘み>サンマ香味油の華やかさ>醤油カエシ>昆布等のアミノ酸>薬味ネギの甘み




【自家製麺風な柔らかさが感じられる麺ですね・・・・】

 麺顔とスープを短時間で堪能し、続いて麺をリフトにかかりますが・・・引き上げた瞬間には思わず笑みがこぼれます。

 「優しそうな趣きで一気に気持ちがほぐれまんな・・・」

 スープに浮かぶ、ネギみじん切りが麺を囲む飾り付けのようにも見て取れて、見るからに柔らかめのニュアンスをたたえます。これは老若男女に広く受け入れられる麺でんな!いきなり箸で多めにすくいあげ、多少強引にもすすり上げますが・・・・・

 「多加水なりのスベリの良さに、ハンドメイド感のごつごつ感がうれしい!」

 ・・・という感動です。前歯さばきは多加水&細ゆえの「プチプチ」感の如き切れ味で、ざっくりと食っても抵抗低めで胃腸での消化もよさそうと感じます。そして奥歯のすり潰し前に所作もクチュリとした・・・歯をなでるようなフィーリングでして、ナイスと心で唸ります。とにかく、少々平打ちにも感じ取れる「長方形」な切り口なのに細麺!それに手もみ風の弱縮れがスープを絡めとるようにすら感じる持ち上げの良さです。ライト系スパスパ&クチクチ麺。おやつとして食べたいという気持ちもありながら、おやつでは勿体ない・・・・と思える上品さを感じます。

 ※麺の感覚:多加水系のつるつる感、潰し込み弱めがかえって上品と映る柔麺系。ハンドメイド感があふれる
 ※麺の形状:標準より一回り細め、切口が長方形、手もみ風な弱い縮れがあるが、捩れをあまり感じず。



【二種類のチャーシューがとても計算されてますな・・・】

 もう具は、チャーシューに尽きます。良く見ると3枚2種類配置されております。まず横長のチャーシューは、バラ肉をあえて巻かないだけの形状でして、脂の旨味を楽しむのもいいですが、赤身の肉味も主張しているような感じです。味付け的には柔らかい醤油ダレ系でして、どんなタイプのスープにも合うはずと確信します。ほどほどの歯ごたえと肉味がなかなかです。

 そしてもう片方の肉は、非常に淡白な肉でして、ももスライスか?はぐっと柔ガミしても、くっきりと歯形が残りそうな柔らかさです。味は殆ど塩味系???とにかく、スープの味をよく吸い込みまして、もはやそのまま「スープ味」なチャーシューに化けております。

 その他、ほうれん草は量は少なかったものの、茹で柔らかさと質感は良かったし、海苔もそこそこ一定以上に楽しめました。またメンマは細めで味が深いように見えて普通の染み込み加減、フニャリとコリコリの中間な歯ごたえでした。ナルトと薬味ネギも文句なく、特に、薬味ネギのきめ細やかさまで、気を配っているような・・・・好印象を決定づけてくれます。

 ※具のおさらい:チャーシュー(2種3枚)、海苔、メンマ、ほうれん草、ナルト、薬味ネギ



 総じまして、なかなか良い職人さんがコシを据えてしっかりと作られている印象があり、これは応援モードにもはや入っております。しかし・・・・営業時間がサディステックです。昼だけ営業となれば、あきらめもつくのですが、午後6時まで営業、かつスープ切れ早仕舞いというスタイルですから、誘っておいてお預け食らうかもというリスクが、個人的には辛いです・・・・。うーん、さらに塩も食いたい気分ですし、「にゃがにゃが」と人を和ませるようで、一度虜になれば食えない切なさで「もんもん」とさせそうです。なので詠います!

 なぜなのだ
 にゃがにゃが亭の
 名の由来

 夜も眠れず 
 誰かおしえて  (・・・なんじゃこりゃ) 

お粗末(すぎる)!けど、そういうことで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。
誰もいない店内・・・
そば湯で和む・・・・



関連ランキング:ラーメン | 三河島駅新三河島駅荒川区役所前駅

followme