ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン751】 麺屋武蔵 新宿本店 (東京・新宿西口) 武蔵らー麺

【アタクシの東京ラーメンライフの原点西暦2000年前後・・・麺屋武蔵本店】

 ラーメン好きなら誰でも心に残る一杯ってありますよね!アタクシの場合は、「これからラーメンレビューをやろう!」と衝撃を受けた一杯は、「松戸・とみ田」。子供の時から慣れ親しんだDNAとしては、「京都・第一旭&天下一品総本店」。そしてもうひとつ・・・・、上京してから東京のラーメンにハマったのは、「恵比寿・香月」とそして、「新宿・麺屋武蔵本店」なのです。たしか・・・・西暦2000年前後。ノストラダムスって結局けーへんかったやんけぇ(「来なかったじゃない」の関西弁)、などとぶつくさ言いながら、関東らー友と文句言い合ったころ、旨いラーメンがあるらしいと引き連れられたのがここだったような記憶です。当時は、当時なりに衝撃な一杯でした。たしか「サンマ節」を使い魚介をガッツリ効かせたスープに感動を覚えたものです。

 「今の武蔵を今の感覚でレビってこい!」

 ・・・関東らー友氏(アタクシのラーメンブレイン)からの指令を大分前にいただいたのですが、今回実行させていただきます。



【この魚介の芳ばしさが「武蔵」でんな・・・・】

 当時初めて30分以上並んで食したラーメンでしたが、訪問時午後8時・・・・すんなり入れる気楽さが時の流れを感じさせます。とは言え、中は活気にあふれていて、客席は8割程度は埋まっております。そして、厨房内のスタフの多さがスゲー・・・・。時々、何かのタイミングで、スタフが合わせて発する掛け声でビビりますがな・・・。一番右端の座席ゆえ、なんの掛け声か分からずです。などと店の隅っこでおどおどしていながら、待つこと7〜8分程度で、配膳完了されます。アタクシのカスタマイズとしては、「こってり・普通」。スープ濃度(こってり/あっさり)、麺量(並/大)は食券渡すときに伝えるシステムです。麺顔を見て・・・・武蔵ラーメンやのうてまるで角煮ラーメンでんな!スープからまずいただきますと・・・・、

 「武蔵らしさを思い出す!焦げたような芳ばしい魚介油が意外とすっきり・・・」

 昔は「魚臭いかも」と思ってたこのフレーバーが今では、するするごくごくと飲めるので、人間は本当に変わるもんです。どちらかというと、うがった言い方をすれば「芳ばしい」というより、「焦げて芳ばしい」という方が、感覚的にはしっくりするのですが・・・。見た目が非常にオイリーなのですが、この見た目から普通は「焦げ芳ばしさ」を連想するのはできそうもないですな。本当に焦げているのではないのであしからず。芳ばしさを強調しただけなのですから・・・。

 「甘めの醤油フレーバーと感じるのが意外だったな・・・・」

 これはトッピングの影響をアタクシが受けているのかな・・・。魚介醤油で重厚に仕上げた感じかと思い「魚介の甘み」を期待しましたが、「動物系?角煮系?の甘さ」が印象に残ったのが意外でした。醤油の甘めのカエシ??という矛盾する表現ですが、塩気あるスープも少しは期待したいという方には、どのように映るのか興味がありますな・・・。透明度が実はあるのですが、重厚感があるのでそういう印象もないのが意外。なかなか、過去の記憶と今の感想がその通りに結び付かなかったので、新鮮な一杯だったりしました。

 ※味のグラデーション:魚介系のコク油>醤油の感覚>角煮?動物系の甘み>もう一回魚介の甘み>その他
  (大阪・福島の「三久」を食している途中に連想。「三久」で食って「武蔵」を連想できなかったのが・・・・アタクシもまだまだだな〜と思い知りました(泣)。)


【非常にカッツリした麺でして、スープの重みを受け止めます】

 一方の麺ですが、割と黄色目の発色と、中太麺であるのが印象的。そして、ややウェービーで手もみな感じと見てとります。なかなか艶やかな表面でんな・・・・、と思うのは、魚介油をすり抜けてくるから、余計にそう思うのかも? 口ですすりあげる感覚の時点から「外固系」なニュアンスを感じます。

 「モチモチ少なく、カッツリとした歯ごたえが、麺の潰しこみの良さを感じます」

 最近個人的によく使う表現だと、「前歯での噛み切りがスパスパとテンポいい〜スパスパ系」なやつでして、中加水の中では、さっくりとした感覚かもしれません。そこへ奥歯へのすりつぶしへと入るのですが、すこしばかりハードな圧と感じ、一気に「グニリィ〜」と潰れていく・・・・というキャラクターでしょうか・・・。麦の香りを楽しむというより、独特の持ち味あるグルテンを楽しむといった感じでして、食してお腹的には満足あり! 大盛にして幸せを最大限楽しむというやつですね。

 ※麺の感覚:外固いイメージ(カッツリ)先行で、前歯のさばきが気持ちよい、スベリ良く、麺の密度感あり食べ応えアリ! 
 ※麺の形状:中太麺で少々ウネリを感じる麺、よじれ少ない、黄色い発色が特徴で、膨れた角麺という感じ 



【具を見て・・・・白飯を欲する】

 チャーシューメンもあるけど、角煮メンもありまっせ!というメニュー構成はたまに見ますが、ここは、「角煮」が定番ということか・・・・、そんなことすら覚えていなかったのが不覚です。さてこの角煮物・・・・・結構分厚く切られていて、スープをまとってまたオイリーにも感じます。

 「お正月のおせち用にとっておきましょう・・・(うそです)」

 でも一品として出てきても非常に満足な品質とそのボリュームです。しかし、アタクシ的には、この肉と麺を一緒に口に入れて味わうよりも、どちらかというと「白飯」と一緒に食したい!と思うのが本音でして・・・・。旨い!だが他のコンビネーションが好きという冷たい態度ですみません。

 また味玉も珍しい切り口とその黄身のスタイルですね・・・。普通、玉子は縦に切ると思うのですが、横に切られています。またタコ糸で不規則な切り口を演出するのではなく、明らかに包丁での切断面。これはハードボイル系なのでそうしたのでしょうね。この黄身のゆで加減は、サンドイッチの具でよく見るお姿です。あと、海苔、薬味ネギ、メンマとありますが、ほとんど印象を覚えていないので説明は省きますが、覚えていないということは、文句はなかったということで・・・・。

 ※具のおさらい:角煮2個(厚め・大きめ)、味玉半分、海苔、メンマ、薬味ネギ




 総じまして、一時代を築いた一杯!その当時としては個性の鮮烈さをまぶしく思います。そして、食べて(アタクシ)の記憶力の足らなさを鑑みて「あかんな〜・・・・」と反省もしてます(笑)。昔、西新宿ラーメン戦争とか雑誌であおりたてられた当時、この一杯を食って、その足で新宿西口近くのビックエコーでカラオケするのが、関東らー友とアタクシのおきまりパターンでした。覚えていたのは、当時カラオケでよく歌った浜田省吾の曲。覚えていなかったのは、武蔵の味でした。時代とともに、人間の記憶もうつろうものなのですな・・・・・。なので詠います!

 久々に
 武蔵訪ねる
 夢のあと  

 香味かみしめ 
 また夢ごこち

お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。





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