ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン730】 らーめん愉悦処 鏡花 (東京・立川)醤油ラーメン

【また寝過ごして・・・立川!】

 いかん、また寝過ごしてしまった!今回は、中央線でやっちまったため、最寄りを通り過ぎて立川まで行ってもうたがな・・・。しゃあない、ここいらで一杯食うしかないでしょ(無理矢理)。吉祥寺界隈探索は、次以降にまわして、iPhoneアプリでサクッと検索し、一番めだった評判なこの店をチョイスです。実は風邪気味でして、ニンニクぶっ込んだ二郎でも良かったのですが、アタクシの嫁はんの顔も浮かび、そういうことも意思決定要因かな・・・(匂いにうるさい女性です)。しかし、麺に会うまでにもつんのめる思い。一見、それなりなチェーン展開風な外観ながら。中に入って・・・「真っ暗やがな!」と驚いてしまう・・・。外観がテカテカと明かりが付いてて、中真っ暗という狙いなのね。厨房がぽんやり明るく浮かび、それを囲むカウンターテーブルは暗く・・・各座席に一つだけ小さなLEDランプが光るだけ。いわばラーメンだけのピンスポット状態なつくりです。「厨房もステージ!食するテーブルもステージ!」そういうコンセプトか・・・。


【古風にして斬新なスープですな、これは麺全体にも言えるか・・・】

 替え玉制もあるようです。アタクシは、醤油でしたが、塩も鶏白湯もあるようです。偶然にも先客のオーダーがバラバラでして、何が看板メニューなのかわかりません。しかしそれより・・・この暗がりで写真が撮れるかの方が心配でしたがね。ここでフラッシュだけは興ざめで迷惑でしょうからな。露出と手ぶれ防止にすべてを賭けようと思ってたところ、配膳完了。第一印象は・・・・「古風」と「斬新」の入り交じりですな。

 「古風:この・・・たまり醤油と思える独特のディープブラウンとテカり具合」
 「斬新:ピンスポットライト(LED)と、丼の形、ミニお盆の形」

 とまあ、そんなことを感じながらスープの実食に入りまして、しみじみ思うのは・・・

 「たまり醤油の陰のパワー!丸鶏エキスの陽のパワー!2つのパワーの一体感がええやん!ええやん!!」

 ということでしょうか。まず、たまり醤油(?)、ですが実にカエシのコクがまろやかであり、分厚いボディー感ある醤油味なんですわ。この醤油選びがこの一杯、この店のキーポイントなのかもしれませんよ。それに色合いだけじゃなく、味わい自体もどこか古風な感じがしますやんか・・・。アミノ酸豊かに感じる醤油カエシと申しておきましょう。

 次に動物系のコク。丸鶏じんわり〜な、ゆたかな質感が、たまり醤油と誠によくなじみます。鶏のコクと、たまり醤油の滋味が混じり合って、緩やかな化学反応の末に、もはや旨味が味醂と化してますがな(感覚論)。こいつは、ゆっくりと味わって頂きたい。

 あと、温度についても付け加えたいです。しっかりと熱いスープであったのが、これまた好印象です。これらは、具にも言えますが、熱くしても風味が飛ばないというぎりぎりの境界線を目指したかはいざ知らず・・・・、結果的にそうです。熱さも旨しです。

 ※味のグラデーション:たまり醤油のコク>丸鶏の滋味>和に押しとどめるため?節系少し>三つ葉の苦み>他




【ひさしぶりの高速すべり!加水多めでどうする!どうする!】

 この麺にしても、「陰」と「陽」をふんでますな・・・・。

 「陰:ハンドメイド感すら感じるやや捩れ麺」
 「陽:加水多めでスベリが抜群な風合い」

 これらが共存しております。スープに気を取られてしまいましたが、麺もなかなか個性的です。とにかく見栄えが「和風な素朴」すら感じる、平打ち系捩れ麺です。アタクシが好きな要素・・・・「平打ち」と「ハンドメイド」が抑えられております。しかし、表面のすべりが最近の中ではハンパなく良いのです。アタクシ自身は、少しばかりの抵抗を期待するのが好きな性格なんですが、このスベリの良いニュアンスもええな・・・・と思える感覚があります。うねうねとした捩れが、クチの中で踊るような感覚を与えるからなのでしょうね。結局、何でも好きになってしまう、ダボハゼなアタクシですが、今夜出会ったこの麺は・・・・、

 「スベリの感覚も見逃さないで!」

 ・・・・と問いかけてくれるようです。日頃、歯ごたえばかりのレビュアーだった自分を今振り返っています。

 ※麺の感覚:加水中〜多? すべりが気持ちいい。安っぽいスベリじゃない。その違いは何だ!?不明。
 ※麺の形状:平打ちで少々うねりある・・・基本はストレート麺。たまり醤油に染まった褐色が素敵。



【温度って大切と具で認識する】

 この中の具で、一番考えさせられたのは「メンマ」でした。一見何の変哲もないメンマ。これ・・・・実は、スープと同じくらいの温度なんです。この一点で、温度で具が全体に一体化してるやん!と思える旨さに思えるのだから不思議です。穂先メンマとか特別高級なもん(かは知らんが)使わんでも、感動できまっせ。

 そして、チャーシューは、ハードタイプ。肉の感覚は、歯ごたえがないと駄目でしょうよ・・・・とこちら側に薄味で説得してくるかの如きです。腕肉なんだろうか・・・・、肉の繊維と脂の余韻も相まって、ええ肉でしたわ。

 そして、ふんだんの三つ葉!!!!! コストの事はわからんが、ぱぱぱぱーっと水菜を少し乗っければOK! じゃないのですね! この三つ葉の独特の苦み??がこのスープ感覚には非常にマッチしておりましたよ!

 ※具のおさらい:小ぶりなチャーシュー2枚、メンマ2本、三つ葉こんもり、薬味のネギ



 総じまして、いろいろ凝ってる店づくりですが、麺もその分凝ってて、非常にいい味わいでございました。とても個性がいい意味で強いので、普通な雰囲気で出て来ても、ちゃんと伝わるのにな・・・とも思えるのですが。しかし、最近行った町田の69・・・の例もあるので、いろいろ、些細なことにでもこだわり抜くのも、これまたええんちゃうん!とも思えます。なので詠います。

 陰陽を
 感じる店と
 麺作り

 目指す鏡は(※) 
 立川の花(※※)

 ※  鏡=「手本」
 ※※ 花=「美の代表」

お粗末!ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




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