ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1079】 新宿 モモンガ (東京・新宿) 醤油らーめん

どうも一度聞いたら忘れない名前ってあると思いません?それが「モモンガ」。そんなラーメン店他にありまへんがな。でもね・・・アタクシは、なぜか個人的に仮面ライダーの怪人を連想してしまうのです。たしか・・・・・怪人にモモンガはおれへんかったけど、ムササビやったかな・・・。そんな怪人がおったことを記憶しております。

 その怪人は、確か空中を縦横無尽に飛びまわって、前半では仮面ライダーを苦しめる・・・・。そして、たしか何かの邪魔が入って「また今度」ということで一旦引き上げて帰るのだが、なぜかショッカー隊員が運転する黒塗りのクルマで秘密基地へと引き上げて行ったような。

 「さっきみたいに飛んで帰ったらええやんけ!」

 そんな少年時代の京都に住まうアタクシは、思いっきりテレビに向かってツッコミを入れておりました。そんな話を某らー友と常磐線の帰り道か、どこかの居酒屋でして笑ったっけ・・・。大体いつも飲みんだ後半は覚えていないやつだけど。

 



 



【スープ:塩好きが惚れる醤油スープがあるとしたら・・・・こういう感じかな?】

<見るからにニューウェーブなクリアな醤油ブラウン>

 配膳された瞬間に「はっ」とするスプカラーですね〜。見るからに淡麗系の醤油って面構えしてますやん! ハイセンスでコンテンポラリーな雰囲気がありありでして、所謂、ニューウェーブ系のようでありながらも、昔ながらのコンサバな感じもする醤油カラーが印象的です。表面の軽いクリスタルラード感もさすがですが、醤油のストレートさがそのままに感じ取れそうです。神経をとがらせて醤油センサーを働かすと、そこには、「やさしい」と最初受け取れた安心感が漂う雰囲気。発酵系のまろ味とか風合いは抑え気味でまっすぐな醤油味と最初は受け取れます。

 しかし食べ進めると、そこには緩い動物感の向こう側に、品の良いゆずの香とか、香草のさわやかさが余韻として仄かに感じ取れ、まるでスープボディーそのものの雑味の少なさが思い知らされるようです。なぜだか・・・・醤油スープなのに、塩スープを飲んでいるような 緩やか淡麗系なニュアンス・・・・。単純のようで複雑、柔らかいようでシャープ・・・・・そんなアートな感覚もありますかな?


<サッパリな動物感と節・昆布系なマイルド感がナイス>

 旨みとしては、動物感がさっぱりしている分、節とか昆布系の旨み成分が自然に広がります。まさにゴクゴクと飲み干せる系でして、広く受け入れられる一品と言えましょう。ワインで例えるなら・・・普段好きなカベルネソーヴィニオンでなく、すっきりしているのに、ほどよくタンニンが広がる・・・アデリンのような、さっぱり感が主体なスープ。ハウスワインのような安っぽさではない、軽やかさが売りでしょうな。

 塩の旨みか昆布の旨みかもはやわからん醤油ダレの熟成度合もさすがです。すっきりしているほど、実は手が混んでいる一品のような・・・。鶏ガラの清湯に柔らかい豚コクがあるかないかのスタンス。これは、チャーシューから自然とにじみ出た旨み成分ゆえか? クリアさとさっぱりさ・・・・節系昆布系の旨みに集中してしまったが、しみじみとした鶏ガラ?主体の動物系の雑味排除なテクニックが、実は一番ひかっているのかもしれまへん。


 
   飾り気がないほど飾り気を感じるクリアータイプ

      さっぱり具材の余韻すら伸びやかな・・・素直な性格

         いわゆる淡麗系という縛りにしてはもったいないような個性がええやん!



 これは、さっぱり味が好きな方や、ラーメンそれほどな女性にこそ、食べていただきたいと思う一品やね!




【麺:細麺系で言うと・・・・博多とは対極的、支那そばとも違う「カッツリ系」】

<多加水系ぴっちりとした密度感がたまらん!>

ハイセンス淡麗醤油系スープには・・・・やはり細麺系がよく似合うとつくづく思わせるボディーでっせ!まさにストレート細麺系というやつでして、そのジャンルの中でも博多麺とは対極的な多加水系麺です。そのように捉えて考えれば・・・オーディナリーな麺でもエキストリームな気分になりますね〜。さて・・・ココでも思う、多加水と言えばなんとなく、もちもちを予測するワードですが、こちらはまさにカッツリ系。練り水の種類に個性が際立つのかもしれません。

 第一印象としては・・・カッツリした麺ということ。潰し込み、麺密度が高いと個人的に言っているカテゴリーでして、その密度感から、前歯で捉えてから、「クツクツ!」っとしたところがリズミカルで楽しい麺です。それに、奥歯に引き入れて圧を加えると・・・・それでもまだカツカツ!っとくるソリッドな感覚がまたええやん!全体的な見た目も流れるようでこれは、目でそそります。歯でもそそりますし(笑)。ああ・・・・こんなことなら大盛りにしておけば良かったと、後悔先にたたず・・・。こちら、大盛り対応無料サービスということで、こういうところ、とてもポイントだと思います。


<スベリの良さが活きるツルすべ感がええねん!>

 多加水系に共通する表面のスベスベ感。スープの浸透というよりも、麺同士がピッタリと纏まっているというか・・・・毛細管現象のごとき、ゆったりとしたスープが、リフトしても持ち上がって来るような印象を受けます。そのため、よりいっそうにスベリにおいても磨きをかけるというか・・・大変高速にすべりますよ〜。駆け抜ける麺のタッチの残像が、また印象的〜。



   スープに負けず・・・地肌と流れるラインがキレイ!

      見た目柔らかでもカッツリした歯応えがナイス!

         高速に滑り込む高品質が、大盛り無料サービス!



 むうう・・・・こうなると、つけ麺にも思いを馳せるのです(笑)。中々手の込んだ調理オペレーションが、特製への期待を寄せるな(笑)。

 






【具:洒落た感覚に本格的な半レアチャーシュー】

  このチャーシューを事前に知っていたら、特製対応をお願いしていたかもしれませんね。この半レアな肉の感じと分厚さなら、文句なし!薄味でいて、肉の味がしっかりと感じられ、そして言わずもがな・・・柔らかい。脂のさし具合も上等ですし、これは一品としても、日本酒や焼酎、泡盛でくいーっといってみたいという妄想も頭をよぎります。また、三つ葉の感じも僅かながら、十分にスープ等に貢献いたしますし、白髪葱のふわっとした盛りつけにも、大変気を使ってるのでは?と感じさせたりもします。さらに、最近ではそう珍しくなくなったけど、穂先メンマがまた緩く発酵したような酸味が良し。大衆系好きなオッサンなアタクシにとって、ネギの代わりに三つ葉というハイセンスぶりにやや戸惑いも覚えますが・・・・非常に全体のまとまり具合が宜しい一杯かと存じまする。

 



   陰に隠れた柚子?と錯覚すら感じさせるハイセンス

      本格チャーシューもまさにハイレベルで大衆系オッサンも納得

         穂先メンマの柔らかさとその姿で麺顔に与えるアート感がナイス!



 ほんまに・・・・こういうのを食っていると、東京やな〜と感じるこのごろです。久しぶりに、ニューウェイブ系の店巡りをしてみたいという気にもなりますがな。




 総じまして、多忙が過ぎて二日ぶりの帰宅路に食ったハイセンスな一杯としては大満足でございました。あーーー、それにしても、二日連続のカプセルホテル宿泊は辛かった(笑)。しかも、早朝出勤でっせ(泣)。なんとなく・・・もやもやな気分がまだ晴れませんが、またしても休日に出勤かと頭をよぎり・・・・・大久保駅へと徒を進めて帰宅いたしました・・・・。そんな自分の姿が近くのコンビニの窓に映って深くため息をつきます。そして詠います・・・。


  通勤の
  カバン膨れて
  不格好


  徹夜の下着が
  入りてパンパン



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




東京都新宿区歌舞伎町2-46-7 第3平沢ビル1階