ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン713】 らーめん たきたろう (東京・三鷹) 醤油ラーメン

【最寄駅を探検してみました・・・きたろう、めっけ!】

 バス通勤にも随分慣れました。関東バスの定期を利用して、吉祥寺から三鷹界隈の移動が容易になりましたので、今回は三鷹エリア重点探索です。いつもの駅北側の雰囲気とは少し違う・・・マンションとか商業地域の賑やか感がいいですね!人の流れも多く、また若い人が多そうで活気を感じます。さてそんな感じなので、少しあるくだけでラーメン店がぞくぞくあるのは自然な流れか・・・。現地についてから、iPhoneアプリで店を物色して・・・・こちらの訪問決意です。選定の理由は・・・・ずばり名前。一字違いが大違いですが、妙にかすったこの名称・・・松下奈緒に萌えるアタクシとしては、外せないネーミングですねん! 不純?な動機とは言え、店前には客の自転車が数台あったりして、地元密着してまんがなと味の期待度が自然と高まりますね・・・・。こういう時は、いつも定番メニューでお決まりです。「醤油ラーメン」!




【全く別のことを思い出しながら食する・・・・信州の野沢菜

 話がいきなり飛びます。生まれた初めて野沢温泉スキー場に行ったとき、関西人のアタクシは野沢菜を食しました。いわゆる地元特産の青菜。この浅漬けというか、純日本的な箸休めに心が和むのですが、このとき、醤油系のテイストにプラスされた「胡椒?スパイス?の感覚」にショックを覚えたのを鮮烈に今でも覚えているのです・・・。なぜこんな話をするかというと、この醤油ラーメンスープを頂きながら、その当時の感覚と同じものを感じた・・・・というか・・・・、唐突に思い出したから・・・・。

 さて、見た目は見事な定番の醤油ラーメン。しかも、鶏豚エキスで半濁り系で、京都出身のアタクシとしては、なじみやすい醤油味なのです。動物系だけでは説明つかない、油のニュアンスもどこか魚介を感じる複雑系な味の処理が見事で、「何味系」と質問されて答えにくい・・・・複雑旨味の集合体であります。しかしながら、そこで感じるのは・・・・

 「塩っぱめカエシの風合いに魚介のフレーバー・・・・、そこにミスマッチなスパイス感がナイス!」

 ・・・とも思えるわけで、この良き「ミスマッチ感」が昔の個人的な記憶と結びついて懐かしさを覚える次第です。このスパイス感(実際はスパイスかどうかも不明なんだが)、が味の輪郭を決めていて、そこに鶏豚コクと、魚介コクが6対4みたいな構成でボディーを支配します。醤油と微妙なスパイス感を通り過ぎたところに・・・調味料の後味酸味が少々残る気がしますが、これがまた・・・「また食いたい!」と思わせるアミノ酸の魔力でございまして・・・・若者には麻薬感とすら覚えるのではないでしょうか? 「若者」と言えば、アタクシ以外はすべて20代の客層だったのが印象的でして、適度な混み具合に静かに漫画本を読みながら、実にまったりとした時間が過ぎてゆきます。サンダルやジャージで駆けつけ、ちょっとええもん食いたい・・・そんな気楽さと誠実さが交差する、若者系大衆ラーメン店という感じです。

 ※味のグラデーション:鶏豚コク味>醤油系塩味>コショウ?系ピッチリ感>各種調味料残味



【しなやかそうで・・・実はズッシリ感も感じさせる麺・・・】

 一方、麺ですが、これは中々標準的か細めなニュアンスに見えて・・・実は食べ応えがあり腹持ちの良さをうかがい知る品質なのです。まー、普通の加水中程度か・・・と高をくくってずるずるずるっーーーとすすり上げるのえですが、その意外なクッチリハードさがナイス!と、喉奥に麺を落とした直後に「!」マークが脳裏にひらめきます。

 「・・・実は、やや潰し系・・・・平打ち的な仕上げ方やったんやな・・・・」

 ・・・・あとで噛みクチをしげしげと見つめ、見た目普通の角膨れ切り口麺と思ってた第一印象を改めます。平打ちというほどでもなく、またオーバル系な切り口麺でもない・・・。感覚では半分平打ち、半分丸めんみたいな潰し感覚です。なので、スベリは申し分なく、クッチリ感もそこそこ楽しめ、また麺量も見た目以上に感じる咀嚼感があると・・・アタクシ個人的にはふんでいます。ライトそうで、そう単純でもないスープには合ってるとは思いますが、他の常連さんはいかが御感じでしょうか・・・。

 ※麺の感覚:加水中のド真ん中、クッチリな奥歯噛み切り感覚が強め、一方で、スパスパ噛み切る前歯感あり
 ※麺の形状:平打ちな丸麺という感覚(陸上トラック?)、標準太さのストレート



【チャーシューが大きめでナイス!これでとてもCPを感じるのです!】

 この麺顔の4割を占めているデカスライスチャーシューが、何といってもこの一杯のテーマのような気がします。割と淡白な味付けに見えますし、実際そうなのですが、スープのニュアンスを良く吸い込み、そして柔らかくほぐれます。この感覚、ロース肉のようにも脂を感じるのですが・・・。こちらも少しコショウ系の味わい変化が楽しめる一品です。また、海苔はスープに溶け出しにくい性質のもので、わりとしっかりとした風合いがあったと記憶。さらにメンマに至っては薄味コリコリ感が一定の基準で旨かったと思います。あと・・・葉ものは、茎部分ばかりの小松菜?野沢菜?系。この苦みもまたスープコクの中にあって、面白い味のとんがりをおぼえてます。

 ※具のおさらい:デカチャーシュー1枚、メンマ、海苔、小松菜茎少々、薬味程度にネギ




 総じまして、三鷹の駅近く・・・商店街と集合住宅の合間に挟まれた、心休まるラーメン店という感じ。チェーン展開よりええもん食いたいな・・・という学生さんのちょっとした贅沢、というニュアンスがぴったりとくるような店です。ま、サラリーマンの昼飯でもええねんですけど、駐車を考えるとしんどいロケーション。またさらに・・・・最近、自転車の駐輪もいろいろうるさくなっているご時世ですので、こういう飲食小店舗もやりづらいですね・・・。ともあれ、隣で食ってるお兄さんの味噌ラーメンが妙に旨そうですし・・・これは、また食いに来たいと思います。なので詠います。

  まったりと
  漫画かた手に
  脱力し

  麺は手抜かず
  見たかこの味 ※

 ※見たか=「三鷹

お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。


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