【嫁はんとラーメンデートでんがな・・・】
引っ越しに際しての転入届けやら、子供手当の手続きやらもろもろありまして、平日休暇を頂き、一気にかたをつけようと言う算段です。子供は学校ということで久しぶりの二人での食事ということですが、嫁はんのオッサンみたいな性格が功を奏してラーメンランチです！せやったら・・・・昼だけ営業のハードル高いところへ行こうやんけとこちら、「支那そば あおば」さんに突撃決定です。おっさんとおばはんが、二人仲良く自転車移動。爽やかな武蔵野台地の秋の風を受けながらね〜♪ アタクシは、定番なラーメンに挑みますが・・・・、ウチの嫁はん、一番高い奴を食うたろ根性が盛り上がりまして、ネギチャーシュー麺！逆やろ男と女の注文が普通・・・。と思いながら、結局、きっちり嫁はん食べきれずに、アタクシがヘルプ食することとなりましたがね（笑）。
【東京風の昔ながらと言いながら・・・ワテ、関西人でっけどな！】
だいたい、麺顔を拝見し・・・・アタクシのような関東新参者を嗜めるような風貌をしとりまんがな！このブラウン色合いと表面の脂とコーティングワックスみたいなキラキラ加減は、いかにも「昔ながらの東京ラーメン」とすら覚えます。なにぶんアタクシ、出が関西・京都でっさかい・・・誤解ありましたらご勘弁どす。ともかくも、最初の柔らかい風味が鼻孔をくすぐる加減は、やわらか煮干し系ともうしましょうか・・・・さらりとした魚介がええ感じです。
「ふわふわ煮干しと・・・クリアーな動物系のコクのマッチングが素敵！」
アタクシの脳裏にはそうイメージが駆け抜けましたね・・・。動物系・豚を感じながらもこのスッキリしているコク丸みが、魚介・煮干しの個性をまた際立たせているような味わいです。ともかく、最初の薄ーく一枚膜のように張っている脂の海がコク旨なのであります。そして次に感じるのは、カエシのわずかな塩分と・・・・生姜のようなぴっちりした味わい感覚！あるか無いか・・・わからない程度のジンジャーに似たエッジ感覚がええねん！ここに関西ではない個性を・・・・個人的には一番感じるんですわ・・・・。尚、表面の脂の膜・・・完全に混ぜ合わせても良いのですが、半分かきまわし状態でベストでしょうね・・・。
※味のグラデーション：柔らかふわふわ煮干し＞動物系コク＞醤油の塩味加減＞生姜？？＞昆布等その他
昔関西で見聞きした東京風ラーメンってこんなイメージをしてましたが、別に東京オリジナルでも無さそうですね。
アタクシが食べたのはこれ！
【「そば」と言うからには・・・期待を持たせますよね？】
大体、支那そばという文句が旨さをそそる気がしませんか？白い色合いが強い、美しくて上品そうな細麺ストレートを連想しません？こいつを粋にずずずーっとすすり上げるのがかっちょよろしいやん！という関西人の勝手なイメージ通りの上品さでうっとりですわ。 加水はどど真ん中の王道！角目な細麺でしてスープの中で揃えられたお姿は、まるで枯山水か女性の振り袖のようです。数本前歯で噛み切る寸前に、麺が一列にそろうような感覚になり、プツリプツリと切れて行きます・・・。
「もはや・・・せいろうそばのような・・・日本定番の風格すら感じますが・・・」
・・・和そばとは、コシつきの違いはどうしてもありますね・・。軽く一枚透明な茹で上げながら、アルデンテ感覚はない。なのに、クチリとかいう噛み切り感覚が面白く、クニリィ・・・としたヌガー感覚全くなく、まさにスパスパ食える感覚でっせ。しかも・・・・これ、麺量が多いと感じますゆえ、隣の腹ぺこボーイが大盛りにして、結構腹一杯で苦しんでいたようにも見えましたが・・・。
※麺の感覚：加水は王道の「中」、アルデンテ越えのややわらかい感覚ながら、最後までスパスパと食えます
※麺の形状：上品とすら覚える細麺ストレート、角切りタイプで一本一本揃った姿が美しい！
【チャーシューと同列にあるネギが絶賛！】
チャーシュー＋２００円なのに対して、ネギも＋２００円でっせ。関西でネギラーメンでブイブイ言わせとったアタクシとしては（ウソです）、強く魅力を感じますが、嫁はんが注文したのをもらおうという算段です。悔しいけど・・・・青ネギが旨いやんけ・・・。関西青ネギ愛好同盟九条ネギ分科会員としては（これもうそです）、いきなりやる気がでまんがな！海苔の乾いたところと、汁を吸い込んだところ、そこに青ネギのシャキシャキ感が混じって食うと、新しい世界が広がりまっせ！やはり・・・・このスタイルの麺には海苔は欠かせんと思いますが、青ネギも結構ええ仕事しよると思いますよ。などと書いとりますが・・・こちらのご店主、ストイックすぎるほどに寡黙ゆえ、「どこのネギでんねん！」と質問したら黙っとけと叱られるようにも思えますわ・・・。一方、肉ですが・・・
「チャーシューがまた存在感ありますわ・・・分厚くでかい・・・」
ウチの嫁はん・・・・食が細いのに・・・・こういう大盛りみたいなもん結構注文しまんねん。アホちゃうかと言うと、いつもニコニコと笑とりますけどな・・・。なのでおこぼれを頂き十分堪能させていただきました（いやいや、金出すのワシやし・・・おこぼれでもないか）。いやはや・・・・これも質実な仕事をしてますよ！ほどける様でいて・・・・部位の一つひとつが肉の適度な歯ごたえがあるし。脂部分と赤身部分が両方バランス良く食べられるし、なかなかナイスな奴でした。メンマは古風とも思える醤油味っぽい感じ。全体には同系統として非常にマッチしていると思いますよ！
嫁はん食べたのは「チャーシューメン」
総じまして、嫁にラーメンレビュアーであることがばれないように・・・写真撮ることがびくびくでしたわ（爆）。写真を撮ること自体はなんとかごまかせるとして、トレードマークの人形をピックアップしたとき、めちゃめちゃ不思議そうな顔しとったもんな・・・・（汗）。それでもミッション完了ということですから、アタクシも意地でした・・・・、半分だけね。それにしても、なかなかこの一杯を食って関東に来たと実感いたしますし、いよいよ・・・・本腰入れさせていただきますわ！ということで合掌！今日も本当にごちそうさまでした！嫁はんにも好評でしたので、次回は、少し足をのばして・・・夫婦で武蔵境に出没するかもです。
