ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1028】 麺や 百日紅 (東京・新宿) 中華そば

  プラス思考!どんなことがあっても、無理矢理でも、前向きに考える!そんな半年間。・・・・それに引き換えカラダは、確かに衰えを感じるわな(笑)。そういったことも受け入れ、会社からの帰り道に、新宿で「玉五郎」を目指すものの、なにわ豚魚もヘビーに感じてしまう(泣)。踵を返し・・・・こちらを訪問。 兎に角だな・・・腹は減ってるのだけど、ラーメンを欲するのだけど、アッサリ系しか受け付けんのだわ。そんな感覚での訪問。


【スープ:和み系の麺顔見てたら・・・結構煮干し&豚の複雑な味わいだったりする】

1)甘味と苦味の両方のバランス感覚なのだな

  9割の客がつけ麺を注文する中で、アタクシは並の中華そば〜。隣の女性すら、手慣れた感じでつけ麺すすり、スープ割りのオーダーも大変自然でございます。しかし配膳された中華そばは、最近まれに見る和み系です。大衆系なのですが・・・・全体的に柔和な感覚がいたします。それは・・・ネギはネギでも。小口切りには「万能ネギ」を利用。そして玉ねぎ微塵が浮かぶ様に、微塵が紐付きびろ〜んとなっている風情が、なんだか気が抜けると言えましょう。

  さて予習なしに飛び込んだこの店ですが、配膳の瞬間いきなり「煮干し系」の甘い香りが立つのが特徴的です。独特の魚介苦みを予測して身構えてひとすすりいたしますと・・・・魚介独特の甘みと苦みの織りなす双璧感が・・・・なかなかです。煮干しの甘いけど苦い風味が割と強めで、醤油のカエシの感覚はあまりしない・・・。などとブツブツ考えながら、スープとゴクゴクと飲むと玉ねぎに引っかかって奥歯で潰すと、玉ねぎの甘みがプラスされる。あ、玉ねぎあったんや!と思い出すと・・・甘みの中にこの玉ねぎ由来のエキスも認めてしまうわけで、見た目以上に複雑な味わいだと認めてしまいます。甘みが伸びやかさと、煮干しの優しさが非常にバランスが良いと言う感じですかね。


2)豚コクと塩気がじっとりとくる

  とは言え、動物感もしっかりとありまして・・・・豚もそこそこ煮出し感を感じます。この濁りの中には、煮干しと豚のエキスの濃さを感じますし、思えば豚コクのエッジングの中に、初めて醤油と結びついた感覚も認めたりして・・・・。前半、魚介系のラーメン食っとるつもりが、後半には豚コクも十分に感じてしまってフィニッシュ!という算段です。ま・・・動物系とは言っても、豚オンリーかどうかは不明。豚骨を静かに煮出した感覚もちょっぴり認めながらも・・・チャーシューから滲み出るエキスかもしれませんな(笑)。



   煮干しの甘みと苦みのせめぎ合い!

      玉ねぎ系エキスのさやかさもあって甘みがサッパリ

        追随する豚コクの深さも中々に感じ、総じて「甘×苦」「煮干し×豚」2軸バランス系



 他客の「ビックロ」の紙袋がやけに目立ちます。新宿で今一番熱い話題かもですが、流通の世界も「家電」と「衣料」のバランスが大変よろしいようで・・・・。





【麺:モチモチ系の王道です、そしてスベリもよく!】

  リフトの瞬間・・・多加水モチモチ麺の代表選手の面持ちですよ〜。表面の光沢感と透明感がいかにもそれと感じさせます。そして言わんこっちゃない、前歯の処理感は「モチモチモチ!」ってな感じです。タピオカ粉か、卵白粉を配合したかのような、反発のあるハリが特徴的でして、これは広く人気を獲得できると思いますな〜。つるつるっとしたスベリも大変魅力的です。単に表面が滑らかなのでは面白みが欠けるというもんですが、ニュルリンとした貼り付くような抵抗感と、歯ごたえのモチモチ感覚のコンビネーションが良いのです。



   リフトの瞬間しなやかさをアピール

     透明度のある多加水感!モチモチした歯ごたえ!

       貼り付いたようでいてスベリの性能の良さがまたたまりません!



  思えば一年前・・・・まだ関西にいた頃は、モチモチ麺はどこか量産的なイメージがあって敬遠してた時期がありました。今・・・振り返ってもう一度食ってみると、印象がかわるものなのでしょうか・・・。嗚呼懐かしき関西時代・・・。





【具:オーソドックス三枚肉ですね〜】

  脂が旨いと思う様になったのは、ラーメンに乗るチャーシューを好んで食うようになってからです。アタクシの実家京都のチャーシューは、脂身少ない繊維部分をミルフィーユ状に薄く切って重ねる手法だったので・・・・脂身がこってりあるチャーシューってのは、中華料理と感じてたのです。成人になり、関東に出て来ることになって、友達に誘われるまま関東ラーメンを食っているうちに・・・・豚肉脂大好き人間になってしもうたがな。そんなアタクシにとって、この教科書みたいなバラ肉チャーシューは、旨さにむせび泣く思いです。まるで・・・・・羊羹のようにハグっと前歯を差し込むと、すーっと切れ込む・・・・。そして、舌の熱でじんわりと脂が溶け出し、味蕾は脂の洪水であっぷあっぷ。つけダレの仄かな醤油というか塩風味もグッド。思わず、もっと肉くれ!と心で叫びます。



   サンプル食品か!と思うほど教科書的なラーメンチャーシュー

     溶けるような歯ごたえというか、もはやその抵抗感は羊羹のごとき

       脂が溶けて悶絶・・・皮の一番外側が一番旨いねん!



  それにしても、いつも思うけど、この手のチャーシューって、サイズ感とか厚さとか、ビシーッと共通しているよね? なんか・・・そういう影の規格があるのか、それとも黄金律があるのでしょうか??





 総じまして、上半期を振り返りますに、いろいろラーメンには救われたと思う・・・。こんな思いをするとは想像もできませんでしたよ(笑)。でも、もっとシンドイ仕事をしていたり、もっとシンドイ環境で前向きに頑張っている人にも巡り会えましたしね・・・・。いろいろと得たものも多かったです。そんな思いを込めてこの一杯をしみじみとすすりました。でも・・・・結局、今日は成果でなかったのだよな・・・・。ええい!仕事持ち帰りじゃい!なので詠います!



  成果なく
  期待もスベリ
  帰り道


  さるスベリにて
  麺をすべらす



 お粗末!ということで家族にも感謝の意味で合掌!今日も本当にごちそうさまでした! 



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