ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン669】 光龍益 (大阪・桜ノ宮) 特製ラーメン

<大阪の思い出>

【このとろみは・・・唯一無二でんな!大阪名物の貫禄でっせ!!】

 大阪キタエリアをホームとしているラーメンラバーとして、この一杯にお別れを言わずして、転勤する訳にもいきますまい・・・。と思い実はこの数週間まえから、折を見ては訪問しつつもスープ切れの不運ばかりでして、やっと本日食することができた!今日はラッキー!!というか・・・「間に合ったわ」という感想です(いろんな意味でね・・)。もう転勤生活最初のころは、梅田の弥七・大吾郎、天満の玉五郎と、桜ノ宮光龍益と・・・食っただけで大満足でして、もうそれだけで職場で自慢する浅はかさ・・・・そうとう鼻につく「イチビリ」でしたわ(大汗)。とは言うものの思えば1年ほど訪問の間が空いてしまいました。以前ここでは、缶ビールが比較的安くて(300円)、サービスのハニーウォッカなども空けながら、止り木的に利用したもんでしたが・・・・本日は、昼営業に突撃。昼は・・・初めてだっけか・・・。どこかしら同志社大学の村田教授に似たご店主直々に入り口前からご案内されました。



【とんぴととりのスープ!お味は意外な親近感!そして崇高感!】

 大抵の場合、アタクシもそうだったんだけど、「高級な天下一品」と感じてしまいませんか? 昭和50年代半ばの天下一品総本店を記憶しているものとして、全然別もんなんやけど、この「鶏こってり」な感じでそう思われる方が多いはず。しかし、このとろみは唯一無二の感性やね。「とんぴ」・・・・つまり、豚の皮。そうとうコラーゲンを含んどるはずでして、そういえば今日の行列・・・・オッサン昼飯同好会的な2〜3人の集まりやら、男女カップルも多い。せやけど、単独お姉ちゃんもパラパラと並んではるやん!美の追求もかねておられるのか・・・。もうすぐ大阪離れるとなると、なにわの姉ちゃんたちがやたら奇麗に見えるやん・・・・。

 などとアホな妄想を真っ昼間から抱いておりますと、教授・・・あ、違った・・・ご店主が、いつものように調理道具一式と一緒に平行移動してやってきて、アタクシの目の前で調理を始めます。この言わば「スライド式調理カウンター」は、光龍益のもはや看板みたいなもん!ご店主、特許でも出しなはれ。ま、手さばきも慣れたもんやけど、醤油ダレに続いて注がれるそのスープは、やはりいつ観ても独特な色してまんな・・・。

 「まさに、とんぴスープのくせに、ジャージー牛もビックリ!ミルキーホワイト!!」

 ・・・・まさにそんな印象のスープです。これが醤油ダレと混ざり合うと・・・・肌色のパステルのようなマットな風合いをたたえます。大体、この色合いからも無意識に天下一品を想像してしまうんやろな。しかし、そのきめ細やかさは別格!シルキーと言わせていただきましょう!モミジも入っているのでしょうか?そのマイルド感は高級を超えて崇高とまで思いますもん。相当に濾したのでしょうか・・・・完飲してもその最後の一口に粉感がまるでのこらないというから凄い!そして味は・・・・とろみに目がいきがちですが、相当濃厚でいて余計な味付けがないのが実は特徴。ゆえに、最初の一口は、「豚と鶏の動物系コク」が殆ど支配し、その他味は薄味とすら覚えてまうのです。動物系のコクに相当自信おありだと推察。コクだけでグイグイと飲ませてしまいます。で・・・この一見薄味デフォで食い続けていく内に、「あ!ちょうどええ塩加減」と相成るから不思議。しかし、後述する豚肉の甘さが、ちょいスープを冒険へと駆り立てるのですわ・・・・。そこで後半・・・・ラーメンたれを投入。

 「ラーメンたれをかけると、少しコクというか風合いがしっかりして楽しめるやん!」

 ・・・この食べ方はあまり記憶がないなこの店では。博多麺の形式ではよくやるんやけどな・・・。ニンニクも入れるとまた味の輪郭変化も期待しますけど、ちょっと昼からではと遠慮します。このコクまろな味わいだけで十分でおますから・・・。ほんま、このスープにもお世話になりましたわ・・・・・。

 ※味のグラデーション:とんぴコクまろ>上品な鶏白湯コク>カエシ系の風味>塩味その他
  今まで塩味メインと思ってたけど、カエシ風も奥に感じるのね・・・・。



【浸透圧を気にしないでスパスパ食える!加水低めな麺!】

 加水が割と低かったんや・・・・。芯を残すという茹で上げでもないけれど、しっかりとコシというか中心の「クッシリ」とした部分ものこしますやん!はい!アタクシの好みのタイプでおます! 割と表面ざらつきがあろうと思われますが、あのスープのとろみゆえ・・・・・適度なコーティングを施したかのようです。

 「おや!わりと時間差感じへん・・・・最後までクッシリしてまっせ・・・」

 このタイプの麺ですと、後半の食べ終わりでは、水分を吸い込んでちゅるりん〜とした弱腰になるのが数々の思い出・・・。しかし、アタクシが食べるのが早い方とは言え、最後までコシを感じれたのは意外と申せましょう。不思議な感覚でして、これだと替え玉制度は不要と思えます。腹減り野郎は、大盛りで食うべし!しかし、40超えたおっさんは、例外!でお願いします。スープで胃がもたれそうなため・・・・。ワシ、結局ヘタレやん!(泣)それにしても、改めて観ても、白めがちで細麺。麺を観て・・・・あなたの肌は、まるで博多美人のようにキレイですね・・・・と大昔の石けんのコマーシャルを連想してしまいます・・・・。

 ※麺の感覚:加水中〜低め、どことな〜〜く・・・・博多麺も感じなくもない・・・、クッシリ腰感!
 ※麺の形状:細麺ストレートの典型、白い地肌が印象的できめ細やか



【これが新兵器か・・・・三河もち豚!】

 すっかり足が遠のいてから、チャーシューに新しいラインアップが登場です。三河もち豚。それはまた本格的石釜仕上げと誇らしげなPOPもあり、これを食わんがために特製ラーメンを注文ですからね!で、感想としては、塩味あら甘コク醤油系へのすばらしき転身という具合。肩ロース?とおぼしき肉が誇らしげです。思えばこのチャーシューのタレがスープにも今回影響を与えていると考えます。スープもええ感じやし、この豚もこのスープに浸っているところが美味い具体に化学反応してまんな・・・・。割と分厚く、そしてしっかりとした歯ごたえ。肉食ってるという感じですが、これも光龍益的な独特の個性・・・を感じます。ちょっと中華の感じもするチャーシューダレ・・・・。新しい感じです。塩煮豚もええけど、味の複雑さでいうと、こっちの方が軍配かな・・・。

 ※具のおさらい:三河もち豚(5枚)、山盛りメンマ(大部分が沈んでいるが)、ネギ多め
  あ!温泉玉子をつけてないけど・・・なかったっけ?あれはつけ麺だけ??





 総じまして、こちらの店の必要以上に店舗拡大展開しないで、質実と・・・・そして教授がマイペースで・・・・どくとくな調理の楽しませ方で、営業を続けてくれていることが、どこか、なにわのラーメンファンとしては、誇らしげでもあります。だって・・・・こんな感じ、東京広しとは言え、絶対ないですもん。しかも、桜ノ宮という・・・・また、独特なスポットで単独営業というのも、大阪人なら不思議と思うしね。不思議な味わい・・・・それでいておいしいラーメン。桜ノ宮にありまっせ!ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




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