二郎インスパイア系に塩味系・塩ラーメンなんてあるの!?と不思議な気持ちになる方もおられると思います。私も少し違和感を覚えまして、気になるくらいなら一回食っとこうと思ったところから、何とハマってしまいました。そこで少し過去の分も含めて「塩二郎」と勝手に枠はめて、ここにピックアップさせていただきます。
そもそも、二郎系でポイントとなる「カネシ(醤油)」を封印するってところから、興味が湧くのですが、その代わりに塩ダレを投入。ここにかなり店毎に個性が発揮され、薬味変化にも発展する店もあるのです。そして通常よりはあっさりと食えるのも印象的でもあり、量を考えなければ負担のないガッツリ麺とも言えますね。
- ラーメン宮郎(蒲田)
- ラーメン味方(新橋)
- ラーメン大(堀切 他)
- ラーメン 虎ノ門店(虎ノ門)
- らーめん いごっそう(東伏見)
- ラーメン○菅(亀有)
- 凛(渋谷・砂町)
- The Outsiders (大崎)
- らーめん ぽっぽっ屋(水道橋・勝どき)
- らーめん凌駕(大岡山)
- らーめん陸(上町)
- らーめんkaeru(中野)
東京都下ならもっと面白い店あるのでしょうが、今回も23区に限定させてもらいます。
ラーメン宮郎(蒲田)
ご存知、蒲田のラーメン店でランドマーク的な店は「つけ麺 宮元」さん。そのセカンドブランドとして同じ蒲田で開業した店ですね。ラーメン二郎 JR蒲田西口店が閉店してしまったから、「鷹の目」さんと共に二郎系をガッツリとこの地で堅持して欲しいものです。元々は、限定メニューとして「塩ラーメン」がポツポツと提供されてたイメージでしたが、評判が良くレギュラーメニューに昇格。既に人気メニューです。
ラーメン宮郎 (東京・蒲田) 塩ラーメン ヤサイニンニクアブラ 〜ラーメン食べて詠います
全体的にはガッツリ感のパンチはキープってところで、あっさりと言い切るのには難しいかも。しかしどことなくキレに丸みがあり、ニンニクも素直に響くような気がします。豚が旨いもの印象的で、激しくおススメなお店。面白いのは「ばら海苔」がデフォルトで投入されており、見た目で二郎系としては違和感あるのだけど、この海苔風合いあってのこの一杯なのであります。更にニラも入っているため、とても面白い風合いに変化。この一杯で、塩二郎の興味が湧いていただけたならとっても幸い!。詳しくは以下にて。
ラーメン味方(新橋)
元ラーメン二郎 新橋店ご店主が閉店と同時に立ち上げたのがこちらのお店。二郎系の店とは思えぬ可愛い店箱でいつ行っても並びは発生してる人気ぶりです。汁なし系が一番人気のようで、多種多様な無料トッピングがとても魅力的です。こちらも豚が実に旨い!。そして変わってるなーと思うのは、朝営業をしており、そのタイミングだけ二郎系豚を使ったサンドイッチを販売しているのです。それもおススメなんですが、結構面白い試みを取り入れるお店でもありましょう。
冒頭で塩二郎は少しあっさりな・・・と申しましたが、こちらは全体的にオイリーなスープが登頂で、しっかりと煮出された豚骨エキスが旨いです。更にアブラ追加も面白いでしょうが・・・おススメは、塩の注文時だけに許される「わさび」と「柚子胡椒」。二郎系の豚エキスが効いている味風景に、こんなにも風流な薬味が合うのか!?と思いきや・・・これが実に合う!そしてハマる!。実は器が大きいので写真だとボリューム少なく見えますが侮れず。麺も旨いので300gはペロっと食えてしまいます。これも塩二郎としては激しくおススメ!。詳しくは以下にて。
ラーメン大(堀切 他)
都内各所でガッツリ系として展開して長いブランドですね。ラーメン二郎 堀切店からスピンアウトして、独自の発展してるので、一般的には「堀切系」と呼ばれてますよね。だったら堀切店で食おうとやっていた次第です。堀切菖蒲園駅には、いいラーメン店が最近集結しているイメージですが、開店時で行列発生させてるのはここだけでした。「ラーメン大」は野菜マシのサイズのイメージ図が店のどこかに表示されてるのが特徴的ですよね。しかし結構デフォルトから多めだったような記憶です(汗)。
多めのヤサイ・・・しかしアブラもそこそこ多めで、ヤサイの汁気で薄くなるどころかちょどいい塩梅で食えるという仕様です。ここでもカネシ(醤油)にマスキングされずに効いたニンニクが痛快で、塩も迫力ありあり。また麺がカタメ風合いも個人的にはドハマりでして、ワシワシクシクシと食い進めてゆくとオーションの風味をしっかり受け止めることができましょう。ここも好きだな・・・ラーメン大グループに行く頻度がアップするかも。詳しくは以下にて。
ラーメン 虎ノ門店(虎ノ門)
それにしても虎ノ門界隈の開発すごいね。こんな都心にこんな大衆的なガッツリ麺がまだあります。こちらも元ラーメン二郎。旧「ラーメン二郎 虎ノ門店」の名称から「二郎」を取り除いたため、現在のこんな屋号になってます。同じような流れで「ラーメン 神田店」もありますが、そこでは塩は未提供です。店内にその名残をあちこちに感じます。一見とても入りにくそうですが、スーツ姿のサラリーマンがどしどしと入店してゆくのも、この土地らしい光景。接客はいたって明るく丁寧ですから安心して訪問してください。
無骨な店のようで・・・出されたラーメンは妙にキレイに感じました。いかにも塩ラーメンが二郎系に進化したという表情。モヤシの並びも縦にそろっていて気持ち良いばかりでなく、塩スープに透明感が増しているのに安堵を覚えます。これこそ「あっさり食える二郎系」の代表格では無かろうか?。 間違いなくゴクゴク飲み干せる感じで、ヤサイが滲んで穏やかな塩味を楽しめます。麺は少しスリムな中太麺で、オーションの風合いを感じる淡い褐色。この点もライト感を感じます。これもおススメの一杯!。詳しくは以下にて。
らーめん いごっそう(東伏見)
「日本三大頑固」ってご存知?。それは「津軽じょっぱり」「肥後もっこす」そして「土佐いごっそう」らしいです。それぞれ県民性があるのでしょう。さてそんな言葉から「いごっそう」と屋号がつけられてますが、とても明るく丁寧!フレンドリーな接客の店ですから、ご安心ください(笑)。ご店主は、ネット上の情報だと、ラーメン二郎三田本店の元名物助手だった方らしく、厨房内の手際の良さなどみると十分にうなずける。実にいい店なのです。
二郎系初心者にはこちらを勧めたい!?。店もいい感じな上にボリュームが全体的におとなしい印象ですから。安心してくえるというのも嬉しく、スープは分かりやすいジャンキーさ漂う塩豚骨って感じで馴染みやすいです。またヤサイが実に旨いのも印象的!。キャベツがしっかりと多めで甘味を確実に伝えてくれるタイプです。二郎系食べなれた方なら大盛&豚追加が前提でしょうか。青梅街道沿いでは貴重な二郎系。オススメです。詳しくは以下にて。
ラーメン○菅(亀有)
「いごっそう」の関係者?。そのご出身でしょうか?ネット情報が気になって訪問した流れです。以前「豚喜」と言う二郎系の店があり友人と訪問し、大体その辺りから二郎系に興味を持ちだしたという・・・個人的には思い出深い街・・・亀有。今亀有で二郎系と言えばここです。さてこちらですが、実は汁なし系が人気なようで、訪問時でも半数くらいはそれが出てたようなイメージ。そちらもかなり旨そうでした。
ちょっとヤサイの量を読み間違えた私でしたが、こちらのスープの印象は魚介っぽい甘味。大量のヤサイの甘味にはキャベツのそれも加わって、ワイルドな見栄えに反してとてもマイルドに頂けました。やはり旨い二郎系の店は、豚がいい仕事してる場合が多く、ここもそれですかね。肉繊維が締まってるようで、解れる柔らかさです。アブラを足せばまた違った風合いに変貌しそう。常磐線・千代田線に縁がある方には、激しくおススメです。詳しくは以下にて。
凛(渋谷・砂町)
東京の二郎系の中でも「凛」はまた独特な印象。それは何と言っても「ポン酢」の存在です。醤油でもなく塩でもなく、実はポン酢が一番人気なのですが、本店を除く凛では、レギュラーとして塩も提供してるので、塩二郎探求としては押さえておこうと参上です。このブランドは食券提出時に「ニンニクいれますか?」の確認のみ。二郎系で一般的なその他のコールは受け付けないのでご注意ください。
凛 渋谷店 (東京・渋谷) 塩 ニンニク 〜ラーメン食べて詠います
こちらの印象は、見栄えの淡麗さ。非乳化系の豚骨ベースに塩ダレのキラキラさ。もちろん背脂のコクも十分に楽しめます。食い進めるほどに、汁が攪拌されてアブラのコッテリ感が増してゆくイメージ。後半は少しヘビーに思うかもしれません。また私の場合、豚肉のボリューム感も相当と思え、どこに肉が隠れておったのかと思うほどに後から後から出てくる・・・。あっさり見えて実はこってりしてる。そんな二面性を楽しんで頂きたい一杯です。ここも激しくおススメ!。詳しくは以下にて!。
The Outsiders (大崎)
「Outsider」とは面白い屋号で「部外者」「門外漢」などという意味らしい。実はこちらは、元は「凛」の関係らしくて独立店舗らしい。ちょっとその辺りと屋号の関連性があるのかもと・・・勝手に妄想しております。こちらのオーダーの仕方も、ニンニクの有無しか確認なく、ヤサイの量は基本的に自由度低いみたいです(正しくは減らすことはできても、増すことはできない)。かなり年代物の券売機で、メニュー表で確認した番号を押すタイプ。この時代初めて見る人もいるはず。
こちらは素朴な麺顔です。同じ凛の関係でありながら、渋谷の一杯よりは豚エキスの褐色度合いが深め。そしてカネシがない分だけ、豚とニンニクのエキスはダイレクトに感じるって感じです。またフライドオニオンが足されているのが好印象でして、香ばしくも甘い香りにも包まれます。これが刻みニンニクと響き合い、ワシワシオーション極太麺絡むのだから旨いはず。大崎駅界隈唯一の二郎インスパイア。機会があれば是非!おススメです。詳しくは以下にて!。
らーめん ぽっぽっ屋(水道橋・勝どき)
神田神保町から、御茶ノ水・水道橋を含むエリアは、実にラーメン天国!。いい店があり過ぎる!。二郎系の店もその例外でなし。ランチでそんなにガッツリ食って午後から仕事に影響ないのかと心配になるくらい、サラリーマンが二郎インスパイア系の店で並んでいます。仕事のストレス晴らす為にガッツリ食おうと思っているのかもしれません。ここもそんな店で昼は並びますが、「油めん」という汁なし系が人気で、背脂ガンガン補給してるオジサンばかりです。
そんな店だから、塩らーめんもさぞかし脂っぽのだろうなと思いきや、「海の塩らーめん」という名称が示すように、じつは穏やかな味わいで始まる一杯。魚介のエキスを感じるような塩ダレ?塩味でしてとても出だしが軽やかに食い進められます。しかし進むにしたがってベースの豚骨スープの存在が出てきますので、二郎系のエッセンスも結局楽しめます。麺は見事に縮れた太麺なのでワイルドに感じますが、汁をしっかり吸った旨味も高いし、風味もしっかり伝えるクシクシ感キープ。JR水道橋駅からも近いし、忙しい人こそオススメかと!。詳しくは以下にて!。
らーめん凌駕(大岡山)
大岡山は、有名大学がある上に、東急大井町線と東急目黒線が交錯するから、乗り換えついでにも便利な街。なので飲食店が多い上にラーメン屋が目立ちます。学生が多い街には二郎系の店あり。その内一店舗が「凌駕」と言う店でして、実は麺屋こうじグループが母体。なので非によっては大勝軒らーめんも提供してくれます。こちらも食券を手渡すのみで、「ニンニクいれますか」等コールの必要性はありません。ニンニクはカウンターにポットであるから。ヤサイマシもそれに相当する食券を購入して手渡すだけです。唯一、塩らーめんならば、塩と伝えねばなりませんが(醤油・塩はどちらか選ぶ)。
こちらも二郎系とは言え、あっさりめで食える優れもの。乳化を感じる豚骨感と背脂の溶け込みありながらも、妙に落ち着きある味でするすると食えるのです。個人的には魚介エキスか何か入ってるのかと思うほどで、豚骨感じながらも負担なく食い切れましょう。またニンニクは「醤油漬けの刻み」になっており、これもフツーの二郎系のキレ込みとは、また違った風合いも感じましょう。ヤサイには玉ねぎ微塵もキャベツも混じり甘味も多い。学生だけのものにしとくの勿体ないのでオジサンたちにもオススメ!。詳しくは以下にて。
らーめん陸(上町)
「陸」と言えば、二郎インスパイア系の中でも人気度は東京ではハイランク。いつ行っても行列必至な店です。ここには、「塩らーめん」はありませんが、「塩つけめん」はあるのです。二郎系でつけつけも珍しくなくなりましたが、二郎系の塩つけめんはそうはない。どうせ旨い店ですから、ワクワクがとまりません。こちらは店内にも待ち席がありますが、指示があるまでその席で待ちましょう。基本的には何人かそろってから部分的に入れ替えるようなルーティンで客案内してくれます。
つけ麺ですから、つけダレは味濃いめですが、それほど刺激強くありません。しっかりと豚骨の風合いを伝えますし、いい意味の獣感も充実してます。塩気もジットリしてるが尖らない。無理すればそのままでもゴクゴクと飲み干せそうです。ニンニクがとてもシャープにキレます。ヤサイや麺もここに入れて味わいましょう・・・味がつりあうのもそうですが、つけダレがどんどん旨味のカオスが広がりそうなので!。そして麺が激しく旨いのに気付くはず!。タレとも絶妙に合う上に、オーションの風合いをこれほどダイレクトに香らせるとは、良いつけ麺でしかできないこと。実にこの一杯は激しくおススメ!。詳しくは以下にて。
らーめんkaeru(中野)
長い間、中野駅北口エリアで二郎系として存在感を表している店です。ここも「油めん」と言う汁なし系が人気で、その出来栄えも「ぽっぽっ屋」によく似ていると思うのは私だけ?。きっと関係あると思ってます。ここには塩らーめんもレギュラーであるのですが、注目すべきは、二郎系の汁なし系塩があるということ。塩汁なし系自体もあまり見かけない系統ですから、これは貴重なんじゃないかと個人的に思ってます。
デフォルトの脂の量ハンパではないので覚悟しましょう。脂を減らすか、もしくはヤサイや玉ねぎなどを増やしてみましょうか?。ともあれ見ているだけで血管が詰まりそうな気分にさせます。トッピングに生卵黄があります。これを上手に溶かしましょう。脂エキスと塩だれと卵黄をかき混ぜて・・・なんとなくカルボナーラ風に楽しめたらそれは大成功!。生姜も合いますしグニグニとした太麺との絡みは、絶対に旨いと思います。これは貴重な一杯なので、二郎系好きには一度試しては?とオススメしたい一品。詳しくは以下にて。
以上、ややマイナーな「塩二郎」な食世界いかがだったでしょうか?。これからも二郎インスパイア系はもっとバリエーションが広がるかも。そんな希望を抱えつつ、日々飽きずにラーメンを楽しんですごしてゆきましょう。
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