ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン4080】 中華 有昌 (東京・神泉) 椎茸そば 〜町中華のシンプルスタンダードが密かに復活!古きを知り新しきを知る・・・そんなレトロな汁そば!

間借りで復活する名店!もう既に「間借り」は立派なビジネスモデル
 


中華 有昌 (東京・神泉) 椎茸そば 〜ラーメン食べて詠います

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 益々「間借り」営業の新店舗が増えてますね。これは開店ハードルが低くいし、パイロット的に営業するのも可能。昔からあったとは思うんですが、中々よく出来たスタイルですね。今回は、惜しまれながらも閉店した名店の復活として、間借りで再スタート!。そんな「中華 有昌」さんへとやって参りました。
 
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 場所は「神泉駅近く」と言えばカッコいいですが、ラブホが近い円山町でございます。ちょっと路地に入ったところから、また細い入口を潜り抜けるという・・・ちょっと分かり辛いかも。真赤な立看板を目指した方がシンプルに分かりやすいかもです。
 
 

 

 
 
<全体> シンプル!レトロ!・・・そしてハートフル!オヤジ世代を泣かせる面構え!

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 ランチタイムピークに訪問したのですが、まだ割と知られてないのか・・・先客3名。一人オペで少々大変そうですが、メニュー表を探してもじもじしておるところを、口頭で説明してくれました(予習してたくせに・・・)。その独特なフォルムから・・・椎茸そば一択!。それはこんな麺顔でした!。
 

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 おおお!これはまたシンプル!その潔さに迫力すら感じる淡麗な面構え!。されど鶏コクのゆったりとした感覚は、スープ表面の煌めきにありあり。白地の細麺は美しく透けるが、トッピングにはコントラストが強くて漆黒と感じてしまう椎茸の煮付け。あとはちょろちょろと薬味類が漂うのみで、町中華の和やかさと素朴を感じる一方で、冷涼な気分すら感じますよ!。これは最近にないインパクト。
 

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<スープ> 鶏清湯にして円やかな甘み!具材の甘味にハッカクの香りが溶ける本格派!

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 スープが勝負!。そして本物の旨さですな。味わうとボディは鶏ガラとすぐ分かる。そしてその脂にコクがゆったりと感じるにつれて、レトロでシンプルな受け止め方から、芳醇な丸鶏煮出しな高級感すら覚える展開は凄いね。それでいて見栄えはシンプル。飾りっ気の少なさから素朴とも思えて、なんだか心に沁みるような旨さに泣けてきますよ・・・。
 

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 しかしそれだけではない。旨味の仕掛けは「干椎茸」エキスの溶け込み。生と違って干椎茸は独特な旨味をため込んでる。グアニル酸て言うらしんだけど、甘味にも感じる旨味が強い。蕎麦つゆで塩っぱいけど甘味が強い旨味には、よくこれが使われているが、特に生まれの京都では昔はそうなんだよね・・・・。個人的には懐かしい。この甘い旨味が鶏コクに実にマッチしてます。更に言うなら椎茸の味付けに使われた中華系のスパイス・・・ハッカクも微かに溶けているように感じます。この部分が実に特徴的で、最初に啜った瞬間に「おや!?」と思わせる味覚のホットスイッチとなっております。
 

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<麺> まさに汁そば仕様!寄り添い易くて汁持ち上げ抜群!吸込み易くて甘味も十分!
 

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 麺が旨い。と言うか全体とすごくマッチしており、大盛設定がないのが残念なくらいです。加水は中程度かやや高め。細麺の中でもスリムな部類で、ストレート細麺だからとてもしなやかな腰つき。箸で麺を引き上げると麺同志が寄り添い合います。これによってスープの持ち上げがよろしく、汁と麺の一体感が楽しめるといった感じ。
 

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 また汁も吸込み易いし、適度な麺量だからフツーに食い進めれば熱ダレや伸びを感じることはなし。汁を吸い込んだ部分が、麺と汁が一体感となって甘味すら覚えるくらい、味わい深い麺です。これは汁吸ってなんぼ・・・ってな感じ。カタ麺の旨さとじゃ真逆な醍醐味ですねー。
 

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<椎茸> 干椎茸のグアニル酸パワーが炸裂!旨味で醤油が甘くも変化!更に本格中華のスパイス感!

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 個人的に「お袋の味」なのが干椎茸の煮付け。ちらし寿司(関西で言う「ばら寿司」)に実家では多めに入れてたっけ(笑)。椎茸の旨さって「永谷園のお吸い物」か昆布茶ならぬ「椎茸茶」が一般的かな。それとは違い、濃口醤油で深く煮付けられた旨味です。色合いからカエシが強そうに見えるが、実は干椎茸の甘味が凄い。これは干すことによって生まれる旨さ。生アワビと干アワビでは、全く旨味の趣向が違うのと、事象としては似ているかもですね。
 

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 そんな馴染んだ味わいの輪郭に、はっきりと中国スパイスの濃ゆい風合い。ハッカクっぽい(だと思うんだが)、これが旨い。ちょっと大人の味って感覚で、オヤジ泣かせな旨さと伝えたい所以です。これは日本酒か老酒と合わせたくなる味だねー。
 
 
 

 

 
<他具材> あとは少々青菜と薬味葱があるだけ・・・巧言令色少なし哉仁
 
 肉も味玉もない。薬味で暴力的にすることも出来ない。この飽食の時代にあって「足るを知る」を訴えるか。考え方によっては哲学的なメッセージを感じます。いつも「旨い!金出すからもっとくれー!」と叫んでいる身としては、座禅で釈を打たれたような気持ちでございます。
 
 

 

 
 
 総じまして「町中華のシンプルスタンダードが密かに復活!古きを知り新しきを知る・・・そんなレトロな汁そば!」
 
 ・・・と言う感動。これはオヤジ世代にはうってつけ!。隣客は凄く感動しておられて、食った後も浸りきってただ座ってましたよ。「こういうのがいいんだよ、泣けるよ」なんてご店主と会話なされてる(笑)。その感動の邪魔にならない、そそくさと清算を済ませて店外に脱出。ううう・・・でもその気持ち確かに分かる!。渋谷で働く社長のみならず全オヤジ世代に激しくおススメ!。そんな感動を胸に・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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