名店葉月のオールドスタイルを今にも伝える店
葉月直系 きりきり舞 (東京・不動前) 味玉らぁめん 黒 〜ラーメン食べて詠います
- <全体> 見慣れた往年の豚骨魚介に・・・太極のように滲む黒いタレ
- <スープ> 濃密でもサラリとした豚魚感!塩気もしっかり効いたボディ感に・・・マー油と煮干のブラックハーモニー!
- <麺> 自家製麺:ハードなうどんライクな明るいモチモチ感!汁に濡れてゆっくり染入る優しい風合い!
- <チャーシュー> 自重で崩れるホロホロ豚肩ロース!ボリューム感にも値ごろ感ありあり!旨し!
- <メンマ> 葉月直系の看板!その期待を裏切らない極太材木メンマ!
- <味玉にハズレなし!> 何とも言えぬ渋く煌めく味玉!味は一転・・・出汁と濃密なコクで円やかで明るい甘さ!
- 総じまして「一周まわった斬新感覚・・・さすが直系!受け継ぐ豚魚にオリジナリティも溶け込む高品質感!」
さてこのお店。葉月直系とのことですが、その葉月は数年前にメニュー全体をリニューアルしてしまったから、今はもう嘗ての葉月を食えない。勿体ない・・・と残念さも少し感じたけど、ここなら当時の味を直系として受け継いでいるので、おススメです。因みに、利八@川崎でも同様に味わえるんだが、こちらはダイレクトに関係あるのかちょっと聞けてません。
<全体> 見慣れた往年の豚骨魚介に・・・太極のように滲む黒いタレ
ところが一気に進展!。5杯1ロットでガンガンとダイナミックに生産ですよ。一気にまくって食券わたして10分程度でなんと大逆転のように配膳が完了!。それはこんな麺顔でした!。
おおお!思い描く葉月の豚骨魚介の再現!そしてメニュー名通りに広がる黒ダレ!太極を表すように陰陽のバランス感覚が面白い!。そして葉月のアイコンとも言える極太メンマも健在で、深く安寧を思わせる麺顔がいいね。そして汁からのぞく多加水な太麺もイメージ通りで、黒ダレの変化と、王道不変なる旨さの混在感がなかなか旨そうじゃないか!。激しい期待が高まるばかり!。
<スープ> 濃密でもサラリとした豚魚感!塩気もしっかり効いたボディ感に・・・マー油と煮干のブラックハーモニー!
濃厚そうでサラサラしてる。豚魚の濃厚全盛期は、どこに行っても魚介のドロドロさを求めていたし、豚骨のコラーゲンの濃ゆさを追い求めていたもの。そんな中でも、葉月はサラサラと粒子が細かいような舌ざわり感で、ちょっとした孤高な豚骨魚介だったようなイメージ。今となっては本店では味わえないものがここに有るって感じですね。
とは言え、濃厚な豚骨に魚介の結びつく一体感が素晴らしい。そこんは甘ったるくないのも感じる。濃口醤油か塩なのか、魚介の甘味一辺倒になりそうなところを、引き締めるような塩気を感じて非常に、甘辛さのバランスがよいです。また薬味の水菜が案外といい仕事をしており、豚魚でまったりした口の中に、ちょっと変化を与えてくれるのもいいね。
そして黒いタレ。これが実に不思議です。以前の葉月にも似たような仕掛けがあって、これはそれを踏襲したもの。しかしこれほどハッキリと表れるのは、こちらのオリジナルが反映されたようです。この味わいが爽やかな苦みとコクを与える。マー油の香りを感じるが、それだけではないような旨味。苦みも混じるから煮干しも深く溶けているような感覚も覚える。まさかとは思うが、甲殻類のエキスがあるのでしょうか?。実に面白いタレで、全部かき回して溶けると、全体が確かに引き締まり出てきますな。
<麺> 自家製麺:ハードなうどんライクな明るいモチモチ感!汁に濡れてゆっくり染入る優しい風合い!
見た目からして、つけ麺にも流用可能な太麺です。なかなか食べ応えもあり。いかにも豚魚でよくコンビとされる多加水で微妙なウネウネがあるタイプ。スープな濃厚な味わいをしっかりと受け止める、風合いと歯応えの分厚さがあります。ところで、以前は「菅野製麺所」だったはずが今は「自家製麺」に切り替わってるのね。益々出身店舗に近づいた感覚ですね。写真メモを整理するまで気が付かなかったが(笑)。
意外と密度感が低めと感じて、スパスパと前歯で切れ込むもリズミカル。その弾力が軽やかだから明るい歯応えと脳裏で感じます。またツルツルな地肌なのだが、意外と汁に濡れると貼りつきが長いような感覚。褐色に光る地肌も実に旨そう。奥歯で束になったところを力を入れると、ヌッチリと横ズレしながら潰れてゆく。潰れ方が実にゆったりとして優しく、見栄えよりハードでもなく、たくさん食えるようです。例えるなら、ややハードな太うどん・・・と言った感覚。
<チャーシュー> 自重で崩れるホロホロ豚肩ロース!ボリューム感にも値ごろ感ありあり!旨し!
ここはちょっと変えた?。葉月の炙ったような肉じゃなく、角煮に浸かってもよさそうな肩ロース肉。それは以前にもましてホロホロと解れるほどに柔らかい。これは好きなタイプですよ。しかもサービス精神なのか、大判肉厚なのが、1.5枚ほどあり白飯にはピッタリの相性。
わざと箸で折り曲げて、肉繊維の隙間を広げてからスープに沈めてやりました。サラサラスープだから思ったよりも吸い込むようです。ここを奥歯でプレスして旨味を吐き出させながら、脂身の旨さも味わうのが好き!。デフォルトで830円と少し強気だなと当初感じたけれど、この肉質とメンマであれば納得か・・・。
<メンマ> 葉月直系の看板!その期待を裏切らない極太材木メンマ!
そのメンマだが、期待通りの材木状態。ただ・・・初めて見たときのインパクトは見慣れたせいもあって、まずますと言った感じもありました。醤油感低めなのも特徴で、スープにとてもフィットする風味感。繊維一本一本が柔らかくて、どの角度から前歯を当ててもシャクリと千切れるのがいいね。
<味玉にハズレなし!> 何とも言えぬ渋く煌めく味玉!味は一転・・・出汁と濃密なコクで円やかで明るい甘さ!
黒ダレのマー油でも滲んでいるのか?と思えるほど渋い色合いの味玉。ある意味、金属的なニュアンスも感じる独特さですが、この味わいは見栄えと裏腹。とっても明るいさを感じる優しい甘さです。出汁の浸透は深く、しっかりと卵黄と一体感あり。そしてお手本のような熟した感覚もあって、ねっとりと舌に絡みつくのがいいね。これは旨い!。甘いのに酒にも合いそうな不思議な味玉かな・・・・やっぱり、味玉ひとつでも深いわ~。嗚呼、やっぱり味玉にハズレなし。
総じまして「一周まわった斬新感覚・・・さすが直系!受け継ぐ豚魚にオリジナリティも溶け込む高品質感!」
・・・と言う感想。一見、往年の葉月の完コピと思わせといて、ところどころで個性も溶け込む、安定感ある旨さ。定期的に季節に応じた限定麺もくりなしてるようで、もう少し地縁があったら定点観測したいところ。また必ず再訪します。葉月のリニューアル前の味を懐かしみたいなら、こちらも激しくおススメ!。真摯な店主の姿勢と味わいを楽しんでください。そんな今後の期待も感じつつ・・・、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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