金龍・・・惚れ込んだブランド小麦粉由来の屋号
突然、グルメ系SNS等で情報が上がる「金龍」の屋号。古い関西人なら、大阪なんばの金龍ラーメンがピンと頭に浮かぶのだが、まさか関係ないよね。きっと新しい中華料理屋ができたのだろう・・・と感じていたのだが、なんと名店「にし乃@本郷三丁目」の系列だとか!。そうと早く知っていれば、開店当日に突撃したのに!。外出先から自宅テレワークに切り替える途中、中央線利用するので、お茶の水駅で降りてテクテク歩いて小川町。早速訪問して参りました!。
それにしても何で「金龍」なのか?。系列「キング製麺」のキンと関係付けるには無理があるし不思議ぃ〜と思って入店してみたら、蘊蓄書きには「柄木田製粉の小麦粉”金龍”」から名付けたとの説明がございました。なるほど、それだけその小麦粉に拘り惚れ込んでいるのか!?。この系列は何度も通っているし、味のイメージはついているんだけど、小麦粉への拘りを知ると急にワクワク度がさらに高まりをみせる感覚です。まだ周辺にはあまり認知されてないようでしたので、ランチタイム後半に数分待つとすんなり入れましたー。どうせなら券売機ポールポジションのボタンを押せ!と言うことで、今回は「全部入りワンタン麺」の白だしバージョンを頂きました。
<全体> 名店「にし乃」を彷彿とする清らかで明るい白出汁!人気店「キング製麺」由来の雲呑の上質さ!旨いに決まってる!
割とこじんまりした店内。コの字のカウンターのみで、このコロナご時世で間仕切りしてますが、厚手透明ビニールを吊ってると言う状態です。それにしてもカウンターがスッキリしてるなと思うが、お箸と使い捨ておしぼりが、カウンターの引き出しに仕舞われているため。なのでカウンターが広々と感じるからいいね!。昔のちゃぶ屋@護国寺もそうだったっけか・・・などと考えて数分後、案外と早くに配膳が完了です。それはこんな麺顔!。
おおお!さすが作り込みの丁寧さを伝える崇高なオーラ感!透明さ溢れる出汁はフツーは眩しく思うところだが、とても円やかで優しい質感。白出汁と言う先入観さっ引いてもやっぱり旨そうです。そして所狭しとトッピングが豪勢でまとまりがある盛り付け!。圧巻はやはりニコニコな2種ワンタン!。これが肉餡のデカさがありありで実に旨そうでなりません。そしてチャーシューが大判で気分いいね!。色合に仄かにピンク色を浮かばせ、それが出汁の熱で熱ってる最中だとよくわかる状態がまたそそる!。そして味玉好きなら嬉しくなる卵黄の濃密なオレンジ色が、透明感あるスープを背景に際立って見えるのが堪らんのだわ!。やっぱりね・・・名店「にし乃」を彷彿とする清らかで明るい白出汁!人気店「キング製麺」由来の雲呑の上質さ!DNAが深く伝わっており・・・これは旨いに決まってる!
<スープ> 白出汁の穏やかなカエシの輪郭!透き通る鶏エキスの軽やかさ!仄かに魚介の柔らかさ!
一応、カテゴリー的には「醤油」分類にしておきます。この出汁の色合いからイメージしづらいかもですが、「白だし」と言うことから、薄口醤油?いや白醤油はひいてると勝手に想像しただけー。
白出汁!白醤油の軽やかなカエシに乾物の出汁が溶けこむ穏やかな味風景!
昔は、お袋がよく茶碗蒸しを作ってくれたから、白出汁は個人的に馴染み深いんですよ。よく作るのも眺めていたっけ。実家では特製和出汁に、薄口醤油と味醂を少し溶かしていたっけか?。家族が椎茸好きなもので干し椎茸の出汁も加えてたような記憶。そんなことを思い浮かべつつ味わうが・・・こちらはイリコ煮干し系の溶け込みでしょうかね・・・。そして多分、白醤油がベース?。実家の味わいより、かなり軽やかでスッキリした風合い(当たり前か!プロだもん:笑)。そして円やかさが色濃ゆいところがさすがプロって感覚です。塩気が尖らない程度にカエシの輪郭も表しているようだし、乾物類の仕込みも穏やか・・・。これは沁みる旨さだ!。
ベースのあっさり鶏エキスに仄かな魚介と乾物の下支え!麺の風味も優しく溶けこむ!
あっさり鶏エキスと伝えて、実はアニマルオフですと何回も失敗してる私。表面に漂い煌めく油に、動物系と伝えて実は植物油ですよと何回も失敗もしていますよ(爆)。そんときゃ破顔ってください。ともあれ、あっさりぃ〜な鶏系のコクだと思った次第で、数々のトラウマが蘇っただけですー。あしからず。今回は、私をそんな弱気にさせるのは、乾物類の旨味が深いと思ったから。仄かな魚介と乾物の下支え!それが素晴らしいと感じたわけです。しかも、次の段落で述べようと思う麺の風合いが溶けて素晴らしい!。麺の旨味?甘味?も出汁に染み入るようで、スッキリとシンプルな出汁に見えて、実は旨さはとてもカオスなんじゃないかと思う次第です。まるでダブルスープのように、シンプルでもカオスな奥深い旨さ!。
<麺> キング製麺&柄木田製粉!まるで大吟醸かと思わせる小麦の研ぎ澄まし!風味!甘味!物腰!どれも一級品!
蘊蓄書きの一言が頭から離れない・・・。「小麦の芯に近い一等粉を中心に使用」とのこと。小麦も磨いて粉にするのか?・・・なーんてこと考えることにハマりつつ味わったから、多少の感情移入は広い目でご容赦いただきたいです。
美しきストレート細麺!滑らかな地肌と品やかな物腰!歯切る度に仄かに香る素地の風味!
実に清らかな白さを感じさせるストレート細麺。少し凛々しさを感じさせるエッジが立った表情です。薄皮一枚透明層がありますが、中は少し芯が残るような質感で、滑らかさと風味良さを伝えます。歯切れはクスクスとした小気味よいもので、潰し込みが強くもなく、汁を適度に吸い込むのも得意そうな仕上がり。麺の素地の旨味と、出汁の絡む旨さを、序盤は咀嚼しながら知る感覚です。確かに素地の風合いが高いが、粉!っていう感覚は少なくて、とても柔らかさを感じさせるような麺の風味?雰囲気?。それを上品だと感じた私でした。
出汁を吸い込んだ旨味に地粉の甘味が染みるよう・・・最後まで粉の旨味飽きさせず!
中盤以降、出汁を吸い込み始めててからが旨いね!。白出汁との相性も良いのでしょうが、出汁を含んでから少し甘味が増すような雰囲気があり、しなやかさもあって汁を持ち上げるのも段々と増えてくる印象。出汁と一体化した旨さが広がるのは、いつものパターンですが、それでも素地の旨さ?風合いをどこか隅に残すようで・・・麺の旨さが最後まで心地よく感じます。残念なことに、大盛は不可。替え玉方式ですが、味付きなのだそう。シンプルに替え玉で楽しめたらなー・・・なんて思ってしまった:汗。
<チャーシュー> 大判スライス豚肩ロース!上品な白出汁と脂身の甘さを吸い切る赤身の肉味がたまらん旨さ!
今回はワンタンを増しにしましたが、次は肉増しでもいいかと思ってます。実に大判の豚肩ロース。赤身の部分が大きいが、しっかりと赤身と赤身のブロックの隙間に脂身が差し込み、バランスがいい感じ。味付けはシンプルな薄味系で、ペッパーの印象もかなり低めです。なのでこれは白出汁と混じる旨さで楽しんでゆこう!。熱で溶けた脂身の旨味と、白出汁の円やかさが、赤身に沁みる感覚!。当然そこに赤身本来の肉味が受け止めるわけで、肉味が実に逞しくも上品な旨さです!。これは白飯より、酒を欲する旨さかと!。嗚呼、毎日同じこと綴るが・・・早く、ラーメン屋で飲める日が来ないだろうか。まだ当面先だけど(泣)。
<ワンタン> 海老&肉のニコニコ構成!ふわっとした感覚と明確な歯応え!ほとばしる餡の旨味と出汁の一体感!
ワンタンが圧巻です。東京でワンタンと言えば「八雲」系列が頭に浮かぶけど、引けをとらんと思うのは私だけでしょうか?。今回は肉と海老を二つづつ・・・ニコニコで楽しませていただきました!。
肉ワンタン!仄かに赤身を残すような茹で上がりがベスト!粗挽き肉の歯応えがふわふわしつつも歯応えしっかり!
挽肉の旨さを知るとはこのこと。まず色合い。ピンク色がしっかり残っている熱の通り方で、肉の旨さが壊れず保たれてるような妄想!。そして粗挽き。ペッパー感かなり低くて、軽い塩味と肉汁主体で本気の旨さです。しかも食感が実にふわふわ!ふわふわなのに粗挽きなりの歯応えがあって、それが妙に堪らん!。
隙間には白出汁も浸透しているような気がして、その柔らかい旨さも沁みるのでした・・・。次は3つ乗せて見ようかと考えてるが、それでは厚化粧がすぎるか?。思わず目を閉じて味わい楽しみましたー。
海老ワンタン!剥き身のプリッと感がダブルに押し寄せる!白身の淡白さが白出汁にベストマッチ!
白出汁と海老の相性が抜群!。柔らかい出汁感と、淡白でフレッシュな甲殻類の滋味がベストマッチです。しかも剥き身のプリプリ感がMAXで、間違いでなかったら2尾と思える弾ける食感!。餡の合わせも海老身なのか、餡全体が海老も旨味が凝縮しているようです。
こんな感じで肉も海老も「餡が素晴らしすぎる」ので・・・皮の印象が全く残ってない:汗。余りにも旨さで興奮し過ぎてしまったようで、少々自省中・・・。
<味玉にハズレなし!> 白出汁が深く染み入る白身の旨さ!卵黄は出汁と一体化しマチュアで濃厚濃密な甘味!
白味玉!塩ダレ系の白味玉は、ナチュラルな卵本来の旨味が出て好きだけど、白出汁系の白味玉は、やっぱり見栄えとは裏腹に出汁との一体感の旨さが染みる様子です。まず白身だけでも旨い。大理石のような白さだけど、出汁がしっかりと浸透して、薄い塩気の中に白身の風味と出汁の旨味がストレートに感じる旨さ!。
そして卵黄。トロトロな部分と、ジュレの部分が半々で、そのどちらも出汁の旨味と卵黄のコクが一体化して、熟成したかのような味わいが広がります。濃厚濃密なコクは実にマチュアと感じるほど。出汁と卵黄が化学反応すると甘くなるのか?と妄想が止まらない・・・。途中でまたスープをかけたり沈めたり足したりして、出汁感を高めて堪能し尽くしてみました。嗚呼、味玉って拉麺の中では宝石のような旨さだわ。
総じまして「出汁!麺!具材!どれも上品上質さ極まる凄み!隙なしの旨さ!いずれ行列?混む前に早めに訪問いかが?」
・・・と言う感動の嵐!。こちらの系列のファンだけに、予想通りの白出汁展開だったけど、やっぱりレベルの高さには驚かされるばかり。この界隈なら、丸の内線・千代田線も使えるし、お茶の水・神保町からも散歩がてらで訪問可能。ピンスポットにいい店オープン。人気で混む前、今のうちにサクッと訪問実食はいかが?激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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