早速!中野ラーメン街で一番の注目集めているよー
場所はなんと、都内でも屈指のラーメン激戦区「中野」。しかもその中野の中でも超激戦エリアの出店。あの「青葉中野本店」を通り抜けた場所で、辺りはラーメン店が非常に多し。またオレの知らないうちに、豚山の支店が出来てたのを発見。一方あったはずの店が無くなってたのも分かったりして、ここはホント厳しいエリアなのでしょうね。しかし、飲み屋だけはとても元気で、休日とは言えお昼前から1000円未満で1時間飲み放題やってたり、さすが中野は飲んだくれに支えられた街という感じです。
そんな雑多な雰囲気を通り抜け、パチンコ&スロット店の出入り口あたりに、見過ごしてしまいそうな洒落た店あり。それが今回のこのお店です。どうも休日昼間はずっと店前には絶えず行列ができてるようらしく、行列中に近隣住人の噂話で状況を知りましたー。
<酒> サッポロ製クラフトビール「SORACHI 1984」:この質感で400円は嬉しいことだよ!
昼間の酔っ払い達が実は羨ましい。昼間から酒が飲めるって・・・本当は幸せなことだよね。現役世代に楽しいことや幸せなことをやっておこうと、今回もビールをお供にさせていただきましょう。フレンチ出身・フレンチ意識の店らしく、白ワインなんかも券売機ボタンにはありましたが、生憎まだ未提供とのこと。フツーに生ビールを選択したところ・・・配膳されたのが「SORACHI 1984」でしたよ!
何ーーー!メジャーなブリュワリーSAPPOROが製造とは言え、クラフトビールですやん!。これ旨いんですわー。スーパーでもたまに売ってると必ず買うやつ。北海道空知産のホップを100%使用でしたっけ。クラフトビールは奥深く、ビール祭などに行くとよく分かるけど、これ旨味濃ゆい分、結構重いのよ・・・。だからスーパードライのようにいくらでも飲めるけどちっとも酔えないタイプじゃなく、ずしりと後からくるタイプ。ビールの二日酔いがしたいのならクラフトビールですな。ちなみに400円。この量なら実にリーズナブル。プレモルの華やかさもいいが、クラフト系飲んでしまうと苦味の分厚さが違うね。ホップの苦さがずしりとくるけどそれほど苦くない抜け感が非常によろしい。
<全体> フレンチ魂全開!泡立つエキス感に立体的なトッピングが雰囲気盛り上げる!
クラフトビールにおつまみは不要ですな・・・。ゴクッと一口飲み干してしばらく目を瞑るよ・・・。泡泡が喉奥を通って食道から胃袋の皺に行き着き浸透するイメージしてしまう。発泡系酒類はこうあるべしと感じたところで、配膳のサインで目を覚ましました。こんなに早くラーメン出来上がるとは思ってなかったので焦りましたが、それはこんな麺顔がいきなり登場です。
おおお!丼と言うより・・・皿に盛り付けられたようなトッピングの美しさですな!。立体感あって芸術的なところはさすがフレンチの技って感覚が伝わり、それだけでとても旨さを感じます。スープの泡立ちだってどこか文様のような美しさがあり、照明の加減もあって光と影が交錯する風貌は、どこか幻想的な麺かおと映る!しかし、ラーメンヲタク、ブロガー的な意見を言えば、このピンスポット照明パターンは・・・とても写真メモ押さえるのに苦労する(汗&笑)。ピント合わせや露出調整が、オレの古いスマホでは限界があるため、結構ボツ写真が多かった〜。
<スープ> 緩やかな泡立ちの魚貝白湯!牡蠣も香るが鯛のエキス感が着実な旨さを構成!
泡系はこれまで片手に数えるほどしか食ってないかも。それだけでも興奮を覚えます。関西で食らった泡系は本当にねちっこかった記憶ですが、それに比べると少しライトな泡立ち。前半でそれは消えてしまうが、泡よりもエキスの攪拌と溶け込ませる一体感が素晴らしいです。牡蠣ラーメンですから、牡蠣エキスの溶け込みを想定してましたが・・・個人的には「鯛」の風合いの方が強いかなという印象。板橋の店で覚えた感覚に似てます。4〜5年前から鯛ラーメンが、関東では微妙に拡大してますが、それらに比べて「クリーミーな鯛エキス」という印象でしょうか。泡系のためでしょうが、鯛も多少はエグミを持っているわけで、そういうのがきれいに取り除かれているという印象が素晴らしい味わいです。何のストレスもなく、華やかさだけが残る鯛味!。
さて牡蠣は・・・駄舌ゆえに、味としてより風味として感じとるくらい。梅干しを見つめているとそれだけで酸っぱく感じるそれと、少し似ているような感覚で牡蠣自体とても個性的なので、それくらいでちょうど良いかもしれません。スープには・・・飛魚の卵(とびこ)のようなのが薬味的に溶けており、これも微妙な弾ける食感と海感を演出してくれて好印象。最後はこれを全部胃袋に収めたいという思いで、レンゲを駆使しました。丼が広角的でしかも反り返ってる形状なので、口の直付で飲み切るのは難しいんですが・・・私のようなラーメンヲタクを長くやっていると、そんなの容易にクリアする技を持っているので、楽々完飲です(笑)。
<麺> ねり水少なめで風合い重視なストレート細麺!気分的にはスープパスタを箸で食う感覚!
麺を食って・・・あ!センスある!って思いました。魚介系クリームスープで多加水麺は別の料理をイメージしてしまうかなって直感しましたし、逆にパツパツ低加水麺ってのもバランス悪いのは明白。こちらは、微妙にボソっとした感覚で麺の風合いを感じさせる一方で、しなやかさをしっかりアピールするストレート細麺でした。かん水とかねり水というのが少ないか、はたまたその風合影響が低いタイプなのか・・・とても小麦の麺としてナチュラルなイメージ。強力粉の代名詞パスタとは違う風合いですが、不思議と感覚的にはスープパスタみたいに食ってた自分を笑えてしまいます。麺屋五右衛門で食ってるわけでもないのにね(笑)。
泡系は前半はスープが貼りつくような一体感で旨い。後半になると泡は消えるが、じわじわと素直に浸透したグルテンとの一体感で旨い。そんな印象を受けながら・・・ただただそれ以外何も考えず啜り食ってたオレです。あとでビールを飲みきってないのを思い出すほどに。
<チャーシュー> 綺麗に形作られ・・・薬味もお化粧の様にビシッと決まる2種肉がいいね!
美しい盛り付けだけでなく、実はボリューム感もあるチャーシューです。折り曲げられ立てられた肩ロースは2枚ある。広げるとそこそこなサイズで別に薄いわけでもありません。薄味で低温調理っぽい半レアタイプ。歯に引っかかる部分もなく、歯応え通り素直に千切れます。カイエンペッパーとパセリが降りかかって色合い的にも美しい。味としてより風味づけが非常にないすバランスです。これなら白ワインと合うでしょうな!。
また座布団のように下にあるのが鶏胸肉。ここにもカイエンペッパーとパセリがある。より淡白な味わいの肉ですが、スープはこちらの方が馴染みが良いのか、軽く浸透した味わいと肉の淡白な味わい・・・そしてペッパー類の香りがバランスナイスでした。普段なら旨い肉は肉まししたいと思うのですが、これは程々感がいいようなイメージ。実に旨し麗し!
<牡蠣> 嫌味が全く無くさっぱり海感覚味わえる牡蠣!ひとつじゃ寂しいから牡蠣マシ必須!
牡蠣好きなら、牡蠣マシ必須と申し上げます。牡蠣ラーメンという題目だったから、牡蠣トッピングは1つだけというのは実は少し寂しかったかと。牡蠣のうまさを語る前に終わってしまったという、己の不甲斐なさでございます。ただ、あの独特のエグミは皆無で(そのエグミも好きなんだが)、これは非常に食べやすい。これから冬牡蠣シーズンになると少し変化あるのかしらん・・・定点観測しちゃおうかなと!。
<他具材> 実はスープに染まったクタクタほうれん草!〆のフランスパンが旨し!
妙な話だが・・・意外な旨さを発見したのが「ほうれん草」。トッピングと麺の間に挟まってて地味な存在。そしてクタクタに茹でられた感じで、見栄えとしてはそれほどな感じ。ところが・・・クリーム系の旨味とほうれん草の風味の相性は格別!。スープにも好影響を与えるし、ほうれん草もスープを纏ってクタクタだがすごく旨くなる。この感覚は・・・少し遠いけど、グラタンに入ってるほうれん草がうまいのに、ちょっと似ているかも。ちなみにほうれん草増しサービスはない様子です。そして、最後に食らうパンがいいよね。カリカリでうすうすなフランスパン。これを残ったスープに浸して食らうのがテッパンのように硬い安定度の旨さです。もっとフランスパンがあったのなら・・・最後の一滴までスープを残さず、もっと綺麗に食い尽くせるのに!。
総じまして「いきなり斬新なフレンチの風!来るか中野に令和のラーメンニューウェーブ!」
・・・と言う期待がいっぱい。中野は、家系しかり、豚骨系・醤油・塩・担々麺・二郎インスパ系とあらゆるカテゴリーが全て駅界隈で網羅されまくってる街。されど、このフレンチ風な牡蠣ラーメンは唯一無二な存在ですよ。これはブラッシュアップしてゆけば、かなりのプレゼンスを残せるかもよ!。昼間から明け方まで眠らない街だし、是非ともビジネスとしても頑張ってもらいたい次第!そして激しくオススメ!。そんな応援と今後の発展を期待して、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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