台風接近中でもめげずに営業!
- <全体> 落ち着いた辣油感!優しい辛味感覚の中華そば!王道の安寧崩すことない麺顔!
- <スープ> 背脂のゆったり感に自家製辣油が溶ける旨味は「余裕」ある辛味!醤油感や魚介感も損なわず!
- <麺> 自家製麺:やや中太の縮れ麺!加水高めで密度感は中間レベル!グルテンに浸透するスープエキス!
- <チャーシュー> 上品な豚のロース肉!薄味をそのまま味わうも良し!汁を浸し切って食らうのも良し!
- <味玉にハズレなし> フレッシュ感ありつつ・・・薄めの出汁が深く浸透してマチュアな旨味が深い!
- 総じまして「嵐の騒がしさも忘れてしまうほっこり感覚!辛さもマイルド!安らぐ辛味感覚!」
さあ!病も失せてこれからガンガン行くぜ!ラーメン活動!!・・・と意気込んで見たものの、台風19号大接近でございます。早朝からスゲー雨。午後からもっと酷くなる上に風が増す。クルマでこの日の食材と酒でも調達!そのついでにどこかでラーメン一杯引っ掛けようと、軽く考えていたんですが・・・どちらも臨時休業ってパターンすよ。スーパーもあちこちで閉店。コンビニすら閉店。開いてるスーパーは超行列。あちこち彷徨ってたどり着いた田無駅界隈ですが・・・すでにゴーストタウン化しております。腹が異様に減ったから、先に飯にするか。すっかり買い物後回し〜。
しかしこの調子じゃどこも営業してないだろうなー・・・って思いつくところ片っ端からTwitterでチェックをしますが、ななななんと暴風雨の様子見ながら営業中とのメッセージを発見。それが「中華そば 西の」さん。東京西エリアのラーメン好き家族に大人気「小金井大勝軒」の元店長の独立店だね。こんな状況で孤軍奮闘してるんだったら、これは応援しに行かねばなるまい!。
<全体> 落ち着いた辣油感!優しい辛味感覚の中華そば!王道の安寧崩すことない麺顔!
きっと寂しい店内なんだろうなー・・・なんて訪問してみたら真逆!。熱い常連さんたちが集まってた(汗)。まあ混雑ってほどでもないが、いい感じでアットホームです。私自身アウェーな感じもなかったですし、外の嵐とは打って変わって居心地もよし!。今回は前回未提供で食えなかった「辛味」を今回試すことといたしました。ほどなく配膳されたのは、こんな麺顔でした!。
おおお!辛味ということでもっと攻撃性あると構えていたが、なんともナチュラルな中華そば感!。確かに辣油の影響でややオレンジ色に染まってますが、よくある「旨辛」「カラシビ」とは真逆の落ち着き感。まさしく中華そばを逸脱することなく、また崩すこともないようです。ラードのコーティングの真下に、微妙に浮かぶ背脂と辣油成分の混じり合うところが美しく、メンマの隙間に入り込んだりして見ていて飽きない。色白なチャーシューにゆっくりチョッカイを出すように染めんとする辣油も面白い。
<スープ> 背脂のゆったり感に自家製辣油が溶ける旨味は「余裕」ある辛味!醤油感や魚介感も損なわず!
まず全体的に、ベースのスープがマスキングされないところがいいですね。こちらのスープは豚の旨味がしっかり煮出されており、しつこくないところが特徴。ラードも薄っすら感じる上に背脂が細かく見えるので、秋冬には嬉しい仕立てです。豚骨醤油!と分類するほどパンチは効いていないが、むしろ無骨に見せてそこが上品と言えるかと。そして魚介がしっかり目に溶けているのが私個人的には注目しているポイントでして、豚骨旨味に魚介が滲むところがダブルの甘味となっております。節や煮干だけって単純作業ではないと思うよきっと。
そうそう!その魚介エッセンスが、流石に辛味・辣油や唐辛子のインパクトには飲み込まれるだろうな・・・と思ってたがむしろ逆。しっかり残っていたというレベルじゃなく、逆にしっかり存在感があったのが意外でした。味がカオス化する際、バランス変えて複雑さを面白くするだけのタイプではなく、辛味アドオンにして・・・元味を崩さず深みや高まりや広がりを感じさせる展開。これはいいね。
全体的には「背脂」と「辛味だれ」という2トップ、2フォワードが旨さを牽引するってイメージで、グイグイと食い進められます。スープは体調考えて少し残そうと思ってたが、嗚呼やっぱりまんまと完飲してしまった(笑)。
<麺> 自家製麺:やや中太の縮れ麺!加水高めで密度感は中間レベル!グルテンに浸透するスープエキス!
どうやらつけ麺も同じみたい。それくらいに、汁系としてはやや太さを感じます。そして縮れと捩れの強さ。もし平打ちだったら、すぐにでもピロピロ部分が発生することでしょう。これが常連の人気が高くて「特盛」が結構出てました。洗面器か!と思う丼があちこち配膳されて、関係ないオレなのにタジタジしてしまう・・・。
案外に汁を吸い込むタイプです。潰し込みはそれほど強くなく、ストレス少ないグルテンって感じ。そこにじわじわと汁が浸透してゆきます。この吸い込んだ部分がライトで美味い!。ラードと辛味の辣油を潜り抜けてはエキスを貼りつかせるのですが、諸共にして奥歯で潰すと瞬時に糖化が進むような旨さの一体感!。病み上がりの身体とは思えぬ食うスピードの早さよ・・・ここでは大盛り必須かもしれません。
見た目の通り、表面はツルツルにしてボコボコしたフォルムですので、口当たり・舌触り・内頬や喉奥のタッチ・喉越しシルエットなど・・・優しくて明確!。あまり噛まずに飲み込みがちな人なら、ググッと楽しめるタイプでありましょう。
<チャーシュー> 上品な豚のロース肉!薄味をそのまま味わうも良し!汁を浸し切って食らうのも良し!
ロース肉のようす。注文を受けてから、調理手袋をいちいちはめてから必要分だけスライスカット。デフォルトで2枚供されます。切り口の薄いピンク色が好印象で見た目通り薄味。
こちらではアルコール類が未提供なのが残念ですが、これは酒に合うタイプの淡麗肉味。そのまま食らうのも良しだが、酒がないならググッと汁に沈めてから食らうのが旨いです。特に今回は辛味をプラスしておりますので、淡白な旨味に辛味が付いてアクセントがつくかと思われます。
<味玉にハズレなし> フレッシュ感ありつつ・・・薄めの出汁が深く浸透してマチュアな旨味が深い!
色白の味玉で、薄味浸透か塩ダレタイプかのどちらかとわかります。これは前者なのですが、予めハーフカットされてる為に、食う仕草でスープが激しく揺れますから、味玉にもスープがかなり付着します。
そんな状態で食いますが、見た目がフレッシュな反面、味わいは濃密でマチュアな味風景。じっとりと熟成した卵黄の旨味が広がり、舌にまとわりつきます。やっぱりスープも混じって濃密な味をアクセラレートさせてる部分はありますが、これは確かに旨いぜ。麺大盛りに躊躇したなら是非!こちらの味玉追加でいかがでしょう!。損は決してしませんぜ。嗚呼、やっぱり今回もそうだったか・・・味玉にハズレなし!。
総じまして「嵐の騒がしさも忘れてしまうほっこり感覚!辛さもマイルド!安らぐ辛味感覚!」
・・・という感想。今回は、台風接近という暴風雨の中、食えただけでも拾いもんなんだけど、これだけ旨いとさらにラッキーって言葉じゃ足らない気がしますねー。こりゃ天気が良い日でもまた来なきゃ。西東京市のラーメン熱が最近上昇中ですが、この勢いで地道にプレゼンスを上げてください。ここも激しくオススメ!。そんな応援とこんな嵐の中で食えた感謝を込めながら、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!