狙い目はやはり平日早めの夕方か?
- <全体&つけだれ> これが今の「松戸とみ田」スタイル!色々変遷し、これほどまでの濃厚食べやすさが沁みる!
- <麺> 心の味製麺:全粒打ち込みの褐色が風味良い極太麺!つけ麺における一つの解が完結か?
- <チャーシュー> どうせなら一頭買いのパーツを全部堪能してみた!タレ付けずに食うよ!
- <味玉にハズレなし!> 褐色の出汁浸透で熟成感ある旨味!温度管理がさすが!
- <スープ割>ブーメラン方式:非常にさっぱりしたエンディング!
- 総じまして「松戸名物から東京名物に進化?東京玄関口に王者的風格つけ麺!」
行くなら今しかねぇ・・・。年度末や月跨ぎだと、絶対に業績追い込みや決算対応に追われるので。そして土日は観光客等も増えて終日混むに違いないし。昔は、松戸とみ田で炎天下で2時間半もまった辛抱強さがあったが、歳取るとどうも面倒に思えてしまいます。そこで半日休暇と取るべく業務調整を月曜日から行っていた・・・・しかしうまく行きませんね。飛び込みの依頼などがあって、午後休暇のはずがずるずると対応してしまって、結局解放されたのが午後3時でした(号泣)。それから東京駅へと急いで向かいました。
狙い目はやはり平日早めの夕方か? 結局この時間ずらしが良かったみたい。丸の内KITTEの地下1階のレストランフロアに、5店舗名物ラーメン店がオープンしましたが、並んでいるのは「松戸富田麺絆」だけ。行列人数はざくっと12~3名。並び始めるとゆっくりと列は進んでゆき、先に券売機で食券購入を促される。このシステムだとゆっくりと券売機を眺めることができ、どれ食うか焦らず選べるのがいいね。今回は「柏幻霜ポーク全部乗せ濃厚つけめん(並)」とさせてもらいましょう。場所柄か1620円もいたしますが、めったに長い行列には並べないから勢い余ってしまいました。
東京の玄関口にある有名店。もう外国人客の訪れを無視するわけにもいかず、時流もあってか券売機はもはや「電子マネー対応」ですね。タッチパネルが個人的んは嫌なのだけど、機会も随分スリムになったし、選ぶ流れや反応も随分と使いやすくなったイメージ。領収書も分かりやすいー。本当は大勝軒オマージュの「元祖つけそば」に非常に興味を覚えたものの、元祖を越えたんじゃないの?と思える富田味を無視できませんわなー。
<全体&つけだれ> これが今の「松戸とみ田」スタイル!色々変遷し、これほどまでの濃厚食べやすさが沁みる!
これまで幾度か語ってきましたが、私がラヲタ(ラーメンヲタク)になるキッカケの店が「松戸とみ田」。開店した間無しのころで、友人に紹介されて一緒に一時期通い始めたのが、レビューやブログを重ね始めた事件でした。なのでその当時から人気店に駆け上るまでの推移がとてもリアルに思い起こされる。やはり自然とそのころの思い出とオーバーラップしながら食うこととなりました。そんな今回の出会いはこんな麺顔でした。
おおお!最早、豚骨魚介つけめんの目指すスタイル。目標と感じる落ち着き感覚に溢れる。コテコテに濃厚そうなつけダレは表層に膜が発生しておりコラーゲン量を伝える。そして麺はすばらしき整い方で、全体が褐色めいて実に風流。そして今回ご自慢の「柏幻霜ポーク」の各種チャーシュー。つけダレに沈んでいるであろうばら肉ロールチャーシューも絶品なんですが、それを越えてゆくような迫力感じる。
さてつけダレの味ですが・・・これが行きついた解というやつか。魚介の甘さが広がるものの魚粉めいた渇いたコペコペさはなく、豚骨エキスの濃密エキスに溶けて動物感も高い。そして醤油ダレがしっかり効いていて塩気をベースに魚介と豚骨の旨みに甘さを引き出しているような感覚。今のスタイルになるまでは、魚介がとて多かったり、もっと濃厚さを感じる粘度が高かったり、スパイス感も増えたり等・・・いろいろ試行錯誤があったのですよ。食ったあと半日は、ゲップしたら魚粉の香りが抜けなかったほど(笑)。家に帰ってから妻によく何を食ってかえったのか問い詰められたっけ(爆)。
ある時期から肩の力が抜けたように、濃厚なれどすっきりと食えるようになってきて今に至るかな?。「またおま」と随分揶揄された時期もあった豚骨魚介を、じっとこの追及に力を注いできた結果の行き着きといったところでしょう。魚粉等のザラツキは以前のまま。貼りつき感がやや抑えられた感じで、濃厚なのだがそのままでも、ぎりぎりグビグビ飲み干せそうなバランスの良さがナイス。中に入っているメンマにもよく合う味と濃度だし、またネギの薬味が全体に回ると、これもまたフレッシュ感が加わり甘さに香りが高まる。柚子も嫌味ない味映えだし、文句のつけようがないのだよな・・・。
<麺> 心の味製麺:全粒打ち込みの褐色が風味良い極太麺!つけ麺における一つの解が完結か?
初期のとみ田には、入口に製麺機があって少し粉っぽいムードが漂ってたっけ。当初から「麺が抜群に旨い」店と評判。つけダレの濃厚さだけの店ではなかったのでした!。当時は加水がもっと低めで、太麺なのに低いから腹もちが良かった。中盛など食ったら腹いっぱい過ぎて死にそうだったっけ。とにかくヘビーな麺だった。その後全粒が少し混じったり、いろいろ変遷があって今の茶褐色太麺に落ち着いたという理解です。
今の麺は加水が高くなったようなイメージ。そして冷水で〆たかのような冷やかさがあり、モチモチさが明るいようだが引き締まりが強いです。2本ほど手繰ってそのまま食らうと、滑らかな舌貼りつきを感じる一方で噛むと風味と甘いがある。この全体褐色は、粉の自然な色なのか、はたまた全粒が細かく打ちこまれて色合いが一体化したのか。ローラー通しが多く色が滲んだのかもしれませんね(妄想~)。ともあれ麺線が凛と立ったようなフォルムも好みで折り畳まれや整形も素晴らしいです。
つけダレにどぼん!引き上げると見事に魚介のザラツキ成分を貼りつかせる!。つけめんの場合、汁浸透はないから「絡み方」が命。この濡れて貼りつかせるような部分も非常にナイスで、つるつる滑って一気に口の中へと旨味を運びます。女性客にはかならず一人ひとり丁寧に、紙エプロン使われますかとの確認も怠りない。そう・・・ゆだんすると啜り上げで汁ハネするから要注意です。特に吸引力自慢なラヲタの方ならね!。
<チャーシュー> どうせなら一頭買いのパーツを全部堪能してみた!タレ付けずに食うよ!
近年、一番最後に松戸とみ田に行ったときは、レアチャーシューが乗ってて時代の流れを感じました。薄味のバラ肉ロールチャーシューが私のとみ田肉のイメージ。それをつけだれに絡ませて食ったもんです。それを彷彿とさせる肉は、ちゃんとつけダレの底に沈んでいたので、懐かしくも美味しくいただきました。そして・・・今回のテーマ「柏幻霜ポーク」のチャーシュー。これは肉の味をダイレクトに受け止めようと、つけダレなしでそのまま頂きました。4種類あります。
バラ肉煮豚:煮豚なんだがどこか香ばしい!そして脂がさらりと溶けて甘い
吊るしの肩ロース :歯ごたえ丁度よく炙りの香ばしさが鼻孔一杯に広がる
モモ肉煮豚:全体にしっとりとした肉繊維が上品歯応えと噛みしめる味わい
これは絶対に酒だよな!!とみ田では腹いっぱいになる記憶が先走り、ビールが入る隙間がないと思い込んでたオレが浅はかだった!反省!。
<味玉にハズレなし!> 褐色の出汁浸透で熟成感ある旨味!温度管理がさすが!
味玉を見るとどうしてもあの方を思い出す・・・。さてその味玉なんだが、最近まれにみる温度感!なかまでとても暖かく、卵黄の熟成した旨みがしっとりと味わえたではないか!。つけダレは表層に深く染み込んでいるのが褐色でわかるけど、中にも浅く深く染み込んでいます。魚介系の甘味が浸透しているよな感じで、白身も旨いし卵黄にはマチュアな甘味が感じられて旨し。サイズも仕上がり感もベスト。ちょっと割ったのをタレに半分沈めて、甘味をプラスして更に堪能しつくしました。嗚呼やっぱり味玉にハズレなし!。
<スープ割>ブーメラン方式:非常にさっぱりしたエンディング!
すみません!・・・と呼ぶとスタフがすっ飛んできます(笑)。客を不安にさせないのがいいね。このスープ割も・・・とみ田では試行錯誤ありましたねー。初期のスープ割はそれでも濃かったし、その後、「あっさり」と「こってり」の2バージョンができて、あっさり味にほっこりした。またネギ薬味や刻みチャーシューをプラスしてくれたりして、スープ割にもお得感があったね。2バージョンになったりまた1本化したり、いろいろありましたな・・・。
そう過去を振り返ると、フツ―のスープ割になったような気がしてしまいますが、これはこれでまた良し。味わっている最中でも、味の調整をいたしましょうか?などと気配りに怠りなし。やはり、最後の最後まで・・・・とみ田スピリッツ! とみ田ホスピタリティ!が尽きないのでありました!。
総じまして「松戸名物から東京名物に進化?東京玄関口に王者的風格つけ麺!」
・・・と言う感覚。東京駅で、有名な濃厚豚骨魚介つけ麺食って帰ろう!そんな観光客やビジネス客が今後定期的にやってくるのでしょう。ラーストの六厘舎みたい行列名物化する前に、もういっちょ食っとこうと思いつつ、帰路の中央線快速に乗り込みました。やはり満足度高し!とみ田!!そんな感動を胸に、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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