東京で大勝軒が新規オープンと聞くと・・・血が騒ぐ
- <全体&スープ> さすが丸長のれん会!クラシカルな醤油感には豚肉と魚介の旨みが沁みる・・・
- <麺> そのまま「つけそば」流用? 太さと柔らかさ・・・そして明るさが心地よいクラシカル多加水麺
- <チャーシュー> 噛み応えは食い応え也!噛む楽しさ再考させるクラシカルなロースチャーシュー!
- <具材> ワカメ否定派なオレなんだが・・・これは受け入れてしまおう!コリコリしたフレッシュワカメ!
- 総じまして「元祖守って改め気づく斬新さ!痛快なるコンサバティブ・ラーメンヌードル!」
「ブログ」を書き始めたきっかけは、ラーメンではなく、家族の成長期を残したかったから。当時「ネチズン」なんて造語も流行ったりして、ネット住民になってバーチャル二重生活なんと謳歌しようなんて思ってたんですが、途中からラヲタ(ラーメンヲタク)に化けてしまう。そしてアカウントまで変更してしまうのです。そして長~いラヲタ生活が始まるわけですが、長年そうやっているとラーメンに対して「制覇欲」ってのが芽生えてくるのです。たとえば、「ラーメン二郎制覇」とか、「ラーメンランキングベスト○○制覇」とか。身に覚えのある方おられるのではないでしょうか。
私の中で少しこだわった制覇欲と言えば「大軒勝」。本当にこれを制覇しようとすれば、それはもう大変なことになるので、ある程度枠を設けました。そして【東京都内で大勝軒の看板】は何とか制覇させていただきました。その記録は下記にて参考まで。
私の大軒勝のベース店は「中野大勝軒」。大軒勝もそうそうニューフェースが出てこないなと高をくくっていたわけです。そしたらある日、「西台大勝軒」が移転するとの情報をゲット。西台から「蓮根」に移転とのこと。これが「制覇欲」的には非常に居心地が悪い。移転すると食べログやラーメンデータベースでは「未訪問扱い」にされるから・・・。それが嫌で、やっぱり突撃訪問してみました。私事で午後休暇を取ったある日。幸い通し営業とのことで、遅い昼飯のようで早い晩飯のような時間に参りました。
<全体&スープ> さすが丸長のれん会!クラシカルな醤油感には豚肉と魚介の旨みが沁みる・・・
大軒勝の中でお気に入りは「野菜つけそば」。これが旨い店はハズレが無いと勝手に考えておるんですが、「元祖つけそば」という看板ですから、まずこれを狙ってみましょう!。入店すると券売機がないので、すぐさま口頭で伝えます。すると・・・・「ちょっと説明を聞いてください」とおばちゃん店員さんが来られてメニュー表を目の前で開けてくれました。
「すみません・・・いろいろネタ切れが出てて、見せた方が早いと思って・・・」とおばちゃん。いえいえ、こちらこそごめん、焦って注文して。と思って改めてメニューを見てみると、野菜つけそばには黄色いテープでバッテンが。嗚呼、これですこし気がそがれてしまったのは確か。でも誰も悪いわけではないので、気を取り直しましょう。つけそばで気がそれたのなら、汁系で「らあめん」で盛り返そう。そしてやる気だして中盛りだ!。おばちゃんそれを受けて、とても気持ち良さげに厨房に通してたー。そんな少しドタバタした流れがあって、少しまって配膳を受けたのがこの麺顔です。
おおお!何だか見覚えがあるぞ!移転前もこれ食ってたんだった(笑)。澄んで明るいようで、どこかじっとりしてる醤油感。そしてスカスカっとした肉厚のチャーシュー。メンマは水分多めなポピュラーなタイプ。ナルトと海苔は定番なんだが・・・・1点だけすっかり記憶から失念していた。それはワカメ。デフォルトでワカメ入る大勝軒って、あまり記憶にない。
まずはスープから。いかにも丸長のれん会っていう感じも伺える醤油感。味はだいたい予想できるんだが、やっぱり安心する味わい。醤油が濃ゆいように見えても塩っぱくない。カエシは円やかタイプでしかも旨みがゆったりと包むように丸いエッジングが施してあるように、味わい易い。旨みの主体はやや動物系と言うイメージで、鶏ガラと言いたいが実は豚を感じるような、柔らかい旨みが印象的です。豚ガラ・豚骨を丁寧に濁らないように煮込んだのか、はたまた豚肉を出汁にしているのかそれは不明ですがね~。
そしてやっぱり魚介の溶け込みがナチュラル。煮干しと節が主体と思えますが、ニボっとしてないところで隠し味的なレベル感が、実はレトロに感じて個人的には旨いと思えます。更に加えると・・・麺の「溶け込み」。茹で上げの麺の表層にあたる部分が、スープに浸って削げ落ちて溶けている。これがまた妙に甘味を与えているようで面白い。単に湯切りが甘いのではないと思うのであしからず。これは麺の特徴から滲むもんなんでしょうね~。
<麺> そのまま「つけそば」流用? 太さと柔らかさ・・・そして明るさが心地よいクラシカル多加水麺
こんなに太かったっけ!?すっかり西台の記憶を失念しているオレです。「つけそばはゆで時間の都合上お時間いただきます」的な注意書きがあるから、てっきり汁系ではもっとスリムな麺がでてくると思っていた。ところが・・・これなら「つけそば」として十分に通用しそうな太さであります。
すでに汁を吸い込んで少し染まっているかのような褐色が印象的。やや黄色く見えるがかん水系って感じもしない。とにかくモチモチしてて気持ち良い。耳たぶのようにフカフカでビヨーンと伸びそうなほどに柔らか。そのくせ引っ張るとヌチリとした部分が発現して、それを噛み潰すのが快感。素直に汁の旨みと麺のグルテンの甘味を伝えるタイプで、粉の風合いなどあまり難しいのが似合わない。とにかくヌチヌチとした歯ごたえに汁の味を浸透させたフィーリングをたらふく食らうのが幸せなのです。
<チャーシュー> 噛み応えは食い応え也!噛む楽しさ再考させるクラシカルなロースチャーシュー!
チャーシューも好みが分かれやすいところ。要するに慣れ親しんだタイプにやはり好みが還ってゆくというか・・・。実は私は、京都生まれなので肩ロースやバラのような薄いスライスで柔らかいのが実は好み。とは言え、人生の中でこれだけ関東生活が長く、骨を埋めるほどになれば、それ以外の歯ごたえ感もありだなと思えるのです。
例えばこのロース肉のチャーシュー。スカッとしたエキスの抜けは、スープ生成にも貢献したと思われ、そしてラーメンに仕上がってからは、逆に汁を吸い込もうとしています。ジャブっと一気に浸して一旦放置プレイ。後半におもむろに引き上げて、いきなり奥歯で潰して味わうのがたまらんです。肉味というより、出汁が乗った肉の風味。そこにちょこっと脂などがあれば格好の旨味強化アイテム。それもろとももう一度奥歯で噛み潰して楽しむ旨さ・・・。あとメンマが少々あれば、瓶ビールが軽く1本空いてしまうことでしょう。肉メインで味わうなら、チャーシューつけそばでしょうか。やはりもう一度ここに来てつけそばを食わんとスッキリしないようです(苦笑)。
<具材> ワカメ否定派なオレなんだが・・・これは受け入れてしまおう!コリコリしたフレッシュワカメ!
ワカメか・・・。ちょっとラーメンアイテムとしては苦手。オレは苦手なものが、いつまでも視野に入って残るのが嫌なタイプなので、そういうのは一番先に食べてしまう。たまに「お好きなんですね!だったらもっと差し上げましょう」なんて逆に受け取られて困るのだが・・・。そんな感じで一気に食った。・・・・しかし、抵抗なかった。たまに乾燥しきってないんじゃねぇ?というあの苦手風味が一切なし。フレッシュなワカメ感があって、これなら食える食える!!。しかも茎とか根に近いところなんて、コリコリとしてむしろ美味いじゃねーの!。結論!美味いワカメはラーメンに乗せても良し!前向きに乗せても良し!。
総じまして「元祖守って改め気づく斬新さ!痛快なるコンサバティブ・ラーメンヌードル!」
・・・という感想。日頃何かと新しいラーメンを追い求めているので、たまにこういうクラシカルな一杯を食うとホッとしますな。だからやめられない大勝軒ワールド。現時点で私の知るところでは・・・都内の大勝軒の看板は69枚。実は減る方向にあるのだが、是非とも盛り返してもらいたい次第!応援をかねて、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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