ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3622】 らーめん わかつ (東京・保谷) 味玉正油 〜質実な今風!?でもどこか懐かしい!?時流を跨ぐ質実清湯正油麺!

サディスティックなロケーションには真面目で質実な拉麺が似合う!?
 新しい店がOPENして、何となく好みに合いそうな情報があったりするとワクワクする。それがラーメンヲタク(通称:ラヲタ)の性というもの。しかし、今回は複雑な思いだった・・・。実にお気に入りだった「麺屋 彩香」が閉店となり、そのあとの居抜き開店ということだから、喜びよりはむしろ寂しさが拭いきれない。
 

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 個人的に2012〜13年というのは、実に人生のターニングポイントでね・・・すごく苦しんだ時期でした。仕事の話です。久しぶりに関西転勤から東京に戻ってきて、四苦八苦してた頃だし、役割も変わったし。そんな中、猛烈にストレス解消で突き進んだラーメン活動。その中で出会ったのが、今は尼ロックとしてされてる「69’N ROLL ONE@町田」であったし、その手ほどきを受けた店が、保谷のとても目立たぬ場所でひっそりと営業開始したのが前店舗。それは、驚きというより感動でした。さらばというより、ありがとう・・・です、
 

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 しかし、オレはやっぱり真性の「ラヲタ」だった。このまま複雑な思いを放置しっぱなしという訳にもいかず、気持ちの整理とラヲタの本性を併せ持ち、厳粛に新店舗開拓をいたしました。そしてまた、7年前と同様な思いをする・、・・相変わらず「心配さが拭えないビジネスロケーションだぜ」とね。保谷が未だに微妙に地味だし(ごめん!地縁あるので半分自分の環境!)、駅前ってわけでもない線路沿いの古いビル。その奥地に飲食店があるのが不思議なくらいで、せめてもの救いが、近くに大型マンションがもうすぐ完成するくらい。こんなサディスティックな場所で約9年間も営業し続けてた「彩香」さんも偉いが、受け入れる新店舗の度胸というのもすごいのかもしれない。
 

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<全体&スープ> 今風のようで懐かしさも滲む・・・素朴風円やか清湯正油麺!
 
 そろそろ昼飯ピークを迎える時間帯に訪問したが先客1名。まだ開店間なしだからこんなものだろう。開店祝の贈花は店前に置くものだが、この場所では人目に付かず、せめてビル入口道路沿いの置いた方が良いのかもしれません。しかし・・・そりゃできんわな。様々な雑念を抱えつつ入店すると、職人肌なご店主のご案内でお好きな席に座ります。ご体格は風貌は全然違うが、どことなく一途な雰囲気が前店主とイメージかぶる。メニューラインナップのシンプルさからもそれは同様に伺え、敢えて前店舗の初訪問で食った「味玉正油」という王道な一品を選択!。それはこんな麺顔でした。
 

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 おおお!これまた美しさを思うほどの「清湯」正油ブラウン。すでにキラキラと表層で漂う動物系のエキス感が眩しいです。また淡麗と思わせるスープ感の一方で、素朴さを微妙に滲ませる麺。微妙にボコついてて、練り水の低さも感じさせ、風合いが良さそうに伝わります。水菜の緑が印象的に映えますが、薬味ネギは玉ねぎというのが特徴的。また味玉はデカめのラージサイズで薄くスープの浸透を感じさせますよ。
 

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 さて味なんですが、見た目からわかってしまいそうなスッキリ正油感覚。今隆盛の淡麗醤油を確かに連想はさせます。しかしそこには、毎日食えるような日常風景にも似た素朴な雰囲気も、どこかしらに感じるのはなぜ。お化粧なしのスッピンな旨さと言い換えましょうか?。例えば、いかにも香味を入れましたよ!的なアピール感が低めで、色気の低さがむしろ落ち着きと感じるような味わいです。
 

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 観念的な説明は控えめにすると、鶏ガラの旨味は感じるものの、そのキッパリ感が抑え気味に感じた分、豚エキスの落ち着きではないかと!。ちょっぴり妄想入ってますが、それが豚骨オンリーなのか、豚肉の出汁なのかは不明です。以前、とある千葉県松戸の店で似た質問をして怒られて以来、トラウマで聞けない(爆)。そして、見た目より醤油のカエシ感は低め。むしろ甘みを感じますが、ここに魚介の存在も感じます。
 

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 節系中心と思いますが、煮干・昆布等の定番素材のバランスがいいみたい。また薬味に「玉ねぎ」を使っていることも印象的で、青さは水菜に譲ってます。八王子系ラーメンのような微細な微塵出ない玉ねぎでも、汁に浸せば甘みがにじむわけで、実は野菜エキスもいい感じでしょう。塩気よりもナチュラルな甘みが深い一杯。今風のようで懐かしさも滲む・・・素朴風円やか清湯正油麺と感じ入ります。
 
 

 

 
 
<麺> 自家製麺:多少密度を感じて捩れが効いた中加水な麺!淡くボコボコしたフォルムに素朴さ滲む
 
 食い始めると、どんどん客が入ってきました。私と同じ匂いがする人も数名。そしてご夫婦らしきカップルの方もやってきました。すでに複数回訪問してるみたいで、「どちらにお住まいですか?」なんて会話が聞こえたりする。こうやって徐々に地元に溶け込みつつあるムードがあって、少しホッとさせますね。
 

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 さてこちらは「自家製麺」というこだわりです。また茹で釜で泳がせなら仕上げるタイプで、湯切りはテボじゃなくて平ザル。かなり本格的です。箸を器用に使いながら丼の中に投入。人数分を手早く均等に、時間も量も分けて行かれます。こちらも質感として素朴。ストレートかと思ったんだけど、キッパリと捩れが生じていて、それがボコボコしており、淡い縮れ麺にも似ている雰囲気。麺の密度感はそこそこしっかりと感じられるので、麺としての風味がキープされている上に、噛んで楽しむのも美味かろうです。
 

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 麺を引き上げると表層はヌルヌルとしていない。しかし汁の抜けとかハズレがあまり感じられず、表層に止まった感覚。ひょっとしたら表層だけ汁が軽く浸透しているのもしれません。濡れた麺という印象より、汁に絡んだ麺という雰囲気がありあり。では汁の味わいかといえば、真逆で麺の風合いを如実に伝えます。別に乾いた芯が図太いという感覚でもなく、「汁と馴染んでも粉の旨さ感じる」ということかと思う。この店は、汁もいいが「麺を食わせる店」感覚なんだろうか。結構いろんな可能性を感じさせる一品です。
 
 

 

 
 
<チャーシュー> 噛んで楽しむトラッドチャーシュー!ロースの脂も溶けて旨し!
 
 最近の流行に背を向けたような雰囲気。煮豚タイプで、これは明らかにトラディショナルなイメージです。贅沢にも感じる一方、脂身の少ないロース肉と思われる部位。しかも薄味仕立てで、スープに浸してから食うのが美味かろうというタイプです。そして歯ごたえが今の時代としてはある方。私のようなオッさんなら、この方が馴染み深い。汁の味と肉質の旨味を噛み締めて味わいます。また脂身もしっかりと残ってますので、このあたりとバランスとって一緒に食うといいでしょう。噛み締めて肉と脂のそれぞれの旨味を楽しみます。
 

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<味玉にハズレなし!> 軽めの出汁が浸透深し!マチュアな味わいに塩気が溶けて嬉し!
 
 はっきりとしたラージサイズの味玉。薄い出汁に浸った色合いで、すごく淡い褐色に染まってます。割ると白身は均一に浸透。そして卵黄はジェルのハードとソフトが共存しており、乾いた部分が一切ありません。この風貌だと、汁が浸透深くて熟成した甘みが感じるものと思って食う。しかし実際は、熟成感はあったものの、甘みよりも塩気が効いていてフレッシュ感覚がキープ。まるで塩味玉のように、玉子本来味を遺憾なく発揮しています。これはいいね!嗚呼・・・やはり味玉にハズレなし!
 

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総じまして「質実な今風!?でもどこか懐かしい!?時流を跨ぐ質実清湯正油麺!」
 
 ・・・と言う感覚。気に入ってた店の居抜きが、とてもいい店で安心。その一方で新たに応援してゆきたい気分も高まります。今は正油一本で勝負が続くようですが、そのうち塩などバリエーションも人気も常連も増やして行けることを期待してます。朝から雨の憂鬱さの中で訪問しましたが、気分は晴れやか!。応援気分で、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 

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