ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2748】 稲城大勝軒 五一 (東京・南多摩) 中華麺 〜噂にたぐわぬ稲城代表的質実中華麺!

稲城市の有名店と胸張る同僚にそそのかされ・・・・>


 なんだか私ってそういうところがある・・・・・・それは見栄っ張り。ラーメン好きなら誰でも「どこのラーメンが一番旨いですか?」って質問くるのが多いのはず。それと同じくらい、「ウチの近くのラーメン屋の○○って知ってます?それがうまいんですよー!」ってな類の質問も多い。結構ラヲタ生活が長かったりすると、「ああ、それ知ってる」などと連発して答えられるようになる。そうして段々と周囲にラヲタぶりがバレてゆく。さらに続けてゆくと、知らない店を聞かれたりして、だんだんとそれが悔しく思うようになってくる。あるとき、同僚からこの「五一」を尋ねられて、知らないと言ったあと、「結構有名なんすがねー・・・・地元だけかもしれないけど」と言葉をかぶせられた・・・・。





 なぬーー!有名かどうかはさておき、ぬかしてくれたな!って心の中に火がついてしまいましたよ。とある雨の日、久しぶりに小田急沿線で用事があったのですが、わざわざ休み移動時間で登戸駅経由、南多摩まで行ってしまいました。雨の日だから混んでなくて、遅れなくてよかったのは良かったけど、いい加減こういう挑発には乗らない心を持たなければ。





 多摩エリアは丘陵地帯であるからか、都心よりは雨が強い気がした中を、とぼとぼと歩きます。でも5分程度で到着しましたが、ズボンの下1/3はずぶ濡れ。クツもひどいことに。店内は昼飯時でも先客3名という感じで、厨房の中でご店主が雨をぼやいていた。朝よりも昼の方が気温が下がったようで、私は薄手に替えたジャケット1枚では寒かったー。震えながら、中華麺ひとつ!とつたえると、若い助手君が気持ち良い対応で、オーダーを奥へと飛ばしてくれました。雨宿り感覚だなこりゃ・・・、そんなに時間もないけれど。




汁:「いい出汁加減! 煮干は苦味寸止めで甘み濃ゆく! 動物系の煮出しも丁寧で、醤油塩気のバランス最高!」


 空いてたからねー、すごく配膳が早かった気がする。その大きな洗面サイズ丼と銀トレイが運ばれてきて、まさか自分のだとは思わなかった。さてその麺顔、スープの淡くて深い濁り具合が、独特の表情です。瞬間的にニボったエキスの濃さを予想してしまう。そんな醤油ブラウンの色合いは、いつもの永福町系よりは、すこし煮干しカラーが濃ゆかった。




 しかし実際に味わうと、これが美味い!。旨すぎる。それぞれのスープを構成している出汁がとても深くて、バランスの良さが高いレベルと言えましょう。まず、身構えていてた煮干しは、実によく炊き出しをされているといか、それも丁寧というか・・・・レベルが高い。煮干しの苦味が染み出るタイプも好きだが、染み出る寸止めでキープされたエキス感が、崇高とも思えるほどに甘みがあるのだ。まさに苦味寸止め海峡。甘みキープと苦味沁み出しの間には、海峡ほどの差と距離がありそうに思えます。







 それに動物系だってスッキリしていそうで、じっとりとした風合いがあり、サラサラとしていながらも腹もちの良さを感じさせます。コラーゲン感覚や脂はこの系統では見られないので、同系統内での差別化が難しいのですが、丁寧な豚骨の煮出しは深く共感を得る思いです。また醤油の輪郭がまたよいです。豚骨と煮干しエキスのコラボする甘みに、醤油らしい塩気の効いたエッジが、シャープに感じます。まさに痛快なキレ。しかしながら、角の丸まった落ち着き感も醸し出しており、全体的に、豚・煮干し・醤油それぞれのバランス感がよくできていると思えます。





麺:「締まりのあるような柔らかさ! 絶妙の茹で加減なのか?それとも柔麺に本当に目覚めたか?」


 おそらく、直系の流れを汲んでいたり、関係者だったらどこも麺は、草野商店なのでしょうが、ともかくこの麺は上手かった。想像通りの柔らかい麺なのですが、微妙に締りがあるというか、ハリが残っていてよろしい。スープも浸透してきますが、ダレた感じはせず。いつもの通り2玉あり、かなりボリューミーなのですが、ほんとうに一気にペロリと食切ってしまった。柔らかいのもあって、途中から噛むのが追い付かず、飲み込んでいたかもしれない(さすがにいかん!と思ったけど)。





 小気味よいスパスパ切れ込みや、奥歯でプレスし容易にクチりと潰れこむ際の旨みもいいかんじ。やや全体的に透明感も感じる地肌でして、ズボボボボボボボボボーーーーっと啜りこむにはもってこい。ただ、この系統は熱いから注意が必要。






具:「チャーシューはスカッとしながらもスープ吸い込んで旨し!」


 隙がないな本当にこの一杯は。チャーシューがナイス!お土産に堂々と持って帰っても、きっと喜ばれると思う。表情だけみると、東池系のスカスカロース肉のようですが、淡く下味があって全体的には薄味。そして肉繊維の隙間に、あの極上のスープが入り込んでゆき、食っててスカスカのはずがジューシーにも思える。大きさもよし。チャーシュー麺はきっと最高なできばえでありましょう。メンマも悪くなかったし、最後まで気持ちよくフィニッシュできました。





 総じまして、「噂にたぐわぬ稲城代表的質実中華麺!」と言うことで何だかまた適当なまとめ方でごめんちゃい。ここまで旨いと、それを知らなんだ私もまだまだ、ラヲタ修行の足りなさを知ってしまいます。ここは、間違いなく再訪問確実のお店です。次回訪問のために、提携駐車場の位置もしっかりと記録に収めて、また豪雨の中をとぼとぼと駅の方向へと向かいます。会社に戻って、なんだか微妙な濡れ鼠姿になっている私に、同僚がどうしたのどこか遠くへ行ったの?と訊いてくる。「五一へ行ってきた」と答えると、だったら一言声をかけてくださいよー・・・だってさ(笑)。逆に悔しがらせてやるためさ!っと冗談で言いそうになった。でもそうか、一緒に誘って食うという発想が全くなかったわ(爆)。次回は、同僚さそって一緒に食うの楽しそう。オレの食うスピードの早さを見せつけてやる!(アホ)。



   傘支え
   トボトボ歩く
   土砂降りに



   冷えた体を
   温める汁そば



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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