ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2338】 麺屋 悠 (東京・大久保) つけそば・中盛


<夜のディープさ一転した・・・静かな昼間>


 今回もお見舞いのために早めに退社して、中央線に乗り込みます。こういう時は、日頃ハードルの高そうな昼だけ営業の店を攻略するに限る。ということで「麺屋 悠@大久保」へ突撃です。平日昼下がりの大久保って初めて降りたつんだけど、あの怪しげな夜の雰囲気は何処ぞへ行ったのか?と思うほど、人影も少なく穏やかな雰囲気です。こんな状況で昼だけ営業というのが、ちょっと違和感すら覚えますが、個人的にはゆっくりと食えるのでラッキーかも。








 いろいろもうすでにアンテナ高いレビュアーさんが、いろいろ食しておられるので、一番レアな一品と思われる「つけそば」を今回はチョイスしました。新店舗の初々しさが残る中、割と高いカウンターとその椅子。店主の黙々と準備を進める中、厨房をぼーっとただ眺めているだけでも楽しい。












【魚介メインの円やか醤油!酸味とペッパーがスパッと効いた爽やかつけダレ】


 ご夫婦かなと思ったけれど、店主と女性パートといったコンビネーションかもしれません。テキパキと、そして丁寧で明るい接客がいい印象ー。つけ麺だから、ゆっくり待つかーと思っていたら、想定よりもかなり早くに配膳が進んで、チョイとびっくりです。微睡み始めてたからね^o^。さてその配膳の姿の第一印象は、ネオクラシカルといった感じでしょうか。麺皿はオーソドックスでありながら、つけダレは、チョイと浮かぶ具材や薬味の形状が、モザイク文様を見ているような感覚。オーソドックスなようで、新しさをも感じる割と好みな風貌です。








 さてそのつけダレの味わいですが、「まろやかさ」「甘い酸っぱさ」「辛い香ばしさ」が織り成されており、そこに薬味の美しさが映える感じ。まずその「まろやかさ」は、魚介系の豊かな味わいと醤油ダレの豊潤さかと。魚介一辺倒ではありません。豚鶏の余裕も滲んでますが、魚粉まではいかないけど落ち着きを深める甘い出汁がいい感じ。それが醤油の味わいと響くので、魚介醤油という印象も冒頭では感じる次第。







 つぎに「甘い酸っぱさ」。この酸味が全体の印象を決定づけており、センスが試されるところですね。修業先は別なんですが、酸っぱい醤油系といえば、なんでも「丸長」をイメージしてしまうのだけど、それよりは、スッキリしているけど酸味がたつ感じかな。私の好みに合いますよ!魚介の甘さが酸味にもいい感じで影響を及ぼしています。







 また「辛い香ばしさ」を感じてしまうのだが、これも淡いようで主張します。唐辛子と黒胡椒が熱気で香るような印象。塩っぽいないのだけど、爽やかに絡みを覚えさせるといった、影のテクニック?みたいなものを感じるのだけど、それは言い過ぎか?ともあれ、いろいろな味わいが渾然一体となり、まとまり感があるのは確かかと。







【極細つけ麺!ボコボコ形状と加水の引きで喉越しと風味が映える!】


 中盛までサービス対応とのこと。そういうワードに超弱い人間なんです。軽い買収工作でも容易にひっかかるアジア人な私。配膳を見て、おお!細麺じゃん!と嬉しくなる。汁系と同じ麺でしょう間違いなく。つけ麺としては「極細」というところが、この一杯のアピールポイントかも。ストレートというより、多少のボコボコ感があって素朴な印象。細麺なので茹で上がりの頼りなさが気になるところですが、そんなの老婆心。引き締まりがすごく効いてて、グルテンの風味をしっかりと感じ取れる、いい仕上がりです。多少の水切りの甘さは水に流そうー。








 スパスパと前歯で切断するのも、小気味好くてリズミカルな歯ごたえ気持ちよし。奥歯でのプレスもクシクシとした感覚で、風味をしっかりと最後まで感じます。またすすり上げが、まさしく汁系の一杯と同様なので、通常のつけ麺の啜り方とは異質です。まるで話蕎麦でもすするような気持ちで、ズボボボボボボーーーとライトにすすりあげるのが楽しい。しかも、「ひやあつ」状態でこれほど痛快にすすりあげるのは、非常に面白し。














【炙りの肉の旨さ本領発揮!】


 レアチャーシュー全盛期のいまにあって、この炙りと燻しの効いたチャーシューは、3周回って斬新と思えませんかね。しかも、肉繊維のそぎ切りとぶつ切りの両タイプで、歯ごたえと食感がまるで違います。脂身のパーセンテージも違うので、全く別肉かと思うほどの印象を与えます。削ぎ切ったような肉は、燻しの他に炙りを明確に感じまして、香ばしさが際立つ一品。加えて歯ごたえがしっかりしていて、昔ながらのしっかりしたチャーシューを演出します。また、ぶつ切りタイプのチャーシューは、歯ごたえが少しボソッとしていながらも、端にある肉あぶらがじわじわと噛むたびににじみ出て・・・・旨味を補強するタイプかと。この品質感なら、350円程度で炙り肉として提供していただき、あとは美味い酒を準備いただければ、長居してしまいそう。「レア」の次に来るのは「燻し」のチャーシューかもよ!








【スープ割り:ブーメラン方式/淡くというよりクリアーな変化へ】


 麺と固形物を一通り食い尽くして、スープ割りのコールをすると、すかさず器をキャッチして、割りスープの温めを始めておられます。そういう温度へのこだわりが好きです。しかもこれが当たりでして、温度の高さが、ベースの酸味と、隠したブラックペッパーの香味と辛さを、シャープに感じさせます。いや・・・クリアーと言った方が正しいかも。いずれにせよ、希釈して本質を拡大すると言ったウヰスキーの水割り感覚で、うまさの本質を感じた次第。







 総じまして、「心地よい喉越しと酸味主体の極細つけ麺」と言う、何のひねりもなく、そのままの感想でごめんちゃい。まだベースの支那そばとか、味噌そば、ワンタン麺など食しておりませんが、つけそば一杯食っただけで、配慮の深さを感じます。これは昼だけ営業はもったいないかも・・・大久保なら。夜だけ営業にシフトしてくれとは言いませんが、是非、客層が多そうな時間帯に、営業時間をぶつけていただきたいかなーーーーと個人的には思いました。自分勝手ではありましょうが・・・。ということで、なので詠います!



   じめじめと
   大雨待つか
   曇り空



   滅入り断ち切る
   酸味と細麺



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

   




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0303-09 (新宿?新大久保) 山手線 外回り E231系

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